ある日、女がいつもよりも左側に立った。
それは何かから避けようとするような動きだった。
だから俺はカメラの固定を緩めて角度を調整しようとした。
そして偶然、女が逃げた左側ではなく、右隣のベランダがファインダーに写った。
そこにいたのは男だった。
女よりも背が低く見える、頭の剥げたメタボな中年男。
それが頭のバーコードを俺に向け、ベランダを区切る仕切りから身を乗り出すようにしながら女を覗いていた。
おそらく、けっこう前から覗いているのだろう。
そう思わせるほど露骨な覗き方だった。
よほどのバカ・・・の可能性はあるが、普通に考えればあんなにも身を乗り出して覗く男はいないだろう。
物音に気づき、もしかしたら聞こえてくる声に確信し、こっそり覗き、覗いても覗いても毎日オナニーする隣人の妻にエスカレートしていったのだ。
中年男が女を覗きながら何をしているかは、その小刻みに揺れる姿を見ればすぐにわかった。
隠れる気など微塵も感じないほど露骨に覗く男。
隠す気があるはずのない、揺れる体。
その視線の先で、気づいていないはずのない女が、ピンク色のディルドを激しくピストンしていた。
女の体がビクッと痙攣する。
中年男の体が、さらに激しく揺れ始める。
女の口が喘ぎ声を上げる動きをする。
すでに中年男の片手は、仕切りを掴んでいる。
女が背を反らし、さらに激しく体を痙攣させると、それに合わせるように中年男が体を硬直させた。
ピクン、ピクン、と体を震わせ、ようやく体の力を抜く中年男。
中年男のほうを向かないように意識しているのがわかる動きで、女はディルドの掃除・・・『奉仕』を始めた。
いつものように舌をいっぱいに出し、舌の腹で裏筋を舐め上げていく。
舌先を固く尖らせ、チロチロと左右に揺らしてカリを刺激する。
そして丁寧に唇で棒を甘噛みしていった。
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