2022/04/09 08:44:29
(KHYvMkFx)
続きです
半年程経ち結納も終わり、娘は家から出て行きました
結婚式も終わり翌年には孫が産まれました
男の子で両家にとっても初孫です
じいちゃんとばあちゃんはもう亡くなっていないけど、僕を可愛がってくれた気持ちが解るような気がしました
子供達にも愛情を込めて育ててきましたが、それ以上に可愛く思え、抱かせてもらうと離したくなくなり、ずっと抱いていたいと思いました
何年かして息子も嫁をもらい孫が増え、娘の孫も大きくなると「じいちゃんじいちゃん!」と甘えて来るようになり、お菓子を買ってあげると娘に怒られたりもしました
息子も家を出て別に住んでいるので、家には脱看護師と二人っきりです
息子が出ていった時に脱看護師が「なんだかまたあなたと新婚生活するみたいだわ!」と言い、僕が「じゃ、また心置き無くイチャイチャしながら過ごそうか!」と言い、休みの日は二人であちこち旅行したり、弁当持参で動物園に行ったりしました
子育てから手が離れると、こんなに生活が変わるものかと思いました
娘の孫の運動会にも脱看護師がいろいろ料理を作り娘夫婦と見に行ったり、孫の行事をよく見に行きました
それから何年も経ち、一人の男性が僕を訪ねて会社に来ました
会社の玄関先に出て、僕が「どちら様ですか?」と言うと、男性が「こういう者です!」と言い、名刺を渡され見ると○○泌尿器科クリニック院長○○と書かれていました
僕が「泌尿器科の院長先生が僕に何の用事でしょうか?」と言うと、男性が「実は○○さん(外来看護師さん)の件で...」と言い、僕はその名前を何十年振りに聞きました
男性が「お仕事で忙しいでしょうから、夜に改めてお会いしませんか?」と言い、僕は久し振りに聞いた名前に少し興奮したのと、男性の話しも聞きたくなり「では、○○と言う居酒屋が駅の近くにあります。すぐに解るところなので、19時にそこで!」と言い、男性と別れました
時間になり居酒屋に行きました
そこは以前婦長や病棟看護師達と飲み会をした居酒屋が人が変わり、別の居酒屋になっていて中は全て個室になっていました
店の前に男性が立って、待っていました
一緒に中に入り、飲み物や料理を注文しました
僕が「それで...僕にどんな用事でしょうか?僕はあなたの事を知らないですし、あなたの泌尿器科にも行った事もありませんし...○○さん(外来看護師さん)の事とは?」と言うと、男性が「これはあなたですよね!」と言い、三枚の写真を見せられました
その写真は高校時代の僕が写っていて、血尿の検査入院して仲良くなった外来看護師さんに退院後外来であげた写真でした
僕が「これをどうしてあなたが?」と言うと、男性が「○○(女医)って言う医者を知ってますよね!」と言い、僕が「知ってますよ!昔、診察してもらって検査も受けた事ありますから!」と言うと、男性が「あの人は私の母で、私のクリニックを開業した人で、○○さん(外来看護師さん)は、うちで婦長をしていました!」と言いました
僕が「えっ、じゃあ...あの女医先生の息子さん...」と言うと、男性が「はい、母は何年も前に引退して今は私が院長を勤めさせて頂いております!」と言い、僕が「そうなんですか...僕は女医先生が独身かと思っていたもので...息子さんがいたとは知らなくて...」と言うと、男性が「それで○○さん(外来看護師さん)の事なんですが...実は2週間程前に亡くなりまして...」と言い、僕が「えっ、亡くなった...外来看護師さんが...」と言うと、男性が「はい...私も残念で仕方ありません...」と言い、僕が「そうですか...外来看護師さんが...」と言うと、男性が「私もよく遊んで頂いて、その時あなたの事を聞かされていて!」と言い、僕が「僕の事を!」と言うと、男性が「はい、○○さん(外来看護師さん)はあなたの事を、この世で一番愛した男性で一生側にいたかった人と言ってまして!」と言い、僕が「...」うつ向いたまま黙っていると、男性が「すみません。私の母のせいでお二人を別れさす羽目になって...」と言いました
続きは後程