2016/03/13 09:26:40
								  
								
									 (NOGf9VQq)
								
								
							
						
									
										
												
										
										
											
									
									
												
													
												
												
													「 何か有ったら隣に居ますから・・  」
一番奥の処置室でストレッチャーに横たわり点滴を受ける僕を残して看護士さん二人は診察室の方にいかれました。
痛みから解放されたのと薬が効いて来たのか、照明をけしてくれた事もあってウトウトしてしまいます。
日曜日と言う事もあり来診に来られた方も僕の後にはいなかったみたいで、扉の向こうの若い看護士さんの楽しそうなお喋りの声が子守歌代わりでした。
「 ・・〇さん・・  〇〇さん・・     」
遠くから呼ばれる声が聞こえ『ハッ!』と目を覚ますと。目の前には後輩の看護士さんの顔があります。
「 点滴終わったんで外しますよ~   熟睡されてましたね~  」
仕事柄当たり前かも知れませんが、人見知りされない女の子なのか覗き込むように顔を近付け笑いながら言われました。
「 え~っ・・?  そんなに寝てました?  」
間近にある顔を眺め『ヤッパリ、顔のパーツの1つ1つは整ってるな・・』と、少し不謹慎な事を考えながら・・
そんな彼女に点滴後の処置を受けていると、ドアが開いて先輩の女性が・・
「 〇〇!  休憩どうしようか?  お昼も近いし・・  」
寄って行かれた後輩さんに何やらそんな事を言われます。
「 じゃあ、先輩行かれて下さい!  お昼もそのまま・・  電話もしないと彼氏さん可哀想ですよ~ 」
「 あはは・・  大丈夫よぉ・・  じゃあ、先に入るわね!  何かあったらすぐ呼んで!  〇〇さん、お大事に!   」
医師や先程のようなベテランの方が居られたら患者の前ではしない会話なのでしょうが、休日勤務(?)と言う事でなのかご愛嬌でしょう。
「 どうです?  痛みは消えましたか?  眠気は?  」
勿論、薬で抑えているだけで治った訳ではありませんから何となく違和感はありますが今は十分でした。
「 先生は石とか言ってましたけど・・ この辺にその石があるんです?  そんなに大きな石なんですか?  」
「 そうですよ~  10ミリを超えるとか・・  今まで痛みは?  我慢してたんです?   」
「 腰痛かと思って・・  痛み止めの薬飲んでましたよ!  」
「 そうなんだぁ?   でも、その勘違いする患者さんたまにいますよ!」
どうやら、彼女はそっち系の科の看護士さんみたいで、笑いながら言われます。
「自分の石、見てみます? 」
彼女が言いました。