厄介な女医が赴任してきたものだ。患者に何かしらの処置をするのならナースを伴うのが常識なのに、新参者の女医、島崎雅子はひとりで個室に出向き勝手に始めていたのだ。
限られた医療従事者で現場を回しているので、こちら側と意思疎通がない独断的な行動は困る……。
ここは然るべき立場にある自分がと、歩美が自ら患者の個室まで様子を見に行ったからよかったものの、とんでもない現場を目撃してしまった。
自分も人のことはいえないけれど、あの女医は事もあろうに抜糸がまだ済んでいない患者と交わっていたのだ。涼しい顔をして患者の身体に跨り、あの腰の動きは何をしているのかは明白だった。
長い白衣から濃紺色をしたタイトスカートがちらりと見え、白い太腿で患者の身体を挟んで両手を身体の体の脇に置き、何やら囁きながら動かし続ける怪しい腰つき………。
患者の様子から絶頂に達したのは明らかで、尚も執拗に継続して犯し続けるなんて尋常な女ではない。こんなことが明るみになったら病院は混乱に陥る、自分でさえ最新の注意を払っているというのにあの女は……。
悩みのタネをひとり抱えながら歩美はどうしたものかと、思案を巡らせていた。そんなある日、病欠が出た影響でシフトを組み直さねばならなくなり、外来診療に歩美が急遽出ることになった。
それがあの女医の元だなんて、皮肉以外の何ものでもない。歩美は努めて平静を保ち、業務にあたることにした。女医、雅子の仕事ぶりはさすがに医師のそれで可も不可もなく、淡々と滞りなく時は過ぎていった。
気になる点を強いて上げるならやはり、あの短いタイトスカートだろう。艶めかしい白い太腿を露わに脚を組み、患者に見せびらかすのはいかがなものか………。
そんなときに限って急患が搬送されてくる……。
大工の見習いだという若者が、脚を派手に切って血だらけの格好で血相を変えて駆け込んでくる。
雅子は冷静に作業スボンを脱がせ、先ずは患部を見ながら何がどうしてこんな事態になったのかを聞き出しだ。話を聞きながらテキパキと歩美に指示を飛ばし、消毒と麻酔を打つと鮮やかに縫合してしまった。
破傷風の注射を打つ頃には患者もやっと落ち着きを取り戻し、大人しくなったかに思えた。縫合をする間、興奮状態にある患者がどうしても起き上がろうとするので抑え込まねばならず、女の力では限界があった。仕方なく歩美は彼の胸の上に跨るしかなく、彼の顔にお尻を向けて腰を抑えつけたのだ。
雅子もやむを得ず足のスネに跨って座り、太腿の縫合をするしかなかった。あまりにも身体を動かすので体を保定するのが精一杯、歩美は己のミスに気が付かなかった。着慣れたワンピースタイプのナース服を身に着ける歩美は彼の顔を跨っているのに気づかず、患者が静かになったのをいいことに仕事に集中してしまったのだ。
麻酔が効いて処置が進み、彼は目ね前に広がる夢のような光景に何を思ったのだろう。そう、歩美はお腹に食い込む感覚を嫌い、パンストを履かなくなって久しい。パンストよりも金額的には高額だけど機能面と不快感がまったくないといってもいいセパレートタイプ、言い換えるのならカータータイプのストッキングを身に着けていた。
今のナース服は以前のように透けない生地だから下着を極端に選ぶ必要はなくなり、常識の範囲の下着を身に着けられる。この日の歩美は薄い水色の一部が小窓のように透けた、ややセクシーなものを身に着けていた。
間近に熟女の押しつぶされた黒々とした恥毛と、秘裂の食い込みを凝視し続けることになった彼は若さを身体の反応で現しはじめていた。雅子といえば縫合をしながら彼の股間の部分の下着の盛り上がりに気付き、歩美の格好を見て何やら得心していた。
歩美も患者の良からぬ変化に気づき、自分の不覚を嫌でも悟っていた。今さら身体を身動きさせることはできず、せめて処置が済むまでだと自分に言い聞かせるしかなかった。
困ったわね、この期に及んで何を考えているのかしらね、この患者……。
あっ……副看護師長、まだ動かないで、そのまま抑えてて下さい………。
それまでも見事な手捌きで縫合していたのに、傷跡が綺麗になるようにと考えたのか、スビードを緩めてゆっくりとした手付きに変わった。本来なら看護師の歩美の仕事なのにガーゼを当て、包帯を巻くことまではじめるではないか。
嫌味ったらしい、何の真似なのかと訝しく感じていたときだった。不意に腰を掴んで引き寄せられたかと思ったら、下着を通して熱い息が吹きはかけられる感覚を歩美は覚えた。
えっ………ちょっと!?……えっ!?
明らかに口と鼻を押し付けられていると分かり、それでもこの女医の前で動揺を見せるのだけは嫌だから、歩美は努めて平静を装い涼しい表情を決め込むしかなかった。
鼻と口をぐりぐりと押し付けられて、ここはそういうお店じゃないのよっ……と、内心で毒づく。
やがて調子に乗った患者は舌を這わせ、二重底になったクロッチを舐め、下着の際から脚の付け根の肌を舐め回し、ついには下着をずらされて本気で動揺を隠せなくなった。
秘裂を割った舌先が上下に動き、決して触れて欲しくはない敏感な部分に舌先を絡めだしたのだ。まだよ、こんなことぐらいなら我慢できる。この女医に弱みを見せるくらいなら、こんなことぐらい何でもない……そうよ、なんでもないわ……。
歩美は眉一つ動かさず女の弱点を凌辱される感覚を受け流し、彼を両膝で力強き挟むことで自分に抗った。やめて、そんなに……それ以上は動かさないで………。
息を止めてはゆっくり吐き出し、ゆっくりと瞬きを繰り返しながら口から熱い息を吐き出した。
歩美は気付いた。患者の下着の前が盛り上がり、その先端が滲んで色が変わっていることに……。
不意に腰から背骨を伝い、頭まで電流が走る……。
下の患者を挟んでいた両膝が開き、爪先が弾かれたように揺れる。2度、3度と揺れ動き、頭まで動くと息を詰まらせる。唾液で薄く濡れただけの舌が包皮を剥いたクリトリスを巧みにスライドさせて、触れるか触れないかの絶妙さを駆使して折り返してくる。
自ら墓穴を掘ったとはいえ、こんな屈辱的で恥ずかしい仕打ちがあるだろうか。震えとも痙攣とも見える反応を下半身にだけになるべく留め、女医の手元を見やる。そして、歩美は自分の目を疑った。
女医、雅子の手が患者の下着をゆっくりと下げていたのだから……。
彼女は得意げな表情を歩美に見せ、自分に向けてペニスを起こすと躊躇なく口に含んでしまった。
歩美は自分を攻める舌の動きが止まり、熱い息が吐きかけられるのを感じた。彼は愛撫されていることを自覚し、再びクンニリングスが再開されたことを知る。
目の前で女医の頭が上下する様を見せつけられ、歩美はもう誤魔化す必要はなくなった。勤務中なのだ、身体をずらせばいいのにまるで磁石に吸い付かれたように、拒絶することが難しい………。
身の破滅を招く声をどうにか殺し、歩美は掠れた喘ぎ声で四つん這いの格好で頭を上下に上げ下げすることを繰り返す。不意に顔を上げた女医が虚ろな目を歩みに向け、口から糸を引く透明な粘液を舌で絡め取って微笑んだ。
女医は歩美の肩を後ろに押して上体を起こさせると、立ち上がってスカートの中に手を入れて下着を下ろし、自らのそこに起こしたペニスをあてがった。
アップにしていた髪の毛を下ろした彼女は、眉間にシワを刻みながらゆっくりと腰を沈め、血管を浮かせた喉を見せてすぅ~と顎を上げていく……。
息をついて暫く経つと、目を閉じた彼女の腰が前後に動き出した。
図らずも顔面騎乗になった歩美を患者は羽交い締めにすると、身体をくねらせる歩美を支える。
クリトリスに付着させた舌を叩き続けるように付けたり離したり、小刻みにスライドさせて歩美を踊らせる。
一方で雅子は奥まで届くペニスを堪能し、容赦なく腰を叩き降ろし鬼の杭打ちを決行する。肌を打つ音と卑猥な水音が重なり合い、歩美の下からは患者の喘ぐ声が肌を伝う。
不意に歩美のそこに熱い息が吐きかけられると、雅子の動きも停止する。ゆっくりと起き上がった彼女のそこから、彼の白濁した精液が流れ落ちていく………。
何をしているの、次は愛美さん、貴女の番よ……。
尿道口から白い精液を溢れさせながら未だ衰えを知らないペニスが脈動する姿、それを見た歩美は吸い寄せられるように身体をずらし、背面背後位の形で飲み込んでいた。
二人目の熟女の腰の躍動に頭を起こして見た彼の目は、覚悟を決めなければならないと悟った。
最初の女医に勝るとも劣らない腰の動き、滑らかで力強い波打つような腰の動きを目にしたからである。
射精直後で辛くとも直ぐに次の射精感が訪れるはずはなく、かつてセフレで相手をしていた熟女の凄さを知っているのだから……。
彼女たちは間違いなく色情魔の類であり、調子に乗って二人も相手をしなければならなくなったことを、今更ながらに後悔していた。
自分が攻めに回る側なら楽しめるのに、これではまるで生贄ではないか……。
歩美が身体の向きを変える。両手を前について腰だけを打ち下ろし、前後にリズミカルに揺さぶってくる。掴んで離さない膣壁が容赦なく男の命を削り、飽くなき女の欲情に犯されていく……。
切なげな表情を浮かべているのに腰は他人のように力強く動き続け、生気が吸い取られていく……。
温かく狂気じみた快感に容赦なく襲われ続け、どうにかなりそうな苦しみに息が詰まりそうだ……。
そして今、顔の前が暗くなったと思ったら、女医の性器が目前に迫ってくるところだった。柔らかく生々しい匂いが放たれる粘膜に口も鼻も塞がれて、舌先に当たるクリトリスを無意識に転がす自分がいる。
そして女医の太腿に首を絞められながら、気が遠くなる感覚を味わう最中に果てていた。
彼は薄れゆく意識の中でまるで天国と地獄だと思いながら、気を失った………。
※元投稿はこちら >>