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(無題)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:(無題)
投稿者: 昌子
人の人生って、チョットしたきっかけで大きく変わって
しまうモノですよね。
以前の私は「そんな事は他人事、自分には関係の無い事」として
考えもしませんでした。

私は32歳。結婚4年目で、経済的には楽ではないけれど、
パートにも出てますし、やりくりしながらそれなりに安定した
生活を送っています。
子供が居ないので、その点も負担が少ないと思います。

夫とは以前の職場で知り合い、人当たりの良さと優しさに
惹かれて結婚しました。
派手なことは苦手ですし、ギャンブルもしません。
お酒も殆ど飲みませんし、タバコも吸いません。
嗜好や価値観も私と似ていて、今まで生活の中で衝突したことは
一度もありません。

そんな夫婦生活で、私が唯一不満に思う事。それは
夜の営み・・・なんです。

決しておざなりにされている訳でも無いですし、精力が弱い
訳でもありません。では、何故不満なのか・・・それは
お互いの体型の違いなのです。
夫は元々ラクビーの選手で、身長も体型も大きく、その身体に
比例したイチモツの持ち主です。
方や私は、身長も低く体型も大きくありません。
したがって夜のSEXの時、けっこうツライというか、
私に対して夫のモノが大きすぎるのです。

最初の内は(しばらくすれば慣れるはず・・・)と思って
いたのですが、やはり私にはオーバーサイズみたいで、
求められると正直(うわぁ~・・・)って思ってしまうことも
多いのです。

世間的には「贅沢言ってる」「幸せな事でしょ」と非難させる
かもしれませんが、受け入れる側としては、正直ツライんです。
(出血する時もありますし、股関節が痛む事も・・・)

それでも不倫だとか浮気だとかは、考えたことは無く、
その安定した生活にドップリ浸かっていて、その生活を変える
気持ちはありませんでした。
そう、去年の夏までは・・・。

去年の春、桜も満開になり暖かな日差しと爽やかな風に
誘われて、私は徒歩で買い物に出かける事にしました。
数日続いた雨と寒の戻りで、降ろすにおろせなかった
新しく買ったリーボックのスニーカーを、やっと降ろすことが出来た
からなのです。

それまで履いていた¥1980の無名スニーカーとは大違い!
軽くて衝撃も少なくて、足が勝手に前に前に進む感じがとても
素晴らしいんです。
我家の経済的には、痛い出費でしたが、その価値はあるとな~と
納得する履き心地でした。

スーパーまでの道のりで公園を横切るのですが、そこのデコボコ
した石畳も難なく歩けるし、春の陽気も手伝って私はウキウキ
気分でした。

買い物を終えての帰り道、行きと同じように公園を横切って歩いているとき
それまで軽やかに進んでいた筈の足が急に進まなくなり、
「え?」と思った次の瞬間、身体への衝撃といきなりドアップに
なった石畳が見えていました。
そう、私は子供のように転んでしまったのです。
前を見ると、石畳の上に散らばる買い物品・・・。
恥ずかしさのあまり、急いで立ち上がろうとした瞬間、
右膝に力が入らず、立ち上がることが出来ませんでした。

「イタタッ~・・・」
思わず右膝を手で押さえた時、手の平にヌルリっとした感じを
おぼえ、(まさか・・・)と思いながら恐る恐る手をどけて
見ると、黒いストッキングは無残に裂け、細かい擦り傷から血が
滲んでいました。それも結構勢い良く・・・。

たぶん、まだ新しいスニーカーに足が馴染んで無く、グリップ性能の
良いソールが石畳に引っかかってしまったのでしょう。
完全に私の不注意でした。

最初の内はヒザの痛みも痺れた感じでしたが、次第に痛みが
増してきて、血も止まる気配がありません。
私はその場に座り込んで途方に暮れていました。そのとき
「大丈夫でしか?」と男性の声が聞え、半べそをかきながら
声のする方へ視線を向けると、カジュアルな服装をした
30~40代ほどの男性が自転車に乗って駐まっていました。

私は震える声で「あの・・転んじゃって・・・」とだけしか
いえませんでした。
その男性は素早く自転車を降りると、
「大丈夫ですよ。取り合えず落ち着いて下さい。」
そう言うと私に肩をかしてくれて、近くのベンチまで連れて行って
くれました。

私を座らせると、散らばった買い物品を拾い集め袋に入れると
私の横に置いてくれました。
「怪我をなさっていますね。チョット待ってて下さい。」
そう言うとその男性は、自分の自転車まで戻り、自転車のカゴから
自分のバックを持ってきました。

男性はバックを開けると、半透明のプラスチックケースと
ペットボトルのミネラルウォーターを取り出して、
「応急処置だけしか出来ませんが、取り合えず血は止まるはずです。」
そう言うと、傷口をペットボトルの水で洗い、消毒液で消毒し、
脱脂綿とガーゼで傷口を覆い、持っていた恐竜柄のバンダナ
(手ぬぐい?)で縛ってくれました。

処置を受けている間、この人が格好いい人だったら、まるで
ドラマみたいで素敵だろうな~・・などと不謹慎極まりない
妄想をしてしまいましたが、残念ながら特に格好いい訳でも無く、
かといって不細工と言う訳でも無い、極々普通の人でした。
(私も人様の容姿を言えるほど綺麗な訳でもないのに・・・)

処置を終え、その男性は私の前にしゃがんだまま、立とうとは
しませんでした。ただ顔を伏せたまま
「立てますか?」とだけ聞いてきて、私は恐る恐る立ち上がると
痛みは残っていましたが、出血も収まりなんとか歩けそうでした。
「ありがとうございます。これで何とか帰れそうです。」
「そうですか・・・あまり痛むようでしたら病院に行って下さい。」
「あの、それで・・お礼なんですが」
と私が言いかけた途端、その男性はベンチに横たわって
しまいました。

(え?・・・なに?・・)私は状況が把握出来ませんでした。
「あのぉ~・・・だいじょうぶですかぁ?」
そう言ってその人の顔を覗き込むと、男性の顔色は真っ青で、
虚ろな目つきになっていて、
「だいじょうぶ・・です。・・しばらく休めば・・・」
そう言ったきり、その人はそのまま動かなくなってしまいました。

そのまま立ち去る訳にもいかず、私はベンチの空いているスペースに
座って待つしかありませんでした。
15~20分ほど経った頃、その人はベンチから起き上がり、
「ふぅ~・・・ふぅ~・・・」と何度も深呼吸して、
「いやぁ、お恥ずかしい姿をお見せしました~」と
バツの悪そうな顔をしながら、ポリポリと頭を搔いて
「実は怪我とか血とか見ると貧血を起こしてしまうんです。」

白馬の王子様、とはいかないまでも、あまりの三枚目ぶりに
私は思わず吹き出してしまい、その人も
「いや~面目ないです。ここで颯爽と立ち去ったら格好いいのに
 小説や映画のようにはいきませんね。ハハハッ。」

「お宅は近くですか?ひとりで帰れそうですか?」
「あ、はい。もう大丈夫です。」
「そうですか。それでは私はこれで。」
そう言うと自分の自転車に乗って去ろうとしていたので
「あの、治療費というか・・・お礼がしたいのですが。」
「それでしたら、同じように困っている人が居ましたら
 手助けしてあげて下さい。自分もそうやって助けて
 もらった一人なので。」
そう言うと、その人は自転車を走られ去っていってしまいました。

しばらくヒザは痛みましたが、病院に行くほどでも無かった
ですし、傷口も化膿しませんでした。
数日後、私は薬局で携帯用のファーストエイドを購入し
縛ってもらった緑色の恐竜柄の手ぬぐいを、いつ会っても
返せるように綺麗に洗濯しお礼文と一緒に持ち歩いていました。

ですが、たまたま通りかかった人と出会える確率は低く、
出来る限り、同じ曜日の同じ時間帯に買い物に出かけ、
公園を通るようにしましたし、時にはしばらくベンチに座って
待ったりもしましたが、その時の男性は現れませんでした。

もちろんそればかり気にしているわけにもいきませんし、
その人に特別な感情は、その時はまだありませんでした。
ただ、私の中でこのままでは収まりが悪く、せめて手ぬぐい
だけでも返して、改めてお礼を言いたい。ただそれだけでした。

全然官能的な所もないまま、前説だけで長文になって
しまいました。(o_ _)o

続きはまた・・・。

 
2013/03/14 21:46:46(v/NX1Snn)
32
投稿者: ファン2号
昌子さんと彼の心の内が良く分かりますよ。続き楽しみにしてます。
13/04/24 09:42 (vYi4fwmB)
33
投稿者: 昌子
レスを入れて頂いている方々・そして読んでくれている人達へ。

いつもありがとうございます。
一向に向上しないヘタッピな文章ですが、今日も続きを書かせて
頂きますね。


 一気に傾いた気持ちが抑えられず、私は彼を求め始め・・・そして
彼も私を向かえてくれました。
抱き合い、口づけを交わし・・・お互いの身体を愛撫し始めたその時、
彼はベッドサイドの小さなライトを点け、
「今日は昌子を見ていたい・・・良いかな?」
と聞いてきて・・・少し抵抗はあったし・・・恥ずかしかったけど、
私も彼を見ていたかったので、
「・・・・・うん、いいよ・・」
と答えました・・・。
昨晩のように(良く覚えていない・・・記憶が曖昧・・)そういう事に
したくない気持ちも強かったのです。

お互いの寝間着を脱がせ合い・・・裸になった私達は抱き合いました。
裸の身体の触れ合いが、とても心地良い・・・
(肌が合う)とよく表現しますが、まさに彼とはそんな
感じが実感出来て、触れあうだけで気持ちがドンドン高揚して
いきます。

彼の愛撫は、首筋から乳房・・・そして腹部へと移り・・・それに
伴って、掛けていた布団がズレ落ちていきます。
小さなライトに照らされて、私の身体が彼の目に晒されている・・・
そう思うと、恥ずかしさと同時に、興奮の度が益々増していくのです。
可笑しな話ですよね? お風呂も二人で入っているのに、どうして
こんなに恥ずかしさと興奮が襲って来るのか・・・。

そして彼の愛撫は、私の秘部へと辿り着きます。
(あぁ・・良かった・・・処理しておいて・・・・・) 興奮の中で、そんな
事をボンヤリ思っていながらも、私の鼓動は激しく高鳴り、呼吸も
荒くなっていきます。
秘部への愛撫が始まると、それまでなんとか抑えていた喘ぎ声を
上げ始めてしまいました・・・。
彼に足を開かれ・・・秘部への愛撫を受けながら、喘ぎ・・悶える・・・
身体はどんどん熱くなり、下腹部から秘部に掛けて、大量の血液が
流れ込み・・・熱くなり・・・身体が勝手にピクピクと痙攣していきます。
特に秘部はジンジンと熱さを増し・・・きっと大量に潤っている事は
想像に難くない事でした・・・・。

彼は私の秘部への愛撫を続けながら身体を反転させ、私からの
愛撫を求めて来ました。
私はそっと彼の逸物を手に取り、ライトに照らされている、そのモノを
目の前で見ました。
明るい状況下で・・・しかも興奮して大きくなった、彼の逸物を
見るのは今回が初めてでした・・。

血管が浮き出て・・・パンパンに張った先からは、透明な粘液が
染み出てきてます。
私はそっと、その粘液を舌先で舐め取りました・・。
ヌルリッ・・とした感じが舌先に感じられ、少しだけしょっぱい・・・。
でも、その感じは私をより興奮へと導き、その逸物を私はそっと
口に含むのでした。

昨晩は、無我夢中でしていた愛撫でしたが、今日はもっと積極的な
愛撫が出来る気がしていました。
唇や舌を使い、手で刺激しながらの愛撫は、彼からの愛撫の刺激と
相まって、私を興奮の渦へと誘っていきます。
先から滲み出る粘液と、私の唾液が混ざり合い・・・その
興奮のせいか・・・私は男性の逸物を「美味しい・・」と初めて思って
しまい、
(あぁ~・・ずっと、このまま含んでいたい・・味わっていた・・・)
と思い始めていました。

お互いへの愛撫は、私を絶頂へと向かわせ、そしてそれは彼も
同じようでした。
逸物は脈打ちながらドンドン固さを増し、粘液の量も増えていきます。
「しょうこ・・・・・もう・・・・」
彼のその苦しそうな声で、その時が近い事を感じました・・ですが、
その時の私は、自分を抑えることがどうしても出来ず、愛撫を
し続けてしまっていたました。
実は私も興奮が極まり、絶頂の一歩手前まで来ていたのです。

私への愛撫を続けながら、
「あぁ~・・しょうこ~・・・」
と言うと、彼の逸物は熱さと固さを一気に増し、そして
彼は私の口の中に射精し始めたのです・・・。
激しく脈打ちながら、口の中で蠢く彼の逸物。
暖かくて、ドロリッとした物が、私の口の中に溜まっていきます・・・。
その逸物から排出される精液を、私は一滴も漏らすまいと、
強く吸いだし・・・・そして、その瞬間、私も絶頂の極みに達し・・・
昇天してしまいました・・・・・。

しばらくは彼も私も動けずにいました。
彼は私の太ももの間に顔を埋め、私の秘部に息を吐きかけ
続け・・・私は、時たま脈打つ彼の逸物を口に含んだまま・・・。

(・・・今日はこれで終り・・かなぁ~・・でもすごく気持ち良かった・・)
口の中に溜まった、彼の精液の苦みを感じながら、ボンヤリと
感じていると、彼の愛撫がまた再開したのです。
(え!・・・まさか・・・明日はお仕事なのに・・・・)
そう困惑しながらも、私の身体は愛撫の刺激に反応し始めて
いました・・・。
(良いの・・・かなぁ~・・・・でも・・・でも・・・・・)
私の気持ちは一瞬の平穏から、また興奮と快楽の世界へと
戻されていってしまうのでした・・・。

口に溜まった性液を、私はコクリッ・・と飲み込むと、少し柔らかく
なった、彼の逸物を再び愛撫し始めていました。
ユックリと、そして確実に彼の逸物は、それまでの固さを取り戻し、
私の愛撫に反応していきます。そして私の身体も、
今まで以上に彼の愛撫に敏感になっていきます。

この時には、もう明日のこと、お仕事のことは頭にありません。
彼との愛し合いだけに気持ちは一杯、身体は快楽と興奮の渦の
中でした。
避妊具を着けようとしている彼に私は
「安全日だから、中に出さなければ着けなくても良いよ」
と伝えましたが、
「いや、それはダメだよ」
と言って避妊具を着けていました。
私は直に彼を感じたかったので、それはチョット不満でしたが、
それも彼なりの気配りだと思い直すことにしました。

そして、すっかり潤いきった私の秘部へ、彼の逸物が入ってきます。
大きすぎず、小さすぎず、私の為にオーダーメードしたかのように
ピッタリフィットする彼の逸物。
彼が私の中に入って来ると、それに伴う快感と同時に、
余すこと無い、その一体感が私には嬉しかった・・・・。

彼が上・・・私が上・・・彼が後ろから・・・横から・・・。
体位を変える事に、快感も変り、その変化に反応する私の身体・・。
正直、(私はこんなに感じやすい身体だったの?)と驚いて
しまうほど、彼との一体感・・・そしてSEXは刺激的で快楽に
満ち満ちていました・・・。
昨晩とは違い、その刺激に溺れながらも記憶が途切れることは無く、
何度も絶頂を迎えながら、私は彼とのSEXを堪能(変な表現ですね)
していました。

この日の最後の体位は、私が上で・・・でした。
彼は腰を激しく使い・・・私は彼の上で身体を大きく上下させ・・・
(あぁ・・・くる・・・くる・・・・きちゃう・・・・)
そして、ズンッと突き上げられた瞬間・・・・私達は絶頂を迎えました。
私の中で彼が脈打ち・・・それに呼応するように、私の秘部も
不規則な痙攣をはじめています・・・・。

彼の腰が落ちると同時に、私は彼に身を預けました・・・。
激しい息遣い、そして二人とも汗でビッショリです。
(このまま・・・一体になったまま・・・眠りたい・・・・)
彼の上で、そう微睡みながらも、今日はそうもいかないのは
分かっていました。
そう、彼は明日お仕事だからです。

私は疲れて重たい身体を起こし、腰を上げながら私の中から彼を
抜き始めました。でも、その時ですら、私の秘部は刺激を感じ、
もう一度、腰を下ろしたい衝動に駆られてしまうのでした・・・。

昨晩と同じように、満足感と充実感を感じながらも、彼が私の
中から出ていく時は、少し寂しい・・喪失感を伴います・・・。

私は彼に寄り添い、
今の満足感と充実感を伝えたかった・・・でも上手く言葉に出来ず、
もどかしく思っていました。そして、その喪失感も・・・。
その気持ちは、私の手を彼の逸物に誘います・・・。
避妊具を着けたままのその逸物は、柔らかくなり始め、私の潤いで
ヌルリッとしていました。
私は身体を起こすと、私と彼の間を隔てていた、その避妊具が
疎ましくなり、ダラッと伸びたその避妊具の先を指で摘み、ユックリと
彼の逸物から抜き取ります。

避妊具を抜き取られた彼の逸物は、私の目の前にあらわになり、
避妊具からは、そのまま引っ張ったせいで、彼の放出した精液が
彼の逸物に垂れてしまいました・・・。
独特の匂いがします・・・でも、それは私に向けられて出された物・・
これは私だけの物・・・私達を隔てていた避妊具に包まれて捨てる
なんて我慢が出来ませんでした。

私は精液で濡れそぼった彼の逸物を、そっと口で含むと、逸物に
付いた精液を舐め取り始めました。彼は驚き、
「昌子・・・私はもう・・」
「いいの、気にしないで。私がこうしていたいだけだから・・」
避妊具の匂いを疎ましく感じながらも、私は彼の精液を舐め取り、
そして身体の中に流し込んでいきます。
(彼が私に向けてくれたものは、全部私が受け止めるの。それが
 例え精液であったとしても・・・誰にも渡さない。誰にも奪わせない。
 彼は私の・・・私だけの大切な人・・・。)

私自身、自分の気持ちの強さに驚きながらも、彼への愛おしさを
実感していました。それと同時に、(もし、彼を失ったら・・・・)
そう思うと怖くて背筋が凍る思いでした。

彼の逸物は少し固さを取り戻しましたが、それ以上には
なりませんでした。でも、それで良かったのです。私もそれ以上は
求めていませんでしたので・・・。
彼は、
「さぁ、シャワーを浴びよう。このままでは風邪を引いてしまうよ。」
その言葉に、私もやっとキリが付き、口に含んでいた逸物を
解放することにしました。
「うん、そうね。浴びましょう。あなた・・・」

下着と寝間着を持ち、浴室に向かい、私達はシャワーを浴びました。
少し熱めのお湯が、身体の汗を流し、気持ちを平穏な世界へと
戻していきます。
シャワーを終え、寝室に戻ると未だ二人で愛し合った名残が、
そこかしこに漂っています・・・。
彼はキッチンから氷の入ったグラスに水を入れて持ってきて
くれて・・・
「ごめんんさい。気が付かなくて・・・」
「いや、気にしなくて良い。何でも昌子がする必要は無いよ。」
「でも・・・・・」
「もちろん気持ちは凄く嬉しいよ。でもね、少し気が張りすぎている
 みたいだね。肩の力をもう少し抜いた方が良い。」
「そんな事ないよ~。私は大丈夫だよ~・・・。」
「まぁ、取り合えず一口飲んで。」
少しいぶかしく感じながらも、彼の差し出したグラスを受け取ると
私はグラスの水を一口飲みました。
口の中、食道、そして胃の中へと流れる水は身体中に染み込んで
いくようで、
一口のつもりがゴクゴクと、半分近く飲んでしまったのです。

「ほら、そんなに乾いている事にも気が付かないじゃないか。」
「あ・・・う~ん・・・。」
「一時のテンションの高揚でボロを出さないためにも、落ち着いた
 対処が必要だと思わないかい?」
「どういう事?」
「つまり無理はしないって事だよ。出来る事はする。出来ない事は
 無理事をしない。私達の関係は気持ちの上では強く
 結ばれていても、一般的には容認される関係じゃない。そこを
 忘れてはいけないんだよ。」

自分でも分かっていたけど・・・改めて言われると、やっぱ・・少し
寂しい気分になります・・・。
でも、彼の言う通りなのも事実です。こうしてお泊まりしていること
自体、かなりリスクのある行動ですし、一歩間違えると、彼の
世間的信用も失いかねません。
「うん、分かったわ。あなたの言う通りだと思う。無理はしない。」
「昌子なら分かってくれると思っていたよ。」
そう言うと、彼はいつもの様に、柔らかく笑ってくれました。

13/04/26 13:24 (0ln58bNt)
34
投稿者: みぃ ◆hPvliMS/C6
はぅ~・・・やっぱり昌子さんの文章、好きです。
心に響くぅぅ~。

13/04/26 23:22 (omxxnsjO)
35
投稿者: (無名)
レスNo24の者です。
前回「表現不足」などと言ってしまいましたが、
まずはそれを撤回させて下さい。
昌子さんの表現力は素晴らしいです。

彼の気持ち、昌子さんの気持ち、その感情描写。
そして性描写。
読んでいて自然に感情移入してしまい、
頭の中で勝手にビジュアルが浮かんで来てしまいます。

ホントにこれ、ただで読んでて良いの?と
思ってしまうほどです。

昌子さんのような文才が無いので、この嬉しさを
表現することが出来ませんが、少しでも感謝の気持ちと
前回のお詫びをしたくてレスさせてもらいました。

長々と書いてすみません。
これからも大変でしょうが、頑張って書き上げて下さい。

13/04/27 20:37 (Qo8sIZfi)
36
投稿者: 昌子
レスして頂いている人、そして読んでくれている人達へ。

いつもありがとうございます。本当に感謝しています。
時間の有るときに、少しずつ書きためているので、
文章の繋がりが、少しおかしい所もあるとは思いますが、
許して下さいね。


 4日目の朝、私は携帯の振動で目を覚ましました。
(アラームを鳴らすと彼を起こしてしまうので・・・)
まだ外は日も上がっていない時間ですが、起きなければなりま
せんでした。
前日のうちに、彼の出勤する時間を聞いておいたので、朝食の準備
をする時間を逆算すると、どうしてもその時間に起きなければ
いけなかったのです。

手早く身支度をし、キッチンに向かうと私は朝食の準備を始めました。
とはいっても、特に凄い食事を作る訳ではありません。
ゴハンにお味噌汁、鮭の塩焼きに卵焼き、そして前日に漬けておいた
キャベツと胡瓜の浅漬け・・・それだけです。
でも、彼が起きてきた時には、キチンと食事の用意をし終えて
おきたかったので、時間的な余裕は殆どありませんでした。

朝食の用意も、もう直ぐ終わろうとした時、彼が寝室から起きて
きました。
「おはよう、昌子・・・・早いね。」
そう言い終わると、大きなアクビをしています。
「おはよう、あなた。 早く支度をしてね。食事の時間が
 無くなっちゃうから。」
「うん、わかってるよ・・・」
そう言うと彼は、まだ眠そうな目を擦りながら洗面所へと
向かっていきました。

テーブルに食事の用意が整った頃、彼は身支度を終えてダイニング
に入って来ると
「う~ん・・・朝食の匂いのする朝かぁ・・良いもんだね。」
「そんな事言って、大げさね。」
「いや、本当さ。今日は人生で最高の朝と言っても過言では
 ないよ。」
彼の、その言葉が嬉しくて・・・チョット恥ずかしくて・・・
まともに彼の顔を見れません・・・。
「もう・・・早く食べましょ。冷めちゃうから・・・。」

私達は向かい合いながら朝食を食べ、そして
(彼が言った事は、本当だなぁ~)と私は実感していました。
こんなに身も心も満ち足りた朝は、今までの人生でありません
でした。でも一つだけ私には心配な事があって・・・それは
卵焼きの味付け・・・。
単純な料理なだけに、味の好みが分かれるのです。
実際、私の味付けは主人の好みに合わず、いつも残されいるから
なのです。
彼が卵焼きに箸を伸ばしたときはドキドキもの・・。
一口食べた時に、(あれ?)っとした表情を浮かべたときは
(あぁ・・・やっぱり好みに合わなかったんだ~・・・)と落胆して
しまいました。

卵焼きをモグモグと味わうと彼は・・・
「・・・・この卵焼き」
そうつぶやくと、不思議そうな表情を浮かべています。
「あ!やっぱり甘過ぎたかなぁ・・・無理して食べなくても良いよ。」
「いや、そうじゃないんだ。この卵焼きの味・・・亡くなったお袋の
 味付けにそっくりなんだよ。」
「え・・・そうなの?」
「うん、砂糖が多めで甘めなんだけど・・・・隠し味に醤油
 を入れてない?」
「うん、良く分かったわね?」
「お袋も入れていたから覚えているんだよ。味付けといい、
 焼き加減といい、本当にそっくりだ。」
「それって・・・気に入ってくれたって事・・・?」
「気に入ったも何も、最高さ!まさかこの年になって、お袋の
 卵焼きにもう一度出会えるなんて思ってもみなかったからね。
 本当に今日は最高の朝になったよ。ありがとう、昌子。」

不安が落胆に変り・・・そして嬉しさに・・・本当に最高の朝に
なった瞬間でした。
嬉しくて・・・嬉しくて・・・また涙が溢れそうになりましたが、(今日は
絶対に泣かない)と心に固く誓っていたので、必死に我慢をし、
笑顔で彼の言葉に応えるのがやっとでした。

『楽しい時は、時間が早く進む』 と言いますが、本当に
あっという間に、彼の出勤時間になってしまい、
私は彼を見送るために、玄関へ向かいました。
「それじゃ、行ってくる。」
「気を付けてね・・・・・あの・・・・・・いってらっしゃい。」
「・・・・あぁ、行ってくる。」
私達の間に、何とも言えない寂しい空気が流れています・・・。
私は「早く帰ってきてね」と言いたくても言えず・・・そして彼も
言葉に困っているようでした。
今日は4日目、今日は彼の帰りを出迎える事も出来ず、
明日の朝を二人で迎えることも出来ない・・・そのどうしようも無い
現実が、圧倒的な力で私達を隔てて行きます・・・。

「・・・それじゃ・・・」
と一言だけいうと、彼はドアを開けて出勤して行きました。
私は彼が居る間は、必死に笑顔を作って・・・そして彼を
見送りました。
でも、ドアが閉まった瞬間・・・私の目からは涙がぽろぽろと
こぼれはじめてしまっていました・・・。
(今日は絶対に泣かないって決めてたのに・・・固く誓ったのに・・・
 泣いちゃいけないのに・・・でも・・・止まらないよ・・・涙・・・・)

私はしばらく、玄関に立ち尽くし・・・まるで怒られた子供のように
泣いていました。
涙は止まりませんでしたが、そうそう立っている訳にもいかず、
ダイニングに戻ると、食事の後片付けを始めました。

片付け、そして洗濯・掃除を終わらせた頃には、やっと私も
落ち着きを取り戻し、火の元や、その他のチェックを一通りした後、
私は彼に手紙を書こうとしました。
でも、何も書けないんです・・・言いたいことが一杯なのに、
どうしても、文字に出来ないんです・・・。
私は一言だけ書いて、彼の部屋を後にしました。
「帰ります。  昌子」


家に戻った私には、今までの変わらぬ色あせたセピア色の生活が
待っていました。
最初の内は、勝手知ったる我家の筈なのに、上手く動けず、
苛ついてばかりでしたが、数時間も過ぎると、やっと身体も心も
慣れてきて、それまでの私に戻っていました。
いえ、戻っていた・・・と言うのは正しい表現ではありません。
蝶がサナギに戻れないように、私も以前の私には、もう
戻れない・・。
『切り替えられた』と言うのが実感でした。
主人が帰宅してきた時も、いつもと変わらない態度で迎える
ことが出来・・・その自然な立ち振る舞いに、自分でも驚いて
しまう程です。

主人はいつもだと、出張などで家を空けた後は決まって
その夜は私を求めて来ていました。でも、その日は求めて来ない
確信が私にはありました。何故か? それは風俗に行った
雰囲気がアリアリだったからです。
でも、それは私にも好都合でした。主人がどうこうでは無くて、
私自身が、彼以外の男性に身体を許す事を拒んでいたから
なのです。それが例え夫であったとしても・・・・。

とは言っても、生活の基盤を支えている主人をないがしろには
出来ません。優先順位はまず今の生活、そしてパート。
残念ながら、彼との時間はその次にせざるを得ません。
そうそう主人の出張や研修があるわけでも無いので、今回の
ようなお泊まりが出来るのは、せいぜい年に1回・・・もしくは
2回が限度でしょう・・・。

それは私にとっても、彼にとっても厳しくて悲しい現実でしたが、
仕方がありません。
以前の私だったら、その現実に、どう対応して良いのか分からず、
ただただ困惑していた事でしょう・・・。
でも今の私は、その現実と向き合い、
(それならどう対応したら有効な時間が作れるのか?)
を考え始めていました。

幸いにも彼の休日は、平日が多く、パートの休みを彼の休日に
合わせることは可能です。それに
主人も、余程の用事が無い限り、休日は一人でのんびりしたい派
なので、私が土日祭日のパートに出る事に、不満を持ちません。
後は私だけ・・・・。
私は以前のように、(これは今日じゃなくても良いから、明日・・・)
とか、(今じゃなくても良いから、また今度・・・)という
先送り生活を改めて、今日出来る事は、今日のうちに。
今でも良いなら今。 と生活習慣を変化させていきました。

もちろん彼との約束がありますので、無理事はしません。
でも、少しずつでも時間の余裕が生まれ、その時間が彼との
時間に向けられる・・・それが嬉しくてたまらないのです。

とはいっても、やはり彼への思いは一時も消えません・・・。
逢えない日々が長ければ長いほど、慕い焦がれてしまいます。
本当の意味での、女性の喜び を知ってしまった身体は、
彼を求め・・・時には疼きもします。
でも、自慰には至りませんでした。そんな行為で彼との喜びを
誤魔化したく無かったのです。

10月中は彼と会う時間は取れませんでしたが、11月に入ると
3回だけ、会うことが出来ました。
もちろんお泊まりは出来ないけれど、生活習慣を変えたお陰で
朝の9時から夕方の4時までは、彼と私だけの時間・・・
その時だけは、普段の生活を忘れて、「彼だけの私」になれる。
まさに至高の一時です。

ブランチを二人で食べ、家事をこなし、DVDを観たり、時には
彼のエレキベースを聞く・・・。そして午後には愛しあう・・・。

最初は、明るい時間帯での行為には少し抵抗がありましたし、
シャワーも浴びないまま・・・と言うのも・・・・。
それは、彼のことでは無くて、私の事。やはり女性としては綺麗な
身体で愛して欲しいから・・・なのです。
でも彼は、
「気にしなくて良いよ。昌子の全てを愛しているのだから。」
そう言ってくれました。

レースのカーテン越しに入って来る、柔らかい日差し・・。
その中での行為は、何故か私をより一層興奮の渦へと導いて
いきます。
そして、その興奮は私達を、より大胆な求愛へと発展させて
いくのです。

13/05/04 10:09 (eWvForwM)
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