主婦が出かける。
久しぶりの都心のデパートだ。
少し年下のやさ男に見つめられていた。
後を追うようにやさ男が付けて来る。
二人だけのエレベーター。
緊張する主婦。
男に気づかない振りをして居ても、もう態度に出ていた。
不安と期待。
声も出せず、黙って下をむいていた主婦。
男はそっと近寄って、主婦の耳元で囁いていた。
お時間はありますね。分かっていますよ。もう感じ初めているでしょう。
ムンムン漂っているで分かりますから。
男は真面目そうで、優しそうで好みなのだ。
主婦は黙って聞いてしまう。
拒まもうとしても、声が出ない。
主婦に向けられた久しぶりの男の声。
興味を持って、女として見てくれている男。
ナンパだ。もちろん一時の行きずりの関係だろう。
それだけで、もう股間が熱く疼きが増してしまう。
男は、言う。
安心して。お互い秘密の大人のお付き合いですから。分かるでしょう。
2時間ほどご一緒に静かなところで、お話ししましょう。
そう声を掛けられた。
主婦は、ためらって、拒もうとして、言う。
そんなに時間は、
そう声を出すと、遮るように、男は手を握る。
久しぶりに触れられた手。
それだけで、もう主婦は声が出せない。
男の手を引かれて、歩き出す主婦。
そこはラブホ街だった。
引かれる手を解くように、拒もうとしてしまう主婦。
入口で最後のためらいが襲っていた。
男は優しく言う。
大丈夫ですよ、安心して。何もしませんよ。静かなところでお話するだけですよ。
主婦は、男に引かれて入っていた。
女体は期待を拒めない。頭だけは、不安と期待で言いなりになるしかなかった。
こんな秘密のチャンスは、もう2度と訪れないかもしれない。主婦の頭の中はそう思うだけだった。
※元投稿はこちら >>