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番外編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:番外編
投稿者: 銀狼のスレ主 ◆Df3LS3WJTE
私は新婚時代にルカに料理をならった。      今日は肉じゃがを作る。
「ふんふーん・・」
美空は地下で研究中。
美月は居間でテレビを見ている。
ベル君とランちゃんは師匠の所に修行に行った。
二人とも強いけどまだまだ未熟。
私に勝てるようになるまで修行に行かせる事になった
ま、師匠の修行は凄まじいから・・・・耐えられるか心配。
肉じゃがをお皿に盛る。
味見をしてみる。
「うむ・・・うみゃい!」
テーブルに運んでごはんを盛る。
母親って感じ。
「美月、美空にごはんできたって言ってきて」
「あ、うん」
美月は地下に向かった。
私はテレビを眺める。
ダイエットの番組か。
私には必要ない。
これ以上若く見られても困る。
30歳を少し過ぎた今でも女子高生に思われてナンパされまくるんだから・・。
もう少し大人っぽくなんなきゃね。

「もぉ!テレパシー使えばいいじゃん、ばか!」
「僕は直接呼びに行きたかったの!」
美空と美月が居間に戻ってきた。
ちょっともめている。
「能力は有効に活用しなきゃ、美月は・・ばか」
「ばかって言うなよ・・僕は美空のために・・」
私はパチンと手を叩く。
「はぃはーい!そこまで!ごはん食べよ!」
「あぅ・・」
「むぅ・・」
二人共もくもくと夕飯を食べている。
可愛いなぁ・・私の子供。ルカと私の・・・。
ルカ・・・・。

「ママ、美味しかった!」
「うん、良かった」
美空はまた地下に行く。
また何やら研究しているらしい。
「美空は可愛いねぇ・・・あの子はアイドルになったら凄い事になりそう」
私はボソッと呟く。
美月は少し黙った。
「うん、でもアイドルになんてなって欲しくない」
美月はムスッとしている。私は肉じゃがを口に運ぶ。「美空は僕のそばにいて欲しい。だから、やだ・・」私は美月の隣に座って頭を撫でた。
「美月はいいお兄ちゃんだね・・・」
「うん・・・」
美月もアイドルになれば間違いく凄い事になる。
こんな可愛いのが売れない訳がない。
ルカと私の子供だ。
親バカかもしれないけど私とルカのいい所取り。
でも面影はルカにそっくり・・・。
「僕はアイドルになんかならない・・綾も嫌でしょ?僕がアイドルになるのは」ビールを一口飲む。
相変わらずお酒は好き。
「まぁ・・嫌だね」
「でしょ?」
私は心を読まれるのには慣れた。
ルカもそうだったし。
「ふぅー美味しかった」
「デザート食べる?」
「えっ?あるの?」
「うん、ケーキがあるよ」
「ほしい!食べたいよっ」
「ははっ、待ってて」
甘党は私譲りか。
目をキラキラさせて私を見つめる。
冷蔵庫からケーキを取り出す。
美空の分もある。
私と美月の二皿を持って行く。
私は二人共愛してる。
けれど・・・やはり、美月には特別な感情がある。
息子としてではなく・・異性として見てしまう。
だってルカにそっくり。
愛した人とそっくり。
「美空も呼んでくる!」
「美月・・二人で・・食べようよ・・」
美月は私を見て黙った。
「うん、綾と二人で食べる・・・二人きりで」
「ありがと・・・」
美空には悪いけど私も美月が好きだよ・・・。
とっても・・・好き。
私はレアチーズケーキを一口食べてビールを飲む。
「ビールとケーキって合うの?」
「合わない・・かな。私は好きだけど」
「ははっ、ビールって美味しい?飲んでみたいな」
美月はビールを見つめる。「だぁーめ」
「なんで?」
「お子ちゃまには分からないよ」
「僕はお子ちゃまじゃないもん!」
ムスッとしてしまった。
可愛い・・・。
「美月・・・」
「ふぇ?」
「愛してるって言って・・嘘でもいい」
「・・・綾?」
「言って・・お願い・・」
美月は私を見つめる。
少し照れながら。
「綾、愛してる」
「・・私も・・美月を愛してる・・」
ルカと暮らしてなんども聞いた言葉。
聞いたというか・・頭に浮かぶ言葉。
美月は照れてチョコレートケーキを一口食べた。
「美月、私にも一口食べたいな」
「えっ、うん・・はい!」
美月はフォークで一口分のケーキを口元に近づける。私は美月の手を握って美月の口元にやる。
「えっ?僕は・・んっ」
私はケーキを食べてすぐに美月にキスをした。
舌を絡めて味わう。
「んっ、ちゅっ・・」
「あっ、んんっ・・」
美月を抱き寄せる。
長い長いキス。
普通じゃないのは分かってる。
親子でしちゃいけない事。私も我慢してる。
でも無理。
ゆっくり離れる。
「甘いよ・・美味しい」
「綾・・えっちぃよ・・」
美月は美空を好き。
私はどうかな?
愛してくれてるかな?
「綾・・やめて・・僕は・・選びたくない」
また心を読まれた。
「僕は・・綾も愛してる・・・美空も・・・」
美月が欲しい。
たまらなく。
「今日は美空と寝るの?」
美月は首を横に振る。  「ううん、今日は徹夜で研究するって・・」
「じゃあ・・今日は私を愛して・・・エッチしよ」
私は男を誘惑するテクニックなら誰にも負けない。
そんじょそこらの女には絶対に負けない。
「あぅ・・・」
「ねっ・・しよ・・気持ちよくなろ?」
「うん・・僕も・・エッチしたかった・・綾と」
「じゃあ、お風呂行こっか・・・二人で」
「あ、うん・・・」
私は美月とお風呂に向かう「あ、綾・・」
「なに?」
「お風呂でエッチはしないでね・・・ベットでしたい・・・」
「ふふっ・・いいよ」
美月は私の手を握ってついてくる。
昔もこんな事があったな。ルカとお風呂に入った。
二人でシャワーを浴びる。ボディソープで美月を綺麗にする。
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ」
だんだんと下半身へ。
「あっ、下は自分で・・」
「・・・そう・・じゃあ自分で洗いなさい」
「えっ?」
美月は残念そうな顔をした、私の腕を握ったまま離さない。
「どうしたの?」
「あのっ・・・」
「洗って欲しいの?」
美月はコクりと頷く。
ルカと同じ。
可愛い・・・。
ゆっくりと洗う。
チンコに触れるとあの切ない声。
ルカと同じ・・切ない声。「んっ・・・」
「もっと強くする?」
美月は黙って頷く。
ゴシゴシと強めに擦る。
美月のはまだ皮が完全にむけきれていない。
勃起してもまだ可愛らしいチンコだ。
まだまだ子供。
首筋を舐めてあげる。
「んっ・・はっ」
「もっと・・いっぱい聞かせて」
先っぽをクリクリ苛める。「んあっ!」
切ない声と共に射精した。「あはっ、いっぱい出たね・・・」
「・・・っ・・」
「お風呂入ろう・・」
二人で湯船に浸かる。
美月は私の膝の上。
「綾・・・ママ・・」
「美月・・・」
この体勢でのキス。
あの時のルカと同じ。
初めて愛しくなった・・・人を好きになったあの時と・・・・。
唯一違うのは。
美月は息子・・・。
私の・・実の息子。
罪悪感も少し薄れてきた。けれどもイケナイ事なんだって思う。

私とルカの思い出。
なんとなく頭をよぎった。








2010/12/08 00:55:37(rQugZWpC)
57
投稿者: 美月 ◆Df3LS3WJTE
今回の目標は生物兵器の取引阻止。
財政破綻で再建も失敗した街がある。
高層ビルも廃屋となっている。
不良の溜まり場。
警察もいない無法地帯だ。その街の近くで運び屋のおじさんに下ろしてもらった
今回はその地点から作戦開始。
白いスーツはなかなかカッコいい。
一応迷彩布を着ておく。

激しく雪が降っている。
スーツはなかなか暖かい。寒冷地使用にしてある。
また予備を作ってもいいかもな。
装備はM21 EBR、M1911、リニアナイフ、幻覚装置、備品。
美空はHk416、M1911、リニアナイフ、幻覚装置、食料、備品。
まぁまぁ重たいけど素早く歩けるし大丈夫。
今回は長期戦になるかも。街までまだかかるな。
二人とも喋らないでもくもくと歩く。
視界不良・・・。
けどにおいと耳で頭にイメージが出る。
レーダーのように。
ザクッザクッと地面にスパイクが刺さる。
二人の間隔は1メートルほど。
迷彩布がなびく。
ヘルメットの上には迷彩布についている帽子を被っている。
電子機器なのでなるべく冷やさないように。

吹雪が弱まり視界が戻る。街だ・・・。
高いビル。
摩天楼だけど灯りはない。見捨てられた街。
雪をかぶって白くなっている。
いったん休憩するために近くのビルに入る。
僕はM1911に持ち変えて室内を探索。
誰もいないのは分かっているけど念のため。
ヘルメットの口の部分を開く。
「異常無し」
「よし・・休憩しよ」   「うん・・」
初めての寒冷地の作戦。
市街地に入れば大丈夫だろう。
「何か食べる?」
「うん、食べる」
美空がバックパックから食料を取り出した。
なるべく証拠を残さないような食べ物だ。
僕は缶詰めをIHヒーターで暖める。
小さくて電池式で安かった・・軍用ではなくスーパーに売ってたやつを少々改造した。
寒さですっかり缶詰めが冷えてしまっている。
美空と寄り添って座る。
「なんかこうゆうのもいいよね」
「・・・ん?なんで?」
美空は銀兎のヘルメットをかぶっているから表情は分からない。
首を傾げている。
銀兎のヘルメットだから可愛い。
「いや、なんとなくね」
「まぁ、分かるかも・・・こうゆう食事もいいかも」缶詰めが暖まってきた。
蓋を開ける。
チキンと野菜類が入っている。
とろっとしたソース。
薄味で美味しい。
固形食料も食べる。
チョコレート味。
水っぽい物は凍ってしまうのでNG。
甘い物はやっぱり美味しい・・食べ合わせ的にはどうかと思うけど。

食事は最低限でいい。
動きに支障が出る。
美空は双眼鏡を覗いている取引は明日の予定。
目標地点はここから3キロ先の廃ビル。
「銀兎、前進する?」
「うん、行こう」
荷物をまとめる。
ビルを出た。
ゴミは地面を掘って埋めた見つかったら困る。

商店街・・。
人がいたんだな・・。
ヘルメットの口元が閉じていても呼吸はできる。
息苦しくないし快適。
美空が作ってくれたから完璧。
吹雪が止んで月明かりが地面を照らす。
影に隠れつつ移動する。
M21EBRにはスコープとサイレンサーが付いている。
倍率は4×40固定倍率。
標準的なスコープが一番いい。
もっと多機能なスコープはあるけどこれが一番好き。薬莢を残さないために布袋が付いている。
発射しても薬莢は布袋のなかに入るようにしてある。しばらく前進。
「銀兎、人がいるよ」
「不良さんだね、ほっとこう」
東400メート先のビルの間にいる。
火を炊いているらしい。
人数は4人。
かなり寒がっている。
寒いなら来なきゃいいのに
取引場所の1キロ付近の廃ビルに入る。
誰もいないけど一応索敵してトラップをつける。
二階に陣取る。
「ふぅ・・」
「疲れた?」
「ううん・・銀兎は?」
「少し疲れた・・」
「じゃあ少し寝なよ」
「うん・・肩貸して」
美空はちょこんと僕の肩に頭を預ける。
「寝ていいよ、守るから」
「ははっ・・変わらないね」「変わらないよ・・大事だから・・」
「まだ大事な妹?」
「分かってるくせに聞くの?」
「言ってよ・・」
「お嫁さんは僕が守ります・・・」
「ロマンチックの欠片もない・・・10点」
「ひどいなぁ・・トホホ」
美空はギュッとくっついてきた。
「でも・・嬉しいよ」
「そっか・・」
暖房はない。
二人で寄り添って暖まる。それだけで十分。
美空は寝息を立てている。僕はそっとキスをした。
「おやすみ・・美空」





10/12/23 14:58 (ljDssoyB)
58
投稿者: 美月 ◆Df3LS3WJTE
朝日が窓から射し込む。
寂れた部屋が明るくなる。そろそろ取引だ。
今回は全員殲滅する。
容赦しない。
取引場所は一番大きな廃ビル。
車が何台かやってきた。
まだ撃たない。
【銀兎、準備は?】
【出来てる。いつでもいいよ。】
銀兎がビルに近づく。
車から出たやつらがビルに入っていった。
僕は廃ビルの2階から狙撃する。
【前進する】
【了解】
銀兎が隠れながらビルに近づく。
M4を持った敵が2人。
【同時に】
【了解・・】
パスッ。
スコープの向こう側で同時に二人倒れた。
【中に入る】
【了解】
銀兎一人で殲滅できる。
僕は周りの監視。

銀兎が入ってしばらくして・・・・。
【殲滅完了・・生物兵器は無し・・】
【また買い手は騙されたか・・・】
【お金だけ貰っていく】
【了解】
日本ではよくある。
現物は用意できない。
だからお金だけ貰って逃げるってやつ。
銀兎がビルから出てきた。僕も合流するためにビルを出る。
銀兎はアタッシュケースを持っている。
「開けてみよ」
「うん・・・」
開けると・・。
紙切れ。
「・・・はぁ・・」
僕はため息しか出ない。
銀兎はアタッシュケースを閉じて近くにあったゴミ箱に捨てた。
どっちもどっちだ・・。
欲に眩んだ人間って最低。どちらも買い手も売り手を殺す気だったのか。
「銀兎・・無駄足だったかな・・・」
「そうでもないよ」
何か来る感覚。
車が何台も・・・。
「皆殺し・・する?」
「しよ、無駄足にはしない・・生かして返さない」
売り手と買い手・・どちらも味方を準備させていたみたい。
かなりの数。
僕と美空は二人で近くの廃屋に隠れる。
さっきの取引場所のビルの前に車が止まる。
恐らく買い手の味方。
ガスマスクを着けている。生物兵器ではないと知っている売り手ならガスマスクはいらない。
ビルの中に入って行った。「銀兎、一人やる?」
「まだ・・・」
しばらくして少し離れた所2ブロック先の所に車が止まった感覚。
こっちは大勢。
売り手の味方か。
買い手の味方に気付いたらしい。
「どうやって倒す?」
「うーむ・・」
ワクワクするのは僕たちが人間じゃないから。
人間なら誰でも緊張する。ワクワクするけど冷静に動けるのは僕たちぐらい。

売り手の味方は周囲を取り囲むように広がった。
ざっと15人。
よっぽど期待してたらしいがアタッシュケースの中は紙切れ。
銃はAK47とMP5を持ってる・・・そんなにおいがする「羅紗、暴れよう」
「うん・・」
美空とねっとりとしたキスをする。
おまじないみたいな物。
M21からスコープを取り外す。
アイアンサイトで十分。
廃屋を出て売り手の味方から片付けていく。
街は雪で真っ白で僕たちはかなり分かりにくいはず。迷彩服も着てない・・。
売り手の味方はかなり目立つな。
せめて白っぽい服着ればいいのに。
バシュッ。
アイアンサイトで狙って撃つ。
パタッと倒れて動かなくなった。
「一人目・・」

次々に片付けていく。
淡々と。
ゲームのように。

どちらも片付けた。
また吹雪いてきた。
「銀兎・・」
「なに?」
「楽しかったね」
「うん」
吹雪で死体は埋もれる。
白く消える。
彼らにも家族がいる。
関係ない。
情けは捨てた。
銀兎と羅紗の時はそうしてる。
悩む事も何もない。
これが本当の僕たちなのかもしれない。
表の優しい美月と美空は偽りで・・・。
裏の恐ろしい悪魔の銀兎と羅紗が・・本物。
死体は雪が埋めてくれる。心が冷たくなる。
僕たちは死ぬまでこうするのかな?
分からない。
未来は・・・。
分からない。
「帰ってママに抱きつこう、そんな事忘れよう」
「うん・・そうだね」
手を繋いで歩く。
回収地点まで。
家に帰れば美空と美月に戻れる。
・・・人間に戻れる。



10/12/24 01:52 (xozoimQ5)
59
投稿者: 美月 ◆Df3LS3WJTE
好きな人間もいる。
けど嫌な人間もいる・・。僕は全てを愛せないから。僕たちはどうやって生きて行こう・・・。

「美空、夢ってある?」
「うん・・・」
「どんな?」
美空はモジモジしている。僕は抱き締めた。
「えっと・・美月と結婚する事・・」
「美空は可愛いな・・」
「なによ・・本気だもん」
僕も夢を探さなきゃな。
時間は無限にある。

学校に行って友達と遊んで・・普通な幸せ。
それは永遠には続かない。もうすぐ卒業になる。
僕は・・・・。

綾は一息ついている。
僕のクラスは全員受験成功した。
「綾、良かったね」
「うん・・ちゅかれた・・」綾はホヘーと嬉しそうな顔をする。
「みんなをちゃんと送り届けられたから・・良かったよ・・先生として嬉しい」僕は綾の肩をモミモミ。
「綾・・一緒にヨーロッパに来ない?」
「・・・ふぇ?」
「おじさんの田舎には学校が無いんだ・・だからそこで学校を作ってみない?」綾は頬杖をついてコーヒーを一口。
「私に・・できるかな?」
「綾ならいい校長先生になれるよ・・」
「美月と美空と・・一緒にいられるの?」
「いられるよ・・おじさんとも一緒だよ」
「うん・・・」
綾は僕を見つめる。
可愛い母親・・。
「美月・・もうお母さんになるから・・最後に・・しよ」
「綾、無理しなくていい」
綾は首を横に振る。
僕の頬っぺたを撫でる。
「美月にはいっぱい愛して貰ったから・・だからもう大丈夫・・もうお母さんに戻れるから・・」
「うん・・・」
綾はもう大丈夫だ。
優しく笑っている。
「だから・・最後に抱いて」「うん・・最高に気持ちよくしてあげる」
綾とキスをする。
もう何度も重ねた。
僕はキスだけでイキそうになった。
綾が唇を離してからニッコリ笑う。
「ベット行こ・・声聞こえちゃう」
「うん・・綾・・」
綾はたぶん本気を出すみたいだ・・・。
今夜は激しくなる・・。


「んっんっんっ!ああっ!」
「美月・・もっと・・」
綾の部屋で繋がるのもこれが最後。
僕も頑張るけど・・・。
「ああっ!でるっ・・っ!!」ドクッドクッ!
引き抜こうとするけど綾が離してくれない。
「あっ・・美月・・はやいよぉ・・もっとイカせて」物凄く色っぽくて・・。
可愛くて・・・。
こんなのこれから体験できないだろうな・・。
「頑張る・・まだ気持ちよくなろ・・」
「うん・・美月っ」
腰が壊れるかと思った。
それでもがむしゃらに打ち付けた。
乱れて乱れて・・・。
気を失った。


「美月・・・」
「うん・・?」
「もう・・お母さんだからね・・」
「うん・・・」
泣いている・・・。
苦しいのは分かってる。
「これからは・・美空だけ愛してあげるんだよ」
「綾・・・」
抱き締めようとした。
ゆっくり払いのけられる。「こらっ・・もうお母さんだって言ったよ・・・」
「綾・・・」
コツンと頭にゲンコツされる。
優しく優しく痛くない。
「ママって言いなさい・・」「・・・ママ・・」
「美月っ」
綾は抱きついてきた。
泣いて泣いて・・・。
朝まで泣いた。
僕も泣いた。
綾の辛さが分かってるから・・・。


もう朝?
眩しい・・・。
「美月っ、朝だよ!」
「・・・うん?」
綾・・・ママ・・。
「ご飯食べよっ!」
「うん・・」
綾はまだ燻っている。
僕への想い。
ゆっくり消えるのか・・。一生残るのかは分からない・・けど。
「ママ、朝ご飯何?」
「美月の好きな物作ってあげる」
手を繋いで綾の部屋を出た・・・。
手を繋いだりキスはする。けど体の関係は無くなった・・・。
綾がお母さんに戻った。
それで良かったか・・。
分からなかった・・・。


荷物はだいたいヨーロッパに送った。
この家はベルとランスが使う事になった。
修行を終えた二人はたくましくなって帰ってきた。
「ベル、ランス。頼むね!」ベルとランスは相変わらずケンカばかり。
「お任せあれ・・」
「美月様・・ランスは寂しいです・・」
ランスはしゅんとしている僕はランスの手を握った。「たまには会いにくるから、大丈夫だよ!」
「はいっ!」
家を去る。
三年間日本で過ごした家。色んな事を教えられた。

綾と僕と美空でお墓に向かう。
長い階段・・。
日本に来たばかりの頃も登ったな・・・。
利奈がいた。
「あっ、おはようございます」
利奈がぺこりと頭を下げた「今日・・行くんですね」
「うんっ、利奈ちゃん元気にね」
綾が利奈の頭を撫でた。
利奈はゆっくり頷いた。
「美空ちゃんっ!」
美空に抱きついた。
「り、利奈っ・・」
「美空ちゃん元気でね」
もう利奈もかなり身長が伸びた。
美空より少し高い。
利奈は僕の方をゆっくり見た。
「美月くん・・ありがとう・・元気でね」
「うんっ・・」
四人でお墓参りをする。
お墓も持っていきたいけどパパの好きなこの土地にある方がいいと綾が言っていた。
「ルカ・・幸せだよ・・」
綾が呟く・・。
幸せか・・・。
パパ・・ありがとう。
僕と美空を生んでくれて。
利奈と別れて車に乗る。
利奈はずっとずっと手を振っていた。
見慣れた景色が遠ざかっていく。
寂しくなる・・・。
僕もここが好き。
けどずっといられない。
美空はお菓子を食べている、今日は白いワンピース。可愛い可愛い・・僕の美空・・大事にしたい。
「美月、食べる?」
「うん、ポテチちょうだい」「ほいっ」
ポテチを一口かじる。
綾が運転している。
空港へ向かう道。
未来へ向かう道。





10/12/24 19:35 (xozoimQ5)
60
投稿者: 美月 ◆Df3LS3WJTE
ヨーロッパについてしばらくして。
おじさんの家の敷地内で工事が始まっている。
ママは腕を組んでそれを眺めている。
「私の学校っ!マィ、スクゥウウル!」
「ママ、良かったね」
「うん、美月のおかげ」
「えへ・・僕のおかげか」
美空は大福とマックと遊んでいる。
大福はこの土地にもだいぶ慣れてきた様子。
マックとじゃれている。
ヨーロッパの空気は懐かしいな。
少し麦のにおい。
「さて、お昼作るかな・・美月、美空呼んできて」
「うん、わかった」
ママが家に向かった。
おじさんと仲もいいし結婚すればいいのに。
「美空、お昼だってさ」
「あ、うん・・」
マックと大福が並んで座っている。
マックも大福もメス。
残念ながら仔犬はできない「仔犬欲しかった?」
「まあね・・僕、仔犬触ってみたいなぁ・・」
美空が僕に腕をからませてきた。
相変わらず僕はドキドキしてしまう。
いい加減慣れないと。
「美月、子供欲しいね・・」「うん・・・えっ!?」
美空は微笑んでいる。
見た目は全く変わらない。美少女のまま。
「欲しくない?」
「僕、僕は・・」
「美月と私の子供・・欲しいでしょ?」
「まぁ・・まだ早い・・」
「なにそれ・・」
僕たちに子供はできない。それは分かっている。
「冗談よ・・私たちに子供は出来ないよ」
「うん・・」
美空はそれでも笑っている「美月がいればいいもん」
「ははっ、僕もだよ!」
手を繋いで家に戻る。
マックも大福も付いてきたおじさんとママが料理を作っている。
僕と美空は椅子に座って待つ。
広い食堂。
前は広すぎると思っていたけど今はちょうどいい。
今日はおにぎり。
何種類もある。
「いただきます!」
四人でぱくぱく食べる。
「おじさんはママと結婚しないの?」
ママとおじさんは一瞬固まる。
「ははっ、ありえない!」
「そうだよな!」
僕は首を傾げた。
なんでかな?
ママがおじさんの肩を叩いた。
「あんた、美月と美空に言ってなかったの?」
「ああ・・」
おじさんは軽く咳払いをして僕たちを見る。
「俺はな・・女には興味ないんだ・・分かるな?」
「ほぇ・・」
「ふぇ・・」
つまりそうゆう事。
それ以上は聞くまい。

おじさんの家のすぐ近くの武器倉庫がある。
なかなか大きい。
セーフルームほどではないけどかなりの種類の銃器。銀兎と羅沙スーツもここに保管してある。
美空と僕は椅子に座ってスーツを眺める。
「まだ改良できるかな?」
「美月のは完璧に作ったつもりだけど・・・まだ改良できるよ」
「そっか・・」
ヨーロッパに戻ってから訓練は欠かさずやっている。銀兎と羅沙にはたまになる時もある。
けどスーツを着て組手をしたりするだけ。
必要な時には着て戦うつもり。
「美空、夢・・できたよ」
「なに?」
「世界に種をまくんだ・・平和の種・・」
「・・種?」
「僕のアイディア・・平和に繋がるような・・考えの種」
「平和って・・戦争を無くすとか?」
「そんな感じ・・・」
美空はバカにするようにクスッと笑った。
別にムカつかない。
「僕が種をまいて・・誰かが水をやってくれれば・・きっと・・なると思う」
「人間が地球にいる限り戦争も平和も無いよ・・」
美空はため息をついた。
それは僕もよくよく分かっている。
人間は醜い所もある。
けどとても暖かくて優しい生き物でもある・・・。
「僕は人間の優しい部分を信じたい・・・」
美空が手を握ってきた。
暖かい・・。
美空は笑っている。
「美月・・やっぱり素敵・・・大好きだよ・・美月のそうゆう所」
「ははっ、ありがと」
僕も握り返す。
「二人でやろう・・」
「うん、美月と作るよ」
またスーツを見る。
黒いボディ。
可愛いフォルム。
このスーツは捨てられなかった。
どうしても・・・。

夜になってから銀兎と羅沙になった。
組手をするため。
日本にいた時よりさらに強くなった。
「ほっ、やっ!」
僕の回し蹴りを綺麗にかわす美空。
隙をついてくる。
「てやっ!」
抱き付いてきた。
押し倒される。
「ははっ、負けた・・」
「よっわーい」
美空は僕に勝つといっつもこのセリフ。
「銀兎・・ううん・・美空、キスしよ」
「あは・・いいよ」
倒れたまま抱き合って。
キスをする。
月がまた僕たちを見てる。好きなだけ見ればいい。
僕はやめない。
美空とのキスを。
生きる事を。
永遠にこの世界を美空と眺める。
「んっ・・ちゅっ・・はぁ」唇を離す。
美空がヘルメットを外した僕もヘルメットを外す。
「美月・・」
「美空・・」
お互いの名前を呼ぶ。
分かっていても確認が必要気持ちの確認。
想いの確認。
「好き・・愛してる」
ぴったりと重なるようなタイミングで。
同じ想いを伝えた。
二人で変えて行こうと思う僕のまいた種が悪用される時は銀兎と羅沙の出番。
芽が出ないうちに摘み取る
そうならないように信じたい。
人間の優しい部分を信じたい。
世界は愛せなくても。
信じたい・・・。
人間を・・・。











美空て芝生に寝転がる。
「美月、言ってよ」
「なに?」
「今思ってる事」
「えーっ・・なんか恥ずかしいよ・・ドラマのセリフみたい・・」
「言って・・」
「世界一・・愛してる」
美空がクスッと笑った。
「ははっ・・宇宙一じゃないの?」
「なんだよそれ・・きりがない」
「まぁ・・・60点くらい」
「はぁ・・そうですか」
美空には全く飽きない。
これまでも。
これからも。
一生飽きないで愛せる。
大事な大事な・・僕のお嫁さん。
「今のは0点・・」
「うっさい!人の心勝手に読むなよっ」
「ばか・・ははっ!」
「あははっ、僕は、ばかだ」「認めた・・」
美空の手を握った。
昔も今もこれが一番好き。「幸せだね・・美空」
「うん・・幸せ・・」
幸せ。
最高に幸せ。
言葉にできないよ。
とにかく幸せ。


【・・・End・・・】




10/12/24 20:46 (xozoimQ5)
61
投稿者: すれぬし ◆Df3LS3WJTE
終わりました・・・。
長かったような・・でもたいして時間はかかってないような。
最後まで読んでくれてありがとうございます。

なんかまた別の話書きたくなってきました。
感想聞かせてください。

10/12/24 20:57 (xozoimQ5)
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