すずの家に挨拶に行った翌週。すずが俺ん家に泊まりに来た。2回目の訪問。俺の部屋で話しをしていると、ドアをカリカリする音がした。俺は部屋のドアを開けた。愛猫の「チョビ(♂6才)」が入って来た。「あっ!?猫ちゃんっ」と言った。「チョビって言うんだ」「可愛い名前っ…晃君家の?」「うんそうだよ」「この前は居なかったよね?」「あの時はどっか隠れてたんだと思う」「そうだったんだ…チョビちゃんおいで」と言ってすずは手を出した。「あっ…危ないっそいつ結構凶暴だよっ」と言った。所がチョビは俺の心配とはよそにすずに近付き匂いを嗅いだ。すずはそっとチョビを触った。「全然凶暴じゃないじゃん」と言って撫でた。「初めて見た…チョビが簡単に触らせる所…」「そうなの?」「うん…そいつ俺以外あまり懐かないんだよ」「家族も?」「うん…舞や親父なんか触ろうとするとひっかかれるよ」と言うと「へぇ…そうなんだ」と言った。チョビはすずの膝に乗りゴロゴロと喉を鳴らし、撫でろと言わんばかりに頭を擦り付けた。
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