「オジサン、オジサン。ここは優先席だよ。ママに席代わってよ。」
居眠りをしていた、僕は、突然少女に、足を叩かれ起こされてしまったのである。
目を開けると、可愛い少女が怒りながら、まだ僕の足を叩いていて、隣には、松葉杖を付いた母親が立っていた。
「コラ!すいません。この方も優先席に座ってもいいのよ。ヘルプマークがカバンに付いているでしょ。」
と、言ったら、隣のオバサンはそそくさと立ち上がると隣の車両に移動した。
「ママ、隣が空いたよ。ラッキー。あのオバサン。図々しいね。ごめんなさい、オジサン弱そうだったから。でも本当に病気なんだ。ヘルプマークってさっきの病院で見たかも。」
「お嬢ちゃん偉いね。ママを病院に、連れてってあげて。」
「本当に、すいません。留守番させるには、ちょと不安で。お転婆で困ってます。E子静かにしてね。」
「はーい。じゃあ、ちっちゃい声で喋る。」
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