首、肩、背中、腕、脚と、一通りが済むと仰向けになり、首からデコルテ、腕、胸元、お腹、脚へと満遍なくオイルが広げられていく。
見習いらしくどこか拙さはあるものの、それだけは彼が場数を踏んで慣れるしかない。再びお腹に戻り、わずかにつき始めた贅肉を揉みほぐされていく。体重も1キロ2キロが増えたり減ったりを繰り返す程度に節制しているから、気にするほどでもないのだけど、彼に摘まれると複雑な気分になる。
そして彼の手は胸元に戻る。適当とは言わないけれど、さっきはやけにあっさりと終わらせた場所なのだ。歩美が思うに彼はきっと今まで女性客に不審がられてきたに違いなく、胸元は苦手な箇所になっているのではと懸念を抱く。
ねぇ、変な意味じゃなく私は大丈夫だから……
女の人の胸元は遠慮してきたんじゃない……?
それじゃいつまで経っても上達しないでしょ…?
遠慮なく練習に使って……私は気にしないから……
歩美にそう言われても最初は遠慮がちになっていた彼も、意を決したように手を這わせていく。
水着のブラの下の際、脇の横、そしてブラカップの上の際へと指が触れていく。乳房の谷間の柔らかさに指が埋まらないように上手く滑らせる。
その手付きに歩美は彼の迷いを感じ取り、聞いてみた。
ねぇ、本当は胸も知るんじゃない……?
女性の見習いさんはしてるでしょ……?
黙り込む彼を見て、図星だったと確信をする。
お仕事とはいえ男の子だからね、敬遠されるのは仕方がないけど辛いよね………
ここで彼が口を開く。
時々ですけど、中には胸をしてもいいといってくれるお客さんもいるんですけどね……
ほとんどそういうお客さんがいないから、練習にもならなくて………
同僚の女の子はブラを取ってもらうことができて、堂々とオイルを塗っているんです……
僕の場合はブラを取らなくても結構ですよって、そういっても結局その中に手を入れるわけですから、乳首を避けても男に触れられるのに抵抗がないかといえば、やっぱりね………
歩美もやっぱりね……と、内心で同じセリフを呟やいてみる。
私は気にしないから、練習に使って……
乳首に触れても怒らないから、いいわよ……
失敗できる女性客なんて滅多にいないんだから、いいから練習してみなさい………
これまでのトラウマから遠慮していた彼だったけれど、痺れを切らしたような歩美に強くそう言われて、仕方なさそうに水着のブラの中に指が入ってくる。
上手に乳首に触れないように避けて上から下へ、下から上へと手を滑らせる。横から手が入る時にはわざわざ指をV字にして乳首を避け、乳輪をすべらせていく。それが歯痒くて理不尽にも彼に対して軽いストレスを感じる。
それは彼も同じだったかもしれない。手の甲でわざわざブラを浮かせながら触れなくてはならず、手首がかなり疲れるはずなのだ。やがて集中力が落ちてきた彼は、ついに手の平に乳首の先端を触れさせてしまうのだった。
しまった……そう思った彼は歩美の顔を盗み見た。
歩美はまるで気にしていないように目を閉じたままで、彼は胸を撫で下ろす。それからもちょくだょく触れてしまうのだけれど、相変わらず歩美は気にしてはいない様子なのだ。言葉通りに気風が良くて、彼は段々と甘える気持ちがでてきてしまう………。
乳首に触れるのが当たり前になり、ついには手の平で転がすようにまでなると、硬く勃起した乳首を優しく摘んで指の腹で擦るまでになっていた。
ブラを剥がし取り舐め回したい欲望を彼は抑え、疎かにしたわけではないけれど、胸と同様の理由で下半身に移る。
それは内腿の際どいエリアであり、鼠径部に他ならない。その前にパンツのサイドに手を入れて触れていにい部分の肌を滑らせ、今度はバンツの上から手を入れる。密林を避けて際どい所の手前までオイルを塗り広げ、鼠径部に移る。
脚を開かせて触れていなかった内腿に手を滑らせる。際どいところで引き返す彼の手に疼く身体を宥めさせ、鼠径部に指が触れ始めて唇をそっと開く。その指先がパンツの際から侵入し、柔らかい大陰唇に触れながら恥毛を薙ぎ倒していく。
反対側からも同じようにされ、大陰唇が手前に引っ張られたことで小陰唇が開き、閉じられた弾みで……ぴちょっ……っと、水音を鳴らす。それに気付いた彼はまだも秘裂を開き、ぴちょっ……っと音を鳴らす。歩美がそこを濡らしているのが分かり、胸が熱くなる。
熱いのは彼の下半身も同じ、今や硬く勃起した物が前を膨らませるまでに発育させていた。彼はもう一度バンツの上から手を侵入させ、今度は堂々と剛毛の上から手を伸ばしていく。上から伸ばした指をV字にさせ大陰唇をオイルを塗っていく。
その指を開いて秘裂を開き、指先がついに小陰唇をなぞっていく。上下に何度も擦り、指の腹にはぬるりとした粘液を感じさせる。やがてその秘裂の中に侵入した指が上から下、下から上へと這い回り、歩美の口から熱い吐息が漏れ出ていく。
我慢ができなくなっはた彼はパンツに指をかけ、怒られたときはその時だと高を括った。ずり下げられていくのが分かっていて歩美は顔を背け、彼にされるがままに膝を立てる。そこに鼻息をかけられた直後に唇と舌先の感触を覚え、歩美の身体が……ぴくりっ……と反応させる。
カーテンでベッドの周りを遮断した空間の中で、クンニリングスを受けたときのように拙い彼の舌さばきが始まった。これまで数多くの患者に吸われ続けてきたからか、歩美のクリトリスは肥大の一途を辿り続け、あの時の彼は驚いたかもしれない。
小指の爪ほどに成長したクリトリスは包皮の先から常に先端が覗くようになり、勃起をすると半分ほどが露骨する。だから完全に露出させるのは容易いことで、事実今は彼に吸われて飛び出たそれに舌先が絡みついている。
ひりひりするような感触に鋭い刺激が加わって、歩美は震える手を持ち上げて折り曲げた指をやっと咥える……。
顔が弾かれたように右に、左に素早く倒れ、歩美の顎が跳ね上がる……。
彼の舌が容赦なく動き、下から上へあのザラザラに撫で回されていく。それが痛みを伴って息を詰まらせ、嫌味のように快感を引き連れてくる。
両手で口を覆い隠して声を殺し、歩美は腰を何度も浮かせながら身を捩る。明日はひりひりするだろうな……頭のどこかでそう思いながら歩美は追い詰められて、施術ベッドから完全にお尻を浮かせていた。
すとんっ……どお尻が落ちた直後に短い痙攣を見せ、胸を激しく上下させる歩美に身を起こした彼が脚の間に身体を入れる。近づけた下半身はすでに熱り立つ物が取り出され、歩美の背中をベッドから浮かせて弓なりに反らせた……。
圧迫感とともに太くて硬い杭が侵入する苦痛に、口から内蔵が出る錯覚を覚えるようだった……。
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