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デリシャス・フィア
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:デリシャス・フィア
投稿者: いちむら沙織
まえがき



大学に行けなかった作者が、女子大生への憧れだけで書いた、勝手な想像だけの内容です。
性描写も少なめで、つまらなかったらすいません。
前作の「警鐘」「ひとしずくの排卵」みたいな展開です。
2012/01/13 00:20:58(7ttMdAeM)
22
投稿者: いちむら沙織
11



「いい選択だ。脚をひらいて、それをこちらに見せてごらん」

男の指示通りに優子の脚がアルファベットのMのかたちにひらく。
愛液が泡立って恥毛を光らせている。
大陰唇はこんもりと左右に広がり、その内側には蛇の舌のように割れた小陰唇、真ん中で大げさに濡れている膣口、いつまでも体温調節ができないでいるクリトリスは紅く腫れている。
優子が選択したものが、男の左手から優子の秘部に向けられる。
異物の気配がミリ単位で近づいてくるのがわかる。
その時、冷たい金属の肌触りが膣口を撫でた。

「んんっ、ああんっ」

わけのわからないものを押し当てられて、アナルとヴァギナが同時に収縮した。
それは割れ目どおりに縦に往復してから、これもまたミリ単位で粘膜の壁をひろげながら入ってくる。
どんどん膣を掘る。
そして行き止まりだ。

私のお腹を圧迫しているこれは何なのか、優子がその解答を導き出そうとしていた時、不意に膣の奥がふくれたような気がした。
いや、そんな気がしたのではなく、ほんとうに膨らんでいる。
子宮のすぐ下あたりだ。

「私に何をしたの?」

「とてもいい眺めだよ。望みどおりにクスコを挿入してあげたんだよ」

「……?……クスコ?」

「膣鏡という医療器具だ。女性器の中まで見えてしまう、マニアにとっては三種の神器のひとつと言えるだろうな」

そこまで言うと男はまたクスコを操って、優子の膣を一気に拡張させた。

「はああああ……いやああ……」

銀色の嘴(くちばし)が最大までひろがって、生肉色の膣の奥に影のかかった子宮口が見えた。
中に溜まっている液体は愛液だろう。
開ききった穴の中に男は人差し指を忍ばせ、その液体を拭いとった。

「んっ!」

優子の腰が浮き上がる。
産婦人科医の触診を真似てすくった分泌液を、男は自分の鼻面に近づけてその匂いを嗅ぎ、舐めた。
若い液は酸味がつよかった。
優子にしてみれば、これから自分がどんな目に遭うのかを想像しながら、惨めで、せつなくて、淫らな行為を期待していた。
優子の耳のそばでローターの振動音が空気をふるわせていた。
その音はしだいに二つ、三つ、四つと重なっていって、優子の股間の方へ移動した。
膣が身構える。
そしてローターはクスコに着地した。

ヴルルルル……、ガガガカカカン……、ヴルルルルルル……。

クスコがローターをはじく。

「んんうううあああ……あっあっあっ……」

アイマスクの下の唇が歪む。
次にローターはクスコを通り抜けて、穴の中を暴れまわる。
さらにローターを追加する。
もうひとつ、もうひとつ。

「あいいい……だめえ……むりいい……あああああ……」

卵同士がぶつかり、クスコとぶつかり、子宮口とぶつかる。ぎゅうぎゅう詰めの隙間から透明な潮が飛び散る。

「あっ!」とひときわ声を高めたあと、優子の体ははげしく痙攣した。
調教台にしているパイプ椅子がガタガタと鳴り、唇をふるわせている優子も歯をカタカタと鳴らす。
と思った直後、すぐに顎を上げてまた悩ましく泣きはじめた。

「あああっ、ああっ、いいやあああ……」

絶頂が過ぎたところに次の絶頂が押し寄せてくる。

「こわい……あああ……いくいくいくう……いっ……くっ……」

感情を持たない器具で膣を犯されて、優子のまわりはそこだけ水が溜まっている。

あとはこのまま気絶するまでイキつづければいい。
そこで最後の仕上げをすれば「狩り」は終わる。

男は自らの性器を優子に交わらせようとはせず、彼女が気絶していく様をただ眺めているだけだった。
女子大生連続強姦魔の目の前で、また一人の「魔女」がその美しい肉体を媚薬漬けにされていった。

きっと見つけてくれるさ、最後の魔女が。

男の口に笑みが浮かぶ。



小田から直接電話が来るときは、何かやらかそうと企んでいるときと決まっていると、黒城和哉は小田佑介からの着信のコールを聞いた時点でまたもやピンときた。
簡単な用件を話して電話はすぐに切れた。
相変わらずさっぱりしたやりとりだった。
小田が指定してきた喫茶店までは徒歩で15分ほどだ。
そこかしこの店はすでにシャッターを下ろしているから、夜道の暗がりが景色全体に濃くひろがっている。
黒城が到着すると、店内のいちばん隅っこのテーブルに小田が着席していて、右手を上げて合図を送る。
黒城は口元だけで笑ってみせて、小田の向かいに座った。

「コーヒーは注文しておいた」

「わるいな」

「さっそくなんだけどさ、ようやく例の連続強姦事件が解決しそうなんだ」

「さすがだな。でも、もうすでに三人も被害者が出てるんだぜ」

「ああ、それは俺としても悔いが残るし、彼女たちには悪いと思ってる」

「悪いのは犯人だし、警察の手際も悪い」

「そうだな。けどまあ、優子と花織だけでも無事ならそれでいいとも思ってる」

テーブルにコーヒーが運ばれてきたから、いったん話が中断した。
あらためて店内を見まわしてみると、客の姿は少なかった。

「で?犯人は誰なんだ?」

黒城の目が鋭くうごいた。

「やっぱりいちばん怪しいのは、平家先生だ」

「だろうな。あの教授は女子からの人気はあるけど、その分敵も多い。あの歳で結婚できないってことは、やっぱり変な性癖とか持ってんだよ」

「平家先生の研究チームの学生ばかりが被害者になってるし、あの二つのアダルトサイトにだって絡んでいるかも知れない」

「ブログと画像投稿型SNSだな?自分が可愛がっている学生を見つけて、アダルトサイトに画像を投稿していることを親にバラすとかなんとか脅して、それから自分のやりたいように犯す。最低だな」

黒城はそう言ってコーヒーを一口すすると、苦い表情を見せた。
小田もつられてコーヒーをあおったが、何の味もしないといったふうな真剣な顔で、こう言った。

「違う」

黒城は二口目をすする動作を止めた。

「なにが違うんだ?」

「さっき黒城が言ったように、俺もずいぶん最近までは平家先生を疑っていたよ」

「おまえさっき自分で、平家先生がいちばん怪しいって言ったじゃん」

「怪しい、けど犯人じゃない」

「どういうことだ?」

飲む気がないのに黒城はコーヒーを飲むフリをして、不機嫌そうにカップをテーブルに置いた。

「じつは俺、疑わしい人物から疑わしくない人物まで、色んな人の情報を『ディープ』で検索しなおしたんだ」

「それで?」

「それでだ、優子や花織のことを調べてみたら、やっぱり出てきたんだ、アレが……」

小田の言った意味を黒城は察知した。

「アダルトサイトか……」

「ああ、強姦犯に狙われているかも知れないとわかった時点で予想はしていたけど、まさかあの二人も『魔女』だったとはな」

「プライベートなことは誰にもわからないものさ」

小田は一瞬言葉を飲む仕草をして、言った。

「花織の部屋にあったんだ……、ローターが……」

「そうか。たぶん優子の部屋にもおなじ物が……」

「でもさあ、彼女たち五人が最初からそんな性癖を持っていたとは思えないんだ。これは俺の勘だけど、何かのきっかけがあったはずなんだ」

「それってまさか、媚薬のことか?」

小田は頷いた。

「しかもそれはおそらく『デリシャス・フィア』だと思う」

「アレは素人には危険な薬だぜ。使い方を間違えば、脱水症状だけじゃ済まない場合もある」

「被害者三人ともが脱水症状を訴える書き込みをブログにしてるんだ。それから花織も最近すぐに喉が渇くって、いつも水筒を携帯してる。気づいていたか?」

黒城は黙って俯いた。
そして重たそうに頭を上げて言った。

「それにしてもそんな危ない媚薬、どうやって手に入れたんだ?」

「そこなんだけどさ、彼女たちは媚薬だとわかっていて媚薬を手に入れたわけじゃないんだと思う」

「フェイクか」

「あまり自信はないけど遠くはないはずだ。つまり、通販サイトでダイエットサプリだとかうたった商品を彼女たちに買わせておいて、でもじつは中身はサプリメントじゃなくて媚薬だった。何も知らない彼女たちは疑いもなくそれを飲んで、いつの間にかその媚薬に依存しはじめる。そうなったらもう犯人の思うつぼだ。体は性欲でおかしくなるし、犯人に服従しないと新たな媚薬は手に入らない。負のスパイラルからは絶対に抜け出せないわけだ」

それはあるかもな、と黒城は感心した。
12/02/02 23:43 (IBIooZ1j)
23
投稿者: 名無し ◆Yk9Pufb6Aw

本当にどっぷりハマってます。

続きを楽しみに待ってます。
12/02/03 13:31 (NoI.j4YR)
24
投稿者: ThirdMan
いや、相変わらず、やってくださる・・・。
夜更けの投稿なので、眺めるのは朝イチ。
妄想全開120パーセントのまま出社って、そのうち犯罪者になってまうわ・・。
とにかく、すごい、の一言だね。

意図的なのか、変換の関係なのか。
どちらにせよ、ひらがなの部分が比較的多くて、文章は、やわらかく感じるが、中身のエグさといったら、そりゃもう・・・。
おそらく映像にしてしまえば、今の過激なAV事情の中では、なにげにスルーしてしまいそうな行為ではあるんだろうけど、巧みな表現と語彙の豊富さが、脳内妄想を活性化させるから、やたらと印象に残る。
クスコ責めなんて、たいして興味もなかったけど、これ読んですぐに医療器具のサイトに飛びました(笑)
意外と高いんだねw
果たして同じ責めをして、優子と同じ反応が生まれるかは、わからないけど、そこを「思いこませる」技術は、確かにあると思います。
それが、作者の「技量」といわれるものなんでしょうね。
すばらしい技量ですよ。
これからも、どんどん技量を磨いて、面白い作品を上げていってください。

快感を増幅する神経伝達物質「ドーパミン」の分泌を促進させる物質にチロシンがあります。
これを多く含んだサプリが抗うつ効果の促進やダイエットを目的として一般的に流通しているそうです。
このサプリに手を加えたものを催淫効果のある合成ドラッグとして考えていたときに、まさしく「デリシャス・フィア」に出会いました。
今回の「サプリメント」という同じ発想には、おもわず苦笑いをしました。
偶然なんでしょうが、偶然だけでは終わらせたくない気持ちにもなりました。
だから、ありがたくこの名前を使わせてもらいます。
もう、あらかた書き終えて、細部を修正するだけになりました。
アングラ検索サイト「ディープ」。
こちらも、興味がありますね。
というか、この「ナン」というサイトの中で、いちむらさんが作り出した「ディープ」を多くの作者さんが使用できる共通のブラックサイトにしてしまえばいい。
検索サイトを使う作品は、ときどき見かけますから。
そんなことを考えたりもしました。
とにかく、表現の巧みさもそうですが、俺には多くの可能性も見せてくれた、すばらしい作品です。
そろそろラストスパートですかね?
焦らずに、仕留めてください。
楽しみにしています。


12/02/03 20:51 (9yr/7qh7)
25
投稿者: いちむら沙織
いろんな意見、ありがとうございます。
今までの作品の反応が薄かったので、今回こんなにもコメントがいただけて驚いています。
文章はできるだけ読みやすくなるように心がけているつもりなので、ひらがなを遣ってるのはそういうわけです。
前作までは比較的、おとなしめの絡みだったので、今回は普通じゃないアイテムを使いたいな~って思って、賛否両論あると思いますが、医療器具にしてみました。
そんな私も普通じゃないですけど。
12/02/05 00:40 (v7floPOp)
26
投稿者: いちむら沙織
12



「もう一度訊くけどさ、犯人はやっぱりあの教授じゃないんだな?レイプされた順番と、研究チーム月から金の順番が一致するのは、偶然にしては出来すぎていると思うぜ」

「それはない。そこんところは、ある人に会って話を聞いてみて確信したよ」

「もったいぶるねえ」

二人同時に作り笑いをして、二人同時に真顔になった。

「俺が会った人は、秋本文子さんだ」

その名前がいったいどれほどの効力を示すのか、小田は黒城の反応を細かくうかがった。

「誰だ?その人も魔女と関係あるのか?」

黒城は小田の目の奥をじっと見据える。小田もそれには動じない。

「彼女は犯人ともっとも近い関係にある。それから俺は犯人の過去について、彼女からいろいろと話を聞いた。平家洋という男が犯人にとってどのような存在だったのか。実の父親のつくり上げた違法なシステムに対して、どんな評価をしていたのか。それらすべてが今回の強姦事件の動機につながっている」

「いよいよ推理ゲームも大詰めってわけだ。刑事よりも刑事っぽいよ、おまえ」

少し頭痛をこらえるような表情をしたあと、黒城はコーヒーの黒い表面を見つめた。

「ゲームはリセットすればやり直しが利くけど、現実はそうはいかない。小田は今回の推理ゲームも首尾よくクリアーできそうなんだな?それから今回の依頼者が花織だったから、そこに特別な思い入れがあった。違うか?」

ちっ、と舌打ちをして、「まあな」と小田は苦笑いをした。

「黒城の親父が『ディープ』をつくったっていうのは知ってたけど、まさか息子のおまえがそれを利用するとはな」

黒城が無言のままだということを確認してから小田はつづけた。

「やり方はいくらでもあるだろうけど、まずおまえは例の二つのアダルトサイトを立ち上げて、そこからターゲットを物色した。誰でもいいってわけじゃない。おまえの好みにもよるけど、その時に思い出したのが、おまえが母校で屈辱を味わった教育実習のことだった。平家先生に気に入られようとおまえは力が入りすぎて、結局女子生徒からの嫌がらせに負けて、平家先生からも突き放された」

ウエイトレスが気を利かせて水を持ってきた。
グラスの中で四角い氷がいくつも積み重なっていた。

「女性への偏見と失望、平家先生への怒りが混じった感情がおまえを狂わせた。これでターゲットは決まった。教授の研究チームの名簿からターゲットの名前を絞って、チーム月から金の順番に一人ずつレイプしようと企んだ。おまえは媚薬についてもそれなりに知識があったから、それを利用しない手はない。ここからは俺がさっきも言ったように、おまえは架空のメールマガジンか何かでダイエットサプリメントの広告を彼女たちに送り、そこにアクセスさせる。成功すればそれでいいし、失敗すればターゲットを変えればいい。もちろん初回は無料だが、サプリメントの中身は依存度の高い媚薬なわけだし、体調の変化を自覚した彼女たちがリピーターになるのは確実だ。その時点で自慰やセックスの経験があったかどうかはわからないけど、性的ストレスを解消しようと彼女たちは試行錯誤する。そこへ今度はアダルトサイトの存在を匂わせるメールを送る。ターゲットの女性はそこにアクセスし、ブログを立ち上げ、淫らな画像を投稿しているうちに罪の意識が消えていく。それと引き換えに新たな意識があらわれる。アブノーマルな刺激を味わいたいという潜在意識だ。そしておまえは彼女たちのわずかな心の隙を突いて、最初の計画通りにレイプしていった」

小田の口調は冷静だった。
しかし黒城の方も顔色が変わる様子がまるでない。

「たいしたやつだな、小田は。俺がもし女だったら確実に惚れてるよ。だけどさ、被害者の体内に残されていたのは、俺の精液じゃなかったんだぜ?」

「そんなもの、ネットで買えば済むことだ。警察の目の届かないところにもそういうサイトがいくらでもあるし、女性のフリをして精液が欲しい旨を書き込めば、飢えてる連中が飛びついてくるだろうな。思惑通りに手に入れた精液をどう使ったかは、ここんとこマスコミが得意げに垂れ流している報道の通りだ」

「『魔女狩り』の最後の仕上げとして、カムフラージュのために……か」

そう言って黒城は小田から目を逸らして、カウンターの横で客の注文を待ちぼうけているウエイトレスの方を見た。
メイド喫茶のコスチュームまでとはいかないが、少し年上のバイトのお姉さんが着こなす制服姿が、彼女の貞操をあらわしているように見えて、下着の柄や局部の色までも見透かす色目を注いだ。
しかしそれが叶わないとわかると、肩でため息をついてテーブルに視線を戻した。

「黒城、おまえ、いつだか俺に冗談っぽく『俺は不感症なんだ』って言ったことがあったよな?あれ、冗談じゃなくて半分本当のことだったんだな?」

黒城は黙ったまま何も言い返さない。

「誰にも知られるはずがないと思っていたおまえは、いちばん知られたくない人にそれを知られてしまった。それが秋本文子さんだ。おまえは彼女を愛していた、いや、今でも愛している。そして家庭がある彼女と男女の契りを交わそうとした時、おまえは彼女を満足させることができず、自分自身も満たされなかった。おまえは考えた。どうやったら彼女に男として認めてもらえるのか。そこから出た答えが、媚薬だった。そうしておまえ自身も媚薬に犯されて、依存してしまった……。そうだよな?」

親友同士の空気はもうその場にはなかった。
黒城はポケットから携帯電話を取り出して時刻を確認した。
デジタルで21時50分を示している。

「そろそろ時間だ。もうすぐ最後の魔女があらわれて、優子を見つけてしまうだろう。どうする……?小田」

「俺は刑事じゃない、ただの推理オタクだ。こんなくだらない推理ゲームも今回限りで終わりにするつもりだし、なによりも……、おまえを信じてる……」

ずっと身構えていたわけでもないが、小田から信頼を呟かれた黒城は鼻から空気を抜いて、ゆっくり瞼(まぶた)を閉じた。
瞼の裏に女性の影が映る。
影はお腹を膨らませて、愛する人の面影を受け継いだ小さな命を産み落とした。
小さな命は産声をあげて、しわくちゃな手足を力強く振り回す。
自分の意思で立ち上がり、言葉をおぼえ、自分の母親が誰なのか、そして父親が誰なのかと甘えるのだ。

ママ……。
パパ……。

はっとして目を開くと、一息ついたコーヒーカップやグラスと、空になった椅子が無言で佇んでいた。
バイトのウエイトレスは相変わらず退屈そうにあくびを噛み殺していたが、黒城は彼女に声をかけようとはしなかった。
ただ、小田が置いていった最後の言葉だけが、いつまでも胸の奥でくすぶっていた。
12/02/05 00:51 (v7floPOp)
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