完全予約制の秘密診療科には引っ切りなしに予約が入り、順番待ちが発生する。病院側では患者のことを密かに調べる伝があり、素行の悪い者は辿り着けない仕組みになっている。
あくまで病院側は治療のスタンスをとっており、風俗代わりにに使われるのは甚だ心外なのだ。
そうして厳選された患者が順番待ちの列に名を連ね、救いを求めて自分の番が回ってくるのを待ち続けるのだ。
今日は犯罪者予備軍だと自ら申告をする、まだ27歳の男性が秘密診療科の門を叩いてやって来た。
彼は電車やバス、職場や街な中でも欲求を抑えなければならない悩みを抱え、このままでは自分を抑えられなくなる恐怖に夜も眠れないと訴えてきた。
数カ所の精神科にも足を伸ばし、微妙な差こそあれどどこでも同じ薬を処方で済まされ、同じようにカウセリングを勧められたという。病院としては至極真っ当な対応であり、事実彼は専門医が進めたカウンセラーのところへ通ったのだ。
しかしながら効果のほどは改善が見込めず、今まで自慰行為で何とか凌いできたのだけれど、限界を迎えていたのだ。その様子を感じ取っていた彼等は重い腰を上げ、こちらを密かに紹介してきたのだという。
秘密のネットワークで繋がる彼等は、患者をよく見てこの人ならと紹介状を作成する。こんなふうに二重のチェックを通過した患者は善良な人だと判断をされ、救うに値する人物なのだ。一線を越える前に、治療をする必要があるのである……。
セックス依存症の診断を受けたようですが、実際には今お相手がいないのですね………。
あ~パートナーと別れてしまっだと……。
それはお辛いですね、失礼ですが男性なら風俗で発散されてはいかがですが……?
あ~そうですか……そうですね、生活もあることでし、お金には限りはありますものね……。
精神科で出されたお薬とカウセリングでは改善が見られなかったと、そういうことですね……?
ん~~……それはお困りでしょうね………。
我々には守秘義務があって、外部には漏れる事はありません。具体的には貴方の性癖とか、好みの女性や年代、シチュエーションなどはありますでしょうか………?
彼の目が女医の雅子が組み直す脚に注がれ、急いで逸らす。それを見逃さなかった雅子が今度はゆっくりと組んだ脚を解き、上半身だけを机の上のパソコンに向けて身を捩る。まるで気付いていない体を装いながら可能な限り膝を開き、視界の隅に彼を捉えながら股の奥を盗み見る様子を観察する。
この日の雅子はミニアコーディオン・プリーツのスカートを身に着け、淡い水色のスカートの奥にクロッチに縫い目のない一枚仕立ての下着を履いている。海外製のそれは薄手の白色であり、秘裂に食い込む縦筋、藻のように透ける恥毛が否応なしに浮き出ているのを彼は見ていた。
あっ……いや、なんと言ったらいいか………。
治療のためですから、言っていただかないと何も決められませんよ……?
雅子はやんわりと彼に詰め寄り、白状をさせる。
なるほど……同年代でもなく、歳下でもない……。
小児愛者でもないとすると、歳上かしら……?
どのくらいの年齢の……あ~、私たちくらい……。
ビンゴだった。彼の様子から察しはついたけれども、雅子と歩美は一瞬だけ顔を見合わせる。
それで自分を満たす好みとか、シチュエーションはどんな感じなのかしら………?
彼は恥を忍んで、やっとの思いでそれを口に出して俯いてしまった。
女性が羞恥するシチュエーション………?
何も抵抗できない状況で、人知れず行為を行うって、具体的には………?
聞けば聞くほど嫌悪感が湧き上がり、なぜかそれが女のツボに刺激を受け取る自分がいる。様々な患者を毒牙にかけてきた雅子はもちろん、激しく嫌悪感を覚え、子宮に疼きを感じて脚を組む……。
歩美は頬を叩きたいくらいに憤りを感じ、彼のその説明を聞きながら自分が犯される想像をする。
大部屋でカーテンを引いたベッドの上で患者に対して清拭をしたあの日、悪戯をしたことが思い出される。また左隣の患者に清拭をしながら右隣りの患者に貫かれ、必死に平静を装いながら声を殺したことが鮮明に蘇る。
もうすっかり忘れていたのに、彼に対して変態の烙印を押していたのに、自分も同類ではないかと歩美は愕然としていた。自分を客観視する暇もなく忙しく過ごし、日々を消化してきた証拠だ。
不意に下半身の異変を感じ、歩美は濡れていることを自覚する。雅子はとっくに染みを滲ませていたけれど………。
雅子はある考えを思いつき、彼を隣の部屋ではなくこの診察室にある雅子の机の隣のベッドへと促した。歩美が彼をそこへ案内し、雅子自ら衝立の背丈を調節する。ベッドに寝そべる患者の姿は見えないままに、ナースの歩美は肩から上が見える高さである。これで歩美は嫌でも醜態を晒せないことになる。
戦々恐々とする歩美の心臓が、早打ちをする……。
そこで女医は、次の患者を診察室に呼び込む。
招き入れられた男性患者が雅子の前の丸椅子に座り、医師と患者のセッションが始まった。
患者は女医の後ろの背丈の低い衝立が気になりながら、雅子の問診に対応する。
楽にして下さいね……そうそう、それで良いですからね………
時おり看護師の横顔が衝立から現れ、小声で患者に話しかける声が届く。その時歩美はベッドに仰向けになる彼に跨り、シックスナインの体位をとっていた。すでに濡れた秘裂に舌が差し込まれ、口の中に吸い込まれていく愛液が彼の喉を潤していく。
なるほど……それでどんな時にそうなりますか…?
女医の問診に答えながら彼はその後ろに見える、看護師の横顔に視線が移る。なんの処置をしているのかは分からないが、少しだけ頭が揺れているように見える。その時の歩美は屹立したペニスを握り、上下に動かす最中であった。
しばらくすると看護師の顔が見えなくなり、歩美の口はペニスを含み頭を揺らす作業に移っていた。どういうわけか息を急激に強く吸う音、短く切れぎれに吐き出す音が聞こえてくる。なにか痛みを伴う処置を受けて、その痛みを必死に堪える患者が悶絶する姿が想像される。
実際にはクリトリスを舌で弄ばれ、膣に挿入された指を抜き差しされる歩美が悶絶しているのだった。ペニスを咥えながら鼻で呼吸をしなければならず、息を吸う音と吐き出す音が必要に強く出てしまう。
んっ!……ふっ!………はっ!んっっ……んぐぐっ……
ぎしっ………ぎしぎしっ………きしっ…………きしっ……
条件反射で動く歩美の背中と腰が弾み、膝が左右に弾け動く荷重がベッドの軋みを発生させる。
息を詰まらせながら、苦痛を堪えていると想像する息遣いが緊迫感を感じさせ、女医の問診が耳に入りづらい。
聞いてますか……?それでどんな症状があるのか教えてくれますか……?
はっ!……はふっ……はっはぁ~っ……んっはぁ~……
両手で包皮を剥かれ露出したクリトリス。
はむはむ……と唇に吸着され、ぱたぱたと叩かれながら上下左右にスライドされる。歩美は耐え難い痺れるような快感を堪えるだけで、声を殺すのがやっとである。
そう……それならちょと、スボンと下着を下ろして下さい……
えっ、今ここでですか……?
そう今ここで、です………
融通の利かない気難しそうな女医が、有無を言わせぬ口調で患者にそう告げる。営みの最中に中折れする悩みを、いくつかの病院で診てもらっでも改善されずここを紹介されたというのに。来てみれば綺麗な女医というだけでも恥ずかく、その上で下着まで脱げというのが………。
まだ30代後半、まだまだ精力減退するには若すぎる。ここで改善されるならば性器を晒すことは我慢しよう……。意を決した彼はパンツ、下着の順に膝まで下ろし、女医に従って椅子に腰掛ける。
雅子は想像以上の名器をその目にして、彼には悟られないよう密かに唾液を飲み込んだ。巨根であればいいわけではない。あれはあれで対応すれば堪らなく良いけれど、雅子の好みは程よい大きさと長さと太さ。要するに普通サイズである。譲れないのは亀頭の大きさ、何よりエラの張ったいわゆるカリ高であり、この患者はそのすべてを備えている。
ちょっと診させて下さいね………
そう言うとラテックス製の手袋を装着することもなく素手でペニスを掴み、動揺を隠せない患者。
ちょっとごめんなさい、刺激をしますよ……
筒を握るように指で輪を作り、陰茎を上下に擦りだす女医。人差し指と親指の根元をカリ首に当てながら、数十秒で隆起をはじめていくペニス。
ん~~そうね、勃起は問題なさそうね……
ここからは検査ですからね、なるべく動かないでいて下さい……
そう言うと女医は亀頭まで手の平に包み込み、やはり上下に擦りはじめていく。
えっ……先生っ……えっ!?
しっ!……他の患者さんもいるんだから、声は出さないで、お静かに………
医師の言葉とあって従わないわけにはいかず、声を殺して堪える患者のペニスの鈴口からいやらしい粘液が上がってくる。
ん~~そうね、ここまでは問題なしね……
じゃあ検査と併用して、治療もはじめていきましょうか………
あっ……これはあくまでも治療であって、勘違いなさらないように……
それと、くれぐれも声は我慢して下さいね……?
その直後、患者は誰に言っても決して信じてはもらえないだろうなという、治療という名の行為をその身に受けることになった。
上半身を折り曲げた女医がペニスを口に含み、頭を上下に振り出したのだ。AVのようにいたずらに音を出さず、唇の粘膜が張り付くようなねっとりした感触が堪らない。亀頭に触れる女医の舌がくるくると周回をはじめ、背筋に快感が這い上がっていく。
喉奥まで深く咥えられ、亀頭だけを攻める極端なショートストローク。悶絶しながら必死に射精感を堪え、顔を上げる。すると看護師の顔が衝立から浮かび上がり、顎を上げながら目を閉じているのがはっきりと分かった。不意にハッとしたように目を見開いた彼女が顔を向け、視線が合ってしまう。
急いで顔を背けた看護師は真顔を作り俯いていたけれどその目は潤み、耳が赤く染まっている。彼女の身に何が起こっているのかは想像するしかないけれど、その後も頭を跳ね上げる仕草を見せる看護師に疑念を挟む理由は思いつかなかった。
なぜなら彼女は先程と違って横顔の向きが逆になり、その位置も右側に移動してしまっている。
患者といるのは明らかで、身体が揺れていないとすると………顔面騎乗位、だろうか……。そうならば辻褄が合ってしまうのだ。
俯いていた頭が途中まで持ち上がり、下がりはじめたところで不意に跳ね上がる。あの眉根を下げた切なげな表情は、間違いなくクンニリングス。
事実、歩美は患者の要望に応えてシックスナインから身体の向きを変え、顔の上に跨っていた。
太腿を抱えた彼に極上のクンニリングスを受け、今にも絶頂に達しそうなのを必死に堪えていた。
さすがにセックス依存症の診断を下されたことだけはあり、その欲望をいかんなく発揮する彼にそろそろ我慢も限界に達しそうだったのだ。
それは女医のフェラチオを堪える男性患者も同じであり、彼女の頭を抱えたい衝動を我慢しなければならなかった。
ふぅ~っ……こるだけしても射精をしないなんて、お強いようですね……
それじゃあ、次に進みましょうか……
くどいようですが、声は出さないように………
そう釘を差した女医は目の前でスカートの中に入れた手に、あのシームレスショーツを引き連れていた。その所作に何が行われるのかは想像がついたけれど、現実感がまだ沸かない。
両手でふわりとスカートの裾を持ち上げ、綺麗に整えられた恥毛が姿を現す。こちらの膝を跨りかけた女医が動きを止め、提案をだす。
もしかしたら中折れは気持ちが続かないせいかも知れませんね、ここが気になりますか………?
そういうなり机に片足を乗せ、その前に膝をつくように促される。女医は無言で頭を引き寄せるとそこに口を密着させ、その先は彼も指示を受けるまでもなく舌を使いはじめていた。
尿臭の他に特有の酸っぱい匂い、生臭さとチーズのような奥行きのある女臭に興奮を煽り立てられる。愛液を啜るために秘裂に舌を這わせ、口の中にとろりとしたネバつきを招き入れる。数回それを繰り返し、膣口を吸い上げると半分ほど顔を覗かせる小粒と言うには大きいクリトリスを口に含む。
勿体なくてしばらく性器の周辺に舌と唇を這わせ、内腿といい上部の密林といい唾液まみれにしていく。そして満を持してピンク色の塊に取り掛かった。
ゆらゆらと腰を揺らす女医のお尻に両手を回し、固定をすると集中攻撃を開始する。女医は止めた息を切れぎれに短く吐き出しながら片足立ちの膝をわななかせ、こちらの髪の毛を鷲掴みにしてきた女医の指先が頭皮を掻き毟る。
あっ!……んぁっ……あっあっあっ〜ぐぐっ…くっ……
膝をぶるぶるとさせる女医が唇もわなわなと震わせ、食いしばった歯の間から息を飛ばす。
もっもう、この辺でいいでしょう………
椅子に戻って、座りましょうか………
女医の威厳を取り戻したかのように口調を改めた彼女が、額にかかった髪の毛を払い除ける。
それじゃ、はじめましょうか……
くれぐれも……
はい、声を我慢します………
患者の肩に左手を置き、両足を跨いだ雅子は右手を下ろして起こしたペニスをあてがった。そのすぐ直後、粘膜の抵抗を受けて飲み込まれる男なら誰しも酔いしれる、そんな瞬間に息が止まった。
ゆらゆらと腰を動かしはじめた女医に唇を重ねられ、侵入してきた舌に応えて絡め合う。引き抜こうとした女医の舌を唇で挟んで、吸い上げる……。
すると「んふ〜っ」と鼻にかかった小声を出した雅子が熱い鼻息を放ち、同じように患者の舌を吸い上げる。激しく舌を絡ませ合いながら患者の男は女医のお尻を掴み、下からペニスを突き上げる。
あっあっあっいいわ……そこ…そこよ………
カリ首のエラがGスポットを強かに撫で上げて、ぼってりとした亀頭が子宮頚部を押し上げる……。最も好きなポルチオを刺激される快感に雅子も腰をうねらせ、微細な泡を含んだ愛液が白濁に変化して結合部を彩りはじめる。
ペニスの躍動は彼に任せ、患者が疲れると雅子が腰を前後に揺する、彼には萎える暇を与えない。
ブラウスを押し上げブラジャーもずらし、茶色の乳首を口に含む。
ナースの方からちゅぱちゅぱ……と、なにやら卑猥な音が聞こえてくる。身を伏せて繋がっていたらしい歩美が乳首を愛撫され、患者がが身を起こしたことで歩美は顔を、患者は額から上が衝立から露出する。相変わらず乳首の愛撫は続けられているのか、あの音を発しながら首を横に倒した歩美がシワを眉間に刻む。
そして上下に弾みだした歩美が首の座らない赤子のように、悩ましげな表情を顔に浮かべながら首をくねらせる。口を開けては頭を後ろに反らし、わずかに乳房を鷲掴みにする患者の手が見え隠れする。
ナースの営みを目にしながら女医との営みに興奮は最高潮に達し、女医を持ち上げた彼は机に腰掛けさせ、正常位の形で貫きはじめていく。
同年代の女とは違う色気を漂わせる女医が恍惚に染まった顔を見せつけ、閉まる膣壁とのギャップが堪らない……。
眉毛を八の字にさせた女医が駄々っ子のように首を振り出し、何度も顎を上げて白い喉を見せつける。
あのっ…先生っ……もう限界なんですが……
それを聞いた雅子が感じの腰に足をクロスさせて固定させ、その先を強制的に促していく。
先生っ……このままだと……せっ…先生……?
雅子は彼を黙らせるようにしがみつき、中断は許さないと言わんばかりに続けさせる。
あっ………あっ……先生っ……あっもう……あっ…あっ……先生っ……んっ……ぐふっ……!!
女医の中に濃厚な樹液が放たれ、雅子の膝から下の脚が数回跳ね上がった。じゅんっ……じゅんっ…っと脈動を繰り返すペニスが、何度も精液を吐き出していく。
次いで衝立の向こうから男の低い呻き声が聞こえてきて、診察室の中が静かになった。
女医から身体を離そうとすると、それを彼女に制される。抜かないで、と………。
膣の奥に留まる亀頭周辺の膣壁が、うねうねと蠢く感触がくすぐったい。
唇を求められて、それに応え舌を絡ませる。
男は自分のある変化に気付いた。
射精をしたのに、萎えないのだ。まるで20歳前後の若造のように………。
どうしてまだ元気なのかしら、こんなに……
雅子は意図的にペニスを締め上げて、その硬さを確かめる。患者の彼もペニスに力を込めて、その硬さをアピールをしてみせる。
もう少しガス抜きをしておいたほうがいいかもしれないわね、効果を上げる治療だからもう少しだけ頑張りましょうか………?
言うが早いか2人は体を離し、後ろ向きで机に手をつき脚を開いた女医に患者の彼は分身を埋没させていく。2人の男女がハモらせた吐息を長く伸ばし、再び体を揺らしはじめる。
彼の腰がぶつかるたびに女医のお尻の肉が歪んでたわみ、結合部からは残る精液が排出される卑猥な音が鳴り響く。
脇の下から前に回した両手で女医の乳房を鷲掴みにして、腰を打ち付ける。
あ~いいわぁ……そこよ、そこ……奥がいいの……
今度はもっとゆっくり、そうよ……そう………
敏感になった膣壁がペニスに擦られ、子宮頚部を押し上げられる快感がまろやかに広がる。彼もまた執拗に絡みつく女医の膣壁に目を閉じて腰を躍動させ、乳房に食い込ませた指で乳首を摘む。
あぁっ!……いいわ、そうよ……そこ………
堪んないわ、貴方のこれ………
これからも定期的に来院したほうがいいわね……
いい……?
今の状態を保つためにも、週に1度は来るのよ……いいわね?
はい、先生の治療を受けられるなら………
この……うっ……治療が受けられないと、不安ですからね………
そうよ、治療は継続させないと意味がないの……
だからね……あぁ……んっんっんっ……来るのよ…?
こちらに触発されたのか衝立の向こうでも卑猥な息遣いが聞こえはじめ、四つん這いになった歩美が体を前後に揺らし、首を上げたり下ろしたりしていた。性犯罪者手前で踏みとどまる彼の性欲は凄まじく、熟女の歩美の性欲と相まってお互いを欲していた。
歩美は低く獣じみた唸り声を出し、本気で感じた女の声を最小限に抑えながら絞り出す。
ねぇ……あたし、イってもいいかしら………?
机についた手が肩を怒らせ、その両肩の真ん中にある首についた頭を上げ下げさせる女医が、声を絞り出すようにして聞いてきた。
もちろん、我慢は身体によくありませんから……
先生、何度でも気持ち良くなって下さい………
その言葉に後ろに跳ね上げた頭を揺らし、頭を激しく振った後に膝から崩れ落ちてしまった。それを抱きとめた彼が女医を再び騎乗位に導く。
我を失ったように呆けているのか恍惚としているのか、それでいて下半身は別の生き物のように動かす女医が彼にしがみつく。
ぎしぎしっ……とベッドの軋ませる音を出しながら衝立の向こう側で、騎乗位に戻った歩美の腰がまるでロディオマシンのように躍動する。
やはり呆けたような表情を浮かべ、そうかと思えば切なげに眉根を下げて肩に頭を乗せる。
彼等は熟女の凄さを見くびっていた。射精というシステムのない身体を持つ女性、もっというなら熟女の性欲は底なしだということを、この後に嫌というほど知ることになる。
彼等の治療はまだ半ばなのだから………。
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