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祖母・昭子
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:祖母・昭子
投稿者: 雄一
女の人の、男子として妙に気持ちをそそられそうな甘い化粧のような匂いを、
僕は鼻孔に感じ、同時に薄くすべすべとした布地の感触を通して、人肌の温み
を頬肉の表皮に感じさせられて、茫漠とした気持ちで薄目を開けた。
 すぐ間近に人のような気配を感じ、顔を少し動かせて目を大きく開けると、
畳に寝転んでいる僕の身体に、誰かが覆い被さってきているようだった。
 開けた目の真ん前に、薄い水色のすべすべとした布地が揺れていて、その布
地の中の人肌の温みが、感じのいい化粧の匂いを含ませて、僕の顔のあたりの
空気をほんのりと包み込んできているのだ。
 少し慌て気味に顔を上げた時、僕の鼻先と頬に水色の薄い布地の中の柔らか
い肉が触れてきたのがわかった。
 居間の畳の上に僕は身体を横たえて、うたた寝よりももう少し深い眠りの中
に落ちていたのだ。
 そこへ風呂から上がってパジャマ着替えた祖母が来て、寝入っている僕にタ
オルケットを掛けてくれていたのだ。
 寝がえりか何かでタオルケットがずれたのを、祖母がまた掛け直してくれる
のに身体を僕に寄せてきた時に、僕が目を覚ましたのだった。
 「風邪ひくわよ、こんなとこで寝ちゃ」
 身体を少し離して、祖母がかたちのいい唇から白い歯を覗かせて微笑んでき
た。
 「あっ、ごめん。婆ちゃんにおやすみの挨拶しようと思っ てたら、つい寝込
んじゃった」
 「そんな気を使わなくていいのに」
 「あ、それとね、婆ちゃんにいい忘れてたことあって」
 「何、いい忘れててことって?」
 「あのね、僕の発見なんだけど…演歌の歌手でね、三味線抱えて歌う人で、
その人の顔が婆ちゃんにそっくりなんだよ。名前はたしか…長山、何とかってい
う人。スタイルも婆ちゃんと一緒で小さくて奇麗な人。何日か前にテレビに出て
たんで母さんにもいったら、驚いてた。」
 「そうなの。婆ちゃん喜ばなくちゃいけないわね」
 「ああ、そういえば、婆ちゃんの娘の母さんもチョイ似てるね。でも婆ちゃん
はほんとに瓜二つだよ」
 「はいはい、もういいから早く寝なさい」
 「うん、おやすみ」
 他愛のない話を祖母とし終えて、寝室の布団に身体を横たえると、現実の状況
がすぐに僕の頭にもたがってきた。
 竹野という男のことだった。
 当然に、僕はまだ竹野本人には会ってはいなくて、知っていることといったら、
年齢が祖母よりも二十二も年下の四十二歳で、例の高明寺のお守り役として働い
ていて、坊主頭であることと、性格的には自分の書いた下品で下劣としか思えな
いような拙文をわざわざ祖母にメールに書き写させて、それを読ませたりとか、
相当な偏執狂のような面があったりという変人的な人物のようである。
 祖母のスマホのメール情報では、過去に離婚歴があり、この村へは四年ほど前
に流れ着いたとのことだが、それまでの住まいとか仕事歴はわかっていないよう
だ。
 祖母との性の関係もそうだが、推測するまでもなく、所謂SM嗜好者であるのは
間違いないようだ。
 性の問題は、たかだか十六歳でしかない、著しく若輩の僕が偉そうにいうべき
ことでないことはわかっているので、どうこうと意見はいわないが、SM嗜好その
ものについては、僕自身は侮蔑や軽蔑の対象外だと胸の奥では密かに思っている。
 恥ずかしいことだが、思春期真っ盛りの一年ほど前のある時期、僕は女性の生
理について、唐突に歪んだ好奇心を持つようになり、自宅の便所の汚物入れにあ
った自分の母親が捨てた汚物を手に取り、テッシュに包まれたものを開いて、赤
い血や黄色い沁みを見て、訳もなく興奮したことがある。
 人はさまざまなのだと僕は思う。
 つつましく穏やかで清廉な僕の祖母を、恥ずかしく凌辱し虐げる竹野という人
物には、憎悪や嫌悪や憤怒といった感情が、何故かあまり湧いてきていないこと
に内心で少し驚いているというのが、僕の正直な気持ちで、肉親である祖母には
申し訳ないのだが、性行為に伴うSM嗜好への興味の思いのほうが強いのかも知れ
ないと恥ずかしながら思っているのだ。

 
 「明日の夜ね、婆ちゃん、また寄り合いがあるの。雄ちゃん、留守番お願いね」
 祖母の口から待望(?)の言葉が出たのは、それから三日後のことだった…。


 
 
2023/01/27 22:12:19(7WqPo0xO)
142
投稿者: (無名)
古村とエッチしてたんですかね。今日はお仕置きの調教SEXしないと。その声を栄子に聞かせて3Pに引きずり込むのもいいかも。
23/03/13 21:33 (wIgg6c85)
143
投稿者: 雄一
「病院の先生は、早くこちらへ連れてこないと、適切な延命措置がとれないといって
入院を勧めるのですが、本人が畳の上で死にたいと聞かないので、私も弱っています」
 古村氏はそういって頭を抱えるのだが、いずれにしても、吉野氏の死期はもう指で数
えられるくらいに迫っていると古村氏は嘆くのだった。
 祖母と僕に古村氏が苦しい胸の内を吐露しているのは、吉野氏の寝室から一番遠いダ
イニングのテーブルの前だった。
 「私と吉野さんは、最初は仕事上だけの付き合いだけだったんですが、あの人の奥さ
まが不慮の交通事故で亡くなられて、その時の落胆がひどく大きく、生活も一気に荒れ
すさみ、いつも傍にいた私は見ていられなくなって、ついつい今日までの深い付き合い
になってしまいました。お孫さんを前にしてあれですが、吉野さんの縁で昭子さんとい
う素晴らしい方にもお会いできました。…今はもう一日でも長生きしてもらえればいい
とだけ願っているんですけどね」
 古村氏は苦しげに顔を歪めながらいって、椅子から立ち上がり、力のない足取りで吉
野氏の寝室に向かって歩いていった。
 祖母と僕の二人は交わす言葉もなく、悄然とした顔でテーブルで向かい合っていたが、
今の古村氏の話を聞いたせいなのか、
 「私、今日はここに泊っていくわ。雄ちゃん、一人で帰って」
 と祖母が徐にいい出したので、僕は少し驚いたように改めて祖母の顔に目を向けた。
 「もうこれが最後かも知れないから、傍にいて話があれば聞いてあげようと思って」
 付け足すように祖母はいって、僕の顔を何か意味ありげに見つめてきた。
 「何だよ」
 気味悪がって祖母に聞くと、
 「あなたのことも心配だけど…」
 と重ねて意味深なことをいってきた。
 心の中に少し薄ら寒いものを感じながら、
 「何だよ、一体?」
 と口を尖らせ気味にいうと、
 「ほら、お祖父ちゃんの口になった。やましいことあるの?」
 「あ、あるわけないじゃん」
 「お祖父ちゃんがやましいことすると、そういう口になるの
 「何もない」
 「栄子さんにも申し訳ないといっといて」
 「あ、ああ、わかった」
 「何かおかしい…」
 「お客の人に興味ない」
 「興味のある人いるの?」
 「目の前に」
 「あら、嬉しい。向こうへお茶持ってくわ」
 吉野氏の病のことで重苦しい気持ちを払拭したかったのか、祖母は僕を明るくからかっ
て、盆にお茶の用意をして、吉野氏の寝室に足を向けていった。
 間もなくして、僕は帰ることを告げに吉野氏の室を訪ねた。
 「今日はありがとう。久し振りに若い青年、いや、まだ少年なのかな。若い声を聞かせ
てもらって元気が出たよ。もう少し長生きできそうだ」
 励ましの言葉をかけようとした僕だったが、病人の吉野氏から逆にそんな声をもらって、
僕は古村さんの車で駅まで送ってもらった。
 「君といると少し恥ずかしい気分になるが、あまり屈託のないその顔見ると、苦笑いが
できるのが嬉しいよ、盗み見君、はは」
 古村氏からの僕への車中でのコメントだ。
 戸も閉まって、灯りもすっかり消えている雑貨屋の前の駅を降りると、スマホにメール
着信があった。
 祖母からだ。
 (今夜、お寺の住職さんも泊まりに来ている。寺の前を夜もうろつく男たちが怖いとい
って。あなたが心配。お休みなさい)
 乗客もまばらな列車の中で、考えていたことがあった。
 家に帰ったら尼僧の妹の栄子さんがいる。
 今日の午前、僕はふとしたことで、会ってまだ一日目の栄子さんを、少し乱暴だったが
女として抱いている。
 彼女も抗う素振り一つ見せず、僕に順応してのことだ。
 そんな女の人が待つ家に帰って、何もないまま時間が過ぎるわけがない。
 きっと何かが起こる。
 吉野氏の家のダイニングで、祖母がいみじくも懸念したことだ。
 今日の午前のことは午前のことと割り切って、自分はおとなしく一人の布団に入れるの
かどうか?
 相手の栄子さんの気持ちもある。
 今日の午前のことは、ふとした気の迷いだったといってくれるのが、一番ベストな解決
手段だ。
 僕にしても本心をいえば、ほぼ初対面に近い栄子さんに舞い上がって臨んだ行為ではな
かったような気がする。
 動物的にいえば、牡の本能での行動だったのだ。
 列車の固い座席に座って、僕は英子さんの良心も信じて、何も起こらないことを願うと
いう結論に達していたのだった。
 局面の急な激変に、確たる対応策も持たないまま、僕は祖母の家までの坂道をやや重い
足取りで歩いた。
 昂然と灯りが漏れている玄関戸を、僕はまるで他人の家を訪ねるような気分で、音を立
てずに開けた。
 玄関口に女物の、薄い桜色の上品そうな草履が、きちんと揃えて置いてあるのが最初に
見えた。
 居間の硝子障子戸の開く音がした。
 ポロシャツとジャージ姿の栄子さんの、丸っこい身体が出てきた。
 丸い顔のどこかに、助け船が来たという表情がはっきり見えた。
 そうだ、この姉妹は仲が良くなかったのだ、ということに僕は気づき、微かに眉を潜め
た。
 十六歳の僕に、即座の対処の方法がわかるわけがなかった。
 「ただいま」
 とだけいって、僕は居間に足を向けた。
 白っぽい袖頭巾と白の法衣に、薄紫の羽織り姿の尼僧が、細長い身体を小さく窄めるよ
うにして座卓の前に正座していた。
 「こんばんわ、あ、の急なお願いで任し越しました。…お婆さんには」
 改めて姿勢を正すような動作をしながら、尼僧は僕に向けて深々と頭を下げてきた。
 「あ、ああ、祖母からちゃんと聞いてますので、どうぞご遠慮なさらずにゆっくりして
ってください」
 半年前の僕なら到底いえない挨拶言葉が出たことに、内心少し驚きながら、何げに姉妹
二人の顔を見た。
 妹の栄子さんはそそくさと台所に向かい、尼僧はまた身体を小さく屈めて恐縮至極だっ
たが、栄子さんが出してくれたお茶を啜りながら、
 「今もあれですか、お寺のほうは誰かうろついているんですか?」
 と僕が当たり障りのない声で尼僧に聞くと、
 「ええ、朝早くからずっとうろついていて、お墓参りに来られる人たちにも、ちょっと
説明のしようがなくて…」
  尼僧はそういって蒼白な顔を曇らせ、視線をちらりと斜め横にいる妹に向けていた。
 「私も自分の亭主がやらかしたことで、こうして匿ってくれている、ここのお宅も含め
て色々な人に、迷惑かけていることはわかっているんですけどね。でも女の私一人では、
どうしようもないことで…」
 僕も尼僧も攻めるようなことは一言もいってないのに、丸顔の妹の声は釈明するような
響きにしか聞こえなかった。
 いいにつけ悪いにつけ、姉妹二人のこの雰囲気なら、夜は何とか無事に過ごせそうだと、
僕は勝手に思い込んで、
 「あ、あの、栄子さん、風呂は?」
 と妹に尋ねた。
 一番風呂を僕が先に入り、後はあまり仲は良さそうではないが、姉妹二人にまかせてす
ごすごと祖母の寝室に退散した。
 あの吉野氏と対面したこともあって、僕は布団に寝転びながら、持ってきたノートパソ
コンを手元に置いて、例の竹野という男が介在する、生け花師匠の件りのページを探し求
めた。

 …付近は高級住宅街のようで、周辺のどの家にも高い低いの差はあっても、塀が巡らさ
れていた。
 その家も道路に面するところは、瓦を載せた白塗りの塀が巡らされていて、塀の端にあ
る三台分ほどの駐車スペースに、竹野は慣れたハンドル捌きで車を入れた。
 夜のことなので詳しくはわからなかったが、石畳と短い草木が生え並ぶ通路の先に、間
口二件ほどの木造りの玄関があった。
 三十代くらいの着物姿の女性が出迎えに出て、幅の広い長い廊下を突き当りまで通され、
襖戸が開けられると、六畳と八畳の二間続きの室だった。
 八畳間には高価そうな黒塗りの細長い座卓が置かれ、何人か分の酒席が用意されていて、
三人の先客がいた。
 お互いに顔は見合わせたが、名前も何も紹介のないままだった。
 薄いサングラスに高級そうなブレザーを着込み、派手な色のアスコットタイを覗かせて
いる私と同年配くらいの男と、そのパートナーと思える着物姿の、一見してどこかの芸者
と思われる五十代の化粧の濃い女性と、もう一人は、私もどこかで見た記憶のある三十代
半ばくらいの、顔に化粧を施している男性だった。
 三人はどうも仲間らしかった。
 竹野と二人で空いている席に腰を下ろし、六畳間に目を向けると室の中央に床が延べら
れていて、まだ人の気配はなかった。
 二十年ほど前の、妻の思わぬ実像を見せられた時と、まるで一緒の構図だと思い、私は
少し辟易とした思いになり、許されるなら今すぐここを出たいと思っていた。
 私の斜め前にいた三十代の優男が、細長い煙草の煙を天井に向けて吹き上げた時、私は
思い出した。
 その男は若い頃にテレビの子供向け番組の戦隊ものに出ていて、今はバラエティー番組
によく出ている、確か二世タレントだったが、名前は憶えていない。
 そういえばアスコットタイの六十代の男も、テレビのトーク番組の辛口コメンテーター
として知られている男だ。
 そしてもう一つ驚いたのは、六畳間に静かに現れ出た濃紺地に椿の花模様をあしらった
着物姿の女性の顔だった。
 テレビドラマの脇役で、上品な母親役とかでよく画面で見かける中年の女優だったのだ。
 仕事人間で世間の時勢にはとんと疎い私でも、その女優の名前は知っていた。
 何度かの結婚や離婚を繰り返し、今は二廻り以上も年下の若い舞台俳優と半同棲してい
ると、三文週刊誌の広告か何かで出ているのを、たまたまだが最近、私はどこかで見た記
憶があった。
 その着物姿の女優は登場してきた時から、手を後ろ手にされ着物の上から麻縄で縛られ
ていた。
 女優の背後でその縄尻を手に持って立っているのは、派手な金髪頭に黒のランニングシ
ャツに黒の短パン姿の、まだ二十代そ、こそこにしか見えない小柄な体型の若者だった。
 室の間仕切りのところに、どこから出てきたのか、白シャツにネクタイ姿の前頭部が少
し禿げ上がった四十代くらいの男が立ってきた。
 その男は進行役のようで、背後にいる男女の年齢と簡易なプロフィールを紹介した。
 金髪の男は二十二歳で女優の女性は五十六歳と紹介して、特に女優のほうの紹介には金
髪より長い時間を割いていた。
 二十年前の私の屈辱の記憶とまるで同じ流れだったので、私の胸糞の悪さは倍加するば
かりで、ついに堪えきれずに、横にいる竹野に帰りたいと告げた。
 竹野が必死で止めるのも振り払って、私は人通りのほとんどない夜道を悄然とした思い
で歩き、運よく通りかかったタクシーに乗り込んだ。
 竹野との関りはそれが最初で、普通ならそれで終わりのはずだったのだが、悪縁奇縁と
とはおかしく不思議なもので、それから一ヶ月も経たない内に、私は再び竹野という男と
対面することになり、それで昭子さんという、私にとっては死んだ妻と同じくらい、いや
もしかするとそれ以上かも知れないほどの、深い思慕を抱かせる女性に巡り合ったのだ。
 昭子さんのことは別の章で詳しく書くつもりだが、竹野という男の末路について、この
「親友」という章の最後に書いておく。
 彼は私に昭子さんという素晴らしい女性を、その手管はどうであっても、紹介してくれ
たのには違いのない人物だった。
 しかし、私が昭子さんという女性に、深く気持ちを入れたことを薄々に知った竹野は、
私に脅しめいたことをいい出してきて、それだけでなく誰から聞き及んだのか知らないが、
私が取得している精密機械のある部品の、特許権の権利を半分譲渡しろとまでいってきた
のだった。
 そのことを十年ぶりくらいにたまたま会った稲川に、軽いボヤキ程度でいっただけなの
に、彼は私が頼みもしていないのに、迅速に動き、事後報告のように、
 「竹野とかいう男のことはもう済んだ。あの男はやくざではないから、人差し指一本で
カタつけた。彼女と上手くやれ」
 と私に澱みのない普通の声で連絡してきた。
 彼の組織の幹部の者が竹野に、お前が出身県以外に出たら背中に注意しろ、といわずも
がななことをいったとかいわないとかの話も出たようだ。
 

 吉野氏の(親友)という章はそこで終わっていた。
 僕には無縁なようだが、男同士の友情とはこれほどに深い絆になることを教え
られたような気がした。
 時刻は十一時を過ぎていた。
 枕元のスタンドの灯りは、僕の幼少期からの習慣で消さない。
 尼僧と妹の栄子さんは、僕が夏休みに使っていた室で、仲良く布団を並べて寝
ているだろうか、と少し気になったが、大人同士のことだから無用な心配はしな
くてよかったという安堵の気持ちと、僕の不埒な頭の中のどこかに妙な残念感み
たいなもがあった。
 元々が祖母の寝室なのだから、女臭いのは当然だったが、祖母のとは少し違う
匂いが僕の鼻先を擦ったような気がした。
 二、三度鼻を鳴らして見ると、祖母のとは違う匂いが鮮明になった。
 自分は今、寝ているのだと脳波がそう教えてきた矢先に、僕の手に何かが当た
る感触があった。
 人の身体の感触だ。
 無意識に動かせた足が、誰かの足に当たった。
 重たい目を開けると見慣れたような顔が、僕の顔の間近にあった。
 丸い顔、時によって愛くるしく見える丸い目。
 栄子さんだった。
 「ごめんなさい…眠れなくて」
 熱い息を吐きながら、栄子さんの丸い顔がさらに近づいて、額が当たり、頬が
当たり、鼻先は擦れ合うように当たっていた。
 唇もいわずもがなだった。
 事情が詳しくわからないまま、僕と栄子さんの唇は深く重なっていた。
 僕の眠気は一気に吹き飛んでいて、自分から先に彼女の口の中に舌を乱暴に差
し入れていった。
 身体を捩じらせて、栄子さんは小さく呻いた。
 ふと気づくと彼女は寝巻姿だった。
 唇を塞ぎ続けたまま、僕の手は寝巻の襟の中に潜った。
 掌一杯でどうにか掴めるほどの、豊かで柔らかな膨らみだった。
 掴み取っている手に力を込めてやると、塞がれた口の中で彼女はまた大きく呻
いた。
 一室挟んだ室に、あの尼僧がいるという事実が、眠気から完全に覚めた僕の気
持ちを淫猥な方向へ導き出そうとしている気配のようなものを、僕は身体と心の
どこかに感じ始めていた。
 自分が意図したのではない。
 相手が諸手を挙げてここに来ているのだ。
 昔の言葉でいうと、据え膳喰わぬは何とかだ。
 重ねていた唇を僕のほうから放してやり、
 「俺が好きになったのか?」
 と、自分の二重人格の裏面を出した顔で、僕は彼女の目を凝視した。
 「あ、あの時…あ、あなたに罵られた興奮が…忘れられなくて」
 「スベタっていわれたことか?」
 彼女は恥ずかしそうに黙って首を頷かせた。
 「どうしようもないスベタだから、そういったんだよ」
 「…も、もっと汚い言葉で罵って」
 「スベタのマゾ女か」
 「ああっ…か、身体が熱くなってきてるわ」
 「向こうに姉さん寝ているぜ」
 「あ、姉のことは、い、いわないで」
 「お前、俺に指図するのか?」
 「ご、ごめんなさい…そ、そんなつもりじゃ」
 彼女の寝巻の襟は、もうはだけきっていて露わになった両方の乳房を、僕は両
手に相当な力を込めて揉みしだいていた。
 「それじゃ、ここへ姉さん呼ぼうか?」
 「そ、それだけはっ」
 「じゃ、今すぐここから出ていけ」
 「そ、そんな…」
 「あれも嫌、これも嫌なんていう女は嫌いだ」
 「そ、そんな…」
 「いうことを聞かないお前になんか興味はない」
 彼女は黙った。
 この時僕は、怖ろしいというか、突拍子もないことを頭に閃かせていた…。




                          続く
 
 
 
 
 



 
 
 
 
23/03/14 16:58 (VwYuZOxd)
144
投稿者: (無名)
いいですね。熟女マゾ姉妹との3Pですか。次回期待大です。
23/03/14 17:42 (1NDAGV/O)
145
投稿者: 雄一
「急に眠たくなってきたから、帰ってくれよ」
 彼女の乳房への愛撫の手もすっと引っ込めて、僕は寝返りを打った。
 半べそをかいているようなウジウジした声が、僕の背中のほうでしていた。
 そして、時間にして五分もかからなかった。
 「わ、わかったわ」
 すすり泣くような声を聞いて、
 「無理なら帰ってもいいんだぜ」
 と僕は最後の一押しを口にした。
 「ど、どうすればいいの?」
 気弱な声だったが、僕はわざと平易な声音で、
 「お姉さんとお前が、俺の目の前で愛し合ってくれりゃいいんだよ」
 「で、でも、お姉ちゃんが嫌がったら?」
 ここで僕は寝返りをもう一回打って、彼女と目を合わしていた。
 「嫌がりゃしないよ。実の姉妹同士だもん。お前のほうから平身低頭でいった
ら、姉さんは必ずお前を迎え入れる」
 「わ、私…女の人とは、は、初めてよ」
 「愛し合うことに変わりはないさ。俺のいうこと聞いてくれたお礼に、一発し
てやる」
 どちらが大人かわからないやり取りだったが、自分自身もしたいという思いも
あったので、僕はまた彼女の膨らみ豊かな乳房に、顔全部を押し付けていった。
 「これからは、栄子って呼ぶぜ」
 顔を栄子の乳房に埋め込んだまま、僕はそういって片方の手を彼女の身体の下
に伸ばし下ろしていった。
 案の定、栄子のショーツは彼女の胎内からの淫猥な吐しゃ物でぐしょ濡れ状態
になっていた。
 そのことを僕が彼女に告げてやると、
 「は、恥ずかしいけど…お姉ちゃんのこと出されたら、興奮しちゃって」
 「恥ずかしくなんかないさ。俺は濡れる女は好きだよ」
 そんな栄子への前戯は、長くは必要なかった。 
 「ああっ…いいっ」
 栄子のやや太めの両足を担ぎ上げるようにして、僕は早くから屹立状態だった
自分のものを、一気に彼女の胎内深くまで刺しつらぬいた。
 一室を隔てた室で寝ている、姉の尼僧の耳にまで、聞こえそうなくらいの声で
栄子はのたうち狂った。
 「あ、ああ…わ、私の」
 「私の何だ?」
 「わ、私の…お、おマンコが」
 「おマンコがどうしたって?」
 「こ、壊れそうなくらい、気持ちいいっ」s旬
 「お、俺も限界来てるっ」
 「お、お願い…一緒に逝って」
 「あ、ああ、一緒だ。逝くぞっ」
 栄子は口の端から唾液か泡か、区別のつかない粘液を吐き出し、丸っこい目を三
角目にして果て終えたようだった。
 美人なばかりが女ではないな、と放出を終えた暫しの夢心地の中で、僕は一瞬そ
う思っていた。
 僕は数分程度は、自分の身体で栄子の膨らみ豊かな乳房を圧し潰していたようだ。
 「死ぬかと思った…」
 栄子のその声でようやく身体を横にずらすと、栄子はそそくさと起き上がり、足
を潜めるようにして室を出ていった。
 ミネラルウォーターの入った大きなペットボトルを、胸の乳房で包み隠すように
して室に戻ってきた。
 ここに来て二日になる栄子は、冷蔵庫に何が入っているのかも知っているのだ。
 栄子が僕の飛沫を浴びて汚れた自分の下腹部に、テッシュペーパーを当てようと
していたのを、僕は手で制して止めた。
 次のステージへの準備策というか布石だった。
 「お前が先に室に戻れ。五分したらお姉さんの布団に潜り込め。そこからが勝負
だ。俺は戸の外にいる」
 栄子にそれだけの指示をして、彼女を先に室から出そうとしたが、自分も興奮し
ているせいか、肝心なことを彼女に告げることを忘れていた。
 「お前にいっておくことがある。お前ら姉妹が仲良くなれたら、そこへ俺が出て
いく。そして姉さんを抱く。お前は見てたらいい」
 栄子の顔に、当然に驚愕の表情が現れ出た。
 「好きで抱くのはお前だけだ。お前が姉さんを恨んでるのと同じ恨みを、実をい
うと俺も持っている。だからこれを思いついた」
 真剣な眼差しで僕がいうと、栄子は顔のどこかに、我が意を得たり、というよう
な表情を窺い見せて、丸い顎を頷かせてきた。
 尼僧がどう出るかは、僕にもわからなかった。
 午前零時を三分過ぎた時、僕は正しく忍び足で室を出た。
 祖母の寝室と、尼僧の寝ている室の間の畳部屋を、僕は足を潜めて進み、二人が
いる室の襖戸の前で身体を屈めた。
 「お姉ちゃん…」
 栄子の声がはっきり聴こえた。
 「…………」
 「お姉ちゃん」
 栄子の二度目の声に、
 「な、何…・?」
 「話があるの。入っていい?」
 「ど、どうしたの?」
 「色々考えて たら眠れなくて…」
 「…………」
 「まだ怒ってる?」 
 「昼間のこと?」
 「他にも。お姉ちゃんのこと無茶苦茶責めたこと」
 「わ、私にも責任あるから…」
 「寒い…」
 「入れば…」
 「ありがとう…ああ、温かい」
 「寝ましょ」
 暫くの間、声も音もなくて、
 「ちょ、ちょっと栄ちゃん…何?」
 という尼僧の少し慌てたような声が唐突に聞こえてきた。
 「姉ちゃんの匂い、好き」
 「あ…だ、だめよ、そんなとこ」
 「柔らかくて温かい、姉ちゃんのおっぱい」
 「あ、だ、だめだって…」
 「私、寂しくて…」
 「そ、そうね。…もう長いから」
 「か、身体がね…変に疼いたりするの」
 「ああ、え、栄ちゃん。そ、そんなにすると」
 「キスしていい?」
 「どうしたの?一体。…あうっ…むむっ」
 身体と身体の揉み合うような音と、布団の布が軋むような音が僕の耳に聞こえ
ている。
 「ああ、え、栄ちゃん。だ、だめっ、そんなとこ。」
 「乳首可愛い…あら、固くなってきてる」
 「ああ…お、お願い、やめて」
 「子供の頃、お母さんがいない夜、よく抱いて寝てくれたじゃない」
 「だ、だめっ…へ、変になる」
 戸を開けて、中に飛び込みたい衝動と僕は僕で必死に戦っていた。
 高校二年の若者には、中から淫靡に漏れ聞こえてくる音と声は、堪えがたい刺
激だった。
 それでも僕はどうにか堪え忍んだ。
 「ああ、え、栄ちゃん…だ、だめっ。ほんとに変になっちゃう」
 「お姉ちゃんのここ、何かいい匂いする。好きよ、私…もっと舐めちゃお」
 「わ、わかったわ、栄ちゃん。あなたのいう通りにするわ…ああっ」
 「私のここも舐めて」
 「わ、わかったわ…」
 それから間もなくだった。
 尼僧の驚きの声が一際高く聞こえてきた。
 「え、栄ちゃん、あ、あなた、これってっ」
 「どうしたの?お姉ちゃん」
 「こ、これって、男の人の…」
 「え…?何…?」
 「男の人の…これ、精液じゃない?」
 この時にはもう、僕の突入の準備は終えていて、素っ裸だった。
 「あ、あなた、まさか!」
 「まさか何?」
 「こ、ここのお孫さんと!?」
 襖戸を僕は思いきり開け、中に押し入った。
 祖母の寝室と同じスタンドの照明だった。
 その灯りで、尼僧の全裸姿は充分に見れた。
 布団に仰向けになっているのは妹の栄子のほうで、姉の尼僧は全裸を晒して、栄子
の身体に跨るようにして、布団に両手をついていた。
 姉と妹は頭が逆方向になっていた。
 尼僧の頭には袖頭巾はなくて、青白い頭皮が露わになっている。
 信じ難い急展開に、まるで急な催眠術にでもかかったように、尼僧の身体は同じ姿
勢で微動一つしなかった。
 かまわずに僕は、ただ唖然呆然としている尼僧に近づき、布団に付いている片腕を
掴み取り、横に敷かれている布団の上に引き寄せた。
 女性の身体を燃え上らせる熟練の技巧は、十六の僕には当然にない。
 若さ任せの行動力だけだった。
 また変に大人ぶったような余分な言葉もいらなかった。
 尼僧がどうにか正常な意識を取り戻したのは、すでに僕の若さ任せのつらぬきを受
けている時だった。
 僕の顏の真下に、狼狽えと動揺と戸惑いを露わにして、切れ長の目を激しく泳がせ
ている、青白い坊主頭を晒した尼僧の顔があった。
 僕がここにいて、あろうことか自分をつらぬいてきているという事実を、まだ彼女
は受け入れられてないようだった。
 もう一つの衝撃があった。
 覆い被さっている僕と仰向けに晒されている尼僧を、真横から見る位置に妹の栄子
の丸っこい裸身と、少し狂気じみたような眼差しがあるという時事だ。
 若さだけが頼りの僕は、横に栄子がいるということも忘れたかのように一心不乱に、
そしてそれだけが自分の武器であるかのように、ただ闇雲に尼僧の身体をつらぬき続
けた。
 自分の顔や首筋から、すでに汗が噴き出ているのが自分でもわかった。
 ここへ来る前に、妹の栄子の身体の中に、昂まりの飛沫を先に浴びせておいたせい
か、激しく尼僧を責め立てている自分の身体のどこかに、余裕と余力のようなものが
ある木がしていた。
 僕の若さ任せのつらぬきを受けている、尼僧のほうはというと、驚きと戸惑いと狼
狽えだけの表情だったのが、時間の経過で、汗の滲み出した顔のどこかしこに、何か
に必死に堪え忍んでいるような表情が、僕の穿った見方かも知れなかったが垣間見え
てきている気がした。
 その尼僧と僕の間に、何の前触れもなく、横にいた栄子がいきなり割り込んできた。
 仰向けの尼僧の、いや姉の顔に自分の顔を近づけていって、躊躇う動作もなく唇で
唇を塞ぎにきたのだ。
 姉の尼僧は目を大きく見開いて驚きの表情を浮かべていたが、手で相手を払い除け
ようと意識はないようだった。
 普段これという運動もしていない僕だったが、冬の体育の時間に走る五キロマラソ
ンの時の息苦しさを思い浮かべて、僕はひたすら単調な動作を繰り返していた。
 「おい栄子、お姉さんの顔の上に跨れ。キスしてやる」
 自分自身も思ってもいなかった言葉が、僕の口から出た。
 栄子は従順だった。
 姉の唇から唇を離すと、僕にいわれた通りの姿勢を取り、剥き出しの自分の丸い臀
部を、姉の顔の上に押し付けていた。
 栄子と僕の顔は否応なしに接近していて、自然に唇と唇が重なった。
 僕と栄子の下にいる尼僧の、くぐもったような呻き声が、二人のキスシーンのBGMみ
たいになった。
 この時、まだ僕の男性機能の余力は充分だった。
 女二人男一人の熱情の時間は、長く継続した。
 尼僧から一旦僕は身体を離して、その場に仁王立ちをした。
 仰向けになっていた尼僧の上体を起こすと、汗を滴らせた尼僧の顔が必然的に僕の
下腹部の中心近くになった。
 姉の横には妹の丸い裸身が額づいていた。
 経験もまだ圧倒的に少ない、十六の少年の知識は、親に隠れて観るアダルトビデオ
しかない。
 僕は上から、自分の母親よりも年上の女二人の頭を手でわし掴むと、彼女らの顔を、
自分の下腹部の中心に向けて当てがった。
 妹の栄子の顔が先に動き、狼狽えの表情を微かに残した、姉の尼僧が追随するよう
に動いて、僕のまだ屹立しきっているものへの、口での愛撫が開始された。
 単純に僕の頭に、古代の王のような征服感が湧き出ていた。
 姉妹二人は忠実に、また丹念に僕のものへの愛撫に熱中した。
 少年の自分がどうこう指示を出さなくても、熟女姉妹の二人は、自分で知っている
限りの手管を用いて、僕の下腹部のものへの愛撫を熱心に続けた。
 僕のものは、熟女たちのこれまでの体験も踏まえた手練手管管に、どうにか堪え忍
んだ。
 僕がどちらを先に抱くかということで、熟女姉妹は幼女同士の口喧嘩のように揉め
たので、僕は二人を布団の上に並べて四つん這いにさせた。
 そしてある限りの力を振り絞って、交互に二人の臀部の奥をつらぬき続けた。
 最後は、これもアダルトビデオの受け売りで、姉妹二人の顔を並べて白濁液を放出
した。
 さすがに十六の僕も、精も根も尽き果てたという思いだった。
 布団に仰向けになって惚けた顔で、僕を挟むようにして座っている姉ひる
と、お互いに少しバツの悪そうな顔をして、あらぬ方向に目を向けていた。
 二つの布団を引き寄せて、三人で川の字になって朝を迎えた。
 最後に起きたのは僕で、寝ぼけ眼で居間に出ると、座卓には栄子が用意した朝食が
用意されていた。
 尼僧はもう外出していていなかった。
 栄子の話で、村内の有力な檀家の一件で、昨夜に不幸があったとかで出かけたとい
うことのようだった。
 「で、姉妹二人は仲良くなれたのかい?」
 味噌汁を啜りながら、大人びた声で、台所に立っている栄子の背中に向けていった。
 「ま、まあね。朝目覚めたら姉ちゃんが横にいて、何もいわずにキスだけしてく
れた。…これもみんな、あなたのお陰なのかも」
 顔だけ振り返らせて、栄子は快活そうな声で返してきた。
 この時、僕はふいに妙な胸騒ぎみたいなものを感じて、朝食を終えると早々に祖母
の寝室に戻った。
 スマホを取り出すと、着信が二件とメールが七件もあった。
 着信は二件とも祖母からで、時間は連続していた。
 メールも祖母からが五件で、後は国語教師の沢村俶子からの二件だった。
 スマホ全体が祖母の顔に見えた。
 かたちのいい唇を噤んで、切れ長の目を少し吊り上げた、明らかに怒りの表情だ。
 時計を見ると時刻は九時過ぎ。
 少し怯えた思いでプッシュボタンを押すと、待っていたかのように祖母はすぐに出
た。
 「もしもし、婆ちゃん?…おはよう」
 「おはよう、今起きたの?」
 「え、栄子さんの作ってくれた朝飯を済ませたとこ。吉野さん、どう?」
 なるべく話を逸らそうと僕は努力する。
 「昨日は早く寝たの?」
 「あ、ああ、ちょっと疲れてたのか、いつの間にか寝てた」
 「夏休みの時は、夜更かしばかりだったのにね…」
 「そうだったかな?」
 「そうだった…」
 怒りは明白だ。
 「で、吉野さんはどうなの?」
 「昨夜は安らかだったわ。今朝方、ちょっと咳き込んだけど、薬で落ち着いてる」
 「よかった。やっぱり婆ちゃんの顔が一番の良薬のようだね」
 「お祖父ちゃんもそうだったけど、何かお世辞をいうときは、後で何かのボロが出る」
 「また祖父ちゃんかよ」
 「あなた、今日、もう帰るんでしょ?…何時?」
 「うーん、まだ決めてないけど、三時くらいかな?」
 「そう…今日は病因の先生が休日だけど、二時頃に診に来てくれるの」
 「そうか。じゃ会えないね。寂しいけど」
 「本気でいってる?」
 「嘘なもんか」
 「ムキになると駄目よ」
 「またお祖父ちゃんか」
 「雄ちゃんの手を握りたいけど…」
 「来週にまた来るよ」
 「ほんと?…嬉しい」
 「約束する」
 「二人になりたい」
 「俺もだよ、昭子」
 「はい…」
 夏休みもそうだったが、今回も何か慌ただしいままに休みは過ぎてしまうよう
だった。
 僕にとってあれが収穫かどうかわからないが、あの尼僧とその妹の栄子を抱け
たのは、予期せぬ副産物で、この旅の目的の半分以上は達成できたと、どうにか
自分を納得させながら、僕は午後の列車に飛び乗った。
 尼僧の顔は今日は見れなかったが、昨夜に艶めかしい女そのものの顔が拝謁で
きたし、妹の栄子は玄関口で長いキスをしてやったし、まあ上々の旅だったと自
分なりに納得して、僕は固い座席に座り込んだ。
 スマホで未読になっている、国語教師の沢村俶子のメールを開いた。
 (これだけの短期間で、人に愛を感じたのは生まれて初めて。早くあなたの顔
が見たい!恥ずかしく愛されたい)
 (あなたが一年の時付き合ってた彼女の名前覚えてる?その彼女から思いもか
けていなかった相談を受ける。ちょっと泥臭くて淫猥な話だから、あなたも間に
入って)
 この二件だけだった。
 列車の窓の外に自然の景色が気持ちよく流れている時に、ややこしい詮索はし
たくない気分だったので、そのままスルーして、祖母の未読を開く。
 昨夜、僕が全然連絡もしてこず、メールの返信もないことへの不平不満と怒り
の連続メールだった。
 最後のメールはこうだった。
 (雄一のバカ)



                    続く

 (筆者後記)
 いつもお読みくださって、ありがとうございます。
 この拙文の読者の皆様方から、時折いただきます提案や提言を
常に注視させてもらい、作中利用させていただいたりします。
 もう少しのお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
                         
  
  


 
 
 
 

 

23/03/15 12:14 (mSA69AOp)
146
投稿者: (無名)
熟女マゾ姉妹との3P抜けますね。来週は昭子を嫌というほど逝かせましょう。
23/03/15 16:55 (/s2fec.U)
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