9月下旬の連休が終わり仕事もやっと落ち着きをみせ始めたので、遥と日にちを合わせて3日間の休みを取りました。
レンタカーで朝イチに出発し休憩を挟みながら島根の遥の故郷に着いたのはもう午後2時過ぎ。
「一番に墓参りに行こう。遥のお父さんに挨拶しとかなきゃ!」
「ずっと運転してたから疲れたでしょ?今日じゃなくても大丈夫だよ」
「いや、やっぱりお父さんに一番先に挨拶しときたいから!」
「ありがとう!ここから10分位のところだから」
宍道湖を見下ろすPAを出て途中でお花を買って湖の側のお墓に向かいました。
「お父さん…ただいま。長いこと帰って来れずにごめんね!今日はお父さんに紹介したい人を連れて来たの!私が初めて好きになった男の人。久志さんだよ」
「はじめまして。山田久志といいます。今日はお父さんにご承諾をいただきに参りました。お父様の大切な遥さんとお付き合いをさせてもらっております。これから先、ふたりでずっと一緒に居たいと思ってますので何卒宜しくお願いします。」
風呂でお父さんの背中を流してるつもりで冷たい墓石を優しく洗ってあげた。その後では遥が目頭を潤ませてじっと見ていた。
「私が中三の時に癌が見つかって高一の春に死んじゃったの。まだ彰が中学生になる前だよ(≧∀≦)」
「そうか…お母さん、それから大変だったんだろうね!」
「うん!それまで専業主婦で仕事なんてした事なかったから…」
「お母さんには明日帰るって話してだよね?」
「うん。明日の夕方に帰るって言ってるよ!」
「久しぶりの帰省なんだから2 日くらい泊まればいいのに!」
「いいの!久志さんが気を遣うだろうし…ゆっくりできないでしょ?」
「ホントにいいの? じゃ今夜はどこか温泉にでも泊まる?」
「うん。大きなお風呂でのんびりしたい(^。^)」
「よし!じゃ、旅館を予約するね」
仕事柄、ホテルよりは温泉旅館の方がリラックスできるので湖の畔の露天風呂付きの温泉旅館を予約した。
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