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不倫旅行
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:不倫旅行
投稿者: 影法師
**短期集中投稿です**

「あなた、それじゃ行かせて貰います。」
「ああ、あまり無理しないで、注意して行って来なさい。」
主人のその言葉に送られて、私は家を出ました。
主人とは見合い結婚でした。
父の友人の勧めで、見合いして、その父が主人をとても気に入った様でした。
私も、当時付き合っていた人もいませんでしたし、主人にも好感は持っていま
した。
なので、勧めもあって一緒になりました。
それから12年、子供も大きくなり、手も掛らなくなっておりました。
主人は真面目で、家族思いの人で、私にとって申し分の無い人です。
ただ正直言いますと、この12年の間、主人に対し、トキメキを感じた事があり
ません。
夫として満足しているのかと言えば、それは嘘になります。
ハッキリ言えば、愛していないのだと思います。
今私には、夫以外に愛している人がいます。
その人とは、すでに3ヶ月程の付き合いがあります。
彼は今私がパートとして働いている会社の、上司に当たる人です。
2年ほど前に奥様を亡くし、男の手で2人の子供を育てている方です。
年は私より10才上の45才です。
夫と違い、グイグイと私を引っ張ってくれるタイプで、いつしか、そんな彼に
好意を抱いておりました。仕事を終えた後、時折私をお茶に誘ってくれる事が
有り、その会話の最中、彼も私に好意を持ってくれている事を知りました。
ただ、私が夫有る身と言う事を彼も知っていますので、私達はそれなりの関係
を保ってはおりました。
そんな彼が、あの日、私の手を掴んで言ったのです。
「礼子さん、君が欲しい・・。」
熱い目を私に向けて、私を欲したのです。
「課長さん・・。」
「その呼び方は止めてくれないか、今の僕は、一人の男として話しているのだ
から。」
彼の言うとおりでした。
如何してもその呼び方に慣れていましたので、ついそう彼を呼んでしまいま
す。
「ごめんなさい、つい呼びなれているから・・。」
「君さえよかったら・・二人の時は名前を呼んで欲しい。」
それは、女の私としては本当に嬉しい事でした。
その時の私は、すでに女としての歓びを忘れかけていたからです。
家では妻と言うよりは、母親であり、お母さんと言う存在でした。
主人でさえ、私を「お母さん」と呼ぶ始末です。
もう、私が女だと言う事を忘れている様です。それは夜の生活にも表れており
ます。
ここ暫く、女として愛された事がありません。
私自身も、そう言うものだと思い始めておりました。
夫婦を永い間続けていると、何時しかこういう関係になるものだと・・。
私にとっても、主人は・・「お父さん」でした。
そんな私の前に突然現れたのが彼・・木島雄一さんでした。
「えっ、そんな・・・。」
「雄一って呼んで欲しいな?」
「そんなの恥ずかしいですよ、急に言われても・・。」
「その代わり僕も、君の事を礼ちゃんと呼ばせてもらうよ、いいよね?」
私と雄一さんの距離が、一気に狭まりました。
呼称については断る理由は無いので、承諾したものの、彼の申し出には驚きま
した。
「困るわ、そんな事言われても・・。」
「ごめん、君の置かれた立場は判っているつもりだよ。でも僕の気持だって、
礼ちゃんには判っているはずだ。」
「それは・・確かにそうだけど・・。」
「僕が嫌い?」
雄一さんが意地悪な質問をぶつけて来ました。
私は自分でも驚く程に、激しく首を横に振っていました。
それは半面、好きと宣言していた様なものでした。
「一緒に旅行に行って欲しい?」
それが、彼からの申し出でした。
「旅先で、君と結ばれたい。」
何と言う・・痺れる様な誘い言葉でしょう。
私は、拒み言葉を忘れておりました。
既婚の立場を考えれば、決して受け入れられる事では無いのです。
即断って当たり前に話しなのに、私は迷っていました。
そして私の口から出た言葉は、
「私に主人を裏切れと言うの?」
「そうして欲しい、礼ちゃんを僕のモノにしたい。」
何が何だか分からなくなる程に、頭の仲が混乱してしまいました。
「返事は今じゃなくても良いから・・。」
この年になるまで、こんな複雑な気持ちになるのは、初めての事でした。


<影法師>
2010/04/17 19:55:38(zo.8ctiY)
12
投稿者: 気になる
影法師殿、人妻、片平冴子の事をお忘れです。
一つずつ完結をお願いいたします。
10/04/19 22:52 (KDasni5e)
13
投稿者: 影法師
「人妻」の件、忘れている訳では有りません。いろいろと書いておりまし
て、現在中断しておりますが、再開する予定はあります。もう少しお待ちく
ださい。不倫旅行は執筆が終わっておりますので、次は人妻を完成させるつ
もりです。申し訳ありません。<影法師>
10/04/20 00:04 (PkaTIF2f)
14
投稿者: 影法師

朝食を取りながら、
「今日は如何しようか?」
直ぐに帰りたくない気持ちは一緒です。
夕方までに戻れば十分だと思っていましたので、
「何処かに寄ってみましょう。」
「そうだね、そうしようか・・?」
相談の結果、彼が育った静岡に行く事にしました。
今はだれも住んではいないそうですが、彼が生まれて育った家が残っている
と言うので、
彼とそこを訊ねてみたいと思いました。
彼の案内で、小中学校や、思い出の場所を案内してもらいながら、子供の頃
の話も聞かせて貰いました。
「礼ちゃんの事も知りたいな?」
「私の事?」
「ああ、礼ちゃんの事は何でも知りたい。」
「あんまり聞かせる様な話無いわよ。」
「どんな子供だったのかとか、どんな遊びをしていたとか・・。」
彼とそんなたわいない話を出来るのが、こんなにも楽しい事だとは・・。

「もっと早くに逢いたかった。」
最後はこんな話に落ち着きました。
「私も・・そう感じているわ。雄一さんともう少し早く逢えていたら良かった
のに。」
二人の思いはそれに着きました。
現実の時間が、私達の身に迫って来ておりました。
「最後の時間を、礼ちゃんと二人きりで過ごしたい。」
彼が、突然私にそう言い出しました。
それが何を意味するのか、さほど時間はかかりませんでした。
私は彼の言葉に、黙って頷くだけでした。
少し早目の新幹線に乗り、手前の新横浜で下車しました。
駅前のホテルにチェックインすると、改めて部屋の中で抱き合いました。
「後悔してない?」
彼は何度目かのキスの後、私に訊ねました。
「何を後悔するの?」
私は彼を見上げながら訊き返しました。
「勿論、僕とこうなった事だよ。」
「結ばれた事?」
「それもある。」
「こうなるのが運命だと思っていたから、後悔はしていないわ。」
「もしもの時、責任は取るよ。約束する。」
彼の言葉に、私は首を横に振りました。
「それは無いと思う、主人とは別れるつもりないもの・・。」
私の言葉に、彼の方が驚いていました。
「そうなの?」
「今度の事を決めた時、そう心に誓ったのよ。主人を裏切る事にはなるけど、
これからは死ぬまで主人に尽くすつもり。それが、主人に対するせめてもの
私の罪滅ぼし。」
この事は最後に彼に話すつもりでした。
「なるほど・・。礼ちゃんらしいね。」
「真面目すぎるのよね、もっといい加減に生きられたらいいんだけど。」
「判ったよ、礼ちゃんの考えは。」
彼の胸の内が見える様です。
「今はまだ雄一さんのモノ・・。」
私は黙って彼の胸の中に顔を埋めました。

<影法師>
10/04/20 16:19 (PkaTIF2f)
15
投稿者: エッチ
なんか、せつないね。彼を愛してるけど、ご主人に対しても申し訳けなくおもう気持ち。その言葉に驚きの反応を見せる男性……。この後、どうなるのか…?続きをお待ちしてますね。
10/04/20 16:41 (VBzpvXGl)
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