2017/03/18 17:54:47
(oZDxiWug)
待合せ場所に行く途中だった。前を歩くM美にすぐ気づいた。
細い道、ゆっくりと車を徐行させながら、追いつくまでの時間、その後姿を視姦した。
ボアがふわふわした茶系のショートコート、襟元のフードに髪がかかり、ちりめんプリーツのベージュの膝丈スカートが歩くたびに揺れて見えた。
客観的にどう見ても40代。なんとも言えない雰囲気にが欲望がぐらぐらと沸き上がってきた。
真横につき、声をかけ、そのまま助手席のドアを開けると、あらぁ、とだけ言い驚いた彼女は笑顔を見せ、スカートの裾をお尻の下に巻込む仕草がそそられた。
こんにちは、(歩いてるのが)よくわかったわね…
と少し上ずりかけの声で挨拶をしてくれた彼女、緊張しているのがわかった。
(大好きなM美を)見過ごすわけがないし…
わざと言葉を切り、俺はそのまま車を出した。
前と同じように高速に入った。ラジオも音楽もなし。俺は敢えて自分からは喋らず、M美の動揺を感じながら楽しんでいた。
走り出して1時間、俺の沈黙にいたたまれなくなったのか、彼女はナビを触り始めた。
何処か行きたいところあります?
〇〇とか、桜、綺麗だし…でもまだ(時期的に)早いもんね
〇〇ね、わかりました…じゃあ今度一緒に…絶対ね…
…そうね…
妻としての罪悪感が返事を躊躇わせたのがわかった。
我慢限界…すぐやりたい!と思った俺は言った。
下りますね…
すぐに見えたインターで下り、そのままコンビニに停めた。
彼女は何か(飲み物)買ってくると店の中に、俺は煙草を吸いながらスマホでラブホを検索した。
大よその道順を頭に入れ、出てきた彼女と再び車に…。そのまま迷うこともなく、ラブホが集まる通りに向かった。
M美は座り位置を動かしたり、肩にかかるベルトを動かしたり…緊張が隠せない様子だった。
ここにしますかぁ…
外観を見定め、決めた一軒。俯いたままで返事を躊躇う彼女を無視し、車を入れた。
エンジンを切ると、自分の息が興奮で荒くなってるのに気付き、焦った。
M美は俯いたまま黙っていた。目を瞑っていたかもしれない。
俺は先に下り、助手席のドアを開けた。
I田(M美の名字)さん…
それでも動かない彼女に俺は手を伸ばし、シートベルトを外して、彼女の肩に手を載せた。
やっとで出てきた彼女の腰に手を廻し、コートの生地を掴んで前に押した。
もぉう…I田さん…ってば…
俺は苦笑いし、それに美はひと言…。
だって…
彼女を抱え込むような体勢で俺は部屋に入った。
ふぅ~はぁぁ~やっと着いた…
M美も力を入れていたのか、はぁぁ、はぁぁ…と。
俺が手渡したネラルを何度も口にし、気を落ちつかせようとしているのが判った。
俺が近寄ろうとすると、離れようとする彼女。
わざと広い部屋を選んだが、その時、後悔した。
もう入っちゃいましたよ。二人だけなんだから…
カラオケする?それともゲーム?と茶化すM美。
あ、唄…いいですね…仕方ないなと思いつつ、彼女が好きだという…浜崎あゆみを連続で聴くことに。
なりきるM美、それはそれで楽しめた俺。彼女も緊張が解けていくみたいだった、
次に続きます。