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第一章 満たされない疼き
加藤海、28歳。情報処理室の室長として若くして抜擢された有能なキャリアウーマン。 表向きはいつも完璧だった。クールで聡明、隙のない美貌。誰もが憧れる存在。 しかし、夜のベッドの中だけは違った。 海は毛布の中で膝を抱き、太ももを強く擦り合わせながら、胸の奥にぽっかりと空いた虚無感に苛まれていた。秘部がじんわりと熱を持ち、蜜が溢れ出す感覚を、必死に無視しようとしていた。 大学時代、彼女は五人の男性と交際した。 四人までは皆、とても優しかった。気遣いが細やかで、愛情を言葉と態度でしっかり伝えてくれる「いい人」ばかりだった。 それなのに、誰も続かなかった。 セックスをしても、優しく抱かれ、丁寧に愛撫されても……海の体は本当には燃え上がらなかった。 心の奥底で常に「もっと……」と渇望していた。 もっと強く、もっと乱暴に、自分を完全に支配してほしいという、抑えきれない欲求が。 そして五人目。 彼ははっきりとこう言った。 「俺はSだ。お前を調教してやるよ」 その言葉だけで、海の下腹部が熱く疼いた。 ミニスカートを強要され、セックスの最中に尻を強く叩かれたとき、痛みとともに甘い痺れが子宮の奥まで響き、「あっ……」と声が漏れた。 しかし、それでも足りなかった。 本能が求めている「何か」には、まるで届いていなかった。 その後、海はネットで本格的なSMの世界を知った。 縄で厳しく縛られ、涙を流しながら犯される女。 鞭で打たれ、屈辱の中で何度も達してしまう女。 そんな描写を、息を荒げながら何度も読み、太ももを濡らしながら指を這わせてしまった夜もあった。 しかし、次の瞬間、海は激しく自分を否定した。 「ありえない……私、そんな変態じゃない」 「私はただ、普通に人を愛せないだけなんだ……」 それ以来、海は恋愛を完全に封印した。 けれど、夜になると疼きは消えない。 ベッドの中で海は、静かに太ももを擦り合わせながら、自分の秘部が熱く濡れていることを、はっきりと自覚していた。 (私は……本当は何を求めているの……?) 真面目で真っ直ぐな海は、 自分の中に潜む、歪んだ欲望の存在を、 まだ認めることができずにいた——。
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2026/06/28 07:56:23(deEBMSs3)
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