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1:ひとしずくの排卵
投稿者:
いちむら沙織
2011/08/18 13:16:48(p36zYMIP)
投稿者:
Stream
すみません。26は私、Streamです。打ち間違えました。
11/10/11 08:48
(CIayLze8)
投稿者:
いちむら沙織
十八話
_紳一は、こめかみあたりに麻酔針を打たれたような感覚をおぼえた。 「……どうって……まさか」 「和彦くん本人から聞いたことなんだで。わしが紫乃さんにした事を許す代わりに、自分がした事を誰にも言うなと言われたが、春ちゃん……いや、春子やあんたらのことを思うたら黙っていられなくなった」 _紳一も繁も、いやな汗があとからあとから滲み出てくる。 「もっとえらい事が起きる……。わしのせいで和彦くんは心が病んでしもうた……。だから誰かが救ってやらんと、この先も何人ものおなごが泣くことになる……」 _繁はそう言うが、どうにも和彦のことが気に入らない紳一は気が進まず、和彦が罪を犯したという話もどこか信じがたい。 _しかし、その和彦は今、春子を車の助手席に乗せて自宅に向かっている。 _和彦の歪んだ愛情が春子に迫っていることなど、紳一が知るはずもなかった。 「そういえば春子はどうしたね?まさか祭に繰り出しとるんか?」 _繁は唾を飛ばしながら紳一に訊いた。 「友達と祭に行く約束をしていたみたいで、おそらく今頃は──」 「それはいかん。和彦くんはいつだかわしにこう言ったんだ。『あんたが紫乃にしたことを、俺がやったとしてもそれが道理。あんたと俺はおなじ、いやしい人間ということだ』とな」 _紫乃の命日の墓参りの場で、和彦から忠告されたことを紳一は思い出していた。 「養鶏場の佐々木さん、あの人には気をつけておいたほうがいい」 _あの時、九門さんが言っていたのはまさにこのことだ。 _しかし、そう言った本人がまさか強姦に手を染めていたとは。 _紫乃を寝取られたうえに、子どもまで産ませた佐々木さんに仕打ちをするなら、その春子をも辱(はずかし)めるというのだろうか。 _厄介なことになった、と紳一が舌打ちしていると、家のおもてのほうで誰かが玉砂利を踏む音が聞こえた。 _森南つぐみだった。 _紳一と一緒に祭に行こうと思いを秘めて訪れたのだが、少し浮かない顔をして、「ここに来る途中で春子ちゃんを見かけたのですけど、それが、男の人と一緒に車に乗っていて」と目をまるくしながら言った。 _紳一は鼻の奥がツンとしびれた。 _嫌な予感がする、と繁が視線を鋭く外に向けると、靴を履くのもめんどうだといった風に紳一は家を飛び出し、やがてつぐみの目でも追えなくなってしまった。 _森南先生は九門さんの顔を知らないわけだし、春子を乗せた車を運転していたのが九門さんだという可能性は十分ある。 _紳一は、もつれそうな足をとにかく前に出して走りつづけた。 _車が小石を踏みつけながら停車すると、春子、和彦の順に車から降りた。 _ここに来るのも、あの事件のあった日以来だ、と春子は思った。 _でも今日はこのあと美智代と二人で祭の縁日を楽しむ予定なのだから、さっさと美智代を連れてもと来た道を帰るはずだった。 _玄関に入ると、そこには赤い鼻緒のついた黒い下駄がそろえてあった。 _おそらく美智代のものだろう、と春子もその横に自分の下駄を並べて彼の家に上がったとき、いきなり後ろから手拭いで口を塞がれたと思ったら、今度は手首に痛みがはしり、両腕を後ろ手に縛られたと気づく間もなく自由を奪われた。 _あっという間の出来事に、しかも着慣れない浴衣のせいで春子はほとんど抵抗もできないまま和彦の手にかかり、カーテンが閉めきられた一室に放り込まれた。 _そのはずみで尻餅をつき、唯一うごかせる脚で後ずさりするものの、すぐに背中は壁に突きあたる。 _春子がおそるおそる見上げた視線の先に無表情な父の姿があった。 _お父さんは私になにをするつもりなのだろう。 _あんなに優しかったのに、今はなんだか人が変わってしまったみたい。 _実の父と実の娘なのだから間違いは起きないはずだもの。 _それに美智代だってこの家にいるはず。 _美智代はどこにいるの? 「春子……」 _彼がそう言うと、こんな状況でありながら春子は和彦のことを父親を見る目で見つめた。 「春子ももうじき十七になるか。その浴衣もよく似合っているし、紫乃に似て美人になったな。紫乃の血をひいて……」 _和彦の表情がかすかに曇ったように見えた。 _私の中にはお父さんの血だって流れているんだよ、と春子は言いたかったが、口が塞がれていてなにも言えない。 「春子が深海紳一さんに惹かれる気持ちはわかる、血のつながらない親子なのだからな。でも、春子のほんとうの父親がどこでなにをしていて、娘のことをどう思って暮らしているのか、春子はそれを知っておかなければいけない歳になった」 _この人が言いたいことは何なのか。 _私の父親はあなたで、今も私のことを愛して暮らしている、それが違うと言いたいのだろうか。 _春子は戸惑った。 「こうすればわかるだろう──」 _そう言って和彦は春子に近寄り頬にキスしようと顔を寄せたのだが、春子はそれを拒絶して顔を背けた。 _まだ春子が小さい頃に父からされたそれとは違い、これはもう男が女を扱うときのキスの気配だったのだ。 「そうか……。ほんとうは俺だってこんな物は使いたくないんだ。春子さえ大人しくしていてくれたら、誰も傷つかずに済むんだよ、わかるよな?」 _和彦は太い声でそう言ってから、懐からなにかを取り出す動作をした。 _そこに見えた物が春子の視界の隅っこでギラリと光った。 _なにかはわからないが、白い刃(やいば)の付いた物だというのは確認できる。 _震え上がるほどの恐怖が私をおそってくるにちがいない、と思った春子だったが、父親からそんなものを突きつけられたことがとても悲しく、恐怖よりも先に淋しさが溢れてきた。 _そんなことをしてまで娘を犯したいの? _こんなの不潔だよ。 _私だって普通に恋して男の人の体を知ったけど、ほんとうの親子のそういうのは知りたくない。 「春子……泣いてるのか?」 _明かりの少ない部屋はそれだけで異常な空気をためこんでいるようで、そんな空間で自分に体の関係を迫ってくる父の姿が哀れに思えて、春子は涙をこぼした。 「俺のことが哀れなのだろう?汚らわしいだろう?だったらあの男はどうなんだ。俺から大切なものを……紫乃をうばって……、その上、春子まで」産ませて、と言いたかったのだが言葉にならずに和彦は唇を歪めた。 _お母さんをうばった? _あの男って? _和彦の言葉の意味を知ろうと思う春子だったが、いつの間にか和彦は春子のすぐそばまで迫っていて、春子の浴衣の帯に手をかけていた。 _はっ……、いやっ……。 _彼の手から逃れようと、自由のきかない上半身をなんとかよじれさせてみると、思惑とは逆にひゅるっと帯がほどけてしまい、はだけた浴衣の下の脚はもう和彦の視線をあびるしかなかった。 _春子がもがけばもがくほど浴衣は畳を舐めながらひろがっていく。 「紫乃……、やっと会えた……」 _和彦は、すっかり女の体に成長した春子の艶姿(あですがた)に紫乃を見たのか、何度もかつての妻の名をつぶやきながら春子に覆いかぶさり、浴衣をむしって乳房を抱いた。 _お父さん、だめ。私は春子、お母さんじゃない。 _心でそう叫びながら無駄な抵抗をつづける春子も、彼の屈折した愛情のまえではただの女だった。 _ブラジャーの山をずらされると乳首が恥ずかしそうに顔をだして、右を向けば彼の指がそれをころがし、左を向けば彼の口がそれに吸いついている。 _生暖かい感触がとめどなく春子の乳を火照らせ、やがて頭の中が熱くなってくるのだった。 _いやだ、お父さんはずるいよ。 _そうやっていれば女の子の気持ちがおかしくなってくるって知っているんだもの。 _私の女々をおかしくさせないで、ああ……。 _乳房と唇とがまみれるいやらしい音が部屋に染みわたって、和彦は春子の下着を脱がせると、こんどは自分の着衣も脱ぎはじめた。 「紫乃、もう一度だけ春子を妊娠してくれ」 _そんなことを何度言っただろうか。 _刃物はすでに彼の手から転げ落ちていたのだが、それ以上に鋭いものが春子の股ぐらに向けて無言の威嚇をしていた。
11/10/11 13:57
(Lntp/8mE)
投稿者:
いちむら沙織
十九話
「英語の先生をしているとは、若いのにたいしたもんだ」 「そんなことありませんから。あの……、深海さんは大丈夫なのでしょうか?」 _まったく事情のわからない森南つぐみは、春子を追って出ていった紳一とのあいだに何があったのかが知りたくて、その事情を話すと言う佐々木繁に連れられ、養鶏場に向かう農道を歩いていた。 _しかしそれは繁の口実だったのだ。 _今日は女房も祭の役員にあたっているから、婦人部の連中と夜まで帰って来ねえはずだ。 _それにしてもなんとも器量の良い娘だ。 _今更おなごに悪さをしたところで、老いぼれた罪人の後生なんて先が知れている。 _それなら最期ぐらいは若い娘の甘い蜜をすすらせてくれ。 _そんな繁の黒い腹の内とは対照的に、色白のつぐみの肌は日に焼けることもなく透いていて、おそらく性器も清潔で良い匂いがするのだろう、と想像させるほどの美しい容姿だ。 _それでいてハイカラな洋服を着るでもなく、おとなしめの白いブラウスと丈の長いスカートも黒といった感じなのだが、なによりも華のある色気が冴えているのだ。 _堪らん──。 _繁は口の中に唾をためて、つぐみを上目で見ている。 _会話も少なくしばらく歩いていくと、土地のわりに小さな鶏舎と、低い屋根の家が見えた。 _放し飼いにされた鶏が地面をつついてミミズを掘ったりしている。 「汚いところだが、遠慮はいらんよ」 _繁は彼女に先に敷居をまたがせ、後ろ手に戸締まりをすませると、しめしめと背中を丸めてつぐみの尻を追っていった。 _そして、一切の警戒心もないまま繁の檻(おり)へと足を踏み入れた時、つぐみは腰をさらわれるままに倒れこみ、気づいた時には畳を舐めさせられていた。 _つぐみは錯乱した。 _自分でもなにを叫んだのか、あるいは悲鳴をあげたつもりが声にならずに喉をひきつらせたのか、とにかく畳に爪をたてて腹這いを試みた。 「観念せい、わしに股を割らせたら、あんただって溺れしまうんだからな」 _繁はそう言って、地べたを這うつぐみの体を軽々とひねり、仰向けの全身を泳ぐように服の上から揉み触った。 _ブラウスのボタンがぷつぷつとはじけ飛び、ぱんと膨れた白いブラジャーがあらわになると、つぐみはさらに激しく抵抗する。 _が、それもかなわない。 「い……いあ……、はえへ……」 い……いや……、やめて……。 触らないで……。 _そうして恥ずかしさに暮れるつぐみに、繁は食いついた。 _興奮して鼻水を出したまま彼女のブラジャーをむしって、桜色の乳首に息を吹きかけながら、乳房をなぶったり手からこぼしたりした。 _つぐみの体は敏感だった。 _繁の淫触にびくんと体を跳ね上げると、繁の股間もびくんとうごめく。 「こんなにええ乳しとるなら、女々もさぞかしええ具合になっとるだろう」 _繁はつぐみのスカートを乱暴に捲って、太もものあいだに自分の腰を割り込ませた。 _そこから、女のいやらしい体臭がまとわりついた下着があらわれ、この男は指先に唾をつけると、障子に指で穴をあける要領で、つぐみの下着のど真ん中をえぐるように押した。 「うっ……ううっ……」 _どうにもできない吐息と、火がついた恥丘。 _つんつん……、すぼすぼ……、と繁の指がつぐみを犯す。 _よじれた下着を陰唇が噛んでシワをつくる。 「ほおお……、女の早漏は初めてだ」 _繁が言うとおり、純白の生地のいちばん細ったところに染みができている。 「あんた、こんな出来損ないの男に犯されているのに、よくも濡らしていられるもんだ」 _わいせつな言葉を浴びせながら下着越しの割れ目をしごくと、愛液の染みは縦長にひろがり、ぬかるんだ。 「いう……いっ……ひん……」 「よく仕込んである。もしかすると、自慰が好きなくちだな?」 _つぐみはそれには答えず、それでも膣はじゅくじゅくと疼きだした。 _繁はズボンのベルトをたわませ、せわしい手つきで下半身を露出させた。 「きゃ」 _つぐみが目を伏せる。 _彼のいちもつは年寄りの体に似合わず、そこだけ錆が落ちたように赤黒く磨かれ、たくましく首を振っている。 「わしが子づくりの世話をしてやる。そんであんたは犯された体のまま教壇に立って、女生徒らに避妊のやり方でも学ばせたらいい」 _いひひ、と黄色い歯を見せて繁がにやけているのを見て、つぐみは自分の体が豊かに成熟してしまったことを今さら恨めしく思った。 _こんな男の為にぜったい泣いてやるもんですか。 _深海さんのことだけ考えていれば私はきっと大丈夫。 _それに、女は快感がなくても生理的にいろんなものが下りてくるというのに、この男は婦人というものを勘違いしているわ。 _そんな強がりを一度は考えてみたが、繁に下着を奪われ、性器が空気に触れると、隠したいのに隠せないもどかしさで「ああん……」と鼻を鳴らした。 _繁はつぐみの腰を持ち上げ、自慢の肉竿を前に後ろに揺らして空振りしてみせる。 _そして亀の首をつぐみの膣口にあてがい、うぶな女を気取る装飾を剥がしにかかった。 _父と娘は裸の下半身を向かい合わせ、今にもつながろうとしていた。 _いや、父が娘を犯そうと全身をきばらせているのだった。 _春子はまだ手拭いで口を塞がれ両手は背中で縛られたまま、浴衣と下着を剥かれた裸体を力なくさらしている。 _その姿に紫乃の錯覚を見ている和彦は、春子の割れた赤身を指でなぞっていく。 「んっ……ん……」 _その触り方は春子の性感のつぼを知りつくしているのか、クリトリスと尻の穴を行ったり来たりしながら陰唇を掻き分け、さらには透明な汁をこぼした膣口を粘らせ、春子を溺れさせていった。 「ここからもう一度春子を産んでくれ、紫乃」 _そう言って和彦の指が春子の膣に挿さると、春子は背中を大きくのけぞらせて膣に力を込めた。 _その指から逃れようとしてもすぐに追ってくる。 _そしてもっと深くまでさぐられ、開かれ、熱くて熱くてたまらない。 _お父さんの目の前で私は恥ずかしいものを出してしまった。 _不潔に女々を濡らした娘にどんな仕置きをするつもりなの? _春子の気持ちが体に追いつこうとして、だんだんと乱れていくのだった。 _その変化を見透かした和彦は春子の膣から指を抜き、そこに絡まった愛液が爪のあいだにまで入り込んでいるのを見て、春子の股間に迫った。 「うんんん……」 _父と娘がつながった瞬間だった。 _いたずらをした時の罰でもなければ、優秀な成績を褒められた時のご褒美でもなく、ただ性欲を処理するための行為だった。 _娘の膣で父の男具がうごめいて、血縁を越えた快感にしばらくもてあそばれていた。 _こんな愛され方ってあるのかしら。 _私のことをお母さんだと思って抱いているのか、それとも娘だとわかって犯しているのか。 _どちらにしても私は父親に抱かれて、喘いで、脚をひらいている。 _和彦は春子の上で何度も唸って、しゃかしゃかと腰を振った。 _その動きに合わせて春子の頭も上下に揺れる。 「ごめん紫乃、ほどくのを忘れていたよ」 _和彦は春子に挿入したまま、春子の口と手から手拭いをほどいてあげたのだが、その唇から出る言葉は喘ぎばかりで、自由になった手も和彦を殴るでもなく父の太い腕にしがみついていた。 「あっ……くふ……あんぐ……ああん……」 _子宮がぞくぞくしてもがいていると、春子の足がなにかを蹴った。 _それはガサゴソと転げて、その音に気づいた和彦がそちらを向いて「紫乃のために買っておいたんだ」と手に取った。 _それは茶色い手提げ袋で、その中から出てきたものは女性用の化粧道具だった。 _お父さんは私のことをどうしてもお母さんにしたいのね。 _今でもお母さんを愛しているから私をこんなふうに扱って、愛する人を失った現実から逃げているんだわ、きっと。 _だけど私は私なんだもの、お父さんの子どもは産めない。 _かわいそうなお父さん。 _禁じられた親子の営みだとわかっていても、初潮を過ぎれば女はみな性欲や性癖を隠したがるものなのだから、春子の場合もそうなのだ。 _だからもう正しい判断ができないでいる。 _娘の膣を犯したまま父は化粧道具のひとつを手に取り、娘の顔にそろそろと近づけていった。 _春子が目を閉じると、眉毛にそって眉墨が塗られる気配がした。 「あ……」 _筆先でくすぐられたおでこもすでに性感帯になっている。 _そしてほっぺに頬紅を吹かれると、膣がぐいぐいと父を締めつける。 _最後に口紅を描き足せば、その美しい仕上がりに和彦は我ながらうっとりして、「紫乃……、きれいだよ……」とささやきながら股間を打ちつづけた。 _春子の意識もよそへ連れて行かれそうになった頃、膣は愛液を捨てるように溢れさせ、その中で和彦のいちもつが泳いでいた。
11/10/13 11:23
(18XnO1.c)
投稿者:
いちむら沙織
こんにちは、読んでいただけて嬉しいです。
あの作品に関してはかなり雑というか、行き当たりばったりで思いついたアイデアを足していっただけなので、深読みしてみても何も出ません。 それでも楽しんでもらえたのなら、その感想が私の次の作品への糧になります。 推理小説も好きなので、その要素を入れてあるのはそういうことです。 それから、浮気がステータスだと言っている友人が私のまわりにもいますが、私個人としては「それってどうなのよ?」って思ってしまいます。 たぶんですけど、今の旦那とぜんぜんタイプの違う男性から口説かれたら、家庭を壊さない程度に関係を持ってしまうかもしれませんけど、そこはまだ妄想の域でしかないので、なんとも……。
11/10/13 11:42
(18XnO1.c)
投稿者:
いちむら沙織
二十話
たぴ……たぴ……たぴ……。 _繁の亀頭がつぐみの陰唇をびらびらと舐めるたびに湿った音をたてる。 _さっきからつぐみは背中をぞくぞくさせて彼の愛撫にたえていたが、クリトリスが甘く疼くのは表情から消せなかった。 「ここがええのか?乳よりも女々が感じるんか?」 「もうこれくらいで……あん……、許してああ……あ……」 「それはいかんな。わしが満足できたら、紳一くんのことを話してやってもええんだが」 「そんな……」 「どうだ、犯してくださいって言えるか?」 _つぐみは俯いて首を横に振る。 「紳一くんと二度と会えなくしてやることもできるんだ。先生あんた、紳一くんを好いとるだろ?」 「それは……だって……」 _言葉をすぼませたつぐみの目を黙って見据える繁。 _彼女の心を折るように乳首をひねって股間をこねくり回す。 _喘ぐつぐみ。 _触る、濡れる、ほじくる、喘ぐ、舐める、のけぞる。 「はあはあ……あう……お……犯して……くださ……いい……」 _つぐみはその言葉を口にしてしまった。 「うん?先生は英語はできても日本語はなってないな。もう一度だ」 「……私を……犯してください」 _言い終えるのと同時に繁の太い柱がつぐみの体を貫いた。 「ううっ……くぁ……」 _肉体を突き破って骨までひびくほどの衝撃がつぐみを犯した。 「若いおなごは締まりがええ……ふんっふんっ……。ほれ、まだ言いたいことが……ぐっぐっ……あああるだろう?」 _腰を突きながら繁が促す。 「あうあん……き……気持ちいい……犯されて……ううっ……気持ちいいです……」 _そこに清楚なつぐみの姿はなく、男とつながって卵(らん)を差し出す女が快感に溺れているだけだった。 _穴から噴き出す汁を浴びながら繁は膣にしごかれ、情けない声をあげて射精を告げた。 _子宮口にまで流れてくる彼の膿(うみ)がどくどくと大量に注がれ、膣が少しふくらんだ気がした。 _二人は肩で息をしたまま性器をはずし、畳をふやかす染みの上に新しい染みがひろがっていくのを見た。 _満足げに顔を赤らめた繁を見て、つぐみは思った。 私を犯したことを後悔させてやる。 あなたは私の中で射精をして思いを果たしたかもしれないけれど、私はまだ満たされていない。 あなたが私にしたことを、今度は自分の身で知ればいいのよ。 _そんな思いを腹に据えて、つぐみはふたたび繁に向かって股をひらいた。 「まだ……、私はもの足りないんです……。私から言うのも恥ずかしいんですけど、もっと犯して欲しいんです。ほんとうは男にいやしい女なんです」 _つぐみの意外な態度に繁は一瞬おどろいたが、それは都合がいいとまた鼻の下をのばして、「いいものがある」と言って部屋を出た。 _そして数分も経たないうちに戻ってくると、バケツと薬のような物を手につぐみのそばに座った。 「ただの火傷薬だが、これがよく効くのだよ」 _プラスチックの小さな容器の蓋をはずすと、繁は中の白い軟膏を指ですくってつぐみの乳首に塗りつけた。 「うん……」 _つぐみは片目をつぶって薬の感触に堪えている。 _乳首はこれ以上ないほどかたく起って、しだいにハッカみたいな冷たい刺激が肌を刺しはじめた。 「具合はどうだね?」 「はん……冷たくて……ふっ……熱くて……はあはあ……溶けてしまう……」 「そんなに良いか?それならこっちにも薬が必要だな」 _繁はまた指に軟膏を盛って、さっきまで犯していたその股ぐらにていねいに塗りのばしていった。 「あ……ひいいいい……」 _女を酔わせる刺激がつぐみの人格に触れている。 _そして壊していく。 「ええだろええだろ?ちょうど女々が火傷したみたいに赤く腫れとるから薬が欲しかったんだろう?」 _繁の言葉もつぐみの耳には遠く、女の壺と乳の先がじくじくと疼いてせつない。 「なかなかの目の肥やしだ。おなごとしての値打ちが良くわかった。なにが欲しいか言うてみなさい、ほれ」 _繁があおってみても彼女の耳にはとどいていない様子で、口もとからよだれを垂らし、髪を振り乱して喘いでいる。 _つぐみが完全に堕ちたのだと見越した繁は、彼女の性器が見えやすいように分娩の姿勢にさせ、そしてバケツの中身をひっくり返した。 _白いかたまりが畳の上にごろごろと転がる。 「ちゃんと殺菌してあるから存分に産卵するとええ」 _バケツから転げた白いかたまりは、鶏の卵だった。 _つぐみは自分を疑った。 _普段口にするものが目の前にあるだけなのに、それを膣に埋めたい気持ちがつよい。 「あん……それ……欲しい……はああん……」 「あんたほどの美人がこんな物に欲情するとはな」 _繁が卵をつぐみのそばまで蹴り転がすと彼女はそれに飛びつき、自らの指で陰唇をいびつにひらいて、受精卵を膣の奥へとさそいこんだ。 _たぷん……という音とともに卵はつぐみの体内に沈没する。 「ああああ……」 _切れ間のない喘ぎ声が細く聞こえている。 _卵を育むつぐみの股間は盛り上がり、しかしそれでも物足りないのか、もうひとつを手に取って……ぐちゅん……と姫穴に押しこんだ。 「あああいいい……」 _歯の裏側まで見えるほど口をひらき、卵で満たした膣の拡張感を悦んでいる。 「これは気が利く、尺八してくれるということかね」 _そう言って繁は、土から掘ったばかりの牛蒡(ごぼう)のような黒い股棒をつぐみの口へ運び、のどちんこを突いた。 「ふぐう……」 _初めて口にする男性器にもかかわらず、つぐみは生臭いそれを口いっぱいに頬張り、ときどき舌を巻いて官能的な表情を見せた。 「おほお……、なんと初々しい尺八だ。わしの肉をくわえてほっぺたが膨らんどるぞ」 _自分はいま女の「性」を操っているのだ、と鼻息を荒くした繁のまえで彼女は卵を抱いた膣に指をたて、手加減もなしにぐずぐずとかき混ぜた。 _そこから垂れてくる液体というのは、まさしくつぐみの卵白なのだ。 「そろそろ産気づいたか?」 _つぐみの産毛が鳥肌のうえで逆立って見えている。 _そして臍(へそ)に力を入れてかるくいきむと、繁に尺八をほどこしたまま、つぐみは産卵した。 「むふ……うっ……けほっけほっ……」 _卵を排泄した快感のはずみで繁のものを口からこぼし、むせた。 _さっきまで子宮を押し上げていた異物がなくなってみると、なんとも膣がくすぐったくて、まるで終わりかけの月経のようだ。 「美人が災いしたな。先生みたいな人が嫁にも行かないうちに、男に股を割られて淫乱を売っているんだ。わしが買ってやる」 _そう言ってまた彼女の唇を犯してみて気づく。 _このままこの娘をさらってしまおうか。 _じきに足はつくだろうが、乳と女々にくるまっていられるのも今のうちだけだからな。 「あんたの望みどおり、好きなだけ精子をくれてやる」 _繁は残りの火傷薬を二本指に盛りつけ、確かな手つきでつぐみの乳頭と、クリトリスの輪郭と、膣の深くのひだまで擦りつけていった。 「ふうっ……ふっふっ……ひあ……ひんん……」 _泣き声にも聞こえるつぐみの声色にもいよいよ火がついた。 _そんな乱れ姿にさえも品が行きわたって、湯上がりのような色気を感じるほどだ。 _つぐみのしたたる太ももを持ち上げて覗いてみれば、股の肉が口をあけてひくひくと動き、はらわたまでも見えそうになっている。 _男の肉をそこへ噛ませていく。 _気の狂った膣と、乱暴ないちもつ。 _それは、油をさした内燃機関が暴走する有り様にも見えた。 _シリンダーの内部でピストンが悲鳴をあげて、ぐちゃぐちゃと上下サイクルを繰り返している。 _きゃしゃな骨組みはきしみ、いやらしい排気音を漏らし、塩分をふくんだ蒸気を吹き出している。 「ええのか?うう……もっと欲しいか?あぐぐ……。あんたにもわしの子を産ませてやるさ」 「あんああ……いいん……いいん……んはあはあはあ……」 _つぐみの意識はどこか遠くをさまよっているのか、繁の腰つきに合わせて上体をこっくんこっくんと揺らすばかり。 _ときどき全身を痙攣させるのは絶頂しているからなのだが、一度ではなく、二度、三度と波をうって潮を散らしていた。 _はじめこそ繁はつぐみを抱いているつもりだったのに、今はつぐみに抱かれている感覚すらある。 _噛み合った二人の性器が粘着して、はずそうとしても膣圧で締めつけられる。 「かっ……なんて体しとるんだ……。わしがおなごに喰われとるみたいだ……。がっ……もうええ……これぐらいで終わりに……うあっ!」 _繁は脂汗をにじませて叫び声をあげた。 _泡ぶいた唾が口もとに溜まっている。 _つぐみを突き刺していたはずの男根は、つぐみの手に握りしめられていた。 _亀頭は赤く腫れて血走り、膀胱が破れそうな痛みが繁の意識をうばっていく。 「ああ……あなたはもう……これで……はあはあ……女の子を抱くこともできないんだから……」 _つぐみは握ったこぶしに更に力を込めて、手の中のそれをねじ曲げてしまった。 「おごっ……ここ……」 _それはもう痛みを越えて、繁はとうとう後ろ向きにひっくり返しになったまま、気絶した。
11/10/20 13:55
(prm/KXkY)
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