赤字経営の病院が多い昨今、この職場も例外ではなかったけれどV字回復を遂げた理由は言うまでもない。
人員補充も進んだことで仕事にも余裕が生まれ、ここ最近は重大な出来事も発生しない穏やかな時間が流れていた。そんな職場柄では病院とい場所がら現場に立つ職員の看護服や術着、患者が使用するベッドのシーツや布団カバーなどの洗濯物が多く出る。
大概のものはクリーニング業者に委託するのだけれど、業者に出すのが間に合わなかったものだったり、タオルなどの小物は病院で洗濯処理をしている。
基本的にその時にできる者がするのだが、歩美は乾いた洗濯物を胸に抱えて取り込むときに、太陽の匂いを感じる瞬間が好きだった。病院の敷地はそれほど広くはないことから、職員と来院者用の駐車場でスペースが取られ、患者が散歩をするような場所は限られている。
外にベンチを設けた所はあるけれど、寛ぐような長居をする気になる人は少ない。だから空と風を感じられる屋上は人気の場所であり、ベンチに腰掛けて日向ぼっこをする患者の姿は日常的な光景だった。
歩美がナースになったばかりの頃は灰皿も設置されていたようだが、さすがに今は撤去されてしまっていればいる。L字型の建物になっているこの病院は南向きの一部を洗濯物を干すスペースになっており、お見舞いに訪れた家族連れを見ながら歩美は洗濯物を干していた。
日常的な光景だけれど細やかな幸せの時間が流れる空間であり、歩美は穏やかな気持ちになる。
大きなシーツを取り込みながら空いたスペースに洗濯物を干し、日差しを浴びながら腕を伸ばして背伸びをする。
その後姿に熱い眼差しを向け、密かに見詰める男がいた。青空に向かって両腕を伸ばしながら背伸びをする歩美は日差しを受けて、男には逆光になった身体をナース服から透けさせていたのだ。
上下がセパレートしたパンツスタイルが定番となった近年の看護服ではなく、ナースキャップこそ無くなったもののナースといえばこれ、といったワンピースタイプを身に着ける看護師は今や少数派である。
ストッキングを履くのが面倒臭く不経済、パンツスタイルのほうが動きやすい……この意見が圧倒的に多いのだ。少数派はワンピースのほうが可愛いから、ナース服に憧れていたからとか、歩美のようにベテランは着慣れているからというのが主な理由である。
昔のように化学繊維である蒸れやすい生地だとか下着が透けやすいとか、そういったことは随分と改善はされてはいるけれど、日差しをまともに受けることまでは考慮をされていない。
割と身体にフィットしているように見えて、陽の光を浴びた歩美の身体は、女性らしいシルエットを浮かび上がらせていた。開いた脚は太過ぎず細過ぎず、程よいボリュームのお尻とクビレが顕著なお腹周り。華奢な上半身を物語る背中……。
何より上下の下着もわりと透けており、特に目がいくのはショーツだった。30代以上の年代になると楽な履き心地のよさから、フルバックを身に着ける女性が多い。けれど男の目には40前後の女性にしか見えず、若い頃の美貌を色濃く残しながらスタイルの良さに興奮を覚えてしまう。そしてこの熟女ナースは無粋なフルバックではなく、ハーフバックを身に着けている。お尻の肉を斜め上に駆け上がるショーツラインがそれを証明し、サイドの太くはないデザインからクロッチ部分の幅もさほど広くはないことが分かる。
要するに履き心地よりも洗練されたデザインを選び、女のオシャレに妥協をしないタイプらしい。
マダムキラーの男は21歳の時、大人の女の味を知ってしまっていた。正しくは犯されたのだ……。
暑気払いと称した一泊二日の社員旅行に初めて参加をし、酒の飲み方もろくに知らない自分は早々に酔い潰れてしまった。気が付いたら女社長の部屋の布団に寝かされ、浴衣の前を開かれて身体を舐め回わされていたのだ。
さすがに驚いて逃げたかったけれど、酔った身体に力が入らず自由が効かなかったのだ。生まれてはじめてのフェラチオに悶え、逃げる気力が失せていた。そして勃起しなくなるまで何度も射精をさせられ、熟女の奥深さを刷り込まれたのだ。
それから女社長に呼ばれては、何度も身体を弄ばれる日々。女社長の口と腰使いにどれだけの精液を吐き出させたことだろう………。
クンニリングスも女社長に覚えさせられた。その経験はその後の自分の武器となり、若い男の子好きの熟女は一目見ただけで肌で分かるようになった。
だから自分から隙を見せて何人もの熟女と肌を重ね、23歳でマダムキラーと呼ばれるまでに成長したのだ。25歳となった今の男の目には意識の高いあの熟女ナースは、好き者だと踏んだ。後はどうやってそこまで事を運ぶか、それだけだ。
男は辺りにを気にしながら白い布ばかりが揺れる洗濯物に近づき、大きなシーツの向こう側に回った。
そこにはあの熟女ナースが新たなシーツを重たそうに物干し竿に伸ばす、華奢な背中があった……。
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