続き
二人が自宅から外へ出ようとしている時だった。いきなり保子が一方的にまるで呼び止めるかのように
息子に声をかけはじめた。「なあ。」「お母ちゃん、何なの。」「あたしが玄関で腰を下ろしたまま靴をはこうとしていた時、あんたはしゃがんだままこっちをじっと見ていたやろ。いったい何を見ていたの。」「何も見ていないよ。ただ靴の紐を締め直していただけだよ。」「ええ、ほんまに靴の紐を締め直していただけなの。こっちの目から見れば、そうには見えなかった。ほんまに靴の紐を締め直すんだったら、一度ほどいてから締め直すものやろ。そうやろ。」「あっ、ばれたか。そうだよ。お母ちゃんの言う通り、僕は靴の紐を締め直すふりをしていただけだよ。」「ウフフフ、やっと認めたんやな。じゃっ、聞くけど。あんたはほんまは靴の紐を締め直すふりをしていったい何を見ていたの。」「何も見ていないってさっき言ったよ。」「嘘をついても無駄。このお母ちゃんはもうすでに分かっているから。あんたがじっと何を見ていたのか、あたしは知っているんだから。あたしがそっちへと目を向けた時、あんたは目を逸らしながらいきなり立ち上がったやろ。そうやろ。なんで。」素士はこれ以上嘘をつけないと思ったのか、本当のことを打ち明けることにした。「お母ちゃんが玄関で腰を下ろしながら靴をはこうとしている時、本当は僕はしゃがんだままスカートの中を覗き込もうとしていたんだ。」「ところで見えた。」「何のことを言っているのかな。」「ほんまはあんたはカマトトやな。」「うん、確かに見えたよ。お母ちゃんが靴をはこうとしていた時のことだけど。無意識からか小さく股間を開いたら、その薄暗い股間の奥から少しだけ何か白い物が覗いたんだよ。確かに少しだけお母ちゃんの白いパンツ見えた。」「ほんまに見えたんか。ほんまにこのお母ちゃんのパンツ見えたんか。」「そうだよ。でも。」「でもって。何なの。他に何か言いたいことがあるの。」「そうだよ。それだけではなく、今度は股間がさっきと比べてもっと大きく開いたら、目立つほどの見え具合だったよ。下腹からアソコにかけての見え具合だったよ。」「あんたはなんでまたあたしが下着としてはいているパンツ見たいと思ったの。」「僕はお母ちゃんが下着としてはいている白いパンツに興味があったから。」すると保子は思った。「ということはうちの息子があたしのことを一人の女として性的興味を覚えるようになったのかもしれない。」でも彼女はまよった。そんな息子を受け入れるべきかどうか。
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