「好きな物食べていいよ。」
と、僕が言ったら、少女が、
「金の皿も?」
「別にいいよ。どうして?」
「あれ取ると、ママがいつも怒るから。」
「E子。お願いだから。止めて。」
と、母親が真っ赤に成ってしまった。
「E子ちゃん。さっきママに、小さい声で喋りなさい。って言われたよね。何故だか判るかな?」
少女は、首を横に振った。
「電車もここも、お家じゃないんだよ。授業中騒ぐと先生に注意されるよね。判るかな?」
少女は、首を縦に振った。
「いい子だ。オジサンちょとトイレ行くから、静かに食べれるなら、全部、金の皿食べてもいいよ。」
と、言ったら、彼女は、無言でバンザイしたのである。
僕は、慌てて外に出ると、コンビニで下着を買い、寿司屋のトイレで履き戻ったが、
窓側に居た母親に見られていたのである。
※元投稿はこちら >>