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天使の頃に…
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:天使の頃に…
投稿者: ロンリーライダー ◆2HHKFjJyPc
天使の頃に…   第一章   First Age



1)

 薄暗い部屋に響くのは湿った空気を含んだ淫猥な音と
まだ幼い少女の切なげな吐息。

「はっ。んんっ……。あ、はうっ!」

 鼻から抜けるその声とまくれ上がったデニムのミニスカート。
その奥に見えるピンク色の下着の前は。彼女の右手によって
おおきく膨れ上がっていて、中で指がうごめいているのが判る。
 残された左手は、キャミソールの下から
右の乳房をまさぐっていた。
 夏ということもあってか、薄く淡い水色のキャミソールは
膨らみ始めた胸を包むブラジャーと。揉みしだかれ、
先が尖った右胸の乳頭が透けて見えていた。

 時よりカラダをぴくつかせながら続くその行為。

「んっ!」

 チカラが入って思わず閉じてしまう膝。

 やっとの思いという感じで目を細く開けて
目の前を見る。それはまるで鏡に映った自分の姿を
確認するかのような…
 やがてまた膝が開く。
ゆっくり。ゆっくりと……
 股間を包む指の動きが急に早くなった。

「はうんーーーっっっ!」

 ひと際大きな声に合わせて
椅子に座った腰が大きく仰け反ったかと思うと
数回ガクガクと震えてから力なく崩れ落ちた。
 長い黒髪が静かに揺れた。

『はぁはぁ』と息は荒い。
堕ちそうな意識をつなぎ止めて、彼女は言葉を漏らした。

「お、おねがい…。もう……」

「止めていいとは言ってないよ」

彼女以外の声。
それは男のモノだった。

「そ、そんな。だって私、もう6回も……
 これ以上したら、私。持たないよぉ...
 だから。   ね。   もう…」

 少女は男に何かをねだる。
切なげな声……
判っている。少女が何を求めているのかを。

 明日は彼女の誕生日だ。
それを迎える前に。最後の行為に及ぶ約束だった。
夏休みの貴重な1日を。朝からそのためだけに使う。
男はそれに合わせてスケジュールを空けておいたのだ。

 ゆっくりとベストポジションから腰を上げると
『まってたの…』とばかりに両手を伸ばしてくる少女。
その少女をお姫様抱っこで持ち上げると、
窓際にあるベッドへと移動してやさしくそこへ横たえた。

 カーテンからは木漏れ日。
その光を受けて少女の目がいつも以上にキラキラと美しかった。
悲しんでいるのか。喜んでいるのか。はたまた両方なのか…。

 ゆっくりと唇と唇が近付いて、
二人は目を閉じた……。

 今、目の前に広がるのは、男が憧れ続けた光景だった。





天使の頃に…





―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 これから話すのは、私が過ごした夢のような時間。
そう。この物語の男とは他の誰でもない私のこと…

 私が少女趣味に目覚めたのは結構早かった。
中学生に上がる前からすでに幼い女の子が好きだった。

 学校の成績も運動神経も平均より下半分。
異性と普通に話せても告白するような勇気もなく。
 それでもやっとの思いで気持ちを告げると、
他の女の子が返事をしに来て。翌日から学校中に
私の告白の話が広がった。その後私は学校中からばい菌扱い。
 そう。外見は成績以上に平均以下だったからだ。

 辛かった中学時代を終え。迎えた高校時代。
男子校だったこともあって、異性とのふれあいはおろか。
まともに話もしなくなった。
 そんな中でもアルバイト先の異性と“友達”にはなれても
決してその先に発展することは無いまま成人し、
見た目だけは“立派な大人”になっていきました。

 彼女も出来ないままもう四十路になろうかという一年前の春に
コトは始まったのでした。



「おはよーございまーす!」

 この元気な声は私が住むアパートの前の家の一人娘、利奈。
名前は母親が呼んでいたのを聞いて覚えました。

「おはよー」

 出勤前。登校する利奈との挨拶が日常となっていました。
しかしいつまでたっても朝の挨拶をするだけの仲。
そんなある日。利奈の方から声をかけてきました。

「毎日仕事行ってるの?」

 外当たりの柔らかさにだけには自信があった私は
利奈の母親を含め近所の人たちとは時々世間話をしてはいましたが、
利奈と話すのはこの日が初めてでした。
 どうしてかたずねると…

「だって毎朝出掛けてるから」

 素直な疑問でした。
仕事は平日だけで、土日や祝日はほぼ休みだけど
たまに仕事だと言うと利奈の顔が急にほころびました。

「ママにちょっとだけ聞いたんだ~。
 美味しいモノ食べ歩いてるって!
 いいなぁ~。私もどっか連れてって欲しぃ」

 それは今の私のロリ以外の数少ない楽しみでした。

 利奈が言うには、どうやら母子家庭らしくて
学校が無い時にどこかへ出掛けるようなことは殆ど無く。
友達と遊ぶ約束が無いときは一人で家にこもっているか、
バスに乗って市立図書館へ行ったりしているという。
 母親はパートとバイトを掛け持ちで、日曜日は家事に忙しいらしく
利奈は割りと放置気味らしい。
 そんな利奈も平日の家事を手伝っていると
胸を張ってちょっと自慢していた。

 そう言えば利奈の母親にも食べ歩きのことは羨ましがられたっけ。

 私は試しに言ってみた。
今度どっか行くか?と。
ドキドキした。もういい加減オヤジの私が
まだ小学生の女の子と出掛けるなんて…
色々考えてしまった。近所の目とか……

 やっぱりというか利奈はキョトンとして
目を見開いている。
 驚かせてしまったのか?
 それもそうだ。利奈と私は近所の顔見知りという以外
なんの関係も無い赤の他人で、40手前の冴えないオヤジと小学生だ。
 しかし……

「ホントにぃー!絶対だよ!!」

 今度は私のほうが驚かされた。
まさか誘いに乗ってくれるとは思ってなかったからだ。
喜びたいのを必至に隠して冷静に対応しないと大変なことになる。
 そうだ。喜んでばかりもいられない。
最低限のルールだけは守らなければ。

「でもお母さんにちゃんと許可貰えたらだよ?」

「やったー!」

「オレからもお母さんに言っておくから」

「うん!それじゃぁ行って来まーす!」

ブンブン手を振っていつも以上に元気に登校していく背中を
見えなくなるまで見送って、その日は私も仕事に出掛けました。

 この日はクライアントの都合で仕事が早く引け、
午前中には帰ってこられました。
 すると利奈の母親も午前のパートから帰って来たところだったので
断られること前提で今朝のことを話してみたが以外にすんなり許可が出た。

「あの娘がそういうのなら。
 迷惑にならなければ連れてってあげて頂ける?
 食事代くらいしか出せませんけど…」

「いや、いいですよ。そんな…」

「でも悪いわ…ご馳走になっちゃ。
 何もお礼出来ないし……」

 ここで冗談でも『奥さんのカラダで』とか言えない小心者である自分を
ちょっと悔やんだりもしましたが、ここで話をこじらせてもつまらないし。
 確かに少女趣味の私ではあるけど、この奥さんもなかなかどうして
絶世とまでは言わないけど美人系で。細身な割りにはっきりとした
ラインが目立つ美味しそうな体つきなんです。
一度くらいこんな“イイ女”を抱いてみたいもんです…
 でもここは取り敢えずお礼は丁重にお断りして、
まぁまたそのうち何かでと言うことで話を切り上げました。

 翌朝…

「おはよー!」

 いつもの。いやいつも以上?元気な挨拶の利奈の後、
母親が向かいの家の玄関から顔を出した。

「あ、おはようございます」

 まずは母親に会釈してから利奈に向き直り。

「おはよう。今日も元気だね~」

「昨日はありがとー!私もお母さんに許可もらったよ!!」

「そっか。良かったじゃん」

「それで、今度の日曜日とか大丈夫?」

 いきなりであった。
元々独り者である私。特別な予定など無く、今週末も
いつも通り一人淋しく?食べ歩きに出る積もりだった。
 しかしまさかこんなに早く利奈と出掛けられる日が来るなんて。

 夕方に私の部屋で週末どこに行くか話し合う約束をして
利奈は学校へ。私と利奈の母親は仕事へと出掛けていった。

 仕事がちょっと長引いてしまい、帰りが夕方遅くなってしまった。
アパートが見えてくると駐輪場の前で利奈がつまらなそうに
膝をかかえて待っていた。
 私のバイクの音が近付いてくると、それに気付いたようで
すくっと立ち上がって私を発見して手を振った。

「ごめん。遅くなっちゃって…
 待たせてごめんね」

 怒ってる様子はなかったが、普通の小学生ならお家でお夕飯の時間。
こんな時間まで待たせてしまったことを心配したがそれも杞憂に過ぎた。

「全然大丈夫だよ。それよりお夕飯は?もう食べた?」

 まだ食べてないと言うとなんと利奈が作ってくれるというではありません
か!?
なんでも利奈の母親も今日は遅くなるらしい。
話によると友人のスナックの手伝いに行っていて
帰りは0時近くなるというとのこと。
 手伝いに出る前に夕飯の材料を用意しておいてくれ、
週末のお礼も兼ねてご馳走しなさいと言われたらしい。

「料理できるんだ」

「まっかせて!」

 ウインクして片手でガッツポーズを見せると
材料を取りに家に入って行った。
それを見送ると私も自宅へ入る。パソコンだけ立ち上げてメールチェック。
それから風呂の用意をしていると玄関のドアがノックされた。

 カギがかかってないことを伝えるとドアがゆっくり開かれて
利奈がそぉっと顔を覗かせた。

「どうしたの?入りなよ」

「う、うん…」

 どうにも歯切れが悪い。いつもの元気な利奈ではない。
どうしたのか気になったのできいてみると、
それはとても当たり前の答えだった。

「だって、男の人の部屋に入るの初めてだし……」

 恥ずかしいのだ。いや、怖いのか?
 40前のオヤジ相手でもそこはやはり女の子だ。
言われて改めて自分が男だと実感したのと同時に
利奈が私をちゃんと男として認識していることに
複雑だけどちょっとだけ嬉しかった。

「お、お邪魔しまぁす」

 キョロキョロと何かに警戒しながら
ゆっくり上がって来ると冷蔵庫の前まで来た。

「キッチン好きなように使っていいからね」

 冷蔵庫を開けて利奈は驚いた。

「何も入ってないじゃん!」

「入ってるだろ?麦茶と卵が。
 野菜室にはヤキソバだって入ってるぞ?」

「バランスわっるぅ~!」

「ほっといてくれぃ」

 一通り材料を仕舞うと部屋へ案内した。
グルグルキョロキョロ。興味津々だ。

「あんまり散らかってないね」

 それほど物持ちという訳でもない私。
1kでも8畳の部屋はテレビを含む少ないAV機器と
これも趣味のひとつであるオーディオ。
それに机と本棚がひとさおとベッドがあるだけだ。
あまり散らかりようがない。

「あー!パソコンだ!!
 ねぇねぇ、触ってもいい?」

 そんなキラキラした目で見られたら断れない。

「やったー!」

「お風呂入ってくるから好きにいじってていいよ」

「ありがとー!でもお料理してからにするね。
 お風呂上がったらお夕飯ねー」

「了解」

 20分ほどでお風呂からあがると、用意した折りたたみ
テーブルの上には今まで見たこと無いくらい豪華な料理が
並んでいて、利奈はパソコンに夢中だった。

「上がったよ」

 声をかけるとちょっとだけビクっとして向き直った。

「どうしたの?」

「ううん。なんでもないよ。ご飯にしよ」

 なんだかちょっと笑顔が引きつっているような?
なんかマズイデータ見られたか?でもそういうのはかなり深い階層に…
そんな疑心暗鬼になりながらも。食事中や、週末の予定を決めている時の利奈

いたって普通。いつもどおりの利奈だった。

「そう言えば私たち、おたがい名前知らないよね」

 利奈のコトは判っていたけど、ここは知らないフリ。

「私は木村利奈。
 …お兄さんは?」

 お兄さんと言われた。オジサンではないのは正直嬉しかった。

「オレは沢木秋久。改めて週末は宜しくね」

「うん。宜しくー」

 それから週末までいつも通りだけど、
いつも通りではない毎日が続きました。
利奈を見るだけでドキドキが止まらない朝。
 仕事から帰れば利奈が待っている時もあって。
 そんな時は二人でパソコンで調べ物したり、
私がパソコンを使う時は、本棚の本を適当に読んでたり。
利奈用にヘルメットを買いに行ったり。
そうこうしているウチにあっという間に日曜日。

 朝6時。
普段より早い出発はちょっと遠出する予定だったからだ。
 目標は富士山のふもとの温泉旅館。
旅館とは言っても当然宿泊する訳ではなく。
今流行りのゼロ泊プラン利用の為だ。

 途中の道の駅で買い食いしたり、
景色の良い処をまわったりして、目標の温泉旅館までは
なんだかあっという間に感じられた。
 その間、背中に感じる利奈の鼓動や膨らみ始めた胸の感触に
元気になりそうになる我が愚息を必至に鎮めた。

 予約していた部屋へ荷物を置いてくつろいでいると
仲居さんがお昼を用意してくれた。
 これもゼロ泊プラン専用メニューで要予約の特別メニュー。
温泉旅館なので当然温泉入浴権付き。
これで2名で1万円を切っているのだからお得だ。

 食事を終えると仲居さんが食器を引き上げに来た。

「お父さんと小旅行なんていいわねぇ~」

 二人で顔を見合わせて目をパチクリ。
仲居さんが出た後思わず二人でお腹を抱えて笑ってしまった。
 しかしまぁなんと言うかそうか。世間的に言えば“親子”に見える訳だ。
なんだかちょっと現実を垣間見てしまった気がして
正直へこんだ。
 お互い浴衣に着替え(勿論別々にだ)温泉に向かう途中利奈が

「お父さんありがとー」

 なんて言いながら腕にしがみついてくるモノだから
肘に当たる胸のせいで大変だった。
 でも。利奈の行動はそんなモノでは止まりませんでした…
 
2010/09/16 21:09:26(P9SEMbRa)
17
投稿者: ロンリーライダー ◆2HHKFjJyPc
有難う御座います。
そうですね。
それでは続きが出来た暁には
投稿を上げたいと思います。
今しばらく執筆時間が取れませんので“いつ”とは
お約束出来かねますけれど。

またいずれ…
必ず。
11/01/06 22:30 (4V9lt3Nd)
18
投稿者: ロンリーライダー ◆2HHKFjJyPc
6)

「おっはよー!いってきまーーーすっ!!」

「いってらっしゃい」
「いってらっしゃーい」

 朝には母親と一緒に利奈を見送る毎日。
秋久はヒヤヒヤとドキドキを繰り返しながら
こちらもいつもと変わらない日々を送るよう努めた。

 それは。あれからも利奈の態度も母親の態度も
以前と何も変わらないからに他ならない。

 唯一変わったコトと言ったら秋久の自慰の回数が減った事くらい。

「利奈。利奈。りなっ。うっ…」

 以前なら最低でも週に3回。多いときにはこの年齢にして
毎日抜いていたというのに今では月曜日の夜だけになっていた。
 それはもちろん淡く激しい淫らな期待に支配されいるからだ。

『週末に利奈が来るかもしれない…』

 そしてそれは当然。来るかもしれないというだけではない。
来れば間違いなく利奈を。利奈が許す範囲ではあるがその体を
求めてしまうからだ。

 年齢的には一度に一回が限度。
毎日その行為に耽ってしまえば、量も快感も薄れてしまうため
週末への期待を込めて、今は週に一度。
月曜に夜に一回だけに留めている。
来る背徳の世界の為に。

 温泉で利奈を求めた時。
そのあまりに異常な場景と何もかもが初めてという状況で
さらに相手が11才の少女だったという事実が
二度の激しい射精を可能にしたに違いなかった。

 しかもその生々しい感触とその記憶が
一人で用意出来る。今までなら十二分な刺激を与えてくれていた筈の
無修正ロリ画像やムービーでは満足出来なくなっているのもまた
自慰の回数が減った要因でもあった。

 人は時に贅沢なものだ。
知らなければ幸せだった世界を知ってしまった人間の欲望は
果てしなく深く深く。さらに罪深くなってゆく…



 そんな日々を送ること三週間。
あれは夢だったのかと思い始めた頃、それは突然現実になった。

 土曜日18:34
バイクの定期メンテナンスを終えて帰って来た秋久は
玄関で靴を脱ぎ捨てると脱いだ服を洗濯機に放り込み着替えを用意し
シャワーで汗を流した。

 さっぱりしたところで冷蔵庫から牛乳を取り出すと
パックのままラッパ飲みする。
 ビールではないところがまた格好がつかない。
 彼はゲコなのだ。酒は飲まない。ちなみにタバコも吸わないし
ギャンブルも一切やらない。これで女遊びもしないのだから
貯金もそうとう貯め込んでいると思いきや、
浪費癖のある彼はメインの食べ歩きに加え、
言い訳する相手もいないのに何かと理由をつくっては
バイクや車に色々お金を使っていたりするので
実はたいして持っていなかったりもする。

 街灯の明かりがうっすら射し込む室内を
いつもの調子で進んでデスクについた。
 PCを立ち上げると今日の支出を家計簿に打ち込んで
撮影した写真を整理しつつ今回行ったメンテナンスを
ブログにアップロードしたりした。

 なんとなしにテレビをつけると二人の司会と講師が出て
いろいろな授業をとりおこなう番組が映し出された。
これをBGVにしてまたネットサーフィンに興じ始めた。

「この週末も利奈とは何も無いままなのかな~」

「っん~~~」

「嗚呼、利奈の吐息が聴こえてくるなんて
 そうとういかれてるな。オレ…」

 ふと携帯を見ると何かの着信を知らせるように
LEDが定期的に点滅をくりかえしていた。

 そう言えばドライブモードにしたままだったのを思い出し、
モードを解除する為に携帯を開いてみると。
由美からの着信が1回とメールが1件あった。

 留守電にメッセージが無いことを確認してから
由美からのメールを開いてみた。

 読み終えてみて秋久は目を丸くする。
時間を見てみればもう午後8時を40分ほど過ぎている。
そう言えば夕食もまだ食べていなかった。

 急にお腹が空いて来た。

「じゃなくて!」

 思わず叫ぶ。
由美からのメールの内容はこうだ。

・同僚が急に来れなくなってその代わりに徹夜になること
・本来なら娘と夕食となるところだったがそれが叶わなくなったこと
・せめて夕食と、その後就寝までの間娘の相手をして欲しいこと
・もしなにかあったら遠慮なく電話をしてほしいこと

 こんな時間なのに利奈の姿は無い。
シャワーの時にたずねて来ていたとしたら?
それにしてもバイクもあるし玄関の明かりはついていた筈だから…

 その後は部屋に居た。明かりこそ点けていなかったが
デスクで手元を照らすための照明はつけているから
窓からは明かりがもれているから自分が居ることは判るだろう。
いろいろな考えが脳裏を走り抜ける。

「なら利奈はどこに!?」

「んー。あー。秋久さん帰ってたんだぁ」

そんな声と共に上から髪をだらぁんと垂らしながら
利奈の顔がにょきっと現れた。

「うわー!」

 秋久の部屋はデスクの上にベッドがあるつくりになっている。
これは部屋を少しでも広く使うための工夫だ。
一般的な部屋に比べれば天井が少し高いこの部屋ならではで、
窓を背にした机の配置で、出入りに無理が無い程度、
そしてベッドで起き上がった時にやはり無理が無い程度の位置の高さに
ベッドを配置していた。
 その為ベッドに居た利奈は下のPCデスクに居る秋久を見止めるため
顔を下に出したという訳である。
 そして一つの疑問が秋久の頭の中に浮かび上がった。

「どうして利奈が居るの!どうやって入ったの!?」

 当然の疑問だ。

「ちょっと待って。今下りるから」

 一旦頭を引っ込ませて脇にあるハシゴに足をかけた。
ピンクと黒の、ちょっと広めのボーダー柄ソックスに包まれた足が
見え、反対側の足を下ろしてくるとそれがニーソックスだと判った。
続いてデニムのタイトミニスカートが見えてきた。
これは世に言う“絶対領域”という組み合わせ。
 当然それだけではない。すかしハシゴだしこちら側を向いて
下りてくる。タイトなミニスカートなのでこれまた当然のように
スカートの中が見える訳だ。秋久の視線は利奈のやわらかそうな
下着の膨らみに釘付けになっていた。

『薄いブルーと白のシマシマ…』

 だがその光景もすぐに机の向こう側に消えてしまった。
もう利奈は片足を床につけハシゴにつかまったままひょっこり
顔だけ横に出して「へへ」とか可愛い笑顔をのぞかせていた。

 完全に下りた利奈は秋久の正面に来ると両の手を握って
腰にあて、胸を張った。『えっへん』てなもんである。

 すると右手だけ秋久の前に突き出すと人差し指だけをピンと立て、
急に表情が険しくなった。

「あ き ひ さ さ ん っ」

「あ、ひゃいっ!?」

 その勢いに秋久は情けない声を上げてしまった。

「あんな判りやすいトコロに玄関のカギをかくしておくなんて
 いつでもドロボーさんに入ってくださいと言ってるようなもんだよ?
 もうちょっとかんがましょうね」

 今度は腕組みなんかしていっぱしの講師気取りだ。

「でも利奈…」

 以外に冷静な秋久の声に今度は『あれ?』ってな感じで
小首をかしげ、表情はキョトン。

「だからって勝手に人に家に入ったらダメじゃないか」

「んー。ごめんなさい」

 以外に素直だ。

「だって。最初は自分の部屋で待ってたんだけど、
 秋久さん中々帰ってこなくて…
 食べ歩きならいつも5時前くらいには帰ってきてるから。
 でも6時になっても帰ってこなくて…。
 もしかしたら事故でもって。心配して…。
 でも秋久さんの携帯の番号知らないし、
 お母さんに訊くのも良くないなって思って
 どうしたらいいか判らなくて。
 お夕飯のこともあったし、ホントにどうしようって。
 もしかしたらカギあるかなって見てみたら本当にあって。
 だから……」

 シュンとしてしまった。
自分のことを心配してくれていたのは嬉しかったけど
やはり今回の行動は行き過ぎているとも思った。

『まぁ利奈だから良かったけど』
「それにしても玄関のカギはちゃんとかかってたなぁ」

 自分が部屋に入ったときのことを思い出した。

「あったりまえじゃない」

 また胸を張ってみせる。

「もしヘンタイロリコン男に襲われちゃったら大変だもん!」

「りぃなぁ~」

 秋久はベッドの下から飛び出した。

「きゃ~!ヘンタイロリコン男に襲われるぅ~~~」

 身を縮こませた利奈の肩を掴むとそのままソファに押し倒した。
逃げたりしないところは判っててのことなのか。
期待していてのことなのか…
誘っていてのことなのか…
秋久はまんまと誘われてしまったのだろうか。

「悪い子には お し お き が必要だな」

「やん。痛いのはヤダよ?」

「約束は出来ないな…」

「おねがい。やさしく シテ」

 これが11才の少女の表情なのかと思わず疑いたくなる。
大人だってしろと言われて出来るようなものではないだろう。
 ほんのりとうつろな眼差しの中に妖艶な光をたたえた瞳。
 今か今かと接触を待ち焦がれうっすらとひらかれた唇。
 その口の中で舌が、チロチロと動き回り秋久を誘っていた。

 本物だった。そして本当だった。
自分は三週間前。本当にこの少女と卑猥な行為に耽ったのだと。
いま鮮やかに全てが蘇った。
 そして今これからまた。この少女との行為に耽るのだと。
秋久の興奮は股間の肉棒とともにおおきく膨れ上がった。
 夢ではなかった。

『これからだっていっぱいえっち出来るんだから』

 利奈の言葉もウソではなかったのだ。
だって今の利奈は確実に誘っている。期待している。
誰が見たってそれは間違いなかった。
 なら男としてそれに答えない訳にはいかない。

 ゆっくりと顔を近づけると、利奈はそっと瞳を閉じた。
唇が触れ合うと、利奈の方から抱き付いて来て
吸い付いてくるような激しいキス。
 二人の舌は口の中で出会いお互いの体液を絡めあった。

 秋久も利奈の肩に手を回ししっかりと抱き締めて
もう片方の手でスカートとニーソックスの間の絶対領域に置くと
素足の感触を楽しむように撫でまわしつつ、這うように上へ上へと
進んでいく。
 秋久の手が上に上がるたびに利奈の息がまた少しずつ
大きく荒くなってゆく。

 『ああ!秋久さんっ。もっと。もっと上だよ』

 利奈の吐息がそう言っているように聞こえた秋久の手は
それに答えるがごとくゆっくりと。本当にゆっくりとでも確実に
利奈の一番敏感な部分を目指していた。

 指先をフトモモのあいだへと滑り込ませ。手の表と裏
全てで利奈の感触を楽しんだ。

 少しそこで内モモの温もりを味わうとまた前進を開始。
スカートをめくらないように手を這わせる。
 スカートなんていつだってまくれる。なら見えないようにして
手の感触だけであとは想像して楽しむのだ。
 秋久は自分で自分に抑制をかけて、その中で最高の興奮を味わう
方法を見つけていた。

 芋虫が這うように足の間を這い上がる秋久の手に
利奈の興奮と期待も膨らんで行った。

『あとちょっと…もう少し……
 ああ。来て!触って!!秋久さん!!!』

 不意に唇が離れた。

『えっ』

 利奈が思った瞬間それはやってきた。

「ふぎゃうっ!」

 秋久の手が到達したのである。しかも利奈は大切な部分を
思いっ切り鷲掴みにされ、いきなり強い刺激がクリトリスを通して
脳髄を直撃したのだった。

「あ『あああああああああああああああ!』」

 叫びたかったのにそれを邪魔したのは秋久の唇。

『ダメ!ダメダメ!!そんなにしたら…私!!!』

 クチをふさがれたと思ったら下半身からまた強い刺激が
太鼓を激しく叩くバチのごとくお腹の底と脳みその深い深い部分を
何度も叩いた。

 ソファの上で暴れる利奈の頭を秋久は頭で押さえ。
仰け反ってけいれんを繰り返す利奈の体を左手でしっかり抱え。
右手は利奈ふくらみを包み激しく揉みしだいた。

『ダ、ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!』

 いっそう激しく震えた利奈の体からは全ての力が抜けたと同時に
全ての支えを失って重力に逆らえなくなりソファに堕ち沈んだ。

「はっ…あっ…あっ…うっ…」

 息すらまともに出来ない利奈の頭の中は本当に真っ白で
目の焦点もあわず瞳までもピクピクと痙攣していた。

『利奈、利奈…』

 遠くに秋久の声が聞こえる気がした利奈。
続いて頬にかすかな痛みが走る。
 誰かがペチペチと頬を叩いているようだった。
その誰かというのはもちろん秋久なのだが。

「利奈。大丈夫か?」

 心配そうに覗き込む秋久の顔。

「あ、あきひさ さん?」

 まだ目がうつろだ。

「やさしくしてって 言ったのに。
 ヒドイ   よ」

「ごめんごめん。でもほら。おしおきだから。
 やさしくしたら意味が無いだろ?」

「ヒドイ…」

 ちょっとだけ睨まれた。

「それにしてもすごい感じ方だったね」

「だって…」

「だって?」

 しばしの沈黙。秋久は利奈の次の言葉を待った。

「秋久さんが帰ってくるまでヒマだったから
 秋久さんのベッドに入ったら布団から秋久さんの匂いがして、
 それで秋久さんのこと考えてたら。手が…」

「人の布団でオナニーしてたのか!?」

「オナニーとか言わないでよ!恥ずかしいっ!!」

「まだまだおしおきが足らないみたいだね?利奈」

「うそっ。ダメだよ。これ以上は本っ当にダメ。
 お願い許して。もうしません!だから許して!!」

 まだ力が入らない利奈に覆い被さって
さて今度はと思った瞬間だった。

   グゥ~~~

 下の方からお腹の虫の二重奏が聞こえてきた。

「・・・・・」
「・・・・・」

 二人は見つめ合ったまま動かない。いや動けなかった。

「ふふ…」
「うふふ…」

「ふはははははははは!」

「もう!秋久さんってばぁ!?」

「オレだけじゃないだろ。利奈だって!」

「私は女の子だよ。そんなはしたなくないもん!」

   グゥ~~~

 体は正直だった。

「お腹減ったね」

「お腹減ったな」

 時間を見れば午後9時半を少しまわっていた。
二人とも夕食はまだである。お腹もすくはずだ。

「なに食べる?」

「何があったかなぁ」

「またロクなもの冷蔵庫に無いんでしょぉ?」

少しよろけそうな利奈を秋久が支えつつ
二人の姿はキッチンへと消えていった。

二人の夜はまだ終わらない…

――――――――――――――――――――――――――――――――

えー、お待たせしました。
やっと時間が出来て続きを書くこと叶いました。
如何でしたでしょうか。こういうスタイルはうざったいでしょうか。
次は秋久の番ですね。
さて。どんな風に秋久を悦ばせますかね?(笑)
11/02/13 16:55 (Ben5bnrT)
19
投稿者: (無名)
更新してたんですね。楽しみにしてるので続きをお願いします。
11/04/02 21:53 (wYLvfL.9)
≪ 前 1 2 3 4
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