満員電車の中では声を殺し、吐息を震わせながら感じていた彼女が今は、控えめながら喘ぎ声を出して悶ている。
もう、我慢も限界だった。
あの口に咥えてもらうことなど、頭から飛んでしまった。あの剛毛の先へ、あの温もりの中へと焦る気持ちを宥めながら、セックスを覚えたてのときのように何度か失敗し、入口に跳ね返されさながらやっと捉えた。
文字通り咥え込まれたように中へと吸い毛まれ、彼女が息を詰まらせる。ゆっくりと奥まで差し込んでそのまま留まり、胸の前を開けた彼女を見下ろした。その生々しさに劣情が煽られ、堪らなくて引いた腰を静かに動かし始めていった。
股間同士が密着するまで奥まで突いて、龍手でしっかり彼女の腰を掴んでリズミカルに揺らす。
あの日と同じ纏わりつくような膣壁の感触に苦悩しながら、2つの揺れる乳房を交互にむしゃぶりつく。
顔を右に左に倒し、顎を跳ね上げて酔いしれる姿に射精感が襲いかかる。唸り声を出しながら彼女の胸元に舌を這わせ唾液を刷り込んでいく。
柔らかい乳房に舌先が沈み込み、乳首が舌先に跳ね返る。突いて突いて突いて突いて、突きまくっていく。
狂気じみた快感に翻弄されながら、背中をベッドから浮かせて感じる彼女が堪らなく愛おしく感じさせる。汗で額に張り付かせた髪の毛を取り去って、恍惚とさせる表情が楽しませてくれる。
不意に彼女が危機迫ったように身体を硬直させ、身体を弾ませて静かになった。
乳房を大きく上下させ呼吸を荒げる彼女が次第に落ち着きを取り戻し、唇を求めてきた。
やはり下を吸われ、身体の力が抜けそうな感覚を味わっていた。
ジョギングをしているだけあってパワーも持久力もさすがに素晴らしく、息つく暇を与えられないままオーガズムへと導かれてしまった。
彼なら不足なく受け止めてくれるたまろうか。
身を起こした真由美は彼を仰向けに寝かせ、繋がったままのペニスが抜けないように跨った。
あたしをこんなに感じさせて、どうする気………?
そんな妖艶な笑みを浮かべた真由美が彼の顔の横に両手をついて、彼の顔を見詰めながら腰を揺らしはじめた。
スーツが皺くちゃになっていることなど気にもせず、スカートが被さった下半身を前後に躍動させる。ゆっさ…ゆっさ…ゆっさ…どテンポよく動かす真由美の腰が、彼を悶絶させていく。
真由美は男性が喘ぐ姿を見るのが、好きだった。
苦しそうな表情をしているのに、それが快感に悶ているど分かっているからなおさら興奮させられるのだ。
その喜びを得る代わりに自身も快感に抗わなければならず、一筋縄とはいかない。けれど真由美の腰は止まることなく動き続け、上下に打ち付けるまでに発展していく。
あっ…ぐっ……んっんっ……あはぁっ……んっ…あっ……
騎乗位をする際に髪の毛を一纏めにしたはずが、いつしか解れてしまった。
下から乳房を鷲掴みにされた真由美が髪の毛を振り乱して狂い出し、それでいて腰を動かすことはやめようとしない。
喉の奥から出したような声を上げながら、頭が跳ね上がる。そのまま弓なりに背中を反らせはじめると硬直を見せ、身体を弾ませて彼に覆い被さってしまった。
2人は連れ立ってシャワーを浴び、膣の中の精液を綺麗に洗い流す。真由美の身体を泡まみれにした彼の手が縦横無尽に這い回り、泡を洗い流してしまうとさっそく舌で身体中を舐め回しはじめた。
シャワーから出たただのお湯なのに、真由美の身体につく雫が甘く感じられる。背中といい腕といい、脇の下から首筋、胸元から乳房全体を舐め回していく。肋からお腹に下ってお尻、太腿から下へと行ってから脛に周り、膝から太腿へと上がっていく。
下から真由美の顔を見上げると、目が合った。
「変態………」と一言だけ言葉を発し、股を開いてくれた。もちろん彼は片脚を肩に担ぎ上げ、剛毛が張り付くそこに顔を埋めてしまった。
何度舐めてもつるつるした舌触りのクリトリスが舌を弾き飛ばし、真由美ががくがくと膝を震わせる。力強く吸うと真由美が呻き、力を加減してしゃぶると艶めかしい声を上げて座り込みそうになる。
我慢ができないとばかりに真由美がしゃがみ込んで、今度は自分が楽しむ番だとでも言うように、ベニスを咥えてしまった。
いたずらに隙間を開けず密着させた唇を、頭を前後に振りながら纏わりつかせてくる。今まで経験してきた誰よりもまったりとしたフェラチオに、身体の力が抜けそうになる。
どういう使い方なのか舌を亀頭に纏わりつかせながら、ねっとりと周回させていく。2度の射精をしていなければ今頃はすでに果てていたかもしれない。
もう限界だった。2度も放出しているのに、入れたくて堪らなくなったのだ。にゅるっ……ど挿入を果たすと真由美の「あぁ~っ……」という甘い声が浴室に響く 。
後ろから貫く興奮と、何度味わっても足りないと思わせる真由美の膣に狂わさせていく。
射精感がなかなか訪れない喜びど苦しみの中で、腰だけが素直に動いてしまう。
奥を突けば突くほど獣じみた声を上げる真由美が壁についた手を、ゆっくり下へと滑らせていく。
堪らずにベッドに移動した2人は正常位の形で繋がった。彼が射精をしては真由美が上になり、彼を攻め立てていく。恐るべき真由美の性欲の強さに負けた彼は、さしずめ性の奴隷として生贄のようにペニスを差し出し続けなけれ座ならなかった。
もう、勘弁してくれ……ど、何度思ったことが……。
目覚ましのアラームが鳴り響き、彼は枕の上辺りにあるスイッチを切る。すでに真由美の姿はどこにもなく、時間を見て慌てて飛び起きた。
手早くシャワーを済ませ、身形を整えて部屋の中を忘れ物はないかと見渡した。ベッドが乱れたままなのが気になって整えてると、黒のレース仕立ての透けたショーツが、ひょっこりとはみ出ていることに気がついた。
わざと忘れて行ったのか真由美の意図は測りかねたが、クロッチには長細い染みがこってりと付着しているではないか。
中心がやや黄色くて、その周辺が白く乾いてしまっている。鼻を近づけると卑猥な女の芳香が漂ってきて、途中からあんなにうんざりさせられたというのに、ペニスが疼きだして血流が集まるのを自覚する。
あれだけ射精をしたのだ、そんなはずはない………
そう思うのに、部屋の扉を開けてエレベーターに乗ったときにはしっかり勃起しているのだった。
参ったな………。
僅か数時間前まで味あわっていたのだ。
喉元を過ぎてしまえば苦しみよりも、狂おしい快感だけが蘇ってくる。
今度はいつあの人と会えるのだろうか……。
彼は連絡先を交換していなかったことを、今更に後悔していた。
そのころ真由美は新幹線に乗車し、駅を出発するところだった。
疲労で身体が重くて、どうにも眠くて堪らない。
アソコが少しひりひりとするけれど、足を組んで束の間の眠りに落ちていく。
用を足したくてトイレに立った真由美は、履き替えた清潔なショーツに彼の痕跡が付着しているのを見て、しつこい男は嫌いよと呟いた。
自分のホテルに戻ったときには時間が指し迫り、シャワーを浴びる暇がなかったのだ。指で拭い撮ったそれの臭いは、紛れもなく彼の精液そのものだった。
今ごろ彼は仕事に向かっているだろうかと、悶絶する彼を思い出してクスッと笑みが出る。
まだクリトリスが完全には頭を引っ込ませてはくれず、綺麗なピンク色の頭を露出させている。
しばらくは擦れて刺激を受けるはずで、中途半端な勃起状態が続くことになる。もう付き合いの長さから慣れてはいるけれど、触れさえしなければ気にしないでいられる。
そう、触れさえしなければ……だ。
子供の頃から駄目だと親から言われたことほど、やっぱりしてしまって叱られる子だった。そのころの性分は未だ治ることはなく、真由美は我ながら綺麗な色をしていると、思わずクリトリスに指を伸ばしてしまった。
その瞬間、電気が走ったゃうな快感が身体の中を突き抜けて、真由美は弾かれたように頭を跳ね上げていた。あれだけ彼に吸われ続けたのだから、敏感になっていても不思議ではない。
膝までショーツを下げて便器に座る真由美は、つい数時間前までここに彼の頭があったのだと自分の剛毛に目を向けて、クリトリスを指で摘んでは背中を反らせることがやめられなくなっていた。
溢れ出した真由美の分筆液が彼の残留精液を洗い流し、外へと排出させていく。
ステンレスの便器に白濁した2人の粘液が糸を伸ばして垂れ下がり、プツンっ……と切れて落下していった。
また欲しくなった自分を嘲笑い、真由美は女という生き物は底無しだと思い知らされていた。
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