満足げに息を吐きながら独房を出る。
共有部屋に戻ると、たけしは壁のタイマーを見た。
やはりけんとの時と同じく、まだ数分しか経っていなかった。
「あの眼鏡の地味女、ヒーヒー言ってイキ狂ってたぜ」
そう笑いながら、床に腰を下ろした。
すると、施設全体に天真爛漫なてんしの声が響き渡る。
【たけしくんお疲れ様〜♪
本当にレイプみたいに犯してたね〜
てんしちゃん、あぁいうのも好きなんだよねー♡】
【ではでは発表しますね〜♪
たけしくんが抱いた女の子は……
痴女ではありませんでした〜笑 残念!
たけしくんも蝶々3匹没収でーす♪】
「まぁそうだろな。あいつ初めての男って言ってたからな」
たけしは少し嬉しそうに言い放ち、はるかの白目でイキ狂っていた顔を思い出して、にやにやと口元を緩めた。
「では次は…」
時間を気にしているのか、たくやはすぐに口を開いた。
しげおに目を向けるが、しげおは視線をそらすようにうつむいている。
「私かこうたさんが……」
「次も俺が行くよ」
言葉を繋げようとしたたくやの声を、けんとが被せるように遮った。
全員が驚いたような表情でけんとに視線を集中させた。
「でも……けんとさんはもう後がないんですよ。
そんなリスクを負わなくても……」
余りの申し出に、たくやは慌てて言葉を続けた。
「蝶々が無くなると何が起こるか分かりませんが、ここは誰かに任せたほうが良いですって」
その瞬間、たくやの胸ぐらをけんとが乱暴に掴み上げた。
「俺が行くって今言ったよな?」
鋭い目で睨みつけられ、たくやは息を飲んだ。
けんとはそのままたくやを突き飛ばすように離すと、つかつかと扉に向かって歩き出し、そのまま独房エリアへと向かった。
頭の中では、ちとせが言っていた「軽い罰ゲームがあるだけなのよ」という言葉が何度も反芻されていた。
あの女は妙に慣れていた。バックからハメたとき、背中にいくつもの蝶のタトゥーが浮かび上がっていたのを思い出す。
要するに、アイツはすでにこのゲームの経験者だったのだ。
「こんな機会はなかなか無いからな……」
けんとは低く呟き、元アイドルのあやみの独房の前に立った。
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