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みなさん、こんにちは。
名無し。改め、108です。 前作「中学生の私と人妻の物語」を読んでいただき、ありがとうございます。 今回の作品は、前回とは変わったイメージにしてみました。 主人公は、定年間近の男性です。 楽しんで読んでいただければ幸いです。 では、さっそく、、、 「憂鬱」 その1 昨日は、孫が還暦を祝ってくれた。娘家族がわざわざ来てくれて、ささやかだが本当に楽しい時間だった。 幼稚園に通い始めた孫は、目に入れても痛くないほど可愛い盛りで、厳しく育てた娘からは、父さんも歳を取ったと言われる始末である。 3年前に妻を亡くしてからは、独り暮らしであるがまだまだ現役で仕事をしている事もあり、特に困ることも無かった。 そう、無かったのだ。6ヶ月前までは。 私の名前は、木田一郎。来年で定年退職する大手服飾メーカーの管理職だ。 定年後は子会社への出向が決まっており、まだまだ働くつもりである。 妻には先立たれたが、1人娘も無事に嫁ぎ近所に住んでいる為、頻繁に孫を見せに来てくれて寂しさは無かった。 趣味は草サッカーをしており、体力には自信があったが、もうひとつの趣味である自転車で転倒し足を骨折してからと言うもの、怪我は完治し以前と同じようにサッカーも始めたが…。 つづく
2017/08/26 07:31:28(zuaDoWwZ)
その7
谷崎さんと話ししていると、聖子さんと繋がっていて、2人で私を揶揄っているのかとも思うが、私の谷崎さんへの興味は、更に加速していった。 谷崎さんは、年齢相応の見た目ではあるが、小顔の和風美人で真っ白の肌が艶っぽく、加齢により肉感的になったであろう身体は、若い娘にはない色香を出していた。 愛想が良い訳では無いが丁寧な話し方で対応し、患者に人気はあった。しかし、病院外での生活感を一切感じさせない女性だ。 そんな谷崎さんのプレイを想像し、プレイ中の谷崎さんを見てみたい興味が湧いた。 私は、退院したら谷崎さんに、食事でもしながら色々話してみたいと申し込んだが「患者さんからのお誘いを受けるのは、一切禁止なんですよ」と素っ気なかった。 しかし「ただ退院後なら、患者さんじゃなくなりますよ」と笑い、「お待ちしています」と言われると、学生時代に戻ったような気分になり、リバビリ室から出た時に、ついニヤけてしまっていた。 私も妻一筋と言うわけではなく、社内不倫や水商売の女性と付き合った過去があり、それなりに経験はあると自覚していたが、谷崎さんの醸し出す雰囲気は、今まで関係を持った女性達とは全く別物であった。 私の谷崎さんへの想いは、淫靡な事への興味が大きく、久しぶりに感じる性的な高揚感だと考えていた。 つづく
17/08/26 07:44
(zuaDoWwZ)
その8
翌日から谷崎さんと色々な話をした。 私の現在までの事を話し、谷崎さんの学生時代からの話を聞いたりしながら、2人が独身で独り暮らしである事が判ると、男女のいい雰囲気になっていった。 ただ、谷崎さんが患者ではない私に興味を持っているのか定かでは無かったため、1週間後の外出日に外で会う事を提案してみた。 谷崎さんは、あっさり承諾してくれリバビリしながら大いに喜んだが、内心では、事務的な対応をする谷崎さんを半信半疑のままであった。 そこからの1週間は、リバビリ中に2人で外出した日のスケジュールを考えた。 旅行とは、出発前の準備が1番楽しいとは、よく言ったもので、谷崎さんも嬉しそうに色々なスケジュールを考えてくれ、美味しいランチの店を調べたり、車椅子の私を気遣い、ランチの後に映画へ行くプランを調べたりしてくれた。 そんな話をする谷崎さんの表情を見ていると、谷崎さんを疑う気持ちは、知らぬ間に消え、性的な対象ではなく、センチメンタルな関係に憧れる学生のようであった。 つづく
17/08/26 07:45
(zuaDoWwZ)
その9
入院中は、入浴する時間が制限されているが、外出日の前日に、ぜひ入浴したかった。 そこで鈴谷さんに申し入れると、「そんな我儘は聞けません!が、スケジュールを見て調整してみます」と言われ、鈴谷さんは頼りになるなと安心していると、前日の最終なら入れるが、「いつもの入浴介助をしてくれる方では無くて、私が入浴介助する事になりますがいいですか?勿論出来る事は、ご自分でしていただきますが」と言われた。 鈴谷さんに介助してもらうのを断る理由が無く、何で聞くの?と思いながら、もちろん鈴谷さんで結構です宜しくと伝え、前日に入浴できる事になった。 翌日、外出する前日に入浴する事が聖子さんには知られており、「外出前日に入浴とは、兄さんもお盛んだね」とニヤニヤされ、どこまで知られてるのかと気になり、外出日までは、休憩所に長居するのは危険だなと考えていると、更に気になる事を聖子さんが言った。 つづく
17/08/26 07:46
(zuaDoWwZ)
その10
「あんた、鈴谷ちゃんとデキてるのかい?」と聖子さんが聞き、私がえ!?っと驚くと、「そんな訳ないか」と言って、違う話題になった。 私は、聖子さんが1人になるまで休憩所に留まり、さっきの話の意味を聞くと、聖子さんが「鈴谷ちゃんは、ほぼ女性の入浴介助しかやらないからさ。兄さんの入浴してくれるんだろ?」と言った。 私が無理に入浴を頼んで鈴谷さんに悪い事したなと考えていると、聖子さんは「兄さん、アッチはまだまだ元気だろ?しばらく楽しんでおいでよ」と笑いながら、聖子さんが去っていった。 私は、谷崎さんとの事がばれてるなと思ったが上手くいけば、爺さん達に自慢してやろうと気にしなかった。 谷崎さんとは、毎日リバビリしながらデートプランを話す中で待ち合わせは、タクシーで谷崎さんの家まで迎えに行く事になった。家まで行くなら、帰りは家の中に上げてもらえるだろうかと考え、私は胸の高鳴りを覚えた。 つづく
17/08/26 07:46
(zuaDoWwZ)
その11
谷崎さんとのデートを翌日に控えた夜、予定より遅れて19時30分からの入浴となった。 入浴と言ってもシャワーのみだが、鈴谷さんからは「今日の最終入浴なのでゆっくり出来ますよ~。私の帰りが遅くなるけど」と冗談のように小言を言われた。 上の服を脱ぐと下は鈴谷さんに脱がせてもらい、車椅子から洗体用の椅子に移動させてもらった。 鈴谷さんに「手が使えるから、基本は自分で出来ますよね?出来ない時は言ってくださいね」と言われたので、髪の毛から順番に洗っていった。上半身は問題なく済んだが下半身の太腿から下やお尻は、なかなか洗いにくい状況であった。立ち上がると洗えそうだが片足しか使えない為、転倒が心配になり、鈴谷さんに身体を支えてくれるように頼んだ。 鈴谷さんは「わかりました~。でも、それだと私も濡れそうなので私が洗おうか?」と言ってくれて、頼みますと答えた。 つづく
17/08/26 07:47
(zuaDoWwZ)
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