2023/07/21 15:32:50
(nodv8aQr)
あのキスの事件から、初めて田中君と組んで夕方
までの仕事の日、また今晩会いたいと言われ、
私も承知しました。
私にもそういう気がありましたから。
サラリーマンの帰り時間で、人がいっぱいの駅前。
私達は、その人込みから隠れるようにして、この前
の公園に。
まだ夕闇の明るい公園のベンチに腰を降ろし、手だ
け握られ、その先へは進みませんでした。
「田中君」私の方から声をかけました。
「はい」
「もう 帰りましょうか?」
「いえ まだ ずうーっと まりこさんと居たい」
「ずうーっとって 何時まで?」
「ずうーっと」
(もうー)
「何か 食べましょうか?」
「いえ このままで・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「ずうーっと ずうーっと」
田中君に握られている手に、田中君の力が入り、
もう手がじっとり。
目の前を、何人もの人が通り過ぎて行きます。
「あのー 僕ーー」
ようやっと、田中君が口をひらきました。
「なあに?」
「あのー 僕ー
まりこさんのことが好きになってしまいました」
「え えーー」
(何言ってるの この子)
「ずうーっと ずうーっと 一緒に居たんです」
「えっ ええーー」二度 びっくり。
この年齢になって、男性からこんな事言われる
初めて。
亡くなった夫とは、見合い結婚で、こんな事は
なかったし。
どうしよう。
「田中君 どうしたの」
「・・・・・・・・・」
「田中君」
「好きなんです どうしょうもなく」
「田中君 私の事好きになってくれてありがとう
私も 田中君の事 好きよ 大好きよ」
「ありがとうございます。
もう少し 付き合ってくれますか?」
「あまり 遅くならなければネ」
「はい」
(少し元気が出たみたいな田中君)
「また 腕を組んで貰って 歩いて貰えますか」
「はい はい こんなお婆ちゃんでよければ」
「まりこさん 自分の事 お婆ちゃんなんて
言わないで 下さい」と初めて、強い言葉を
田中君から聞きました。
(本当に 田中君 私の事 好きなのかしら)
(本当なら どうしよう)
田中君の腕が、私の脇から入り込んで来て、腕を
組む姿になってしまいました。
(私の若いころの言葉で言う アベックです)
田中君は背が高く、私は並んで歩くと、田中君の
肩までしかありません。
私達は無言のまま、アベックの本能と言うので
しょうか、暗い方へ暗い方へと進みます。
また公園が表れました。
街灯がポツンポツンとついている公園。
その街灯が切れ、うす暗くなった場所で、田中君は
立ち止まり、私の唇に唇を付けて来ました。
嫌ッというように、身体を揺らしますが、田中君の
力に負け、そのキスを受けました。
(唇が触れた時 心ではダメと言い 身体はそれを
待っていました)
一度唇が離れ、次の時、私の方から背伸びして、
田中君の唇に私の唇を、押し付けました。
(甘い 田中君の唇)
長いキスの後
「ごめんなさい こんなお婆ちゃんで」
「ほらまた お婆ちゃんて 言わないで」
と言われらながら、また田中君の唇をうけました。
そして、恐ろしい事が起きました。
キスをしながら田中君の手が私の手を握り、そして
私の手を田中君の自分の股間に持っていきました。
(ええーー)
唇を唇で覆われているので、声も出ません。
田中君の股間の部分は、棒状の物が出ていて、私の
手はそれを握らさせました。
本能的に私は一度は離したものの、私はそれを握り
しめてしまいした。
太くて長い物を・・・・・・。
「まりこさん」
「田中君」
そのまま、私達は凍ってしまいました。
亡くなった夫の物でも、握った事も無いのに・・。
どうしよう、と思いながら隠れていた女の性が、
滲み出てくる気がしました。