営業職にありがちな苛烈な競争に疲れ、数年前までは美男子で通って板であろうその顔は、そんな素敵な名残りを目の下のクマが台無しにしている。
夜は眠れてますか?……食事は、まともな生活は送れてますか……?
女医、雅子の問いに曖昧に答える彼に、何かを楽しむ余裕は感じられない。聞けば彼女も彼の元を離れ、いくつかの病院を渡り歩き精神科にも足を伸ばしたそうだ。それでも生きることを諦めずにもがき、ここに辿り着いた彼を見放しはしない。
ちょうど食べ頃の良い、獲物なのだから……。
血液検査、血圧測定、尿検査と進め、雅子は女性患者のいる部屋とは反対側の施術室に彼を促す。
まずは副看護師長の雅子が彼のシャツの前を開き心電図のチェック、次いで脱水ぎみの彼に点滴を行う。
ぼぅ~っとした生気のない眼差しを天井に向け、時間だけが過ぎていく。
ちょっと身体を診ていきますからね、そのまま動かないでリラックスしていて下さいね………。
そう女医が彼に告げるとなぜか顔にガーゼガーゼかけられ、その布越しに暗くなるのが分かった。
なんというのか顔の周りの空気が暖かく、空気の流れを感じなくなった。そればかりか両耳に人肌が触れる温もりを感じ、理解が追いつかない。
ぼそぼそと女医とナースが会話をしている声が聞こえるけれど、はっきりと聞き取れはしない。
信じられないことにスラックスのベルトが解かれる感覚の後、間違いなくチャックが下げられるのが分かった。
なんの意味があるのか動揺をしていると、下着が下ろされ温かいタオルで拭われるではないか……。
まるでバスタブに浸かったような、妙な安堵感を感じる。不意に脇腹から上に女性の手に撫でられて、その手が自分とは逆さだからナースではなく女医であるのが分かる。
不意に両耳の温もりが離れ、顔にかけられたガーゼガーゼ落ちる。理解が追いつかない……。
どう見ても女性のスカートの中でしかなく、耳の温もりは太腿の肌だったのかと驚愕を覚えた。
もちろん雅子は計算通りであり、そのために目隠しをしておいたのだ。腰を引いて身を屈めた雅子は患者の胸に唇をつけ、乳輪ごと吸い上げる……。
女性にそんなことをされた経験のない彼は身を起こそうとしたけれど、雅子に抑え込まれてしまった。
みぞおちから肋の辺りに唇が這い回り、再び乳首に戻った口が舌を出して乳首が弄ばれる。無理やり何かが呼び起こされていく。女性が乳首を愛撫されて、快感を覚えるのが分かった気がする。
不意にペニスに覚えのある温もりを感じ、上下に動く感触から何が行われているかを悟った。これが治療だというのか、何がなんだか分からない。20代のころに経験した風俗でもこんな上質なものではなかったし、やはり現実感がない。
不意に視界が明るくなり、顔の前から女医が離れたと知る。あの長い白衣なのか生地が捲れ布ずれの音がしたかと思えば、床に足が着く音が2回つづけて聞こえた。そして再び目の前が暗くなる。やはり顔が跨がれ、今度は後ろ向きになっているのが明らかだった。なぜなら上半身の施術がなくなり、何よりも下着を脱いだ女医の股間がそこにあるのだから………。
灰色がかった茶色の縁取りの小陰唇が40代女性らしく、程よく濃い恥毛が生い茂る股間が接近してくる。生々しい快感が下半身から伝わりながら、唇に密着した秘裂に舌を這わせる自分がいる。
つんっ……とするアンモニア臭が鼻を突き、一際柔らかい下の唇を舌で割りながら上下に舐め上げ、クリトリス包皮を口に含む。
若い元彼女とは違う厚みのある包皮の下に存在感のある塊を感じ、舐めるほどに己をを誇示するように主張をはじめるそれが顔を出す。舌先につるりとした滑らかな感触が心地よく、顔を挟む女医の太腿に力が入る。そっとタイトスカートに両手を差し込んで女医のお尻を掴み、包皮を持ち上げるように舌を走らせる。
うねうねと動く腰が女医の感度を代弁し、唇を窄めて吸着させてクリトリスを誘い出す。カリ首までが包皮を押し上げ露出させた女の蕾は小指の爪程もあり、虐めるほどに女医の下半身が断続的な痙攣を呼び起こす。
そんな最中、不意にペニスの感触が消え失せる。
次に圧迫感を追うように、艶めかしい温もりな包まれていく。彼は思わず熱い吐息を吐き出し、久しぶりに女の中の感触を思い出していた。
けれど元彼女の中とはこんなにも違うのかと、そう思う。膣壁が肉厚というのか凹凸感も違い、そのザラザラ感の多さに悶絶する。そのねっとりまとわり付く快感、無駄のない腰の躍動が彼を狂わせていく。
彼は地獄の中の天国で、女医の愛液と自らの涎に口の周りを汚しながらスカートの中の暗闇で、ひとり孤独に喘ぐしかなかった。
もう何度目だろうか、快感に背中を反らせる女医を目にしながら患者を頂くのは。
早生のペニスもいいけれど、ある程度の経験を経てきたペニスはそれなりの耐性がある。それに若さが加わって硬く逞しい男根は、歩美の好みである。程よく張ったエラが感じるところを擦り上げて、堪らなくなる。
身体を屈めて若い彼の乳首に舌を転がし、何度も吸い上げる。再び身を起こして腰を揺らし、両手を着いて腰を打ち下ろす。子宮頚部を圧迫してくる感覚に熱い吐息を漏らし、湧き上がる深い快感に同僚たちには聞かせられない声が出てしまう。
腰から上はゆったりと顔には恍惚を浮かべ、腰から下は両膝がベッドを小突き、リズムを刻む腰が忙しなく躍動を続ける。10分近く堪え続けた彼もさすがに耐え切れず、最初の樹液を放つ。
おもむろに彼の上から降りた歩美がビデを使い、膣内洗浄をして生理食塩水出て性器を洗う。その間に萎える暇を与えず女医の雅子が膣の中に男根を迎え入れ、悶絶する彼の顔を副看護師長の歩美が跨ぐ。性器に吐きかけられる熱い吐息が、歩美をその気にさせていく………。
今までの元彼女との営みは顔色を伺いながらだったけれど、こんな問答無用の射精感を我慢をさせられるセックスは初めてだった。たった今出したばかりなのに間髪入れず女医に乗られ、セックスが継続されている。敏感になった亀頭が容赦なく刺激を受けて、耐え難い快感に叫びたくなる。
ナースの中とはまた違って膣壁の凹凸感を露骨に感じ、吸い付くような感覚が拷問に等しい。起こした頭を下に打ち付け、お構いなしに腰を動かす女医が妖艶に感じる様に頭がおかしくなる。不意に目の前が暗くなり、剛毛が鼻の穴をくすぐってきた。女医のタイトスカートと違い明るさを感じるのは白いナース服だと分かり、先程まで繋がっていた熟女ナースだと悟った。
女医よりも感度が高く敏感で、両太腿を羽交い締めにしないとクンニも難しい。毅然とした表情をしていたナースがあんな騎乗位をし、クンニで艶めかしい声を上げるとは舐めずにはいられない。
数分と絶たずにナースは痙攣を見せ、身体を弾ませる。クリトリスから舌を外して辺りを舐め回しながら回復させる時間を稼ぐ。
女医が声を震わせながら腰を振り下ろし、色気とは程遠い声を上げる。彼は努めて口元に神経を集中させ、ピンク色の蕾に吸い付く。髪の毛を掻き毟られながらナースが喘ぎ、愛液を啜る。
2度、3度と身体を激しく弾ませることに成功した後に、女医の腰の躍動に彼は屈してしまった。
もう休みたい、そんな彼の願いは叶わない。男根は直ちに洗浄され、完全に萎える前にナースに再び飲み込まれていた。
しばらくは鈍感になったペニスは温もりを感じるだけで、このまま中折れするものと思っていた。なのにあの膣の中のザラザラした刺激が許してはくれず、勃起も完全体にさせられていた。あんなに性欲がなくなり数ヶ月も勃起しなかったのに、心がついていかない。
それでも現実は変わることなく、彼は手を伸ばしてナース服のファスナーを引き下げる。見起こしてブラをずらし、小豆色の乳首を口に含む。首に両腕を巻き付けて喘ぐナースが相変わらず腰を動かし続け、下から突き上げる。
仰向けに寝かせ、気が付いたら絶頂に導くまで腰を止められない自分がいた。ふらふらと立ち上がってその場からナースが離れると、近づいてきた女医がベッドに手をついて、こちらを一瞥して前に向き直った。濃紺色のタイトスカートを押し上げると女医は自ら脚を開き、彼が突き入れると弾かれたように頭を跳ね上げた。
にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…
出入りする陰茎に白濁した粘液が纏わりつき、低い唸り声を発する女医を無心で腰を打ち付ける。
白衣を脱ぎ捨てていた女医のブラウスを押し上げて、中でブラをずらし乳房を揉みしだく。子宮口に当たるたびに女医の膝が折れだし、ベッドに仰向けに寝かせると躍動を再開させる。
小ぶりな乳房を激しく揺らし、切なげに喘ぐ女医の余裕が削られていく。彼女に覆い被さり、彼女の脚が腰に巻き付く。踵をクロスさせて固定され、射精まで逃さないと言わんびかりに両腕も首に巻きつける。
容赦なく男根を打ち込み、打ち込んで、打ち込んで、打ち込んでいく。彼の若さに打ち負かされてオーガズムに沈む雅子が身体を震わせる………。
まだ射精感が訪れない彼ら腰を止めず、尚も打ち付け続け、首を左右に激しく倒す雅子がまた絶頂する………。さらに3度、4度とオーガズムを迎えた女医の中に、量の少ない樹液が放たれていた。
身なりを整えた女医とナースが彼を診察室から見送り、隣の部屋を覗くと、2人目が2度目の射精に向けて腰を躍動させる最中だった。彼女は1人目のペニスを口に含み、忙しなく首を振りながら時おり口を離し、喘いでは亀頭に舌を絡ませている。
解き放たれた熟女の性欲は天井知らず、2人目が咆哮をあげて樹液を放つと、入れ替わりに1人目が2度目の交わりを開始する。あんなに憔悴していた彼女の顔に赤みが帯びて、生気がみなぎっている。
この分では彼らはもう一回、頑張らなければならなくなるかもしれない。
彼女は完全に、女の顔を取り戻しているのだから…………。
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