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1:義母・亜紀子
投稿者:
コウジ
(義家族との体験―義母・亜紀子より続く)
…青木との情欲を赤裸々に綴った義母の日記は、その 後、十日から二週間ほどの間隔をおいて生々しく書き記 されていました。 義母の日記から青木という男を想像すると、僕とはま るで異質の人物のようで、体型的にも無駄な贅肉のない 精悍さがあり、自分の強靭な身体能力と、普通人とは少 し違う事の善し悪しの判断能力を度外視したような、も っと動物的な感覚と感性で生き抜いてきているというし たたかさのようなものがあり、おそらく義母の精錬で聡 明実直な人生ではほとんど遭遇することのない、ある意 味、破天荒な人物のように思いました。 何となく決められた階段を一歩ずつ上がり、安心と安 全と安泰の道を、ただ無機的に生きてきていただけの自 分にはないものだらけのような、そんな男のような気が しました。 義母の日記から青木が発した言葉の一つ二つを抜粋し ても、彼が自分の感性と感覚だけで生き抜いてきてたと いうのが窺い知れました。 「なぁ、先生よ。その歳でも俺みたいな男に抱かれて 、あんた、いい気持ちだろ?男と女ってのはよ、理屈じゃ ねぇんだよ」 とか、 「あんた、さぞかし立派な教育を受けて、真面目一筋 に生きてきたんだろがよ、男と女の間で、これだけ本心 で気持ちよく楽しめるてこと知らねぇのも、一度きりの 人生でそれはそれで不幸なことだと思うぜ。先生は俺に 会えてよかったよ」 などという言葉で、不遜にも青木は元聖職者の義母を、 強靭な体力を活かした老獪な手練手管で、いとも短い期 間で屈服に追い込み、陥落させていたのでした。 義母が青木に初めて尻穴を犯されたのは、四度目の逢 瀬の時のようで、そのあたりの件は次の通りでした。 …青木に肩を抱かれ、いつものホテルのいつもの室に 入り、最初に私は彼の前に膝まづく。 青木のズボンとトランクスを脱がし下ろして、汗と男 の体臭の強く入り混じったものを口で愛撫するのだ。 そうしろ、という青木の命令だった。 そしていつものように丸いベッドに投げ出され、衣服 を乱暴に剥ぎ取られ、はしたない愛欲の行為に淫れ堕ち る。 あるところで、というよりも青木と二人でホテルの室 のドアを開けて入った時あたりから、私は自らの意志と 理性を失くし、愚かで淫乱な女になり下がり、はしたな くあられもない喘ぎの声を上げ、彼の背中にしがみつい ていくのだ。 女としての自分自身に、これほどに下品で卑猥な魔性 の心が潜んでいたことを、あろうことか自分を陵辱した 男によって知らされたのが悔しく哀しかった。 私はしかし、まだ決して全ての面で青木には屈してい ない、と強がりではなく心の中では思っていた。 少なくとも気持ちの中に、彼への思慕的な思いは断じ てなかった。 年甲斐もなく消え入りたいくらいに恥ずかしいことだ が、自らの意思とは関係なく、ただ動物の牝として屈し ているだけなのだ、といつも心の中で私は叫んでいた。 その夜も、私はベッドの中央で仰向けにされ、青木の 強いつらぬきを受けていた。 つらぬかれながら彼の肩にはしたなくしがみつき、ふ と目を開けると鏡張りの天井に、両足を淫らに開き、赤 黒く引き締まった肌をした男に覆い被さられている無様 な痴態を晒け出している自分がいて、愕然とした思いに なるのだった。 天井の鏡に妖しく無様に映る自分自身の痴態は、激し い羞恥と同時に、身体のどこか奥底にある熱い昂まりの 坩堝を刺激し、意思とは裏腹に青木の背中にしがみつい ていくのだった。 青木の身体が予告もなく不意に私から離れた。 昂まりくる快感に不覚ながらも酔い痴れようとしてい た私の身体を、青木はいとも容易く起こし、俯けに這わ した。 四つん這いの姿勢で、私は再びのつらぬきを受け、叫 び声のような咆哮を上げて、首を激しくうち震わせた。 と、腰の律動を続けながら青木の手の指が、私の臀部 の窄まりのあたりを不意になぞってきていた。 これまでにも一度もなかったことで、予期していなか った行為だった。 青木の固い指先が、私のその窄まりゆっくりとだが突 き刺そうとしてきているのがわかり、私は驚き慌て慄い た。 直感的に青木の魂胆がわかった。 臀部のその小さな窄まりは、排泄だけの機能と疑うこ とのなかった私だったが、最初に青木の指を感じた時、 思わず背筋に鋭く電流のようなものが走るのを感じたの だ。 「い、いやっ…」 私の慄きは頂点に達し、慌てふためくように前ずさり に青木から逃げようとした。 しかし私の逃亡は、青木の手でいとも容易く阻止され た。 「ああっ…」 青木のつらぬきを三たび受け、私は儚く声を上げて悶 えた。 もう逃れるすべはなく、私の窄まりへの指での愛撫も 続くこととなった。 唐突にひんやりとした粘液のようなものが青木の手で、 臀部の窄まりのあたりに塗り込まれるのを私は感じた。 それは乳液のような粘い感触だった。 「ああっ…だ、だめっ…いやぁっ」 青木の指の先端が私の窄まりの中に埋没してきたのが わかり、これまで以上の高い声を私は上げた。 急激に私を襲った、声を出さずにはいられないくらい の、初めての激し過ぎる体感だった。 ぬめぬめとした感触の中で青木の指が、私の窄まりを 出たり入ったりしているのがわかった。 全身を激しくうち震わせるような体感は長く続いた。 やがて青木の指が抜け、間髪をおくことなく、私の身 体をつらぬいていたものが、指の代わりに窄まりの先端 に突き当てられるのがわかった。 「ああっ…いやっ…い、いたいっ」 身体をを引き裂かれるような激痛が一瞬全身に走った。 まるで違う部分に青木のものが、強烈な圧迫感を伴っ て押し入ってきているのを私は実感させられていた。 そして私を襲った激痛は長くはなかった。 激痛のすぐ後に、生まれて初めての愉悦的な深い体感 が、私の身体をとって変わって支配していた。 恥ずかしいことだったが、堪えのようのない悦びだっ た。 「ああっ…お、犯されて…私、犯されてるっ」 あられもない言葉を私は叫んでいた。 「し、死ぬっ…死んじゃうっ…ああっ」 青木の腰の律動はまるで勝ち誇ったようにそれから長 く続き、私は意識をどこかで遠のかせていた。 そこまでを読み終えた僕の心の中に、ある思いが湧き 上がってきていました。 それは失望感に似たような感情でしたが、それはもし かして裏返していうと、青木という会ったこともない男 に対しての、僕の嫉妬心だったのかも知れません。 今朝、義母を車に乗せた時の妙に嬉しかった気分が半 減したような気持ちになり、もう続けて義母の日記を読 みたいという気持ちが何故か失せていました。 何となく白けたような嫌な気分になり、室を一度出よ うとしていた時、義母の机の上に置いていた携帯がけた たましく鳴り響きました。 着信メロディで、それが義母からだというのがすぐわ かりました。 「もしもし、浩二さん?」 僕の不埒な行いを何も知らない、朝の車の中と同じよ うな明るい義母の声でした。 「亜紀子、どうしたの?」 嫌な日記を読んだ気分のままの声で聞くと、 「雨が急に降り出してきてね、バザーが中止になった の。もう少しで片付け終わって、お昼には帰れるわ」 まるでバザー会場にいるよりは、僕と一緒にいるほう が嬉しいといわんばかりの、無邪気で浮き浮きとしたよ うな義母の声でした。 ある考えが咄嗟に僕の頭に浮かびました。 「すぐに迎えに行くよ、亜紀子。外で一緒にご飯食べ よう」 とそういって僕は、 「でも…」 と言葉を濁す義母を制して、 「親子だからいいじゃない」 といって一方的に携帯を切りました。 朝、義母を降ろした駅裏公園の駐車場で彼女を乗せる と、そのまま郊外に向けて車を走らせました。 「最近できたばかりなんだけど、美味しい讃岐うどん の店があるんだよ」 「そう…」 きっと初めてなはずの僕と二人での外食に、義母はま だ少し浮かなさそうな顔つきで、しきりに眼鏡の細いフ レームに手をやっていました。 義理とはいえ親と子ですから、誰に憚ることもないな いはずですが、やはり義母は僕との特殊な関係をどこか で意識しているようでした。 讃岐うどんを二人で食べるというのが、僕の目的では ありませんでした。 そのうどん店は郊外を少し走りきったところにありま した。 店の中は休日のせいもあってそこそこに混んでいまし たが、長く待つこともなく席に座れることができました。 釜揚げうどんを二人で食べている時、 「僕たちのこと、みんなどう見てるんだろうね」 と僕が義母に声をかけると、彼女は色白の顔を見る間 に朱色に染め、深く俯いてしまっていました。 そして帰路。 行く時に事前に目星を付けていた交差点を、僕はウイ ンカーランプを点けないまま左折しました。 幅五、六メートルほどの農面用道路のすぐ向こうに、 大きな看板の立つ建物が見えました。 その看板には、夜なら点いているネオンの細いガラス 管が縦横無尽に走るようにへばりついていました。 地中海にある都市の名がホテルの名前になっていまし た。 横目で義母の顔を見ると、驚きの表情が露わになって いて、見る間に蒼白になり強張ってきているのがわかり ました。 「どこに行くの?」 と義母の慄いているような固い声を僕は無視して、車 を目の前の建物の入口に進入しました。 「ね、何?…何するの?浩二さんっ」 大きなシャッターの中へ車をねじ込むように入れると、 薄暗い空気の中で義母は、驚きから怒りの表情に一変さ せているのがわかりました。 「亜紀子を抱きたくなってきた」 そういって僕は義母の震える肩に手を置きました。 「いやっ…いやよ、こんなところでっ」 義母は僕の手を振り切るように肩を強く揺すり、明ら かに憤怒の表情を満面に滲ませていました。 すったもんだのやり取りが薄暗い車内でしばらく続き ましたが、 「亜紀子…ここが青木との思い出の場所だからか?」 という僕の非情で冷徹な殺し文句で、義母は言葉を失 くし、哀しい表情を一杯にして車を降りました。 このことは以前に義母に青木との情交写真を見せて詰 問した時に、ホテルでの逢瀬を彼女自身の口から白状さ せていましたが、実際の場所がここだということは、僕 は知らぬふりを決め込んでいて、日記のことは億尾にも 出さずにました。 このホテルがまさしく青木との情交の場であるという ことは、従って義母しか知っていない事実になっていた のでした。 人気のないロビーで室内写真付きのボードで三階にあ る丸いベッドの室を見つけると、僕はさも何も知らぬ気 で使用開始ボタンを押しました。 義母には堪え難い僕の選択だったと思いました。 義母の日記の通りの室でした。 丸い大きなベッド、ガラス越しに丸見えの浴室、そし て見上げると天井一面が鏡張り。 車を降りてから義母はずっと蒼白な顔で、無言で沈鬱 な表情のままでした。 午前に読んだばかりの義母の日記の一文を僕は思い起 こしていました。 (…室に入ると青木の前に私は膝まづく。そうしろ、と いう青木の命令だった) 内ドアの入口付近で沈鬱に萎れて立ち竦む義母の前に 僕は進み出ました。 固く縮みきっている義母の肩を抱き、そのまま下へ押 し下げるようにしました。 義母の膝が力なく折れ床に膝まづきました。 四年前の青木のことを義母が思い出しているのかどう かは、その時の僕にはわかってはいませんでした。 僕が自分の手でズボンのベルトを外しトランクスと一 緒に脱がし下ろすと、義母の目が小さく驚くのが見えま した。 義母の側に寄り彼女の肩を抱いた時に、かすかに鼻腔 を刺激した心地よい匂いで、僕の下半身のものは一気に 勃起状態になっていました。 真横にそそり伸びた僕のものの先端の近くに、まだ蒼 白なままの義母の顔がありました。 義母のうなだれていた細い両肩が何かを諦めたように、 さらに小さく竦み、握り持っていたバッグから離れた手 が、僕の屹立したものに触れてきました。 やがて僕のものは義母の小さな口の中に埋没しました。 義母は眼鏡の奥の目を深く閉じ、何かを振り切るかの ように一心不乱に僕のものを、小さな口で長く愛撫し続 けました。 義母の熱心で丹念な愛撫に、不覚にも暴発寸前という ところまで追い込まれた僕は、途中で自分から彼女から 離れ、そのまま四年前に青木がしたように、小さな身体 を抱え上げベッドに投げ下ろしました。 義母の衣服の全てを脱がし全裸にし、鏡張りの天井が 彼女の視線に入るように、ベッドに仰向けにしました。 すぐに義母の眼鏡の奥の目に、驚愕の表情が浮かびま した。 「綺麗だよ、亜紀子」 そう優しい声でいって、僕は義母の真横に添い寝しま した。 「ひどい人…」 自然な動きで義母の片手が僕の首に巻きついてきてい ました。 「何が…?」 「知らない…」 「こういうところって、僕もあまり慣れてないけど、 女の人を殊更に綺麗に見せるね」 「………‥」 「由美と…結婚前に一度だけ入ったことある」 「由美のことはいわないで…」 「妬ける?」 「そんなじゃない…嫌なの」 「青木のこと思い出さない?」 そこで僕は初めて青木のことを口にしましたが、義母 はその言葉を遮るように、 「抱いてっ…」 といいながら両腕を僕の首に巻きつけてきました。 僕もすでに素っ裸になっていて、体験のほとんどない といっていい妖しい空間の中にいることと、義母からの かすかな女の匂いで昂まりは一気に増幅していました。 「ああっ…こ、浩二さんっ…いいっ」 僕の固い屹立が義母の身体に突き刺さった時、義母も 一気に昂まりが増幅されたのか、いつにない激しい悶え の声を上げて首に巻きつけた手に力を込めてきていまし た。 「亜紀子、素敵だ…」 「ああ…浩二さん、私も…もうどうなってもいい」 本当の恋人同士が愛し合うように、僕と義母の身体は 丸いベッドで激しく抱擁し合い、幾度となく唇を深く長 く重ね合いして、めくるめく絶頂の熱く大きな渦の中に 沈み堕ちたのでした…。 「…私がお昼前に電話入れた時から、こんなこと考え てたの?」 お互いが茫然自失とした時間の中で、義母が僕に尋ね てきました。 「えっ?…あっ…まぁ、そうだったかも」 「悪い人…」 「今日は…もう我慢の日だと思ってたから」 「…私もよ…バザーが中止と決まった時ね…すぐに、 浩二さんの顔が浮かんだ」 「それは嬉しいことだ」 「お昼から二人でいれるって…」 「抱かれたいって思ってた?」 「いや…そんな」 「なんだ、違うのか」 「…少しは…」 「僕はすぐに思ったよ。だからここに来た」 こんなところに来たいと考えた僕の本当の動機、つま りは義母の日記に触発されたとは、さすがに彼女には正 直にはいえませんでした。 「そういえば亜紀子、例の自治会長の小村さんだっけ? あの人とのこと、前に聞いた時はぐらかされたけど…何 かあるんじゃないの?」 不意に話題を変えて、以前から気になっていたことを 義母に尋ねた僕でしたが、 「な、何もないわ…」 とまたしても素っ気なく冷ややかに返答されたことで、 そのことへの僕の疑心暗鬼はいやが上にも増幅するばか りでした…。 続く
2015/08/05 01:24:49(V6/fPNrC)
投稿者:
kkk
黒子が同じところに・・・信じられないですね~、なかなかこういう物を見る機会はありませんので(^^)
スリルのある毎日だとは思いますが、上手くこなせるといいですね。 発覚したら3Pでも良いんではないかと・・・、勝手に思ったりする。 それにしても体力がありますね~日に3回ですか・・・、相手が変わると頑張れるんだろうな~愛があると。 まだ、終わらないで欲しいですね、現在になるまで・・・そして、日ごとの状況がどの様になっているのか読ませてくださいな。
15/08/14 05:01
(4shOgXIg)
投稿者:
N
KKさんの作品には同じところに3つ黒子の人物が4人登場してましたよ。
因みに作品名は「母ととんでもない場所で」というものです。 結構面白かったので、よかったら見てみては 投稿日は20120630です。 「義母・亜紀子」においては予想外の発展が展開されそうな 予感がしてなりませんね?楽しみです。
15/08/14 09:14
(l557/jBU)
投稿者:
コウジ
翌朝、さすがに二日も連続で、しかも三人の女性を相手の孤軍奮闘は
三十三歳の若さでも身体に堪えたらしく、目覚めたのは十時過ぎでした。 しばらくベッドからも起き上がれず、寝ぼけ眼もいいところで、僕は しばらくの間、呆然と天井を見上げていました。 由美は今日も朝早くに部活に出かけたようですが、深い惰眠に陥って いた僕は全然気づきませんでした。 どうにか起き上がってパジャマ姿のまま階下に降りると、一階はしん と静まり返っていて、人のいる気配がまるでありませんでした。 ダイニングのドアを開けると、照明も消されていて、しんとした冷え た空気が流れていました。 いると思い込んでいた義母の姿もなかったのです。 テーブルに目をやると、いつも僕の座る席のところに、ラップで包ま れた皿とコーヒーカップが並び置かれていました。 ラップの皿にはいつもと同じ、野菜サラダと卵焼きが盛られていて、 その皿の横に白いメモ用紙みたいなものが置かれていました。 そのメモを手に取ると、義母の書いた綺麗な字体の文字が書かれてい ました。 『昨夜、あなたが由美を迎えに行っている間に、町内会長から連絡あ り、年末年始の町内の防犯行事の件で、緊急の役員会議をするというの で、集会所に出かけます。コーヒーはポットに、トーストは自分で焼い てください。それから由美の帰宅は六時頃といってました。 亜紀子』 それを読んで僕は少し気落ちした気分で、すごすごと洗面所に向かい ました。 顔を洗ってまたダイニングに戻り、トースターにパンを入れ、コーヒ ーをポットから注ぎ、一人きりの少し遅めの朝食を漫然ととりながら、 何気に携帯を開けると、メール着信があるのに気づきました。 義母からのメールでした。 『おはよう。急な外出でごめんなさい。防犯行事の件は月曜の午前と なっていたのが、お話してくれる警察署の都合で、急遽変更になったら しいの。それから町内会長から会議の後で、二人だけで話があるといわ れました。いつもなら断わるのですが、私からもはっきりとお断わりし てきますから、心配しないでください。食事会もあるとのことで、帰宅 は未定です』 同じ伝言分でもメールで見ると、義母が僕に対して少し違う感情を持 ってくれているというのが、自惚れかも知れませんが何となくわかるよ うな気がしました。 長く続く町内会長の小村からの執拗な交際申し込みを、義母は自分の 口からはっきりと断わると、義母は前に僕にいっていましたが、まさか 他の役員たちもいるであろう集会所で、ことの決着はつけないはずで、 一体どういう機会を作って彼女はいうのか、僕は温かいコーヒーを啜り 飲み、トーストを齧りながら、少し不安な気持ちになっていました。 その日の午後、義母が帰宅してからわかったことですが、彼女はその 日、町内会長の小村から、過去の教師時代のある出来事についてのこと で卑劣な脅迫を受け、強引に招かれた彼の自宅の一室で、いきなり襲わ れあわや犯されそうになったということでした。 僕はまだその時は、そんな驚愕の出来事を当然知ることはなく、義母 が帰宅した三時過ぎまで、家の中で自室のパソコンを覗いたり、居間で テレビを見るともなしに見たりして、気が気でない時間を過ごしたので した。 義母の帰宅時間が未定なので、彼女の日記を盗み読むこともできなか ったのですが、気分的にそんな気持ちにもなってはいませんでした。 義母が帰宅したのは二時過ぎで、僕が居間でテレビを見ていた時でし た。 彼女はタクシーで帰ってきたようで、玄関から自分の室に直行して、 そのまましばらくの間、出てきませんでした。 何か悪いことがあったということはすぐに予測できました。 すぐに僕も義母の室に向かいました。 襖戸の前で、亜紀子、入るよと声をかけても応答はありませんでした が、僕はかまうことなく戸を開けて中に入ると、義母はコート姿のまま 机に座って顔を俯け、両肘をついて耳のあたりを手で塞ぎ込むようにし ていました。 「亜紀子、何かあったの?」 そう窺い聞いても義母はしばらく無言のままでした。 「…だから無理するなっていったのに」 彼女が塞ぎ込んでいるのは、町内会長の小村との間で何かあったと僕 は決めつけていました。 義母の背中のすぐ近くまで寄り添った時、彼女は突然僕のほうを振り 返り、徐に立ち上がってきて、僕にしがみついてきました。 「何が…何があったのか、ちゃんと話してよ」 僕も義母の細い肩を抱き締め、彼女のうなじのあたりに声をかけると、 「私…もうだめかも…怖い」 と気弱なか細い声が返ってきました。 義母はコートも脱ぐ余裕もなく絨毯に正座し、彼女のすぐ前に胡坐 をかいた僕に弱々しげな声で、ポツリポツリと事の顛末を話してきま した。 役員会議の後、警察署員も含めて食事会が終わって間もなく、集会 所の通路で二人きりになった時、小村から町内会の書類で渡したいも のもあり、交際のことについても話し合いたいので自宅まで来てほし いとの要請を受け、義母も一抹の不安もあったのだが、やむなく承諾 し、彼の車に乗ったということでした。 賢い義母は小村の自宅に入る少し前に、万が一のために事前にポケッ トに隠し持っていた小型のボイスレコーダーのスイッチを入れたとのこ とでした。 そして小村の自宅の応接間での話し合いになったのだが、小村は突然、 義母の教師時代の話を持ち出してきたというのでした。 それは四年前の青木とのことだったのです。 当時の校長から聞いた話だといって、 「あなた、その児童の生徒の家を訪ねた時、その児童の親と何かあっ たんじゃないの?…それこそ公序良俗に反することでも?」 「な、何をっ…」 「実はあの時のあなたの上司である校長って、私とは大学の同級生で ね」 「ご、誤解ですっ…」 「まぁ、その校長の名誉のためにいっておくが、確たる証拠があって の話ではないとはいってたがね」 「あ、あなたは、そんなことで私を脅迫するのですか?」 「いや、そうじゃない。あなたのような美人は何かというとそういう 噂は出やすい。私はそういうことは問題にはしない。初めてお会いした 時から、ずっとあなたが好きだった」 「こ、困りますっ…申し訳ありませんが、わ、私にはそういう気持ち はありませんので…」 「私も妻を亡くしてから六年になる。残りの余生をあなたのような人 とぜひ。真剣ですっ」 小村が義母に飛びかかってきたのは、そのすぐ後のようでした。 何かが激しく倒れる物音や義母の悲鳴のような叫び声が、彼女が僕に 差し出したボイスレコーダーに鮮明に残っていました。 靴も履かず小村の家を飛び出した義母は、途中でタクシーに乗り込み 帰宅したのでした。 「卑劣な奴だ、小村って」 「…私、このままだと、この町で生きていけない」 「何を馬鹿なことをいってるんだ。いいかい、このボイスレコーダー で、僕がきっちりと話をつけてくる。亜紀子は…由美のためにも…そし て僕のためにも、ずっといてくれないと困る。…だから、もう今後は二 度と単独で小村とは会わないこと。話もしないこと…いいね、約束だよ」 そういって僕は前に動き、義母の華奢な身体を思い切り強く抱き締め ました。 義母の小さな身体が崩れ、僕の胸の中に彼女の顔が埋まりました。 「抱いてっ…もっと強くっ」 叫ぶようにそういって、僕の胸に顔を埋めた義母の細い肩が小刻みに 震えているのがわかりました。 「亜紀子、何があっても、僕は亜紀子を離しはしない」 そういって僕も義母の身体を抱き締める腕に、さらに力を強く込めま した。 彼女の髪の仄かな甘い香りと、どんな高価な香水の匂いも適うことの ない、彼女の身体から滲み出す香しい女の体臭が、僕の鼻先あたりに漂 い満ちていました。 瞬く間に義母への強くて熱い欲情が、身体全体から湧き上ってきてい て、僕の手は彼女のコートの中に潜り、セーター越しに丸く小さな膨ら みの乳房をわし掴んでいました。 そこでふいと顔を上げた義母の赤く濡れ光った小さな唇を、僕は唇で 奪いにいきました。 義母と僕の身体が強く重なり合ったまま、自然なかたちで絨毯の上に 倒れ込みました。 「私…怖い」 と義母はまた気弱な言葉を、不安げな表情を一杯にして繰り返しまし た。 「お願い…浩二さん。もっと…もっと強く抱いてっ…何もかも忘れさ せてっ」 絨毯に身を横たえたまま、僕の首に巻きつけていた腕に一層の力を込 め、義母は生温かい息を何度も吐きながら、艶やかな頬を頬に擦りつけ てきていました。 昨日、一昨日と女の身体を堪能し尽くしたはずの僕でしたが、それも ものかわ、義母に強くしがみつかれ、心地の良過ぎる熟女の匂いに包ま れた身体の下のほうで、僕の男としての昂まりの兆しが、見る間に現れ 出ていたのでした。 僕の手が義母のスカートのホックを外し取っていました。 彼女からの抵抗は勿論なく、むしろ彼女が身体を揺すり動かすたびに、 スカートは次第に腰からずり下がり、肌色のパンティストッキングと薄 水色のガードルが露わになっていたのでした。 義母は今、自分を襲ってきている目に見えない恐怖心を、一掃したい という思いが一心で、かたちのないその恐怖心を忘れ捨てるためにか、 「わ、私を毀してっ…目茶苦茶ににして」 と半泣きのような声を上げて、僕にしがみついてくるのでした。 しばらくしてから僕は首に巻きついていた義母の腕をゆっくりと外し、 身体を下にずらして、彼女の腰に手を当て、ガードルとパンティストッ キングと、その中のショーツまでを一気に脱がし下ろしました。 室に暖房が入っていないのが少し気になりましたが、僕もそこでジャ ージーのズボンとトランクスを脱ぎ捨て、義母の剥き出しになった白い 両足を、何の前触れもなくいきなり大きく押し拡げたのでした。 「ああっ…は、恥ずかしいっ」 自分が下半身を丸出しにされて、しかも両足を真横に拡げられている 自分に気づいたのか、義母は眼鏡の奥の切れ長の目を深く閉じ、一際高 い声を上げ顔を激しくうち震わせたのでした。 義母の両足の膝の上あたりを掴み取ったまま、僕は頭を前に突き出す ようにして、彼女の漆黒の中の茂みに中へ顔を埋め込みました。 義母の茂みの繊毛のざらりとした感触が最初に僕の舌にあり、その先 にすでに濡れそぼりの兆候を窺わせていた、肉襞の裂け目の中の柔肉に 舌先が達すると、今しがたの声よりもさらに高く大きな声が彼女の口か ら吐き出されました。 義母の柔肉の部分への舌での愛撫を長く続けた後、愚かにもすでに固 く屹立しきっていた僕のものを、僕の唾液にまみれた彼女のその部分の 中に挿入したのでした。 懐かしいような狭窄感に僕の屹立したものはすぐに深く包み込まれ、 同時に義母の生熱い体温のようなものも感じ、僕は思わず低く呻いたほ どでした。 「ああっ…い、いいっ…いいわ」 と義母は唇に手の指を当て、唐突にきた快感に酔い痴れるような喘ぎ 声を洩らしていました。 「ほ、ほんとよ…ほんとに気持ちいいっ」 僕が何もいわない内から、義母の体内の官能の炎はさらに大きく燃え 上がってきているようでした。 「亜紀子、どこがいいの?」 義母のその昂まりの表情と声に触発されたように、僕の心の中の淫靡 性が目覚めていました。 「どこがいいのか、亜紀子、いって」 「ああっ…お…おめこが…ああっ、恥ずかしいっ」 「亜紀子のおめこの中に何が入ってる?」 「ああ…あ、あなたの…ち、ちんぼが」 「亜紀子の淫乱…」 「ああっ…い、いわないで…ああ」 「何人もの男に犯されてきたから…」 「いや…そ、そんな風に…いわないで」 「今日も、小村に犯られてたら…どうなってたかな?」 「お、お願い…も、もう虐めないで」 「目茶苦茶にしてといったのは、亜紀子だよ」 「ああ…ご、ごめんなさい」 心地のいい狭窄感を堪能しながら、義母の両足を腕に抱え込むように して、僕は腰の律動に微妙な強弱をつけて、彼女をつらぬき続けました。 僕もそうでしたが、義母の上半身は紺のセーター姿のままで、下半身 だけが剥き出しになっているのでした。 その後、僕は下腹部を密着させたまま、義母の身体を起こし、自分は その場に胡坐をかいて座りました。 義母の剥き出しの下腹部を僕のものが下から突き上げるようになって いました。 僕の胸と義母の胸が密着し、彼女の朱色に染まった小さな顔が、僕の 顔のすぐ下に見えました。 「ああっ…こ、こんな」 僕の胸に身を預け、両足を惜しげもなく開かされ僕の腰に跨るように 座らされ、下から強い突き上げをくらって、どこへも逃げ場のない羞恥 に義母はただ悶えあがくしかありませんでした。 「亜紀子、どう?…感じるか?」 「ああ…は、恥ずかしいわ…こんな」 「すごく…いい顔してるよ、亜紀子」 細い首を左右にうち振り、下からの突き上げをくらうたびに義母は熱 く昂まった声を間欠的に上げ続けていました。 彼女の朱色に染まった額や細い首筋のあたりに汗がにじみ出ているの が見えました。 僕はわざと乱暴に義母の頭を掴み顔を上に向けさせると、躊躇うこと なく唇を唇で塞ぎにいきました。 僕の舌は苦もなく義母の口の中に入り、彼女の小さな舌を他愛もなく 捉え、長く自在に弄びました。 それからまた僕は体位を変え、義母を絨毯に四つん這いに這わしまし た。 背後から強い一突きを入れると、義母はまた牝の狼でも吠えたかのよ うな高い咆哮の声を上げ、頭を激しく前後左右にうち振り続けました。 義母の下半身だけを剥き出しにしての、後背位でのつらぬきは、僕に 妙な刺激を与えてきていました。 目を下に向けると、義母の尻肉の窄みがヒクヒクと小刻みに震え動い ているのが見えます。 そこに指を添え当ててやると、義母の身体はまた過敏な反応状況陥る のでした。 その頃には僕のほうも体力的にも気持ち的にも、すでに限界点の間近 まできていたので、このままでの絶頂の到来を僕は選択し、そして数分 後、僕は彼女の体内深くに向けて熱い迸りを放出し果て終えたのでした。 義母も僕とほとんど同時に熱い頂点を極めたらしく、 「こ、浩二さんっ…好きっ…ああっ」 と叫びに近いような声を上げて、がくんと首を折り、絨毯に深く身体 を沈み込ませたのでした。 二人の身体が絨毯の上に前のめりになって重なり、呆然とした時間を しばらく過ごしました。 時計に目をやると、四時を過ぎていました。 義母の話では、由美の帰宅は六時頃といっていたので、愛し合った余 韻に浸っている時間はもうそれほどなく、僕も義母もそそくさと衣服を 着直して、僕のほうから先に室を出ました。 それから二十分ほどして義母がダイニングに出てきました。 衣服も整え、髪も梳かし、化粧もし直した義母の横顔を見ると、いつ もの清廉さと少し物憂げな表情に立ち返っているのがわかり、僕は少し ホッとした思いで、居間のソファに身体を沈めました。 「今日はお買い物行けなかったから、お夕飯はもうあるものでいいわ ね」 と義母のいつもの声が聞こえてきたので、 「何でもいいよ」 と僕はまるで義母の夫でもあるかのような声で言葉を返していました。 「あなたにお話できてよかった…わ。ありがとう」 少し離れたところからの義母の唐突なお礼の言葉に、僕が思わず振り 返ると、 「…抱いてもらったから…じゃないの。あなたに話せたら随分と気持 ちが楽になったの。ほんとよ…だから、ありがとう」 ダイニングの冷蔵庫の前に立って、義母が僕のほうを向いて綺麗な白 い歯を見て微笑んでいるのが見えました。 「もう一度いうけど、これからはどんなことがあっても小村とは単独 で会わないこと。約束だよ」 「はい、そうします。…でも、あなたのほうもあまり無理しないでね」 「僕は喧嘩に弱いから、暴力は嫌いだ。心配しなくていい」 そういいながら、僕は今夜は無理にしても、明日の昼間でも仕事休ん ででも小村という男と直接会って、決着を早くつけるべきと心の中で密 かに決断していたのでした。 僕の脳裏に小村の顔と同時に、その息子の武のにやけた顔が、不意に 浮かんできていました…。 続く (筆者付記) すみません。前回の投稿時に、次回は新レスでと書いて、間違ってここに書き込んで しまったことを、先ずはお詫び致します。 皆様からの温かいご意見や鋭いご指摘やらご提言に、すごく感謝しています。 それからさらにお断わりで申し訳ないのですが、明日から数日の間、お盆の行事に身 体を取られて、作品投稿がしばらく中断しますが、断筆ということでは決してありませ んので、どうかしばらくのお待ちを願いたいと思っています。 その間も携帯に少しでも書き溜めて、また性懲りもなくこの場で披露させていただき、 皆様のご意見やご感想や鋭いご指摘を賜りたいと、勝手ながら考えていますのでどうか よろしくお願いします。 ゜
15/08/15 01:19
(YThTw3uA)
投稿者:
kkk
亜希子さんの抱かれ方がいいですね~、知性あふれる会話が・・。
座位だとやはり刺激が強いようですね。 今では、普通に抱いて・・という会話になって、羨ましい(^^) が、奥様に悟られないか心配だな~。 この後の小村殿の対応が難しい様にも思うし、 亜希子さんの男性遍歴とコウジさんの女性遍歴もあって難しい状況になりそうな・・・。 しばらく、続編がないとのこと・・・寂しいですが、早い投稿をお待ちしています。
15/08/15 06:04
(cp49Vaxx)
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