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1:因習の村
投稿者:
舞
中学生のころ、私はド田舎の村の、村長の娘だった。
私はその村で、中2の時に初恋の男の子と初体験をし、その後その子と一緒に村を出て、今は東京で夫婦になっている。 その時のことを、彼がこの掲示板に、おととしの秋、「寺」というタイトルで投稿していたことを、最近知った。彼のスマホのメールの下書きに、コピーが残っていたのだ。あとは、この掲示板がスマホにブックマークしてあったので、簡単に見つけることができた。 おかげで今まで、知りたくても彼に聞けなかった、当時の私への思いや、村の他の女の子との関係を知ることができた。だが逆に、私の立場からすると、彼の認識が間違っているところがいくつも見つかった。 だからといって、いまさら彼に説明し、訂正しても無意味だけど、長くこの掲示板を読んでいる人たちには、やはり当時の私の本当の気持ちを知っておいてほしいと思い、彼のまねをして投稿してみることにしました。 私の夫、ゆうの2年前の投稿とあわせて、読んでもらえたらと思います。
2019/06/01 16:26:58(ilkxF.lz)
投稿者:
舞
私の生まれた村は、なんの特産品もない農村だったけど、なぜか美人が生れることが多く、べっぴんの里などと呼ばれていた。
私はこの村が大嫌いだった。 なぜなら、村の男たちは、村の美しい娘たちを大事に扱うどころか、近隣の町村に輸出してお金を得る商品のようにみなしていたからだ。 どの家の娘も年頃になると、勝手に近隣の金持ちとの縁談を決められ、家出や駆け落ちでもしないかぎりそこへ嫁ぐのが当然とみなされていた。 私は物心ついた頃から、そんな目にあうのはまっぴら御免、自分だけは絶対好きな相手を見つけて、その人と駆け落ちしてでも村から出てゆこうと心に決めていた。 ところが、美人ぞろいの村の女性に比べ、男どもはダサイブサイクはかり。外部から人が転入してくることもほとんどない。 小学校入学前に早くも絶望しかけた頃、村に一つしかない寺の跡取りとして、東京から私と同い年の男の子が来ることになった。 私の心はざわついた。「東京から来る男の子」それだけで、村のどの男より魅力的に思えたのだ。私は、小学校に入学してその子に会うのを心待ちにするようになった。 入学式の日、初めてゆうちゃんを見た印象は… 正直、とびきりの美少年、という訳ではなかった。でも色白で鼻筋が通った顔立ちは、村の他の男児よりはずっときれいに見えたし、何より心細そうにオドオドしているしぐさが、私の母性本能を思い切りくすぐった。ほとんど、ひとめぼれだった。 私は精一杯の笑顔で彼に接し、思いつく限り、彼の面倒を見てあげた。ゆうちゃんの方も私を気に入ってくれて、ほどなくふたりは仲良しになった。そんな日々が、ふたりが大人になるまで続くものと、信じていた。 ところが、3年生になった頃、私は衝撃の事実に気づいてしまったのだった。
19/06/01 19:10
(ilkxF.lz)
投稿者:
舞
そもそも、なぜゆうちゃんは、東京からこの村に来ることになったのか?お寺の跡取りになるためだ。
では、現在の住職にはなぜ、跡取りにする子供がいないのか? ある時私はふと気になって、母親に理由を聞いてみた。 「ああ、あのお寺のお坊さんは、結婚しちゃいけないんだよ。なんか戒律とかいうので、そう決まってるんだって。」 私の気も知らないで、母はこともなげにそう答えた。 『ということは、ゆうちゃんも?いくら好きになっても、結婚はできない…』 今考えれば、まだ小3なのにそんな将来のことを悲観してもしょうがないのだが、その時の私にはショックだった。 それから、私の彼への態度は少しづつ素っ気なくなって行った。 ちょうどその頃からゆうの方も、上下の学年の悪ガキたちと遊ぶことが増え、時には学校で禁止されている危険な遊びをしたり、みんなして女子をからかったりするようになった。 村長の娘で、大人たちから優等生と見られていた私は、それを見て注意しなければならない。 するとゆうも、他の男子も当然「うるせえな!舞には関係ねぇだろ!」などと言い返してくる。 そんなこともあり、私と彼の関係はどんどん険悪になって行った。 それでもまだ、私のゆうへの恋心は醒めなかった。 何しろ周りの男子が、彼以外はイモばかりだったし、わずか5歳で母親から引き離され、ド田舎の寺で厳格な住職と二人暮し、その上女子と付き合うことも禁じられている、彼の気の毒な境遇を思うと、とても他の男に気を移す気になれなかったのだ。 なのに、毎日顔を合わせているのに、関係はギクシャクしたまま。その頃の私は、常にイライラしていたと思う。 そんな状態のまま、ふたりは中学生になった。 2年生になった夏、とんでもない噂が私の耳に飛び込んできた。 [お寺の跡取りのゆうが、境内の蔵に村の娘の誰だかを連れ込んで、悪さをしている]というのだ。 最初私はそれを信じなかった。だが、いつまで経ってもその噂は、消えてなくならない。それどころか、だんだん話が具体的になってきて、私も信じない訳には行かなくなった。 私は更に苛立った。 『ゆうちゃんが戒律を守れなくなった気持ちは分かるけど、なんで私じゃないのよ!』 だがひとつだけ確信できたのは、彼がその悪さの相手と、恋愛関係にある訳ではない、ということだった。 6歳の時から毎日顔を合わせているのだ。ゆうが誰かに恋をしていたり、彼女できたりしたなら、いくら何でも分かるはず。彼がしているのは、噂どおり、『悪さ』とか『イタズラ』とかいう類のことなのだろう。 だとすれば、いつかは私も、順番が回ってくるのではないか? おかしな話だが、私はその時を心待ちにするようになっていた。
19/06/02 16:06
(SaBZ1P.y)
投稿者:
舞
ゆうの悪さの噂を聞いたのは、私達が中2の年の初夏の頃。ゆうからその電話がかかってきたのは、その年の秋だった。
ゆうのお寺では、毎度春と秋に、古い経典の虫干しをするが、量が多くて住職とゆうだけでは大変なので、村の子どもたちが交代で手伝いに行かされていた。 その夜、ゆうは電話で、翌日手伝いをする予定だった1年の男子が都合が悪くなったから、私に代わりに来てほしいと言った。 私はふたつ返事でOKしたが、電話を切ったあと、ふと気になって、その1年の男子の家に電話をした。 すると彼は 「違うよ。明日は住職が病院に行くことになったから、作業は中止だって、さっきゆうさんから…」 と、ゆうの話とは違う説明をした。 私は念の為、父の村長に 「住職って、どこか悪いの?」と聞いてみた。 すると父は 「ああ。なんか腹の中に悪いものができたらしくて、明日町の病院で検査らしいな」 と教えてくれた。 『ということは、明日はゆうちゃんと二人きり。私の順番が回ってきた、ということなんだろうな…』 私はためらった。明日お寺に行くべきか、やめた方がいいか… お寺で二人きりになったからと言って、ロマンティックに愛の告白、という展開は、まずないだろう。多分ゆうは私に『悪さ』をしたいだけ。『悪さ』というのがどの程度までの行為のことなのか分からなかったが、お寺に行けば必ず、ゆうにエッチなことをされるだろう。いきなり抱きつかれて触られるか、暴力で脅して私を従わせようとするか… ひょっとして、処女を失うことにもなるかもしれない。 それでも私は、そうした事件により、ギクシャクした二人の関係に変化があるのでは、という期待に逆らえず、翌日の放課後、知らん顔てゆうのお寺に向かった。
19/06/08 22:14
(lrUiI7gH)
投稿者:
舞
私は寺に着き、ゆうに、何から手伝ったらいいか聞いた。
ゆうは、蔵の中の古い経典を運び出すよう頼んだ。 でも彼は、私が蔵の中に入ると、静かに後に続いて入ってくると、扉の鍵を下ろして私を閉じ込めた。 『やっばりね…』 すると彼は、「舞、パンツ見せろ!」と叫んだ。 それに対してどうリアクションするか… 最初は「なによ?あんた、私とエッチなことしたいの?」と、からかうように聞いてみようかと考えた。 そうすればゆうは、そうだと答えたろう。 私は、「何で私なの?村には他にもかわいい子が何人もいるじゃない?」 と聞いてみる。 そうすれば彼は、何か私の機嫌をとるようなことを言ったかもしれない。好きだとは言わないまでも、かわいいからとか、身近にいて、ずっとそうなりたいと思っていたとか、何とか。 私はそれに納得したフリで、「そんなら…いいよ。パンツ見せるだけでいいのね?」と答える。 最近になって彼の投稿を読んで、驚いた。もし私がこのとき、このリアクションをしていたら、ひろ子さんと全く同じ展開になっていたからだ。 私と彼女はハトコ同士だが、顔も性格もあまり似てはいない。それでも、血がつながっていると、いざというときには似たようなことを考えるものなのだろうか。 でも結局私は、そんな大人の対応はできなかった。それよりも、ゆうのギラギラした目つきが、この村の、女を商品としか見ない男たちと同じに見えて、頭にきてしまったのだ。 私は蔵の奥から角材を持ち出してきて、ゆうに打ちかかった。 もちろん、本気で彼のことを嫌がってた訳じゃないので、怪我をさせて撃退するつもりなどなかった。ただ、何かにこの怒りを叩きつけないと納まりがつかなかったのだ。 彼は私の角材を、古いモップの柄で作った木刀で受け止めた。すると角材の角が私の掌に食い込んで、握っていられなくなった。 結局角材はあっけなく叩き落とされ、私は蔵の奥に用意された、古い畳を6枚重ねて作ったベッドの上に引き倒された。 私の上に馬乗りになり、顔を覗き込むゆう。もうこの時点で、抵抗を諦めたフリで、しかめっ面をして横を向いてしまおうかとも思った。 だが、ゆうの表情が、捕らえた獲物を見定めているような、傲慢に見えて… 反射的に彼の左顎へ、強烈な右ストレートパンチを繰り出してしまった。 それは驚くほどみごとに彼の顎に当たり、ゆうは私の身体の上で大きくのけぞった。 やってしまってから私は『しまった!』と思った。もしこのままゆうが後ろに倒れてしまったら、私は彼の下から這い出し、蔵から脱出できたかもしれない。 だがそうなったら、今後のゆうとの関係は壊滅的になるだろう。ここ最近のギクシャクした関係の改善などありえない。ひと言も口が聞けなくなるもしれない。 私は心の中で『倒れないで!』と叫んだ。
19/06/16 11:37
(6wTW31Ur)
投稿者:
舞
ゆうは、なんとか堪えて身体を立て直し、ボクサーみたいに顔を両腕でガードした。
私はそのガードの上から彼を殴り続けた。 こんな体制にまでなった以上、最終的には彼の愛撫を受け入れるしかないだろう。でも、この村の他の女みたいに、男の暴力や圧力に怯み、抵抗もしないで思うままにされるのはイヤだった。たとえ相手が、ずっと好きだった男の子でも。 でもすぐに撃ち疲れ、ゆうに両手首を捕まれ、バンザイの格好をさせられた。そして、半袖の体操着の上から、胸への愛撫。 私はその時「やあっ!いやああっ!」と叫んだ。でも、本当に彼に愛撫されるのがいやだった訳ではない。ただ、たまらなく恥ずかしく、怖かったのだ。 胸が膨らみ始めてから、私は親にも身体を触られたことがなかった。東京に住んでいれば、中2にもなれば、バスや電車で男にちょっと胸を触られるくらい普通かも知れないが、田舎なのでそれもなかったし、ましてゆうには小2の時以来手を握らせたこともなかった。 その日お寺に来ると決めた時から、こうなることは覚悟していたのだが、いくら覚悟していても、怖いものは怖い。 私は怖さを紛らわすため、必死にもがいてゆうの手を振りほどこうとした。だが、私が暴れている内は、彼は私の体操着やスポブラを捲ることができず、次の段階へ進めない。 どうするだろうと見ていると、なんと、口を使って器用に捲り上げ始めた。 間もなく体操着は首元まで捲られ、ブラに包まれた胸が露出した。 この段階で私は「ねえゆうちゃん、やめよ?こんなこと、ダメだよ。私たちまだ中学生なんだよ?今やめれば誰にも言わないから、ね?」 と彼をなだめにかかった。 ゆうは私が、彼に仲良しこよしだった昔を思い出させ、レイプを思い止まらせようとするために、こんな言い方をしたのだと考えたようだが、それは違う。私の彼への気持ちは、その仲良しこよしだった頃から全く変わっていなかった。 なら、なぜこんな言い方をしたのか? 今さらかも知れなかったが、できれば、彼と身体の関係になってしまう前に、せめてふたりの関係を、仲良しの幼馴染まで戻しておきたかったのだ。 ゆうが私のこの言葉に対し、 「小1の時からずっと友達だったんだから、いいだろ?俺、ずっとお前とヤりたかったんだ」 とでも言ってくれれば、それでよかった。 だが彼はそんな私の望みを無視して、無言のまま歯でスポブラを捲り上げ、乳首に吸い付いて来た。 全身を貫く、激しい快感の波。それが、何度も何度も私を襲った。押さえつけられた手首を振りほどこうとする力が、どんどん抜けていくのが自分でも分かった。 『女は一度ヤってしまえば、こっちのもの』というような事を本気で信じている男がいる。でもそれは大間違いだ。 嫌いな男や見知らぬ男に拘束され、胸やアソコを愛撫されて、生理的に反応してしまったとしても、そこには憎悪と嫌悪しか残らない。相手の男と、そんな反応をしてしまった自分自身に対して。 ただ、この時の私のように、相手が元々憎からず思っていた人だった場合は事情が違う。 好きだけど、何かの理由や行き違いで素直になれずにいた場合だと、強引に愛撫され、感じさせられる内に、その拘りが、どうでもいいことのように思えてくるのだ。 だが、力が抜け、目をつむって、快感の波に合わせてビクッビクッと反応するだけになっている私を見て、ゆうはかなり驚いたようだった。 このリアクションを見れば、その時彼が私をどう見ていたか分かる。恋愛感情など全くなく、ただのクソ真面目で凶暴な女だと思っていたのだろう。 人の気も知らないで。まったくもう、ドンカンなんだから。 ゆうは更に、「舞、気持ちいいのか?」と無神経に聞いてきた。そんなこと聞かなくても、見れば分かると思うのだが、私の反応がよほど意外だったのだろう。 私は恥ずかしさのあまり、涙を流しはじめた。 そしてついに、彼の手がパンツの中に… 乳首への愛撫で、そこがどんどん熱くなり、身体の奥からシュンと何かが滲み出る感じがしてたので、そこがヌルヌルになっていることは分かっていた。 案の定ゆうは、そこを触ると 「すげえ、もうびしょびしょだぞ」 「こりゃあ帰るときかなりスースーするぞ」と、無神経な指摘をしてきた。いくら相手が幼馴染でも、女を力づくで犯そうとしているというのに、帰る時のパンツの心配をするのも、今考えると間の抜け話なのだが。 でも、ゆうのこの言葉のおかげでやっと私は、 「じゃあ、脱がして…よ」 と、彼とのセックスを受け入れる気持ちを伝えることかできた。
19/06/19 20:04
(EpYcQ.7D)
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