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小学生女子に求婚されたのだが 3
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:小学生女子に求婚されたのだが 3
投稿者: たかし ◆vUNIdToRTo
くすくすと笑っている亜季に、タオルケットをかけてやる。
うつ伏せになってお尻だけ浮いたようになってるんだけど、そのお尻がぽっこりしていて、なんとも可愛い。
一瞬ためらって、でも何も言わずにそのお尻を撫でた。嫌がるかと思ったけど、亜季はご機嫌なままだった。
丸くて小さくて硬いお尻は、触って心地よく、眺めても心地よかった。
「たっくん、手がなんかいやらしいぃ」
「気持ちいいんだよ、お前のお尻」
俺も並んで横になる。頬杖ついて亜季の背中やお尻を撫で続ける。
細い腰、薄い背中がちょっと痛々しかった。
「ごめんな、痛かっただろ」
「痛いなんてもんじゃなかったですよ。私もなめてました。小学生はやっぱりしちゃだめですね」
「法律で禁じられているってことは、昔はそこらじゅうでされてた行為なんだろうな」
「単なる性行為だけでなく、それに付随して目を覆いたくなるような事例がありすぎたのでしょうね」
「欲望を我慢できなくなった大人の毒牙にかかって、いたずらされたりレイプされたりして心的外傷を受けてしまう事件って、かなりありそうだもんな」
「ついさっきここでも起きましたけどね」
「俺がロリコンレイプ魔にされた!」
「いたずらやレイプした挙句に殺してしまう事件ありましたし、法規制もやむなしですかね」
「しかし、俺たちのような場合ってどうなんだ?やっぱアウトか」
「たっくん。大人なんだから法律ぐらい勉強してくださいよ。アウトに決まってるじゃないですか」
「知っててさせたのか!」
「だってぇ、我慢できなかったんだもん」
「へへ、可愛いじゃねーか。お、俺も、我慢できなかったんだもん」
「キモすぎます!もう通報しましたので帰ってこないでください!」
「俺が心的外傷を受けてるよ!」
「昨今の風潮では児童の健全な育成と人権を大義名分にしているようですけど、どうなんですかね?それだと国民を愚かな消費者に調教する為の溢れかえったコマーシャルと、冷静に考えてみれば大して必要のないスマートフォンの普及、更に言うならお金さえあれば何でもできると思わせる社会構造の方が、ほっぽど健全な育成を阻害していると思いますがね」
「お前、ただの小学生じゃないだろ」
「ただの小学生です!ただ毎朝新聞を3部読み尽くしているだけです」
「凄いじゃねーか!俺でも1部だよ!」
「愛読書は東スポです」
「新聞違いだよ!あれは18禁だ!」
「コンビニで売ってますよ」
「これが社会構造の罠か」
「東スポ、サンスポ、競馬ブック」
「最後のは新聞ではない!」
「今年の菊花賞は当てますよ」
「そんな小学生嫌だー」
「昨日の常滑ボートは取りました」
「近所に場外売り場なんかねーよ!」
「ロト7で全部なくなるんですけどね」
「頼むからまともに働いてくれ」
「中学校ぐらい行かせてください」
「中学校は青春のルツボだ。友情と愛情と根性とを分かち合う道場だ。行くがよい」
「遊女と愛憎の今生なんて嫌です! 中学、不潔です!」
「退学になれ!」
「失礼な」
けらけらと笑う亜季。中学の話をしたら、亜季がまだまだ子供なんだということを再認識してしまって、少なからずの罪悪感が湧いてしまい、ちょっと落ち込んでしまった。
そんな俺を見て何かを察したのか、
「たっくん、私としちゃったこと、後悔してるんですか?」
「うん。してる」
「あは、隠さないんだ」
「だって、俺はお前のこと、すげー可愛いと思ってたし、何でもできて凄いやつだと尊敬してたし、大変な苦労してきたのにいじけてないし、恨み言も言わないし、だれもいじめないし、可愛いし、すくすく育って健康で、礼儀正しくて、最近綺麗になったって思ってたし、寝顔も可愛いし、裕未ともうまくやってくれてるし、俺に優しいし、笑った顔なんか最高だし、俺の事好きみたいだし、俺も大好きだし、可愛いし、どうにかして幸せになって欲しいって思ってた」
亜季がきょとんとなって顔を赤くしていた、あれ?俺何か変なこと言ったか?
「だから、悔しいけど、いつかちゃんとした男と出会って、相思相愛になって、幸福に暮らしてほしいって思ってた。そこに俺がでしゃばっちまった」
「出しゃばるだなんて」
「奪ったと言った方がいいかもな」
「私、奪われたんだ・・・えへ、やだ、萌える」
「お前は後悔してないのか?」
「後悔なんてあるわけない」
「後悔させてやろうか」
「え?」
俺はがばっと立ち上がって腰に手を当てて宣言した。
「俺はお前を奪ってしまった。それは単に処女を奪ったというだけではない。お前のこれからの人生において、星の数ほど訪れるであろう出会いが運んでくる『恋の種』のすべてをも奪ったのだ。
残念だったな、亜季。もはやお前に自由なんかない、俺の嫁になるということはそういうことだ。
中学で素敵な教育実習生に憧れることも、高校でサッカー部のキャプテンにマフラーを編むことも、大学のサークルで合コンに出ることも、新入社員歓迎会で上司の誘いを断れずに涙を流すことも、一切できないのだぞ。そんな人生に何の楽しみがあるというのだ。
お前はただ俺の妻として、俺に傅き俺の事を一番に考え、俺の子を産み、俺の快楽と幸福の為にその身を捧げるのだ。俺が脱げと言えばいつでもどこでも脱がなければならない、俺がやらせろと言えばお前は生理中であっても拒否できない。家が汚れていたら鞭打ちの刑だ。料理が不味かったら裸エプロンで散歩に行くぞ。お前は一生、俺から離れられないのだ。わははは、どうだ、少しは後悔しただろう」
亜季は体を起こし、胸の前で十指を組んで頬を染めて涙を流していた。
「…何を泣いている」
「嬉しくて」
「はあ!?」
「たっくんが、そこまで私を独占してくれるなんて、思ってもなかったの。そんなの、最大級のプロポーズだよ」
「いや、その、最大級って・・・」
「私はたっくんの為に人生の殆どの時間を使っていいっていう許可をもらったんだよ。私はたっくんのために生まれてきたって思ってるんだから、それができないことの方が後悔になるんだよ。だからたっくんの気持ちが分かった今、私の辞書から後悔という文字が消え去ったのでしゅ」
「でしゅ、って」
「失礼、感激のあまり舌が回りませんでした」
「それも可愛いってのは卑怯だな!」
「後悔なんてあるわけない。今のたっくんの台詞で、私がどれだけ濡れたと思って…」
顔を真っ赤にして照れっ照れになって俯いてもじもじしちゃってる。上から見ると亜季の胸の膨らみがよく分かる。本当、綺麗な微乳だわ。
「亜季、それで、本当にいいのか」
「たっくん、、、」
まるでマリア様でも拝むように俺を見上げる亜季の顔と俺の顔を結ぶ直線上に、俺のちんぽがひくひく出しゃばっていた。
「たっくんに、告白します」
「ん?」
「ホントはね、こないだ、生理始まったの」
「は!?」
「初潮を迎えたのです、わたし」
「いつう!?」
「先週」
「言えよー」
「言えるわけないでしょう!恥ずかしい」
「いや、でも、ナプキンとか用意してないのに」
「そんなもの自分で買いますよ!」
「え?そうなの?」
「あ、来た、って分かったとき、すっごいときめいちゃったんです」
「ときめき?」
「だって『もう赤ちゃん産めますよ』ってサインなんですよ!フランスの安物ワインの解禁日どころじゃないんですよ!初めてなんですよ!初物なんですよ!目出度いじゃないですか!」
「だ、だから教えてくれれば赤飯でお祝いしたのに」
「赤飯よりも精子です」
「はあ!?」
「初潮記念が欲しかったんです」
「記念?」
「たっくんの、精子」
「なぜそうなる!?」
「初物づくしです」
「目出度いな」
「初めての生理、初めての受精」
「とんでもない危険思想だな、オイ」
「初めての妊娠、初めての出産」
「怖い事言ってんじゃねーよ!」
「小6の母」
「人生が終わっちゃうよ!」
「え?なんで?」
「引き取った女児を強姦し妊娠させた鬼畜として全国ネットで晒された男に未来はない」
「えー強姦じゃないよぉ」
「世間はそうは見てくれない」
「大丈夫、私だけは味方だよ」
「お前も後ろ指をさされ、いじめられて苦痛で愛を見失い、俺を恨んで去っていくのだ」
「たっくんって基本マイナス思考だよね」
「思いっきり中に出しましたけど」
「はい、ありがとうございました」
「妊娠しちゃうと思いますけど」
「願ったりです」
「本気なんですか?」
「覚悟はできています」
またうつ伏せになる亜季。
「その骨盤で産めるんですか」
「これでもクラスで一番発達した骨盤なんです」
「骨盤まで1位なのか!」
「バストもです」
「いや、こないだ見たけど、高木さんちの綾乃ちゃんの方が大きいって」
「綾乃はただのデブです」
「容赦ねえな!」
「綾乃がお相撲さんの格好をしたと想像してください」
「ん」
「エロいですか?」
「実に健康的だ」
「私がお相撲さんの格好をしたと想像してください」
「ん」
「健康的ですか?」
「放送できないって!永久保存版!見せられないよ!」
「これが胸囲とバストの違いなんです」
「むむむ、我ながらリアルな想像をしたものだ」
「胸囲なら私より大きい子たくさんいますよ」
「その綺麗なバストがどんどん張ってくるのか」
「出産の時は立ち会ってくださいね」
「もちろんだ。脱獄して駆けつける」
「私の手を握っててくださいね」
「もちろんだ。励ますよ」
「私はたっくんのピーを握りますから」
「握り潰されそうだな!」
あまり考えても仕方ない。というか思考回路がうまく働かなかった。得体の知れない達成感と幸福感でいっぱいの俺だった。
いや、達成感とは違う。何かが外れた解放感というべきだった。俺は、この時、壊れていたのだ。

 ベッドの横の勉強机に置いてある目覚まし時計を見たら7時25分だった。
今更ながら、ここは亜季の部屋なんだと気がついた。
裕未の部屋ほど子供子供していないんだけど、ランドセルや薄い教科書やドリルやぬいぐるみやらが、否応なしに『子供の部屋』だと主張してくる。
淡いピンクのベッドも、可愛いクッションも、部屋全体を包む甘ったるい匂いも、ここが『幼い女の子の部屋』なんだと主張する。
それらを見渡した流れで目線を手前に移すと、そこには部屋の主である女の子が、無防備な姿で幸せそうな笑みを浮かべて横たわっている。更に手前に目線を移すと、未だ萎えきっていない俺のちんぽがあった。そのギャップたるや、マシュマロとウンコの対比である。
ついさっきまでこのちんぽがこの子の中にあって、ついさっき、この子の中で果てたのだ。
染み一つない輝くような亜季の肌。日焼け痕もなくしわもない。ある意味完璧に美しかった。なるほど、未成熟の女の子を青い果実と表現したのを見たことがあるが、こうして目の前で見ると実に巧い表現だと思った。
その中に、体内に、胎内に、俺の精液がたっぷり入っている。
その嘘のような現実に、あまりの信じられなさに、俺の精神維持装置は、ある種の結論を導き出した。
『あ、そうか。これは、夢だ。俺の妄想の世界なんだ。』
その途端、ちんぽはまたフル勃起し、目の前のマシュマロに覆いかぶさった。
「ん?たっくん、どうしたの?」
亜季のお尻に挟まるようにちんぽを当てて、ぐいぐい押しつけた。
「やだ、たっくん、元気すぎ」
「いい匂いだ、いい匂いだよ、亜季」
「たっくん?」
腰を動かして亜季のお尻の割れ目を前後に滑らすようにしていたちんぽを、亜季の股間に挟んで、上下に滑らせるように変えていく。
「あん、だめだよ、たっくん、まだそこ敏感、あっ、だめだって、入っちゃうよぉ」
亜季の髪を口に含んで、左手で顔を撫でる。
「亜季、可愛いよ」
「たっくん、息荒すぎだよ、あ、あがあが」
亜季の口に指を二本入れ、かき混ぜる。次第に亜季の舌が指を舐めるように動いてきた。
「あぁあ、はぁ、たっくん、入っちゃう、まだだめぇ、入れちゃだめ、あっ、あうーっ」
愛液と精液にまみれた亜季の入口は、いとも簡単に挿入を許してくれた。後ろからの亜季の中はざらざら感がちょうどよく俺の気持ちいい場所にきて、きつい締め付けも手伝って脳髄に直結するような気持ちよさだった。
「ぐはっ、亜季、亜季、最高だ、最高だよ」
「だめ、裂けちゃう、動いちゃだめ、たっくん、だめぇ」
亜季は俺の真下で可愛い肢体をくねらせている。上体を起こしてそのマシュマロを見る。どこをどう見ても清楚で可憐で、エロとは無縁の美しさだ。なのに、そのお尻の間には赤黒いちんぽがヌチャヌチャと音を立ててうごめいている。
『すごい、なんだこれ、あり得ない、あり得ない、あり得ない・・・』
ベッドに押し付けられている亜季は、両手でシーツを握りしめて俺の動きを受け止めている。華奢な背中に指を這わせ、不規則に前後させてやると、息を洩らしながらくねくね動いて可愛かった。
「あん、あん、あん、あん」
俺の動きと亜季の声が合わさる。全身を突き抜ける快感に酔いしれるように腰が勝手に亜季を打ち付ける。
「うっ、うっ、うぅ、うっ」
亜季は枕を噛み締め、汗だくになり、眉間に皺を寄せて耐えている。汗で髪が顔に張り付くので、それを除けて紅潮した可愛い横顔を見る。噛み締めてる枕を取り除き、開いた口に指を入れると、可愛い舌が反応して舐めてくる。可愛いとエロいが綯い交ぜになった光景に、俺の精神が持ち崩れて、更に激しく腰を打ちつけた。
亜季を労わる気持ちなどなかった。ただ俺の欲望を満たしたかった。自分本位、自己中心、これ以上なくエゴだった。
やがて限界が訪れ、亜季の上半身を鷲掴みにし、破裂しそうな勃起を限界まで強く叩き込む。もう一段深く入ったような感触を受けて意識が飛ぶ。
「!ふっぐぅうううっ!」
「うぎゅーーーー!」
「かはっ!かはっ!かはっ!」
俺は硬直してのけ反り、激しい痙攣を伴って、また亜季の胎内に精を放つ。俺の証を刻み込む。
暴れる腹筋に耐えながら目線を落とすと、そこにはやはり清らかな女の子が横たわっていた。犯しても犯しても、どんなに犯しても汚れない、そんな気がするほど綺麗だった。
その清らかな女の子は、シーツを握りしめたまま大きく呼吸し、背中を時々震わせていた。腹筋が痙攣するのか時々ガクガクと震え、それに合わせて更に呼吸が乱れていく。
「亜季」
「はぅ、はぅ、はぅ、うぅぅぅぅ」
「亜季?」
「うぐ、はぅ、あぐぐぐ、ふー、ふー、ふー、うぐぅぅぅ」
「亜季!?」
そこで漸く我に返った。
亜季の様子が明らかにおかしい。目を瞑り歯を食いしばり、左右の手は震えるほど力いっぱいシーツを握りしめていた。
「亜季!おい、亜季!しっかり!」
「うぐっ、うぐっ、あう、あう、うぐぅぅぅぅぅ」
痙攣がひどくなり、上半身が不規則に跳ねるような動きを見せる。やっと萎えてきたちんぽを抜くと、信じられないほど大量の精液と血が溢れ出てきた。
「亜季!亜季!」
頬を叩いても意識が戻らない。ヤバい、これはヤバい!
全身の痙攣がひどくなり、どうすることもできずにただ抱きしめるばかりだった。
「あがあぁーーー」
耳慣れない低い声がしたと思ったら、亜季が白目をむいて口から泡を吹き出していた。
「亜季!亜季!」
恐怖で震えが止まらない。
『どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう』
何を思ったのか、俺は亜季を抱いたまま仰向けになり、両手両足で亜季を抱きかかえるようにして拘束した。小さく華奢な身体のどこにそんな力があるのかというくらい激しく跳ねる亜季。
『死なないで、死なないで』
そんな事ばかり頭にあった気がする。しばらくして、亜季が大きく息を吸ってのけ反った。
「亜季!」
プルプルと震えながら硬直して呼吸も止まっている亜季を、俺は、どうすることもできなかった。

 
2013/11/30 13:19:48(ZP59nub5)
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投稿者: たかし ◆vUNIdToRTo
ほんの数秒後、亜季が大きく息を吐いた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁー」
その時、俺の下腹部がじわっと熱くなった。とっさに手で確認すると、亜季がおしっこを凄い勢いで噴射していて、それと連動するみたいな、まるでしぼむような感じで倒れ込んできた。
おしっこはどんどん出続けて、さっきまでの激しい痙攣が止まった。呼吸はまだ荒いけど、ピンチは脱したように思えた。でも俺の恐怖は続いていて、亜季を抱きしめながら震えるばかりだった。
徐々に亜季の呼吸が落ち着いてきて、次第にそれは寝息のようになっていった。
「亜季、大丈夫か?亜季」
との問いかけに亜季は答えない。まだ意識は戻らないのか。でもすっかり表情も穏やかになって普段の寝顔と何も変わらないように見えた。
『大丈夫そうだ』
ちょっと安心したその時、玄関のチャイムが鳴った。
ギク!!
「なんだよ、朝っぱらから、こんな状態で出られるわけないだろ」
誰かは知らないけど黙っていれば帰るだろう、と思ってじっとやり過ごす。
ピンポーン、ガチャガチャ、ドンドン、ガチャンガチャ
なかなかしつこい客である。
ドンドン、ドンドン「お父さん!亜季!ねえ、いないの!?」

『っ!? 裕未!?』

一気に血の気が引く。なんでこんなに早く裕未が帰ってくるんだ!?全くもって突然の生涯最大のピンチである!
「お父さん?亜季ー?」
裕未が家の裏手に回ったのが声で分かる。
「大丈夫だ、勝手口も鍵をかけてある、大丈夫だ」
娘が家に入れない状況に何が大丈夫なのかさっぱり分からないが、パニクった俺はそう念じるしかなかった。だって、今の状況を裕未に見られたら、俺の人生が終わるのはもちろん、裕未の人生も、亜季の人生も終わってしまいかねないのだ。
カチャ「なーんだ、開いてるじゃん♪お父さん?亜季ー?ただいまー、まだ寝てんの~?」
なんで勝手口開いてんのーっ!?マジ!?裕未もう家ん中だよ、ヤバいよ、これ本当、ヤバすぎる!
「亜季ーいるー?お父さん部屋にいないんだけどー」
とうとう階段昇ってくる。どうする?どうする?どうする!
「亜季ー、寝てんのー?入るよー」
どうする?どうする?どうするー!俺!?


ガチャ!


「なーんだ、お父さんいるんなら、返事してよー」
「あ、裕未か、お帰り、どうしたんだ?えらい早いじゃないか」
亜季をベッドに寝かせ掛け布団で覆って、俺は椅子に座って看病してる風を装った!
「え、だって外、大雨だよ。この天気じゃ中止にもなりますって。亜季どうかしたの?」
「ああ、ひどい熱を出してな。今また寝たところだ」
「えー、大丈夫なん?」
「あまり寄らない方がいい、夏風邪は厄介だからな」
「はーい」
「後はお父さんに任せて、裕未は早く寝なさい」
我ながら何を言ってるのかと思う。トンチンカンもいいとこだ。
「ねえ、お父さん」
「なんだい?」
「ちょっと教えて欲しいんだけど」
「何をだい?」
「どうして、 お父さん、 裸なの?」
「はっはっは、何を言っているんだ、お父さんが裸なわけないだろう」
「どうして、 この部屋は、 イカ臭いの?」
「はっはっは、何を言っているんだ、ぜんぜん臭わないぞ」
「ねえ、 お父さん、 亜季は本当にそこにいるの?」
「もちろんだとも、亜季は熱を出して寝ているんだ」
「亜季も、 裸なの?」
「はっはっは、何を言っているんだ、亜季はちゃんと制服を着ているぞ」
もう、いっぱいいっぱいだった。完全に詰んでいた。この時、もう泣いていた。
「ねえ、 その布団、 まくって見せてよ」
「何を言ってるんだこの娘は、まったく」
「ねえ、お父さん、いいでしょ、お父さん」
どんどん近づいてくる裕未、来るな!来るな!来るな!
もう歯をむき出しにして笑みを浮かべ、涙を流してガタガタ震えるだけになってしまった俺。
裕未の手が布団を掴んで、がばっとまくりあげる!
「うわあああああああああああーーーーん!・・・・・・・・」
何もかもが、終わった。ああ、終わったのだ・・・・・。

「・・・・・・」
「・・・・・」
「たっくん・・・たっくん」
「?」
不意に俺を呼ぶ声がする。悶死した俺を由希子が迎えにきたのだろうか。
「たっくん!ねえ、たっくん!大丈夫!?ねえ、たっくんてば!!」
恐る恐る目を開けると、そこには亜季がいた。
「ん?」
「ん?じゃないよ、おはよ、もう9時だよ」
「ん?」
「すっごいうなされてたけど、怖い夢でもみたの?」
「ん?」
「たっくん!寝ぼけてないで、起きてよ」
「んん?お?」
「お?じゃないよ、起きないならまた寝れば?また怖い夢に戻れば?」
「嫌です」
即座に飛び起きた。俺の部屋だった。亜季も俺もちゃんとパジャマを着ていた。
『夢!?』
まさかの夢オチ?まだ心臓がバクバクしてる。
「たっくん、どうかしたの?ぼーっとして」
普段どおりの亜季が俺の顔を覗き込んでくる。ついさっきまで繰り広げられていた『みだらで激ヤバな行為』がフラッシュバックして亜季の顔をまともに見れなかった。
「あ、いや、なんでもない」
どうやら本当にアレは夢だったようだ。でも、だとすると、どこからなんだ?
「あ、亜季。俺、亜季に何か、変な事してない、よね?」
「はい?」
「いや、変な夢だったもんで、ちょっと混乱してて」
「踊ったり歌ったりはしてませんけど、エロい事ならかなりされました」
「ちょっと死んでくる」
「嘘です。残念ながら何もしてきませんでした。ヘタレもいいとこです」
「本当に?俺、本当に何もしてない?」
「たっくんはしてきませんでした。けど、私からは色々させていただきました」
何を言ってるのだ、コイツは。ドキンドキン。何をしたっていうんだ、まさか、あのフェラは本当だったのか?
「お、俺は、何をされたのかな?」
「え、あの、その、あまりに溜まってたみたいなんで」→脈拍92
「・・・え?」
「したことなかったんですけど、勇気を出してやってみたんですよ」→脈拍108
「・・・な、な、何をしてくれたのかな?あはは」
「やっぱりうまくできなくって大変だったんです。なかなか深く入れられないんですよ」→脈拍125!
「頑張っちゃったんだ、あは、あは、あは」
「びっくりしました、あんなに出るなんて」→脈拍148!!
うぇぇええーん!やっぱり俺終了だああぁぁぁ・・・。
「ほら、これです」
「・・・ん?」
「見えますか?この大物。こんなの見たことないですよ」
ティッシュの上に鎮座ましますそれは、液体ではなく、固体だった。
「あの、亜季さん、これって?」
「耳くそです」
「耳垢と言え!女子が!」
「びっくりしたんですよ~。あまりに大きいので、鼓膜を取ってしまったのかと思ってビクビクしてたんです」
「本当に鼓膜だったらどうするつもりだったんだ!」
「逃げる用意はしておきました」
「お前って何気にヒドイ奴だよな」
「あーん、たっくんがヒドイ事言ったー。傷ついたー、いじめられたー」
「覚えておけよ、世の中、した事はされるんだからな!」
「たっくんって、本当、優しくて素敵です。尊敬してます、大好きです」
いつものノリで言ってるんだと判っていても、大好きと言われてドキッとしてしまった。
「え、あ、うん・・・」
「なんですか!い、いい大人が顔を赤くしないでくださいよ、恥ずかしい」
「いや、うん。俺も、亜季のことは尊敬しているし、大好きなんだぜ」
しっかり目を見て言ってしまった。これは自分でもびっくりした。
目を丸くして固まった亜季。見る見る顔が赤くなる。あは!やべー、この亜季可愛すぎる。
「な、な、な、何を言ってるんですか!大人が子供をからかってどうするんですか!」
「からかってないよ。俺は亜季が大好きだ。とても可愛いと思ってる」
「やめてください!乙女に告白していいのは童貞だけです」
「その理屈がわからない」
「だって、たっくんは、たっくんは・・・」
「あ、亜季?」
まただ!あのヤバそうな表情になっている。咄嗟に抱きかかえたと同時に亜季がふにゃっとなった。
「大丈夫だから、何もしなくて、大丈夫だから・・・」
「亜季!」
「えへ・・・」
弱々しい笑みを残して亜季は気を失った。何もしなくていいって言われても・・・。
体中から血の気が引いて、どんどん冷たくなる。あっという間に死人になっていくみたいで怖いことこの上ない。
『1分だ。1分だけ待ってみよう』
そう思って枕元の時計を見る。亜季を抱えながら、じっと待つ。もう無理だと思い始めた時、亜季が静かに呼吸を始めた。
「?」
急激な咳き込みも体の動きもなく、グラデーションでもかけたように、静かに呼吸が回復していく。
「亜季、亜季」
呼びかけにはまだ反応しない。血色も体温も徐々に回復してきて、ひとまず不安は解消された。
『これは一体なんなんだ?』
5分ほどして、亜季がうっすらと目を開けた。
「亜季、亜季、大丈夫か?わかるか?」
「・・・」
虚ろな目のまましばらく俺を見つめた後、ゆっくりと首を回し部屋を見る。まるで『ここはどこなんだろう』とでも言いたげな仕草だ。
「亜季、俺がわかるか?」
「・・・」
また俺の顔をぼーっと見て、
「おんぶ」
と言った。
「ん?」
「おんぶして」
「え、あ、ああ、いいぞ、おんぶだな」
と脇を抱えて立たせてやり、背中を向けて両手を構えた。すんなりと身を預けてきたので、よいしょっと立ち上がり、お尻を支えた。
肩に顎を乗せ、べったりとくっついてる亜季。俺の額からは汗が流れていた。だって、こんな亜季、見たことないんだもん。
「亜季、どうした?」
「おりる」
と言うので、降ろしてやる。
「だっこ」
「お、だっこだな、ほい、よしよし」
コアラのように俺に抱きついてる亜季の頭を撫で撫でしてやる。
『なんなんだ?これ??』
亜季はそのままじっとして、やがて眠ってしまった。

ひとまず死んでしまう心配はなさそうだったので、布団に寝かせて様子をみた。
トイレに行こうとして、はたと立ち止まる。パンツの感触が気持ち悪かった。
「うわ、これは・・・やってしまったか」
目で確認するまでもない。夢精していたのだ。
『あんな夢じゃ当たり前だわな』と苦笑するしかなかった。
トイレを済ませ、シャワーを浴び、パンツを履き替えた。汚れたパンツはシャワーで洗って干しておいた。このパンツを亜季や裕未に洗わせる訳にはいかなかった。
俺の部屋に戻ると、亜季はおらず、布団も片付けてあった。
「亜季!どこだ!」
「ここだ!」
と元気な声がしたのは台所だった。
「おいー、お前、大丈夫なんか?」
「大丈夫、大丈夫、すっかり元通り、ほれ、この胸の張りを見よ!」
うん。いつもの亜季だな、これは。
「何やってんの?」
「朝ご飯の用意ですよ。お腹空いたでしょう」
「それもいいけど、体はなんともないのか?」
「体?たっくんの体臭が染みついて売り物にならなくなった程度です」
「うん、それについては俺は全力で謝罪すべきなのだろう、だが、俺が言ってるのはそうじゃなくて・・・」
「ん?」と首をかしげる亜季。
「あ、昨日もさっきも、あんなふうに気を失うのってオカシイだろ?」
「あー、平気なんだって、あんなのたまーになるだけだから」
「でも、あとで病院行こうな」
「今日、日曜日ですよ」
「あ」
「それに、こんな元気で可愛いプリップリの亜季ちゃんを診ても、お医者さんは困っちゃうと思いますよ」
「そこは元気だけでいいだろ」
「お医者さんが元気になっちゃうかも」
「お前はお医者さんに何をするつもりだ」
「たっくんは平気なの?」
「何が?」
「見ず知らずのお医者さんが、私の胸を触るんだよ」
「触るって、聴診器を当てたりするだけだろが」
「後ろでたっくんが私のシャツを捲り上げて、対面に座っている頭テカテカの太ったお医者さんがハァハァ言いながら聴診器で私のおっぱいを弄ぶの図なんか完全にR18、見せられないよ指定です!」
「お前の頭の中が心配だよ!」
「高学年女子の妄想力をなめてはいけませんよ」
「中学生男子には勝てまい」
「ふっ、中学生といえども所詮男子の知識は偏っている上に浅いのです。そんな脆い土台しかない妄想など取るに足りません!」
「お前は知らないのだろう、あんな事やそんな事、更にこんな事まで」
「どれもこれも結局最後は自己の快楽を満たして終わるだけではありませんか?」
「うっ」
「エンディングが同じシリーズなんて誰も見ませんよ」
「うっ」
「女子は子供を生めるんですよ」
「うぐぅ」
「そのための仕組みを体の中に持っているんですよ」
「うぐぐ」
「育てるためのミルクタンクまで備え付けなんですよ」
「ぐぐぐぐ」
「生命の神秘は女性なくして語れないのです!」
「そ、それは認めよう。しかし、中学生男子は」
「まだ言いますか、ではこう言えばいいですか」
「なんだ」
「小学校で女子だけが受ける授業があるのをお忘れではありませんか?」
「はっ」
「男子だけ教室に残されて、女子だけが視聴覚室に集められて何を見せられるのか知っているのですか?」
「し、知らない」
「全ては、あの授業があるかないかの差なのです」
「そんなに決定的なのか?」
「たっくんが今見ても絶叫すると思いますよ」
「そ、そんなにハイレベルなのか」
「永久に放送禁止です」
「一部だけでも」
「冒頭の挨拶からピーーー!です」
「どうすれば見れるんだ!?」
「女児に生まれ変わってその日が来るのを気長に待つしかないでしょう」
「そんなの無理だ!それに、それが目的だってのが、なんか嫌だ」
「仕方ありませんね」
「何かあるのか!?」
「私にアイフォンを持たせてくれれば全て記録して差し上げましょう」
「俺の為にそこまでしてくれるのか!」
「お望みとあらば生中継さえも!さあ、今すぐ!」
「買わないよ。」
「ちっ!今日はいけると思ったのに」
「長げーよ!お前のフリ」
最近、亜季は何を見たのかしらないけど、やたらiPhoneを欲しがるようになった。俺は携帯は折り畳み式の使い勝手が好きで、まだまだ替えるつもりはないし、小学生の分際でiPhoneを持つなんぞけしからんと思っている。それに、裕未ならまだしも、亜季にあんなもの持たせたら、本気で凄い悪用しそうな気がするし。
「お前、昨日スマホなんか必要ないとか言ってたじゃねーか」
「そんなこと言ってませんよ。何の話ですか」
「あれ?そうだっけ? 『あ、あれも夢か』 でもお前、iPhoneなんか何すんの?」
「決まってるじゃないですか。たっくんと裕未ちゃんとでLINEするんです」
あんまり意味を感じないなー、それ。

その時、玄関の呼び鈴が鳴った。
「貴志ー、いるー?」
聞き覚えのある声なので、誰なのかはすぐわかった。
「ほーい、おるよー」
出てみるとやはり同級生の柿畑穂子(かきばたけみのりこ)だった。
「よー、ホーコじゃねーか」みのりこが言いにくいんで同級生はホーコと呼んでいる。
「よっ!あのね、今度、花屋さん始めたんだけど、思ったよりお客さん来なくてねー」
「あー、今時商売はきついよな」
「でさ、売れ残りで悪いんだけどー、買ってくんない?」
「俺んち花飾るような家じゃねーぞ」
「知ってる。だからお仏壇にと思って」
「あ、なるほど、それ、ちょうどいいわ。買う買う、いくら?」
「・・・」
「ん?どした?」
「あの子、誰?」
穂子の視線の先には廊下の隅っこでちょこんと座ってる亜季がいた。
「ああ、色々あって一緒に暮らしてる子だ。亜季っていうんだ」
「へー、由希子の親戚とか?」
「なんで由希子が出てくるんだよ。お隣の子だ」
「え?赤の他人ってこと?」ちゃんと声を潜める穂子。
「そういうことだ。一家全滅で身寄りなしなんだから下手なこと言うなよ」
「へー・・・亜季ちゃん!こんにちはー」
「こんにちは」とペコっと会釈する亜季。いつからそこにいたんだろう?
「財布、財布っと、いくらだっけ?」
「ちょっと、こっちきて」
と腕を掴まれ強引に外に出された。
「あの子、貴志の何?アンタまさか、あんな子供に手出したんじゃ!」
穂子の頭を平手で叩くのに何の躊躇いもなかった。
「次はグーで顔面な」
「いったーい、か弱い女子になんてことすんのよ」
「か弱い女子?」
「こら、そこ!真顔でキョロキョロするんじゃない!」
「お前が馬鹿なこと言うからだ」
「ごめんなさい。でも、あの子の本妻オーラ凄いんだもん」
「オーラ?ああ、お前見えるんだったっけ、そういうの」
「オーラっていうか、プレッシャーっていうか、『何この女』みたいな嫌悪感っていうか」
「亜季はまだ小学生だぞ。何なんだその『本妻オーラ』って。おまえの能力も衰えたんじゃね?」
「あは、あはは、この年頃の女子に、衰えって禁句なんだけどなー」
「じゃ垂れてきた、でいいのかな」
「チチ揉ますぞ!」
「セクハラ花屋め!買わねーぞ」
「うそうそうそ、半額にしときますから~」
「おいくらですか?」
いきなり亜季が現れてびっくりした。
「え!?あ、1000円で結構です」
「わーい、ありがとう、おばさん。はい、1000円」
いつの間にか俺の財布を持ってる!
「おば!」
愕然として亜季に花を渡す穂子。やけに多くねーか、それ。
「わーい、得しちゃった~、おばさん、帰っていいよ、たっくん、焼きナス作って」
「え、あ、ああ、そうだな」
「おば さん・・・」
「ホーコ、すまん、もうすぐ裕未が帰ってくるんでメシ作ってるんだわ」
「おば さん・・・」
「花、ありがとう、助かったよ」
「たっくん!」
「ああ、今行く。じゃ」
「・・・お ば さ ん・・・」
一人玄関先に取り残される柿畑穂子38歳独身であった。
13/12/02 09:32 (jIEesV3S)
3
投稿者: (無名)
面白過ぎ!続き待ってます!
13/12/02 23:51 (iavfSzkY)
4
投稿者: 大ファン
続きを楽しみにしておりますm(__)m
13/12/04 00:56 (T5fEU.AW)
5
投稿者: (無名)
なんというか…もう凄いとしか言い様がない作品です!

素人の投稿Lvでは無いですよね…実は、プロの方かな?

エロが無くても良いので、何か他に作品あれば読みたいです

続き期待してます♪
13/12/06 21:38 (FZq5OEBR)
6
投稿者: たかし ◆vUNIdToRTo
勿体ないコメントありがとうございます。
続きを上げます。よかったら読んでくださいまし。
13/12/08 23:53 (KWS0JW1I)
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