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真田俊樹(52)上場企業管理職
真田由紀子(48) 妻 澤村美紀(45)マンション内自治会役員 黒川瞳(50)マンション住人 田村真由美(48)マンション住人 真田俊樹は周りを見渡した。 「こんな夜中に屋上に来る人なんていないよな。」 誰もいないのを確かめると、着ていたものを脱ぎ始める。 秋の夜長、肌に感じる風が心地いい。 上半身裸になると、ズボンにも手をかける。一気にズリ下ろし足首から抜き取ると、赤いレースの紐パンティが露わになる。 「折角、由紀子にプレゼントしたのに、履いてくれないんだものな」 以前から、女性のパンティには興味があり、履いてみたいと思っていたが、妻の手前中々実現することはなかった。 「明日から、ちょっと実家に帰ってくるわね。お母さんが 寝込んじゃって、お父さんから泣きが入ったのよ。」 昨日の夜、由紀子からそう言われた時にチャンスが来たと思った。 「ああ、お父さんも大変だろうから、面倒見てあげるといいよ。こっちの事は気にしないで、お母さんが良くなるまで居てあげたらいいよ。」 「ありがとう、あなたがそう言ってくれると気が休まるわ。美紀さんにも声をかけて行くから、何かあったら相談してね。」 「澤村さんの奥さんにはいつも世話になってるからね。迷惑かけない様に頑張るよ。」 「美紀さんも、ご主人が単身赴任だから、話し相手になってあげてよ、喜ぶわよ。平日の昼間はよくランチするんだけど、お互いの旦那の事話して盛り上がってるのよ。」 「愚痴を言い合って、ストレス解消ってわけか。まいったな。」
2022/01/27 20:32:58(XVK.7fWK)
「じゃあ、裏に行きましょ。」
美紀が先に立って裏口へと向かう。 マンションの裏には、地下駐車場に入る道路が幹線道路から分かれて繋がっており、その幹線道路を渡ると公園に行くことが出来る。 マンションの裏口を出た所で、 「私達は、ここにいるから、トシはあの自動販売機まで行って、飲み物を買って頂戴。」 幹線道路に行く途中に、自動販売機が設置されている。道路は街灯はあるが、薄暗く、自動販売機の灯りが煌々と輝いている。 「えっ、ひ、一人で、あそこまで、ですか?」 「もし、車が入ってきたら、これで教えてあげるから、自販機の陰にでも隠れなさい。それとこれも着けておきなさい。」 そう言って、先程取りに戻ったトシのスマホとマスクを渡した。 「瞳さんが、見張ってて、教えてくれるから。瞳さん、トシに電話して。」 「え、ええ、トシ、番号教えて。」 「聞こえる?」 瞳が、トシから聞いた番号に電話すると、 「は、はい。聞こえます。」 美紀から、自分のスマホを受け取って確認する。 「じゃあ、これで、飲み物買って。」 美紀は、10円玉ばかり20枚、トシに渡した。 「あ、あの、100円玉は…。これだと時間が。」 少しでも早く、買って戻って来たいトシは、10円玉ばかり渡されて戸惑ってしまう。 「ごめんね。今、これしか無くて。それと、何でもいいから買って直ぐに戻って来てもいいとは言ってないわよ。どんな飲み物があるか、瞳さんに報告して、瞳さんが指示した飲み物を買うのよ。」 「あ、そ、そうなんですね。」 自販機の前にいる時間が長引きそうだと思いながらも、返事をするしかなかった。 「飲み物を買った後はね…。」 まだあるのか、と思いつつ、美紀の言葉が続く、 「それを、その場で飲み干して、自販機の横に建ってる電柱におしっこして帰って来なさい。いいわね。」 「えっ、お、おしっこまでするんですか。」 「そうよ、今日はまだしてなかったでしょ。マーキングよマーキング。ちゃんと犬らしく、四つん這いで片足上げるのよ。さあ、わかったら、行きなさい。」 「ああ、わ、わかりました。」 反抗する事など許されないと承知しているので、スマホを片手に、灯りが眩しい自販機に向かって進み出した。
22/04/11 16:46
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自販機に向かって進んでいくトシの後ろ姿を見ながら、瞳が、
「美紀さんって、凄いこと考えるわね。横で聞いてて『えっ』って思いながら興奮しちゃった。」 「なんか、自然と浮かんでくるのよね。それでね、トシに自販機の飲み物報告させるでしょ、その時、瞳さん、聞き辛い感じで時間伸ばして欲しいのよ。」 「なるほど、トシを出来るだけあの明るい場所に居させるのね。本当に、美紀さんには感心するわ。」 「もう一つ、指定するのは炭酸の500mlよ。水なんかより飲み干すのに時間がかかるからね。」 「はぁ~」 瞳は、感心し過ぎてため息しか出てこなかった。 「そうとも知らずに、そろそろ自販機に着きそうね。」 「私は、ここから動画撮影するわ、最近のスマホは結構感度いいからね。」 美紀は、スマホをトシに向けた。 トゥルルー、トゥルルー トシから瞳に電話がかかって来た。 「はいはい。」 「えーっと、左の上からコカコーラ500ml、アクエリアス500ml…」 トシが報告し始めると、 「えっ、何?ちょっと聞こえづらいわ、もっと大きい声で言って。」 「えっ、あんまり大きい声を出すと。」 思わず周りをキョロキョロしてしまう。 「もう一度、初めから言って。」 瞳も結構楽しんでいる。 そんな様子を、動画に収めている美紀のスマホに着信が入った。 「誰かしら?こんな時間に。もしもし。」
22/04/11 16:48
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由紀子は、俊樹の見回りがいつものように遅くなると思って、先に眠ることにした。ベランダのドアの鍵を確認した時、裏通りに人影の様なものが見えた。
由紀子の家のベランダからは、地下駐車場に入る道路が見下ろせる。 「あら!」 気になって、ベランダに出てみた。 「はっ、も、もしかして、あれは。」 自販機に向かって立っているパンティ1枚の男に気がつく。 「あ、あれが、美紀さんの言ってた変質者だわ。」 由紀子からは、男の顔は確認出来なかった。 「そうだ、俊樹さんに知らせよう。」 慌てて部屋に入り、スマホを持ってもう一度ベランダに戻ってくる。 見失わない様に、その男から目を離さない様にして、俊樹に電話を入れる。 ツーツーツー 「話し中だわ、どうしよう。そうだわ、美紀さんも一緒だろうから、美紀さんにかけてみよう。」 トゥルルー、トゥルルー 「美紀さん、出て。」 そう思ってると、美紀が電話に出た。 もちろん、由紀子の位置からは美紀達の姿は見えない。 美紀「もしもし。」 由紀子「もしもし、美紀さん。」 美紀「えっ、あ、由紀子さん。どうしたの突然。」 由紀子「ごめんなさい、今、主人と見回り中よね。」 美紀「えっ、ええ。」 由紀子「主人が話し中なので、美紀さんなら繋がるかなって思って。」 美紀は、自販機の前にいるトシを見ながら 美紀「あ、ご主人、会社の人から電話がかかって来たみたいで。何か急用?」 由紀子「そうなの、こんな時にもう。」 少しイラついてくる。 美紀「急用なら伝えるけど。」 由紀子「今、どこを見回ってるの?」 美紀「えっ、あ、お、屋上よ。」 咄嗟だが、なぜか嘘を言ってしまう。こんな時は本当の事では無い方が良い様な気がして。 由紀子「屋上なら、離れてるわね、いるのよ、今、裏の通りに、変質者が。」 美紀は、状況が直ぐには掴めなかった。 美紀「由紀子さん、どこにいるの?」 由紀子「うちのベランダから、見えるのよ。裏の通りが、戸締りしようと思ってたら人影が見えたのでベランダに出て見たの。裏の通りの自販機、知ってるでしょ。いるのよ、その前に。パンティ1枚の変質者が。」 美紀は、ようやく事態が飲み込めた。 『見てるんだわ、上から』
22/04/11 16:49
(5TGtRa3k)
美紀「そ、そうなの!」
驚いてみせる。 美紀「そ、それで、その男の顔はわかるの。」 由紀子「それが、顔はわからないのよ。遠いのと、背中向けてるので。」 美紀は、その言葉を聞いて余裕が出てきた。 美紀「そうなの、わかったわ、私達も裏の通りに向かってみるわ、まだご主人、電話中だから、由紀子さん、しっかりと見張っててもらえるかしら。」 由紀子「わかったわ、ここからなら、よく見えるし、こっちが襲われる心配もないしね。電話、このまま繋げてて良いかしら。」 美紀「ええ、もちろん良いわよ。」 動画を撮るより、こっちの方が面白いと思い、由紀子との電話を繋いだままにしておく。 流石の美紀でも、ここまでの展開は想定外だった。 『面白くなってきたわ。うふふ』 その頃、トシと瞳はまだ電話の最中だった。 「えっ、何?2段目は何が有るって言った?」 相変わらず、瞳が惚けている。 「そうなのね、じゃあ、コカコーラの500mlにするわ。」 散々報告させた挙句、選んだのは一番最初に報告した物だった。 「あ、はい。」 ようやく決まったのが、最初に報告したものだったので落胆気味に返事をする。 10円玉を1枚づつ自販機に投入するも、何枚かは上手く入らずに戻ってくる。 由紀子「飲み物買ってるみたいだわ、お金が上手く入らないみたいだけど。」 美紀に報告が入る。「わかってるわよ」とは言えないので、 美紀「まだ、自販機にいるのね。まだ、ご主人電話中なのよ。」 由紀子「もう、主人ったら。」 半分呆れ気味の由紀子。 ようやく、買う事が出来ると、 「それ、その場で全部飲んでね。」 瞳から指示される。 「は、はい。」 コーラのキャップを開けると、飲み始めるが、炭酸を一気に飲むのはきつい。 周りを気にしながら、飲んでいく。 上の方から、妻の由紀子に見られてるなんて思っても見ないで。
22/04/11 16:53
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由紀子「あ、ジュース飲んでるわよ。あんな場所で飲むなんて、どんな神経してるんでしょうね。」
『それは、貴女のご主人ですよ』 美紀は、思わず口から出そうになるのを飲み込んだ。 由紀子「あ、こっち向いた。キョロキョロしてるわ。あ~あ、マスクしてるみたい。やっぱり、顔はわからないわ。」 美紀「由紀子さん、目を離さないでね。」 美紀は、由紀子と同じ光景を見ながら、由紀子に言った。 コーラの500mlなんて、この歳になって一気に飲むとは思ってなかった。若い頃と違い苦戦する。車が入ってこないか、人が歩いて来ないか、もう随分長い時間ここに居る。 誰にも会わないのが、奇跡と言っても良いかもしれない。 ようやくコーラの500mlを飲み終えると、ゲップが込み上げる。 瞳に向かって、空になったペットボトルを見せて、 「の、飲みました。」 「そうね、じゃあ、最後の指令ね、出そうなの?」 「い、いや、まだ。」 「そこで、格好してりゃ、したくなってくるわよ。さあ、四つん這いになりなさい。」 「ああ、は、はい。」 由紀子「あら、全部飲んだみたいよ。ペットボトルを振り回してるわ、誰かに見せてるのかしらね。えっ、あっああ。」 美紀「ど、どうしたの?」 由紀子が、急に、大声を上げたので、何事かと思い 由紀子「で、電柱に、片足上げて、ああ、お、おしっこしてる。嫌だわ。美紀さん、主人はまだ電話してるの?早く、行って捕まえて。」 美紀「そ、そうね。女一人では不安だから、ご主人が電話終わるの待たないと、私も怖いわ。」 由紀子「そ、そうよね。主人ったら、こんな時に。」 おしっこをし始めると、なかなか止まらない。 ジョー、ジョー、ジョー 『ああ、早く止まってくれ』 願いも虚しく、どんどん出てくる。 『こんなに飲んでないのにな』 片足を上げるのも疲れてきた。 「こちらからも良く見えるわよ。」 瞳が揶揄う。 由紀子「凄いわ、まだまだ出てる。」 美紀「ようやく、ご主人の電話終わったわ。今から、向かうわね。」 由紀子「本当、なるべく早くね。」 美紀が向かってると聞いて、『早く』と思いながら、男を見ていると、 由紀子「ああ、終わったみたい。マンションに向かっているわ。」 美紀「まだ、もう少し、エレベーターがなかなか来なくて。」 ようやく、おしっこを終えると急いで美紀達の元に戻って来た。 由紀子「どうだった。こっちからは見えなくなったけど。」 美紀「残念、見逃してしまったわ。」 由紀子「そうなの。」 ガッカリしたのが電話越にもわかった。 「よかったわね、誰にも見られなくて。」 瞳が言うと、 「そうね、うふふふ。」 由紀子との電話を切った美紀が、意味ありげに微笑んだ。 『今、由紀子の声がした様な』 そんな事、有るはずないなと思い直し、美紀の部屋に戻って来た。 「お疲れ様。由紀子さんにも謝っておいてね。いつも付き合わせちゃって。」 美紀の言葉に何の不審も抱かなかった。
22/04/11 16:54
(5TGtRa3k)
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