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「ゆり、起きろよ」
まさるの低い声が耳元で響き、ゆりはハッと現実に引き戻された。
視界がゆっくりと焦点を結ぶ。
彼女はまだまさるの肩に担がれたまま、
冷たいコンクリートの建物の中に入っていた。
外の森とは明らかに違う、人工的な白い照明が目に突き刺さるように痛い。
程なくして、不釣り合いなほど明るく甲高い声が施設内に響き渡った。
【てんしちゃんだよ〜♪
おや、また新しい子が入ったみたいだね〜
プリズンの外からスタートなんて珍しい〜】
ゆりは朦朧とした意識の中で周囲を見回した。
監獄の中には、森よりも濃く淀んだ紫の霧が立ち込めていた。
【初めてみたいだから説明するね〜♪
ここはバタフライプリズンって言うんだー!
ここは性欲に負けて堕ちてきた人たちが集まる、かわいい監獄なんだ♪
これから貴女は、たーくさんのえっちなゲームをクリアして、
「蝶」をいーっぱい集めないとダメなんだよ~!】
てんしの楽しげな声が続く。
【いくつかルールを言うね〜
・暴れたりルール破ったりしたら即殺しちゃうからね~!
・1日経つごとに蝶々は1匹ずつ減っちゃうから注意!
・でも誰かにパートナーになってもらったら、
パートナー同士で蝶々をやり取りできるよ〜♪】
ゆりはぐったりとまさるの肩にもたれかかったまま、
ほとんど反応できなかった。
胸元の黒い蝶のタトゥーが熱く疼き、過去の記憶
——幼馴染の親友に騙され、部室で輪姦され、教師に脅され、
肉便器に堕とされた日々——
と現在の恐怖が混じり合って、頭を真っ白にしていた。
「おい、起きろよ。誰かのパートナーになれば安心だってよ」
まさるはゆりをゆっくりと肩から下ろし、壁に背を預けさせた。
「とにかくゆり、お前は俺のパートナーになれ。死にたくないだろ?」
「死ぬ」の言葉にゆりは震える声で、か細く答えた。
森で犯されて絶命した女の姿が脳裏をよぎる。
「……助けて下さい……パートナーになります……」
恐怖と疲労に負け、過去と同じように、再び男に身体を預けるしかなかった。
まさるは満足げに笑い、ゆりの細い腰に太い手を回して引き寄せた。
「いい子だ。じゃあこれからよろしくな、パートナー」
その瞬間、ゆりの胸元に浮かぶ黒い蝶のタトゥーが、
鼓動に合わせて微かに翅を震わせた。
それは命の保証であると同時に、
これから始まるさらなる陵辱と屈辱の刻印でもあった。
てんしの楽しげな声が、脳内に直接響いた。
【パートナー成立〜♪
これから二人で、たくさんえっちなことして蝶を集めてね〜!
がんばって、たくさん集めたらきっと良いことがあるよ〜♪】
ゆりはまさるの胸に額を押しつけ、静かに涙を零した。
太ももにべっとりと残る精液の感触と、胸のタトゥーの熱が、
これから自分が歩む運命を無情に突きつけていた。
過去の記憶
——幼馴染が好きだったのに、その親友に騙されて寝取られ、
サッカー部の肉便器マネージャーに堕とされ、
部員や教師のチンポに何度も中出しされ続けた日々——
そんなことが頭の中でぐるぐると回っていた。
男の欲望を骨の髄まで知り尽くしたその身体は、
再びまさるにその身を委ねることを選んでしまった。
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