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義母・亜紀子    旅情編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:義母・亜紀子    旅情編
投稿者: コウジ
(義家族との体験―義母・亜紀子 より続く)

 日光からの帰路、高速道路を降りてしばらく走り、自分の住む街に
入ってから、自宅からほど近いラーメン店で早めの昼食を済ませて、
家の駐車場に着いたのは十一時半過ぎでした。
 誰もいないしんと静まり返った家の中に入り、バッグから洗濯物を
出し、洗濯機に放り込み、同じバッグからあるものが入った紙袋を取
り出して居間のほうに向かいました。
 あるものとは、鬼怒川温泉のホテルで義母の身体を弄んで、その後
でひどく後味の悪い思いに陥った、二つの猥褻器具でした。
 帰路の途中のドライブインの、ゴミ箱にでも捨てようと思ったので
すが、モノがモノだけに、気の弱い僕は結局捨て切れずに、家まで持
って帰ってきてしまったのです。
 居間のソファに座り込む前に、僕はその紙袋の中身をしょりするこ
とにしました。
 そのことを口実にしたわけではありませんが、僕の足は自然に義母
の寝室に向かっていました。
 襖戸を開けると主のいない室は、窓のカーテンも締め切られていて、
仄暗く冷え冷えとした空気が漂っていました。
 その冷たい空気とは関係なく、この室に入ると、何故か僕の気持ち
はいつもあらぬ方向に向き、知らぬ間に心にも身体にも妖しげで邪淫
な活力が、勝手に鎌首をもたげてくるのでした。
 そういえば妻の由美が不在で自分が家にいる時は、義母がいるいな
いに拘わらず、僕は大抵この室に入り浸っているような気がしました。
 エアコンのスイッチを入れ、室の隅のクローゼットと和箪笥の隙間
から、例のアダルトショップの紙袋を取り出し、手に提げていた紙袋
から、途中で捨て切れずに持って帰った二つの猥褻器具を入れ換えま
した。
 妻の由美もいるこの家では、唯一安全な隠し場所でした。
 持っていった紙袋には、実は猥褻器具の他にもう一つの写真雑誌が
入っていました。
 僕がアダルトショップに二度目に行った時にこそっと買い求めた、
あの女美剣士が悪者たちに陵辱され、種々の辱めを受ける過程が淫靡
なフォトストーリーになっている雑誌でした。
 その雑誌を買っておいて、僕はずっと見る機会を失くしていて、こ
の日光の旅で、どこかで暇な時間があれば見ようという助平根性で持
っていったものです。
 その雑誌だけを手に持ちながら、腕時計を見ると十二時半前でした。
 義母の机の前の椅子に座り、僕は手にした雑誌を何気にペラペラと
捲り読みしました。
 その雑誌は実をいうと値段は相当なもので、価格を見た時には僕も
少し躊躇したくらいの値段で、それなりに装丁もしっかりしていて、
大きさは週刊誌大で厚みもそこそこありました。
 この室に入った時にいつも感じる妖しい昂揚感が、また身体と心の
どこかに妙な刺激を与えてきているような、そんな気がしてきている
自分に僕はふと気づきました。
 改めてその雑誌に目を向けると、表紙にはヒロインの美貌のうら若
い女剣士が、袴を穿いた小姓姿も凛々しく刀を抜いて構えていて、
「仇討ち無残」というタイトルが赤色の扇情的な文字で書かれていま
した。
 見かけによらず単細胞な僕の心の中に、さらにまた妙なスイッチが
入ったような気がかすかにしました。
 最初の二、三ページは、数人の武士家族の幸せそうな写真が載せら
れていました。
 ページの四隅あたりに、脚本のト書きのように大まかなあらすじめ
いたものが書いてあり、武士家族の構成は両親と娘二人のようで、し
とやかな顔立ちをした姉のほうは武士の妻として嫁ぎ、妹のほうは負
けん気の強そうなきりりとした眼差しをしていました。
 屋敷の縁側で、温厚そうな両親と姉夫婦と妹の五人が楽しげに談笑
している光景が写されていました。

 その武士家族の長である父親と姉の夫が、藩の家老の悪事を知った
ことで、家老の手配した三人の浪人たちに闇討ちに遭い命を落とす。
 父を闇討ちした浪人たちを追って、母娘三人が仇討ちの旅に出る。
 女だてらに剣の腕の立つ妹は、袴姿も凛々しい小姓姿に身を変え腰
に二本の刀を差す。
 旅の途中で雲助風のたちの悪い駕籠かきやら、やくざものたちに金
品強奪目的で何度か襲撃を受けたりするが、小姓姿に身を変えた妹の
男勝りの鮮やかな剣捌きで撃退し難関を越える。
 ある宿場町でついに仇の浪人たちと遭遇し、果し合いをするも浪人
たちの卑劣な姦計に嵌り、母娘三人とも拉致監禁の身となる。
 大きな座卓があり夜具が二つ敷かれている、広い座敷の間。
 黒い座卓の上に捕らわれの身となった小姓姿の妹が仰向けにされ、
両手両足を縄で座卓の脚に固定されている。
 悔しげな顔で周囲に群がる三人の浪人たちを睨み据える妹だが、す
でに着物の襟は大きくはだけられ、胸の膨らみを隠した白い晒の布も
ほぐれ気味になっていて、乳房の深そうな谷間が妖しげに露呈してい
る。
 袴も大きくたくし上げられ白い二つの太腿が露わになっている。
 その座卓の近くに敷き並べられた夜具には、後ろ手に縄で括り縛ら
れた妙齢の母と姉が寝転がされている。
 母のほうも姉のほうも着物の襟はあられもなくはだけられ、母のほ
うはすでに膨よかな乳房の片方を露呈させられている。
 姉のほうは着物の裾を腰の上あたりまでたくし上げられ、豊潤な白
い尻肉を無残に晒している。
 やがて三人の浪人が離れ、母と姉と妹の三人に辱めを開始する。
 いつの間にか座敷に現れ出ていた悪役顔の家老が、母のほうに近づ
く。
 「奥方殿、お年の割にはいい乳をしておられる。前からそなたを賞
味したいと思っていたのじゃ」
 そういって家老の手が、五十代前くらいの母の、すでに二つとも露
呈した乳房をわし掴む。
 二十代後半くらいの姉のほうも着物の帯を解かれ、白い長襦袢まで
はだけられ浪人がその上に覆い被さり、露出した膨よかに熟れた乳房
に、卑猥げな髭だらけの口を寄せ舌を這わし廻っている。
 母も姉も恥辱の思いに顔を切なげに歪めている。
 座卓に仰向けに括られたまだ二十代前半くらいの妹ものほうも、す
でに乳房を包み隠していた白い晒の大半がほどき解かれ、張りのある
大きな膨らみと桜色をした尖った乳首を浪人の手で弄ばれている。
 袴はすでに脱がし下ろされ座卓の横に落ちていて、白足袋一つだけ
の下半身が露わになっている。
 浪人のもう一方の手が、妹の露呈した下半身の漆黒の茂みの上を這
っているが、きりりとした顔にはまだ憎悪の表情が露わになっている。
 縄を解かれた母が夜具の上に仰向けにされ、素っ裸になった家老に
覆い被さられ、白足袋を上に向けて下腹部へのつらぬきを受けている。
 やはり素っ裸になった浪人が膝を立てて固くいきり立った自らのも
のを、母の顔の前に翳している。
 やがて母の唇が浪人のものを口の中深くに咥え入れる。
 隣りの夜具では全裸にされた姉が四つん這いにされて、背後から浪
人につらぬかれている。
 いつの間にか母と姉の顔には、苦渋とはまるで違う愉悦の表情が滲
み出だしている。
 両足を固定していた縄が解かれ、裸の浪人が座卓の上で妹の下肢を
割り開くように腰を突き出している。
 妹の下腹部の漆黒の茂みの中に浪人のものが深く突き刺さっている。
 目を固く閉じた小姓髷の妹の赤い唇が、襲い来る愉悦に堪えかねた
かのように妖しく半開きになっている。
 その唇に浪人がつらぬいたままで下卑た顔を近づける。
 妹の唇が浪人の唇で塞がれる。
 いつしか縄から解き放たれた妹の両腕が、浪人の浅黒い首に巻きつ
く。
 母のところにいた悪家老が、夜具の上に仰向けになっている浪人の
下腹部に跨り座り下からつらぬかれている姉の顔の前に立つ。
 姉の白い手が悪家老の下腹部のものに添えられ、唇まで添え当てら
れる。
 恨めしげな目をしている姉の片頬が、悪家老のものを咥えて歪な膨
らみを見せる。
 その真横の夜具で胡坐座りをした浪人に、髪を激しく乱した母が正
面向いて股がり座って、同じように下からのつらぬきを受けている。
 深く抱き合いながら、今はもう母のほうが浪人の唇を貪り吸ってい
る。
 下からのつらぬきを受けたままの姉は、浪人の胸の上に倒れ込んで
いて、その背後で悪家老が膝立ちをして剥き出しの尻肉に自らの下腹
部を突き当てている。
 下から浪人の突き刺されたまま、姉は悪家老に尻穴を無体に犯され
ている。
 座卓では浪人が足を投げ出して座り込んでいる間に、小姓髷を乱し
た妹が上体を屈めるようにして、浪人の剥き出しの下腹部に顔を深く
埋め込んでいる。
 夜具の上で母と姉の二人が、豊潤な尻肉を向き合うようにして四つ
ん這いに這わされている。
 母と姉の尻肉の間に木刀のような棒が真横にあり、其々の先端が二
人の下腹部を深々とつらぬいている。
 母と姉の顔の前に二人の浪人が膝立ちをしていて、其々のものを口
の中深くに咥え入れさせている。
 妹のほうに悪家老と浪人がいて、悪家老が畳に仰向けになり、その
腹の上に小姓髷の妹が跨り座っている。
 その側に立っている浪人の下腹部のものを、妹はいとおしげな表情
で口の中に含み入れている。
 鴨居に母、姉、妹の三人が手首を縄で括られて並んで吊るされてい
る。
 「ふふ、母親似か三人とも豊満な乳をしておる」
 と悪家老が嘲り笑うような下卑た眼差しで呟く。
 三人の女の片足の太腿に縄が巻かれていて、同じように鴨居から片
足を浮かせるようにして吊り下げられている。
 母と姉のほうに三人の浪人が群がり、唇を重ねたり、乳房をわし掴
んだりして弄んでいる。
 小姓髷の妹の可憐な唇を、悪家老の分厚い唇が塞いでいる。
 勝気なはずだった妹の顔にはもう愉悦の表情しかなく、悪家老の舌
に桜色の舌を淫らに絡ませている。

 その写真雑誌の巻末にはト書きで、以降、その母娘三人の消息は誰
も知らない、と結ばれていて、座敷牢のようなところで後ろ手に縄を
うたれ男たち数人に陵辱を受けている写真で終わっていました。
 それを見終えた僕は思わず、ふうっと大きな息を吐き、何気に顔を
天井に向けると、ふと昨夜遅くの義母の悶えた顔が思い浮かんでいま
した。
 その後、僕の手は徐に動き、義母の日記が仕舞われている机の引き
出しを開けていました。
 室の暖房が効き出したせいばかりでなく、自分の身体が自然に熱く
なってきているのがわかりました。
 義母の日記の古いほうの何冊かを取り出し、机の上に置いて、僕は
ペラペラとページを捲り読みました。
 青木、という文字を僕は探していました。
 今しがた見た写真雑誌の興奮状態のまま、四年前の青木という男と
の情交の描写のあるページを探しました。
 …一ヶ月以上も間が空いて会った青木の、極端に痩せ細った身体と
顔を見て私はひどく驚いた、という件りがあり、…もしかすると、も
うこの男とは二度と会えないのかも知れないと、私は心の中で思いを
複雑なものにしていた、という文で括られているところを見つけ、僕
は椅子にもう一度座り直すようにして、そのページの最初に目をむけ
ていました…。


     続く  


(筆者付記)
 これをお読みいただいている皆様には重ね重ねの不手際でご迷惑を
おかけして申し訳なく思っています。
 この前にレス投稿と勘違いして、無題のままスレ投稿をしてしまし
ました。
 改めて表題を入れさせてもらい、投稿させていただきますのでよろ
しくお願いします。

      筆者   浩二 
 
2015/10/05 16:21:12(kVcxvxrv)
22
投稿者: (無名)
確かに、一つのスレで続けてほしいな。
15/10/11 05:23 (E40r7AcB)
23
投稿者: コウジ
「浅野さんって…ああ、あの歌の上手い人?…結婚式の時、確か中島みゆき
の糸を唄ってくれた?」
 「そう…だったかな」
 「覚えてる…私、一番感動したもの。…そう、病気なの」
 鏡台の前で風呂上りの顔に化粧水を塗りながら、由美が遠い過去を懐かしむ
ような表情をしているのが、鏡に映っていました。
 二月に入って間もないある日の夜の、夫婦の寝室での会話でした。
 「で、いつ行くの?」
 「うん、大学のサークル仲間と一緒に行くんで、来週の建国記念日の休みに
の予定してるんだけど」
 新潟の友人の病気見舞いを前面に出して、僕はつとめてさりげない口調で、
言葉を続けました。
 「うん、それで見舞いに行く前に、何年か前に彼と登った新潟の五頭山の麓
で、お守り買って持って行ってやろうということになってね。前日に行って翌
朝早く山に登ってから病院へ行こうかって…」
 「あら、泊まってくるの?」
 鏡に映る由美の顔が少し意外そうな表情を見せましたが、
 「五頭山って、前にあなたがいってた、空海ゆかりの山とかいう…?」
 と聞いてきたので、
 「まぁ、ご利益があるのかどうか、わかんないけどね」
 とベッドで胡坐をかきながら、僕は苦笑混じりに言葉を返しました。
 「私も十一日は、市内の中学校の大会があっていないわ。…でも、今頃の新潟
って雪すごいんじゃない?」
 「登山なんてしないよ。麓の土産物店かどこかでお守り買うだけだよ」
 「ならいいけど…じゃ、前日に出かけるってことね?」
 「ああ…」
 由美に対しては心苦しい嘘でしたが、野村加奈子に会うことが僕の第一の目的
であるということは、胸の奥深くにしまって、それなりに布石は打ち終えた僕は
そのままベッドの中に潜り込みました。
 その話はあくる日の朝には、もう由美の口から義母に伝わっていて、三人揃っ
ての朝食の場で、
 「そういえば浩二さん、この頃旅行づいてるわね?」
 と冷やかしまじりの由美の明るい言葉に、僕は少しばかり肝を竦めたのでした。
 そしてその週の土曜日は、例によって由美は部活出勤で、義母のほうも午前中
に集会所で町内の会合があるとかで、また一人僕だけが留守番ということになり
ました。
 義母が会合から戻ったのは十一時過ぎで、ずほらな僕はまだパジャマに厚手の
カーディガン姿で、生欠伸をしながら居間で新聞に目を通している時でした。
 「今日はよく冷えてて外は寒かったわ。…お昼は何がいい?」
 コートを脱いですぐにダイニングの冷蔵庫の前に立った義母が、僕のほうに声
をかけてきたので、
 「さっきトースト食ったばかりで、お腹空いてないから、うどんか何かでいい
けど…」
 と彼女のほうを振り返って、僕は言葉を返しました。
 「じゃ、温かいおうどんでもするわね。…浩二さんも着替えてきたら?」
 僕のずぼらなパジャマ姿を見て義母はそういってから、調理台の前で背中を向
けて忙しなげに動き出しました。
 二階に上がり着替えを済ませて降りてくると、義母の手際のよさで、もうテー
ブル上には大きな油揚げと葱の盛られたうどんの丼が、湯気を立てて置かれてい
ました。
 「亜紀子、顔色悪そうだけど、何かあった?」
 向かい合って温かいうどんを啜っている時に、義母の顔を見てふと感じたこと
を僕は口にしました。
 義母は白の襟の大きなブラウスの上に濃紺の丸首のセーター姿の義母の、色白
の顔がいつもより以上に蒼白に近く見え、表情も少し暗めで、いつもなら僕とい
る時に見せる白い歯がほとんど隠れたままになっていました。
 義母は僕にいわれて初めて、歯並びの綺麗な白い歯を見せて小さな笑みを浮か
べながら、何でもないと応えましたが、何かに気落ちしているのは確かなようだ
ったので、さらに突っ込んで問い質すと、
 「…明日ね、町内の陳情事があって、市会議員の先生のお宅を二軒ほど訪問す
ることになったの。…私と、町内会長の二人で」
 「ああ、それで…。でも、町内会長はあれからもう何もないんだろ?」
 「何もないわ、でも…」
 「嫌なんだ?」
 「市会議員の一人の方とは、昼食までご一緒することになってるの」
 「美味しいもの食べれるからいいじゃん」
 僕が少しふざけた口調でいうと、義母が急に顔をしかめ出して、妙に哀しげな
視線を僕に向けてきました。
 「いつだったか、町内会長さんがね。…まだ、私のこと諦めていないっていわ
れたの…少し怖くて」
 そういって食べ差しのまま箸を置いて、義母は顔を深く俯けてしまいました。
 「大丈夫だよ、亜紀子。何かあったら、僕がどんなことあっても守ってやる」
 僕は少し声を大きくして、義母にいいました。
 「…それと、もう一つ気になってることが…」
 義母は俯けていた蒼白な顔を上げると、少しいい澱むような口調で僕の目を見
ていってきました。
 「何?もう一つって…」
 「浩二さん、来週新潟に出かけるっていってたわね?」
 「えっ?あ、ああ、友人の病気見舞いのこと?」
 「…それは、嘘じゃないのだと思うけど…」
 「え?どういうこと?」
 義母の疑問符的な言葉に、今度は僕のほうが、少し以上に何故か胸の鼓動を昂
まらせていました。
 「…あの、野村加奈子さんね、私の教え子だった」
 「……………」
 「あの子、今新潟の田舎のほうに帰ってるんでしょ?」
 「どうして、それを?」
 「もう、何日も前だけど…あの子からメールがきてたの。事情があって田舎に
帰りますって…」
 「あ、ああ、そうなんだ…」
 「病気のお見舞いは本当なんでしょうけど…もしかしたら浩二さんもそれを知
ってて、彼女に会いに行くのじゃないか?って…」
 「そうなんだ、あの子、新潟が田舎なんだ…」
 そういうのがやっとのくらいに、僕の心は少なからず動揺していました。
 「知らなかったよ、全然。…新潟のどこなの?」
 慌て込むように僕はうどんのつゆを啜りながら、平静を保つことに心を配りま
した。
 「どこだかは教えてはくれなかったけど、随分と雪深い田舎のほうらしいわ」
 「そう…申し訳ないけど、彼女のことはあれ以来全然頭になくて」
 もう義母に対しても嘘をつき通すしかないと、僕は腹を決めていました。
 「…ごめんなさい。余計な邪推しちゃって…だめね、私って」
 女の勘の鋭さというものをつくづくと思い知らされた僕でしたが、
 「ねぇ、昼から由美の学校に行ってみないか?」
 と急に頓狂な声で、僕は義母に精一杯の笑顔を見せて、ふと思いついたことを
口走っていました。
 「今度のしない対抗のバレー大会の前に、今日はどこかの学校数校と練習試合
あるっていってたから、二人で観にいってやろうよ」
 本当は午後からの時間は、また義母の室で彼女を抱こうという気持ちだったの
ですが、今しがたの会話で僕の愚かな思惑はどこかに消し飛んでしまっていまし
た。
 「そ、そうね。一度くらいは行ってやったほうがいいかもね」
 僕の唐突な提案に、賢い義母はすぐに気持ちを切り替えて同調してくれました。
 「外寒いし体育館も冷えるから、ブルゾンの上に何か着てったほうがいいわよ」
 普段通りの顔に戻って義母は、そういって椅子を立ちました。
 由美の勤める学校までの間、僕は昼食時の会話の内容には意識的に触れること
なくとりとめのない話をしたのですが、学校の裏門に入る少し前の信号で停止中
の時に、助手席の義母が徐に片方の手袋を外して、僕が膝の上に置いていた手に
唐突に手を重ねてきて、
 「ごめんなさい、さっきは余計なこといって…」
 と眼鏡の奥の目をか弱げに泳がせて、僕を見つめてきました。
 「嫌いにならないでね…」
 そういって義母は僕の手を上から強く握り締めてきていました。
 「馬鹿だなぁ…」
 そう短くいって、僕は急に身を横に乗り出すようにして、義母の唇に唇を重ね
にいきました。
 驚いたような顔を僕を見つめる義母に、軽く片目を瞑って僕はアクセルを踏み
込みました…。


         続く
15/10/12 13:13 (uAtgD.QJ)
24
投稿者: コウジ
翌朝の九時半頃、義母は浮かない顔のまま僕の車を使って、町内会長と待ち
合わせをしている集会所に出かけました。
 送ろうか?といった僕に、一緒だと行きたくなくなるから、と義母のほうから
断わってきたのでした。
 珍しく仕事のことで幾つかの調べもののあった僕は、昼過ぎくらいまで室のパ
ソコンの前に座り込んでいました。
 義母が帰ってきたのは三時前で、気配に気づきダイニングに降りていくと、疲
れたような顔をして彼女は、コートも脱がずに椅子に座り込んでいました。
 濃いグレーのセーターと黒のコートが、色白の義母の沈んだような顔を余計に
蒼白に見せていて、逆に唇の赤が際立って見えました。
 「おかえり…」
 と僕が労うように声をかけると、眼鏡をテーブルに置いた義母が、力のない眼
差しを向け、
 「ただいま…」
 とやはり力のない小さな声で応えるだけでした。
 「ご飯はちゃんと食べたの?」
 「うん、作ってくれてあったオムライス温めて…美味しかったよ」
 それだけの会話の後、義母はまた悄然とした表情で黙り込んでしまっていた義
母が徐に椅子から立ち上がり、僕のほうに目を向けてきて、
 「着替えるから、少ししたらお室に来てくれる?」
 と驚いたことに、自分のほうから僕に誘いの言葉をかけてきました。
 町内会長との事で何かあったのか?と思いを色々と巡らせながら、僕はしばら
く椅子に座っていましたが、それから椅子を立ち廊下に出て義母の室の前まで行
くと、
 「どうぞ…」
 と襖戸の前に立った僕を察知したのか、彼女の低い声が聞こえました。
 襖戸を開けると、眼鏡を外し衣装をすっかり替えた義母が、鏡台から少し離れ
たところで薄い栗毛色の髪を手でほぐすような仕草をしながら立っていました。
 真っ白なタートルネックのセーターに明るめの黄土色のジャケットを着て、クリー
ム地に臙脂色の花柄模様の入ったゆったりとしたフレアスカートという明るい彩りが、
ダイニングで沈んだ顔をしていた義母を、まるで別人のように清楚で愛らしく見せて
いました。
 「ちょっと派手過ぎたかしら?」
 義母は鏡を見ていた目を僕に向けてきて、少しはにかむよう白い歯を見せて聞いて
きました。
 「いや、素敵だよ…」
 本心をいったつもりの僕でしたが、その声が妙に裏返ってしまい、
 「お世辞でも嬉しい…」
 と笑顔でいう義母の言葉に救われたような思いでした。
 襖戸の前に少し戸惑い気味に立ち尽くす僕のほうへ、義母のほうから近づいてきて
いました。
 そのまま義母は僕に体当たりでもするように、両手を大きく拡げて抱きついてきま
した。
 受け止めた僕の顔の下に義母の潤んだような切れ長の目と、薄く濡れ光ったような
かたちのいい赤い唇がありました。
 義母が爪先を立てるようにして顔を僕の顔に近づけてきました。
 僕が少し顔を落としただけで、義母の柔らかい唇を捉えることができました。
 いつもの義母の艶かしい女の体臭が、僕の鼻腔を心地よく擽ってきてました。
 「抱いて…」
 そこに立ち竦んだまま唇と唇の長い絡み合いの後、義母が熱い溜め息のような息を
吐きながら、甘えるような声でいってきました。
 室の中央まで義母を抱き竦めるようにして運び、トルコ模様の柔らかい絨毯の上に
ゆっくりと腰を沈め、彼女の着替えたばかりの小柄で華奢な身体を寝かせつけました。
 義母の首の下に手を添えてやり、添い寝するように僕も身を横たえて、
 「町内会長と何かあったの?」
 と気になっていることを尋ねました。
 仰向けになった義母の息の音が聞こえるくらいの距離で、お互いの顔と顔が接して
いました。
 「…あの人の車で行ったのだけど…」
 「うん…」
 義母を急かすつもりではなく、まるで可愛い妹の相談事を聞く兄のような気持ちで、
僕はゆっくり頷いていました。
 由美の帰宅のことがふと頭を過ぎりました。
 部活終了後に、試験問題の採点作業をしてくるので、七時くらいの帰宅になるとい
うことは、僕は前夜に、義母もおそらく今朝には聞いているはずでした。
 義母が恥じらいと気恥ずかしさを時折見せて話したところに依ると、町内会長の小
村の高級国産車に乗せられ、一人目の党派の少ない革新系の市会議員の自宅訪問は儀
礼的なものだったようで、時間も三十分もいなかったようでしたが、もう一人の保守
系で副議長をしている議員の邸宅では、約二時間近くも応接間に座らされ、町内会の
陳情の話はほんの十数分程度で、後は二人の熟年男の美しい義母への、品性のない美
辞麗句の言葉や、プライバシーの侵害に相当するような問いかけに終始したとのこと
のようで随分と恥ずかしい思いをしたようでした。
 そしてどうやら町内会長と市会議員のほうで、事前から仕組んでいたかのように強
引に食事に誘われ、高級な割烹料理店の座敷まで連れ込まれたということでした。
 しかもそこで市会議員のほうから思いがけない言葉をかけられ、出された懐石料理
には一箸もつけないまま、嫌悪な時間の経過に堪えたようでした。
 場所が高級料理店ということもあり、さすがに義母の身体に手出しすることはなか
ったようですが、市会議員からの、
 「いや、実はこの小村さんから、あなたへの強固な思慕の思いを打ち明けられた時
には、私も正直驚いたのだが、これほどの美貌の方なら推して知るべしと、私もあな
たにお会いしてよくわかりました。…ついては、ぜひ、この小村さんのあなたへの思
いが叶うよう、私からも改めてお願い申し上げます」
 という思いも因らない言葉には、義母はついには怒りの表情を露わにして、はっき
りと断わりの言葉をいったようで、そのことを痛く気にした町内会長は、帰りの車中
の信号待ちの時、いきなり強く手を握ってきて詫びの言葉を何度も繰り返したという
ことのようでした。
 「私、男の人に虫唾が走る思いになったの、初めて…」
 義母はそういって僕の腕にそっと手を寄せてきていました。
 「大変だったね。老いらくの恋ってすごいなぁ」
 「こんなこと元教師のいう言葉じゃないわね」
 「亜紀子が綺麗過ぎるんだよ。まぁ、有名税みたいなものかな?」
 「まぁ、人ごとだと思って」
 「してみると、僕は幸せな男なんだね」
 「今もそうだけど、もう少ししたらもっとおばあちゃんになるわ…」
 「僕もおじさんになるからいい」
 エアコンからの暖房が室内を少し暑いくらいに包み込んできていました。
 「せっかくお似合いの服着たけど…脱がせていいかな?」
 僕がそう耳元で囁くように聞くと、義母は小さく顎を引いて
 それまでの会話の間中も、僕の悪戯な手は義母のセーター越しに胸の小さな隆起を
揉み擦ったり、スカートの上から彼女の股間に露骨に手を伸ばしたりしていたのです
が、義母のほうは何一つ抗う素振りを見せずにいるだけでなく、乳を欲しがる子犬の
鳴き声のような短く小さな声を、熱い息と一緒に間断なく吐き続けてきていました。
 「私を目茶目茶にして…」
 そういって僕の首に両腕を強く巻きつけてきた義母に触発された僕は、ジャケット
から順に荒々しい動きで、彼女の着ているものを剥ぎ取っていきました。
 濃い焦げ茶の模様の絨毯の上に、義母の一糸纏わぬ白い裸身が晒け出されました。
 寒くないか?と仰向けになっている義母の気恥ずかしげな顔を窺い見ながら、僕も
素っ裸になっていました。
 そしていきなり義母の顔の真上に僕の股間が、彼女の股間に僕の顔が重なるような
体位をとり、僕から先に彼女の剥き出しになった股間の漆黒の茂みの中へ顔を埋めま
した。
 「ああっ…」
 僕の舌が義母の茂みの中の襞肉を割り開いて、その中の濡れそぼった柔肉を一なぞ
りすると、彼女が全身をうち震わせて、高い喘ぎの声を洩らしていました。
 義母の顔の上にある僕のものは、すでに固く屹立しているのがわかっていました。
 義母の唇がその僕のものを捉え、口の中深くに含み入れていました。
 義母の両足を持ち上げ両脇で抱え込み小柄な身体を海老折りのようにして、真上に
向いた彼女の茂みの中に、僕はさらに舌の動きを強
めて愛撫し続けました。
 僕の荒々しい舌の責めに堪えかねたように、絨毯の毛の上を義母の身体が左右に激
しく揺れ動いていました。
 咥え込んでいた僕のものを時折、口から離し、室の外にまで聞こえ洩れそうなくら
いの高い声を上げて、義母は昼間の町内会長たちとの嫌悪な時間を、消し去らせよう
とするかのように、身悶えをさらに激しくし、自らが妖しく淫れようとしている感じ
でした。
 「ああっ…浩二さんっ…もっと、もっと突いてっ」
 絨毯の上で僕は、義母を四つん這いに這わして背後から突き立てていました。
 尻肉を突き上げるようにしてつらぬきを受けている、義母の顔の一メートルほどの
正面に鏡台があり、彼女を激しく突き立てている僕の身体と、髪を激しく乱れさせて
襲いくる愉悦に浸り、朱に染まった顔を左右にうち振る彼女の裸身が、鏡の中にまる
で生々しい映像のように映っていました。
 「亜紀子、ほら、前を見てごらん。綺麗な亜紀子が映ってる」
 義母へのつらぬきを続けながら、僕はそういって彼女の両腕を掴み取り、手前にぐ
いと引き寄せました。
 「ああっ…い、いやっ」
 軽い義母の身体が一気に持ち上げられ、すぐ前の鏡に彼女の悶えの表情を濃くして
朱に染まった顔と、小さな膨らみの乳房と乳首が、まるで妖しげなDVDの一場面のよう
に映されていました。
 「もっとしっかり見るんだ、亜紀子」
 鏡の中の二人の妖しげで艶かしい姿態を見て、どうやら僕のほうが先に興奮してしま
ったようで、義母の手を引き寄せたまま、つい乱暴な口調で彼女に恥ずかしい催促をし
ていました。
 「は、はい…」
 喘ぎ喘ぎの声で応えた義母の、切れ長の目が薄く開くのが見えました。
 鏡台との間隔は、眼鏡をしていない義母でもしっかりと見える距離でした。
 両腕を後ろに引かれ、身体を逆海老折りのようにされて、鏡にあられもない姿態を晒
け出され、同時に下腹部を突き刺されてくる快感に、義母も自ら驚き慄いているようで
した。
 鏡から何度も目を逸らそうとする義母を、僕はつらぬきを続けたまま幾度となく叱咤
し、艶かしく映る自らの恥辱の姿態を見させ続けました。
 「あっ…ああ…そ、そんなに突くと…し、死んじゃいそうっ」
 「感じてるのか?亜紀子」
 「ああ…は、はいっ」
 「どこが感じてるんだ?」
 「ああっ…わ、私の…」
 「いうんだ、亜紀子」
 「お…おめこっ…おめこが…ああっ」
 義母の身体を鏡台のすぐ前で逆海老折りにしたままでの背面後位をしばらく続けた後、僕
は彼女から一旦離れ、側にあったスツールの上に座り込み、その上に彼女を跨らせ、再び下
腹部を密着させて抱き竦める体位をとりました。
 義母と僕の重なり合った身体が、鏡台の鏡に至近距離で真横に近いかたちで映されました。
 下から突き刺されたままの義母の熱く燃え上がった身体は、もうどこを触っても過敏すぎ
るほどの反応を示し、耳朶や首筋に舌を這わしても、乳房に手を重ねても、背骨のあたりに
指をなぞらせても、同じように汗の滲んだ朱色のままの顔を激しく仰け反らせるようにして、
高い喘ぎの声を絶え間なく洩らし続けていました。
 「ああっ…こ、浩二さん…ほ、ほんとに私、どうにかなりそう」
 「町内会長みたいな年寄りより、若い男のほうがずっといいだろ?」
 「い、いわないでっ…あんな人」
 「よっぽど嫌なんだね、亜紀子は」
 「ああっ…あな、あなたが一番好きっ」
 「亜紀子、鏡見てっ」
 「は、はい…ああっ…は、恥ずかしいわ」
 「綺麗だよ、亜紀子は」
 そして最後の止めは、また絨毯の上に義母の身体を戻して、仰向けにした彼女の両足を大き
くおし拡げての、迸りの放出でした。
 齢、六十三歳の義母のこの小さく華奢な身体の、一体どこに三十三歳の男の僕を惑わせる魔
性が潜んでいるのかわからないまま、僕はまた彼女の身体の上に覆い被さるようにして意識を
遠のかせていました…。


      続く 

 
15/10/14 00:30 (RJ1hmCvy)
25
投稿者: クリ ◆tr.t4dJfuU
コウジさん、ありがとうございます。
巷の喧騒があり、投稿をためらっていらっしゃったのではと
心配していました。連続の投稿に感謝です。
今夜は、H予定日なので、最新投稿を基に励みまーーっす。

15/10/14 08:22 (79qPQy3u)
26
投稿者: クリ
主人と子供を送り出しパート前のわずかですが、
昨夜は、頑張りました~~暖
主人も昨夜は2回戦(*^_^*)
私は、5回でした。

15/10/15 07:35 (KRkt.9TD)
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