凄まじい暴行の後、俺のアタマを足袋裸足でぐりぐり踏み抜きながら狩野が言う。
「私はね、君らのような夫婦が理想なんだよ。若く、仲睦まじく、互い以外に異性を知らん・・・そういう男女を辱めたくなる癖があってねぇ」
サディストは、俺たちが高校以来の付き合いで、ゴールインしたという過去まで見抜きつつ、超が付くほどの変態的な性癖も吐露した。そして、順子の口元から猿轡を取り去る。
「さてと、ここで確認しておきたい、奥方殿…順子さん。ご亭主を守るためワシの『趣味』にお付き合いするかね、それともやめるかね? その気がないなら、君をすぐに釈放してあげよう。合意でなければ犯罪になるからねぇ…。だが、その代わりご亭主の返金期日はも守ってもらうことになるが…?」
囚われの恋女房は、唇を噛み締め、しばし沈黙したが、すぐに観念したように、わかりました、と小さく呟いて俯いた。
「ふん、いい心がけだねぇ、亭主のために素っ裸で借金のカタに言いなりになるとは若いに似合わず見上げた女房殿だ」
狩野は微かに嘲笑の匂いを漂わせて微笑みつつ、俺を見る。
「結論は出ているようだねぇ、ご主人?」
「ふん、順子さん、アンタ今時珍しい位、出来た嫁だ。だが…わたしに付き合ってもらう異常、そんじょそこらの変質者に捕まるより、はるかに恥辱的な責めに耐えてもらわねばならないよ。なにせ、ご亭主への『貸し』は膨大だからねぇ」
「か、覚悟は…できています…けど何を…?」
順子は項垂れ気味に、弱々しい声を吐く。
「まずは手始めに…ご亭主の前で手淫に耽って戴こう。まぁ、公開オナニーといった方が若い人には通じが良いかねぇ?」
「ええッ!? そ、そんなッ!!」
順子の羞恥心に満ちた狼狽ぶりが、よほどそそったらしく狩野は心底愉し気に、これからわが妻を弄ぶであろう。巨大な極太ローターの動作を確認する。
「覚悟はできてるって言っただろう? 公衆の面前でナニるくらいの覚悟がなくてはこれから先の責め折檻に耐えられはずないだろう。囚われのお姫さんみたいに丁重に扱われるとでも思ったのかね? 先が思いやられるねぇ」
呆れたような口調で順子を打ちのめしてから、今度は下卑たスケベ爺の声音で奇妙な宣言をする。
「アンタ、悲嘆にくれた悲劇の糟糠の妻みたいな顔してるが、言っておくけど、順子さん、間違い無く、簡単に猥女・痴女に成り下がるよ。マン汁を垂れ流し、無様にアヘ顔を恥ずかしげもなく晒し、淫売まがいのスケベな貌を亭主にまでご披露することになる」
「そ、そんなこと…あるはずないじゃあありませんかッ」
順子は少々、気色ばんで抗弁した。そんな順子が愛おしかった。たぶん、いやきっと俺以外の漢を知らない順子は、俺の聖域だった。この狩野がどんなに変質的で性戯に長けていたとしても、我妻がそんなものに『陥落』するとは思えなかった。いや思いたくなかった。だが…。
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