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因習の村
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:因習の村
投稿者:
中学生のころ、私はド田舎の村の、村長の娘だった。

私はその村で、中2の時に初恋の男の子と初体験をし、その後その子と一緒に村を出て、今は東京で夫婦になっている。
その時のことを、彼がこの掲示板に、おととしの秋、「寺」というタイトルで投稿していたことを、最近知った。彼のスマホのメールの下書きに、コピーが残っていたのだ。あとは、この掲示板がスマホにブックマークしてあったので、簡単に見つけることができた。

おかげで今まで、知りたくても彼に聞けなかった、当時の私への思いや、村の他の女の子との関係を知ることができた。だが逆に、私の立場からすると、彼の認識が間違っているところがいくつも見つかった。
だからといって、いまさら彼に説明し、訂正しても無意味だけど、長くこの掲示板を読んでいる人たちには、やはり当時の私の本当の気持ちを知っておいてほしいと思い、彼のまねをして投稿してみることにしました。

私の夫、ゆうの2年前の投稿とあわせて、読んでもらえたらと思います。




 
2019/06/01 16:26:58(ilkxF.lz)
12
投稿者: 舞
1ヶ月の間、私がゆうちゃんとの『2回目』のために準備したのは、父の寝室から避妊具を盗み出すことだけではなかった。

当時私たちの性知識の情報源は、非常に限られていた。村にはコンビニもレンタルビデオも、本屋すらなかったし、パソコンも村役場に何台かあるだけ。
そんな村の子供たちが知識を得るには、大人たちの話を盗み聞きするか、あとは親のセックスをのぞき見するくらいしかない。

私も、ゆうちゃんとの初体験の前から、そうしたことに興味がない訳ではなかったし、当時まだ40代だった両親が、寝室で毎晩のようにヤってるのも知っていたが、さすがに実の親の情事は気持ち悪くてのぞいてみようとは思わなかった。
だが、自分がセックスの経験者になり、次にする予定の相手もいる立場になってみると、興味本位とか性的興奮のためじゃなく、単純にこれからの自分の行為のテキストとして、見せてもらいたくなった。

両親の寝室は和室で、隣は客間。間はふすまで隔てられているだけだった。
夜中に起き出して、客間に忍び込み、聞き耳を立てる。
父のの興奮した荒い息遣い。
そつと襖を細く開けて覗いてみると…
父が仰向けになり、母方その下腹部に屈み込んでいる。
最初私は、母が何をしているのか分からなかったが、じっと観察しているうちに
『お父さんのを口に含んでるんだ。そうか、ああやって…』
その行為が何と呼ばれているかを知ったのは、ずっとあとのことだが、それか男性を喜ばせるためのものであることは、恍惚とした父の表情ですぐに分かった。

唇をすぼめて、頭を前後に動かして…でも、時々その動きが止まる。よく見ると、母の頬が、その形に膨らんでいる。
『なめて…あげてるの?おちんちんの先に、舌を絡めて…?』
それを見ていたらふいに、ゆうちゃんにアソコを広げてなめてもらったことを思い出し、顔とアソコがすごく熱くなって、とてもその場にいられなくなった。

自分の部屋に帰る前に、台所に寄って、冷蔵庫から魚肉ソーセージを1本持ち出した。
そして部屋に戻ると、それを使って練習した。
『ゆうちゃんのは、もう少し太かったかな?それともこんなもの?』
触った訳ではなく、ズボンから取り出した所をチラ見しただけだったから、太さや大きさについては、正直よく覚えてない。

ゆうちゃんに、2回目を誘われるのは、まだ先としても、その前に大きさだけでも確認する機会がないかな?
そんなことを考えながら、ソーセージ相手に舌を絡めたり、先端を嘗めたり、唇でピストンしたりしてみた。

でも結局、そんな機会があるはずもなく、その日を迎えたのだった。

19/08/07 12:31 (WsSjf36V)
13
投稿者: 舞
私が、6枚畳のベッドに自分から腰掛けると、ゆうちゃんはすぐ横に座り、肩を抱き寄せてくれた。
こんな風に扱われるのも、彼女になったみたいで悪くない。そのまま、顔を覗き込むようにきてキスでもしてくれれば、なお良かったのだが、やっぱりヤる事しか頭にない彼は、体操着の上から胸を触りながら、押し倒そうとした。
このまま仰向けになり、体操着とスポブラを捲られて、乳首を嘗めてもらったらどんなに気持ちいいか…

でも私はその誘惑を断ち切って、胸を触るゆうちゃんの手首をつかみ、身体をひねって逆に彼を仰向けに押し倒した。
キョトンとしている彼をよそに、黙って彼のズボンとパンツをおろし、ピョコンと飛び出して真っ直ぐ上を向いたおちんちんの根本を掴んだ。

「舞?何を…」
何をって、女の子が男の子のおちんちんを掴んだら、することはひとつしかないだろうに。

ゆうちゃんのを初めて、真近で直視した。
家でのぞき見した時見た、お父さんのよりはだいぶ小さかったけど、よく見ると形がグロテスクで、私の手の中で生き物のようにビクンビクン動いてる。
正直、私は躊躇していた。
でも、ゆうちゃんの顔を見ると、期待に満ちた熱い眼差しでじっと私を見ている。

「ああ、やっぱり、これしてもらうと嬉しいんだな」

私は意を決して、それを口に含んだ。
「あっ!ああっ!」
ゆうちゃんは、これまで聞いたことがないような情けない声を上げた。
いつもはイキがって、わざと男っぽい言葉づかいをするくせに、そんな余裕もないほど気持ちよかったんだと思う。

私は嬉しくなり、練習の成果を存分に発揮して、ゆうちゃんのおちんちんをかわいがってあげた。舌で先端を何度も嘗め、唇をすぼめてピストンし、くぼみの所も嘗めてあげた。

「舞、やめろ… 口の中で…出しちまう…」

口の中で、出してほしかった。
ゆうちゃんは、汚い物で私の口の中を汚すのを躊躇ったんだと思う。
フェラチオで射精させられたら、そのあと挿入ができなくなるからとか、そういう計算で言ったのじゃない、と思いたい。
でも、そこまでしてあげて初めて、私の気持ちが彼に伝わる。その時はそう思い込んでいた。

やめろと言われても私が離さなかったので、5分もしない内に、私の口の中でおちんちんがビクンビクンと動き、精液が喉の奥に向って激しく飛んできたので、私はむせ返りそうになった。

「どう?」私は聞いた。
「す、すげぇ気持ちよかった…」
「そう…よかったね。でもこれでもう今日は、挿れられないね?」

この時の私のこのセリフ。今思い返すと、まだちょっと意地を張ってるなと思う。ゆうちゃんを喜ばせるため、好きになって、彼女にしてもらうため、がんばってしたことなのに、照れもあってか、挿れられるのを避けるためにしたことのような言い方になってる。

「今日はな。だが次にヤる時は、絶対挿れてやるからな」

ゆうちゃんがそう言ってくれたので、とりあえずこれからも、彼との身体の関係は続くと分かった。そして、それが続く限りは、彼を他の女子から独占できる。私にとっては一安心だった。
さすがに、同級生の私と定期的に身体を求めあってるのに、それとは別に他の女子を好きになる、ということはないだろう。

でも結局、ゆうちゃんの投稿にもあるように、高2の時に村を追い出されるまで、どちらからも、ふたりの関係を確認することがなかったので、曖昧なままの関係が続いた。

ゆうちゃんは投稿で、『セフレのようだった』と書いているが、私はそうは思ってなかった。
3年もの付き合いの中で、私から『私って、ゆうちゃんの彼女?』と聞くチャンスはいくらでもあった。なのになぜそうしなかったか?
3年の間、主に蔵の中で、激しく求めあったあとで、私たちは色々な話をした。
ゆうちゃんが戒律を破ることにしたきっかけのこと。いずれは村を出て、東京へ戻りたいと思っていること。そして、実は私も、この村が大嫌いだということ。
そんな日々を過ごす内に、告白とか、彼女にしてもらうとか、どうでも良くなってしまったのだ。
呼び方とかとは関係なく、こころのつながりが深まってゆく実感。学校でも蔵の中でも、ふたり一緒にいるのが当たり前になっていた。
ふたりが進学した隣町の高校でも、なんの説明もしなくても、私たちは恋人同士だと思われていたし、聞かれてもふたりとも否定しなかった。
そんな関係だったからこそ、高2のあの日、あんなにもあっさりと、ふたりで村を出ることに決められたのだと思う。


19/08/11 14:02 (PBxUZTSI)
14
投稿者: 舞
私達が高2だったある日、ずっと体調が悪かった住職が、ついに入院した。もう長くないという話だった。
この事態を受けて、村の主だった人達で、住職が亡くなったあとのお寺のことが話し合われることになった。

実はその話し合いの前の晩、私は父である村長の部屋に呼ばれた。
父は私を前に、困ったような、とこか寂しそうな表情で座った。
「お前、寺の跡取りのゆうと、付き合ってるのか?」
父の問いかけに、私はただ、黙って頷いた。
父は少し声を荒げて
「何でよりによってあいつなんだ!他のやつならまだしも…」
と問い詰めてきた。

なんでゆうちゃんなんだろう?
私はその問いかけに、答えようとした。
ゆうちゃんが、東京から来た、特別な男の子だから?
他の村の男子より、きれいな顔をしてるから?
5才で母親と引き離された、可愛そうな子だから?
そのどれもが当たっているようで、違っているようで… 
結局私は答えられず、黙って俯いていることしかできなかった。

「あいつは、村を追い出されるぞ。お前は、どうする?」
「そんなら、私もゆうちゃんと一緒に…」
すると父の顔は見る見る赤くなり、怒鳴られるかと覚悟していたのだが…
父は、ふうっと深いため息をついたあと、低い声で
「本気なんだな?」
と聞いた。
私は黙って、大きく頷いた。
「…まあ、何にしても明日の話次第だ。どんなことになるか… お前も、覚悟だけはしとけよ。」
それだけ言って、父は部屋を出ていった。

翌日の夜、父が集会所へ出かけてから帰ってくるまで、私は話し合いの結果が気になって居ても立ってもいられなかった。
父が帰ってきて玄関の戸が開く音がすると、私はたまらず玄関まで走って行き、
「どうなった?」と聞いた。
父は
「このバカ娘が!」
と怒鳴り、私の頬を叩いた。
父に手を上げられたのは、この時が最初で最後だった。

「ゆうは、東京の母親の所へ返すことになった。当面、向こうでの生活に困らんように、村から手当が出る。お前は…ついていくんだな?」
「はい。ごめんなさい…」
私が答えると父は
「そんなら、今からすぐに寺に行って、あいつに連れてってくれるか頼んでみろ。俺は…そこまでは話せなかった。」
私は頷くと、すぐに家を飛び出した。

足早にお寺に向かいながら、私は必死に考えた。ゆうちゃんになんと言えばいいだろう?
普通に、
「東京へ帰ることになったんだって?私も連れてって!離れたくない…」
と言ったらどうか?
受け入れてもらえればいいが、もしゆうちゃんに
「何言ってるんだ?俺たちはそんな関係じゃないだろ?」
なんて言われたら、この10年の彼への想いが一瞬で打ち砕かれるだけでなく、私のプライドもズタズタになってしまう。
そんなことにはならない、と信じたかったが、絶対の自信はなかった。

結局私は、ゆうちゃんの前でわざと怒って見せることしかできなかった。
お寺でゆうちゃんの顔を見るなり
「まったく!なんでこんなことになるのよ!」と怒鳴った。
「どうした?」
「お、お父さんが、お前みたいな恥知らずな娘は村に置いとけないから、追い出すって。ゆうちゃんに、と、東京へ連れてってもらえって…」 そう言って涙をボロボロ落とした見せた。

「俺と一緒に東京へ行く…嫌なのか?」
ゆうちゃんがそう言ってくれた時、私は安心して、その場にへたり込みそうになった。
『嫌なのか?』と聞いてくれるということは、ゆうちゃんはそれでもいいと思ってくれてるということだから。
「嫌じゃない!連れてって!」
と、泣きながらすがりつこうかとも思った。

だが、わずか17才で、親も故郷も捨てて出てゆくとなれば、人生がかかっている。
彼がどれ程の覚悟でそう言っているのか。それだけはどうしても確かめない訳には行かなかった。

「あ、あんたはどうなのよ?こんなの連れて帰って、お母さんに怒られない?」
「俺は別に構わねえ。お前はこの村一番のべっぴんだし、村の宝だからな。持っていっていいというなら、ありがてぇ話だ」

ゆうちゃんのこの言い方。私はこの村の男が、女を商品のように扱うのが大嫌いだった。でもゆうちゃんに言われると、不思議とそれほど腹が立たなかった。

「なによ!人を物みたいに… 私、しつこいよ?一度村を出たら、もう帰るとこなくなっちゃうし、後で帰れなんて言われても…」
「そんなこと言わねぇよ…」

ここまで私が詰め寄っても、『お前が好きだから、一瞬に連れて行きたい』とは言ってくれない彼。じれったさもあって、私の追求はさらにエスカレートした。

「お、お嫁さんにしてって、言うかもかもよ?私キズモノだもん。もう他にもらってくれる人もないし…」
「ああ。お前がそうしたいなら、それでも構わねえ」

この返事には、さすがに驚いた。私が絶句していると彼は
「俺は今まで、そういうことをまともに考えたことがねえ。お前とこういう関係になる直前まで、坊主になって一生独身でいるもんだと思ってたからな」
と補足してくれた。

ということは、彼が将来結婚するとか、家族を持つとか、イメージするチャンスを奪っていたのは私、ということになる。
思春期の男の子が女の子との将来をイメージする時は、かならず相手の子への性欲とセットになるものらしい。その性欲を、あいまいな関係の私が、ずっと満たしてあげていたのだから。

実際に東京で一緒に暮らし始めれば、次第にそういうこともイメージするようになるのかも知れない。
それでも私はその夜、その場しのぎでもいいので、ハッキリ言葉にして言ってほしかった。

「そんなら…ゆうちゃんもそれでいいなら… 言ってくれてもいいんじゃない?」
「何をだよ?」
「だから!…」
「やだよ。そんなのいまさら照れくさい …」

もう、この返事で十分だった。
いまさら、ということは、『そんなのいまさら言葉にしなくても、わかってるだろ?』という意味。私のはそう解釈した。
それでも、すぐには引っ込みがつかなくなって
いた私は、

「何でよ?いいじゃない!そうなんでしょ?」

と問い詰めた。するとゆうちゃんは返事の代わりに、私の肩を抱き寄せ、顔を覗き込むようにしてキスしてくれた。
そしてそのまま、私が座っていた場所の後ろに敷いてあったお布団の上に、押し倒された。

3年間付き合って、はじめてのキス。
はじめての、お布団の上でのセックス。
ゆうちゃんはブラウスのボタンを全部外すと、背中に手を回してブラのホックを外し、ゆっくりと私の乳首を嘗め始めた。
いつもよりじっくり、時間をかけて、私の全身を愛撫して気持ちよくさせてくれた。
これが、強引に愛の言葉をねだった私への、彼の精一杯の返事だったのだろう。

私は、それまでになく満たされた気分の中で、3年ぶりの射精を子宮の奥で受け止めた。


19/08/24 21:38 (Nhl0C.2e)
15
投稿者: 舞
1ヶ月後、私達は村を出て、ゆうちゃんのお母さんのアパートに引っ越した。
私は東京の普通高校に転校し、ゆうちゃんは定時制に通いながら、近くの工場で働き始めた。もちろん私も、校則で許される範囲でバイトをして、家計を助けた。

そしてゆうちゃんが定時制を卒業した年、私たちは、お母さんのアパートを出て同棲をはじめた。そして昨年の春、入籍して夫婦になった。

でも、同棲を始めるときも、ゆうちゃんが『寺』を投稿したあとも、好きだとか彼女とか、改めて言ってもらったことはない。
入籍する時でさえ、ある日仕事から帰ってきた彼が、黙ってポケットから婚姻届を取り出し
「お袋がさ、そろそろこれ、出しといた方がいいんじゃないかって言うんだ」
と言っただけだった。
私は「そうだね」とだけ答え、黙ってそれにサインした。

この先も多分、言葉にしてもらえることはないだろう。もう彼女じゃなくて妻だし。
とうとう言ってもらえなかったことは、やはり女としては、不満だ。
けれど、少なくとも私は、6歳のときから脇目も振らず、ずっとゆうちゃんを想って来た。
そしてそのおかげで、そうだったからこそ、ふたりともあの因習の村から抜け出すことができたのだ。

だからやっぱり、私にとってゆうちゃんは、あの6歳の日に期待したとおり、白馬の王子様だったのだと。今はそう思っています。
19/08/24 21:57 (Nhl0C.2e)
16
投稿者: (無名)
2人の書き込みを交互に読むと素晴らしい出来ですね。
19/09/11 12:34 (z4169lqk)
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