朱莉への交渉は全てさつき任せだ。俺には朱莉を買った「パパ」役として振る舞うようにとさつきから指示を受けている。こちらとしても好都合だ。
金曜の、日付が変わる間際になりようやく朱莉が「降伏」したとの連絡が入った。
条件としては、その場で二つの動画を消去、そのあと俺に抱かれてもよい、とのこと。抱くというよりは犯すのだがな。
好都合なのは、「抱かれる」ことに際しての条件が朱莉のほうからは一切提示がなかったとのこと。
一応、「何してもいいの?」とさつきに確認したが、構わないのでは?と素っ気なく返答がきた。
「あかりからは生は嫌とか中出しは嫌とか、何も言ってこなかったので」
と。
朱莉にすれば勿論パニックで、避妊のことなど考えるゆとりはないのだろう。
それならそれでいい。
こちらには都合はいいのだから。
それに、興味深いのは男の子たちの「参戦」のことは朱莉には伝えてないとのことだ。
「言えば来ないかもしれないので」
と、またしてもさつきからは愛想のない回答だ。
まあいい。
さつきの態度はやや鼻に付くが演出家としてはベストだ。
最後の仕上げとして、俺は朱莉の「処刑場」となるシティホテルの予約をとった。
ラブホだと、こんな大人数では入れないからな。
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