2018/01/13 18:32:21
(2/aoeO1Y)
そんな表情を見ると、オバさんでも純粋なのかな?
と思った。もともと女性とオバさんの境目は曖昧
だだったし、目の前にいる敬子さんなり『あり』か。
指を上下にさするように動かし、左右にも動かす。
指同士が触れているだけでこの反応だから、つま先
を奥に進めたらどんな反応をするのだろう、と
思う。その思いが私の下半身に伝わり私自身が頭を
もたげはじめている。
急に敬子さんが私に声をかけてきた。
敬子さん「敬君、おでん取るからお皿ちょうだい」
私「あっ、ははい…」
敬子さんの声はうわずりぎみだったし、私の返事も
同様だった。
お皿を手にすると、指が触れていた敬子さんの足が
引っ込み立て膝にして皿を受け取った。
このとき内心『あ、今大丈夫ですとか、自分でやり
ますとか』答えればよかった、と思った。
もう足は戻ってこなだろう。
否、戻ってくる!戻ってきて欲しい。
敬子さん「は~い、敬君どうぞ。親父さんお皿」
親父さん「はい、敬子さん」
などとおどけトイレに立つ。
おでんをのせたお皿を親父さんの元にもどす。
敬子さん「コタツから出ると寒いね~」
私「お、お、奥まで入ったほうがいいですよ」
敬子さん「そ、そ、そうよね…」
私を見て返事を返してくれた。すぐ足がのびて
くるかと期待したが、のびる気配がない。
ふたりの間に会話はない。1~2分のことだが
空気が重い。
水を流す音が聞こえると口を開いたのは敬子さん
だった。
敬子さん「敬君、ドラマ好き?」
私「2時間ドラマは好きですよ、ロケ地が気に
なりますね」
敬子さん「私も大好き、いろんな風景が見られる
からいいよね」
親父さん「テレビか、敬も好きなの?俺はどうも
苦手だよ」
敬子さん「ニュースぐらいよ、見るのは」
親父さん「俺の寝るのが早いから、ゆっくり
見れるだろ?」
敬子さん「座椅子どかして正面で見れるから
大助かりですよ、親父さん」
おどけ話で三人が笑う。このとき足が触れた。
敬子さんの顔を見ると、横向き加減で私を見る
ことはなかった。私の親指に触れたのは敬子さん
のどの指か?私が指を動かす前に敬子さんの指が
動いた。やがて親指と親指が重なる。動きが
止まる。私が親指を動かすと、敬子さんも動かす。
指と指が絡む。唇を噛んでいる様子が、頬杖を
つきテレビに目をやっている横顔から見える。
親父さんの位置からは死角になっている。
手をつなぎ指を絡めることがあるが、足の指を
絡めるのは、どことなく淫靡だ。
一旦収まった、私自身に勢いよく血が流れ込む。
幸いコタツ布団に隠されて見られることはない。
ないが、敬子さんには見せたくなっている自分に
気づく。
三杯目を空ける。
親父さん「敬、もっといくだろ?」
私「遠慮なく…」
敬子さん「お湯ある?」
親父さん「どおした?やけに小さな声だな?」
敬子さんの返事を待たず「これで俺は最後に
するか」
敬子さん「三杯にしといてよ、明日も仕事でしょ」
親父さん「こういうときは大きな声なんだよな」
コタツの中では指が動いている。
私「ちょっとトイレ借ります」
親父さん「おう」
ジャージを突き上げている格好を親父さんに
気づかれないように、親父さんの反対側に身体を
向けて立つ。
尿意はないが敬子さんだけではなく、自分も過呼吸
ぎみになっていたし、コタツを出るときさりげに
敬子さんにジャージを持ち上げている姿を見せた
かった。しかしその場になるとできない。
ジャージの中を見るといい感じで上を向いている。
トイレを済ませたように水を流し、洗面所で手を
洗う。
偶然だった、本当に偶然だった。タオルが無い!
『あっ!チャンスかも…』
声をかけてタオル持ってくるのは敬子さんで
絶対親父さんが持ってくるわけがない!
私「すいませ~ん、タオルかしてください」
敬子さん「あっ、出し忘れてる!?」
洗面台に立つ私の横にしゃがみ込みタオルを
渡してくれる。
敬子さん「ごめんね、すっかり忘れてて」
といいながタオル手に私を見上げ手が止まる。
『敬子さんに見られた、見てもらえた。』
敬子さん「ごごごごめんね」
小さい声だった。
さて親父さんに気づかれず戻るには…。
私「さむ~い、冷え込んできましたね~」
と言い丈の長いフリースの前を合わせ、腰を
かがめぎみにしてコタツへ戻る。
親父さん「早くコタツに入ってグッといけよ」
敬子さん「お父さんじゃないからグッとなんて
いかないわよ」
フリースの左を持ち、親父さんに見えないよう
にガードし、右はだらりとさせた。敬子さんの
顔を見る。上気しているようにも見える。
コタツに入って足を伸ばすと、そこには敬子さん
足が待っててくれた。足が触れるとびっくっと
身体が動いたように思う。
10分ぐらいすると眠気を戦っている親父さん
がいた。
敬子さん「敬君がトイレ行ったとき、うとうと
してたのよ」
親父さん「バラすなよ、敬、悪い先に寝る」
私「僕もそろそろ失礼しますよ」
親父さん「ゆっくりしていけよ」
敬子さんは席をたち親父さんを隣の部屋に
つれて行く。
正座したのか席に戻ったときに敬子さんの
足に触れることはなかった。
潮時…。
私「僕、帰ります」
正面に座った敬子さんに言い、コタツから出る。
ジャージを持ち上げている姿をまた見せ退室した。