第1章 鉄格子の痴女 第3部 ゲーム開始
残り時間が少なくなってきた頃、こうたはまだ十分に話を聞けていない女たちに声をかけることにした。
まず部屋の隅に近づくと、ゆかりは相変わらず小さく蹲ったまま、膝を抱えて顔を上げようとしなかった。
こうたが「大丈夫か?」と声をかけても、かすかに肩を震わせるだけで返事はない。
次にはるかのところへ行くと、彼女は先ほどたけしに責められた余韻でまだ放心状態だった。
眼鏡は少しずれ、頰は真っ赤で、机の角に擦りつけていた秘部を無意識に押さえながら、ぼんやりと床を見つめている。
こうたが声をかけても、焦点の合わない目でただ小さく頷くだけだった。
あやみは壁際に立ったまま、こうたが近づくと完璧な愛想笑いを浮かべた。
「元アイドルですし、こういう状況は慣れてるわ……頑張りましょうね」
そう言ってはいるが、目は明らかに興味がなさそうで、すぐに視線を逸らされた。
最後に、派手な金髪のギャル・まりあに声をかけた。
「落ち着いてるように見えるけど、随分ピリピリしてるみたいだな」
まりあは壁に寄りかかった姿勢のまま、鋭くこうたを睨みつけた。
その視線には、ただの不安ではなく、明確な怒りが込められていた。
「……このゲームに何の意味があるの?
どう考えても私たち女に不利なルールじゃない。
男は最初から蝶をもらえて、失敗してもリスクが少ない。
女は犯されないとポイントすらもらえないなんて……」
彼女は怒りの感情を必死で抑え込んだ声で続けた。
「多分、クリアさせる事が目的じゃない気がする。
この6対5の人数にも……何か意味がある気がするわ」
こうたは小さく頷いた。
正に彼も同じことを考えていた。
「俺もそれは思ってた。このゲーム自体が……」
【フリータイム終了だよー♪】
言葉を遮るように、てんしの無邪気な声が部屋全体に響き渡った。
【では女の子は部屋を出て、皆元の独房に戻ってね〜♪
皆ちゃんとえっちアピール出来たかな〜? 笑】
その言葉に女たちはぞろぞろと、それぞれが入ってきた独房へと繋がる扉を開き、奥へと消えていった。
まりあは最後にこうたを一瞥してから、足早に部屋を後にした。
※元投稿はこちら >>