で、それから5日後の話。波多野が運転する軽自動車に同乗し、二人は地元のホームセンターへ。買ったものは以下のものでした。風呂用品:シャンプーボトル、石鹸詰め合わせ、垢擦り、カビキラー、風呂マット、バスタオル5枚 ハンドタオル5枚。洗濯用洗剤トイレ用品:トイレットペーパー、サンポール(洗剤)便座カバーと、足元のシートキッチン用品:包丁、まな板、鍋フライパン一式、各種、和食用の皿を数点(100均)その他:エタノール(洗剤代わりに)アンモニア(部屋のヤニ落とし)ガラス清掃道具一式・・・・・僕は波多野を甘く見てました。てっきり軽いノリで健康アドバイスくらいの感覚で仲良くやっていけたらいいなー。くらいに考えていたのですが、波多野は真剣に僕の生活習慣を改善する気マンマンでいたのです。結局、1万5000円前後の費用がかかってしまったのです。そして、それから僕と波多野は一緒にあの汚く散らかった僕の部屋へと帰っていき・・・それから本気モード。もはや引っ越しする時の大家への引き渡しするくらいの気合の入れようで掃除を始めたのでした。ここで少しのエロ要素を入れさせていただくと、この日、そもそも波多野は登場してきた時の服装からして気合入りまくりだったのです。ジャージっていうのかな。グレーにピンク色の線が一本はいったサラサラした生地のジャージ。そして上は機動性重視でシンプルにTシャツ。前回も話したけど、ただでさえ女日照り8年以上。生身の女。いや能動的に動き回る生身の女を久方ぶりに見ている僕は、掃除の時の何気ない波多野が見せる、がっつりパンティラインや、背中からのブラ線などを目撃し、掃除中に我慢汁が出てくるレベルにまでなっていました。特に床を雑巾がけしているときのケツはやばかったです。ですがその波多野の努力の甲斐あって、あのカビだらけで汚かった風呂場は、カビキラー攻撃で引っ越し直後のようなピカピカのタイルのお風呂場へと変化し、無駄に散らかった石鹸や、空のシャンプーボトルなどが整頓されてオシャレなシャンプーボトルや石鹸ケースに詰め合され・・・。黄ばんだトイレもピカピカ。まるで女性と同居しているような部屋のちゃんと便座カバーがついたトイレに生まれ変わり・・・。水垢、ラーメンスープなどをこぼした後にそのまま凝固したような汚れが付着しているキッチンもピッカピカ。食器類も調理器具も男の一人暮らしで十分に事足りるシンプルなものだけが並ぶ状態となったのです。また、タバコのヤニで汚れた部屋の壁紙はアンモニアを薄めた溶液で黄色いヤニが落とされ、指紋でべちゃべちゃになっていた部屋の中のあらゆるガラスが中性洗剤とガラス清掃道具で一層され、、ショールームのようなガラスになってしまったのでした。もはや、劇的ビフォーアフターのような状態だったのです。そして既に夜の21時になってました。僕「す、、すげぇ・・・・」波多野「はー。。。めちゃ疲れたよ!」僕「じゃ、続きの指導をきいていい?今はまだ1と2しか聞いてないからw」波多野「とりあえず、今日の大掃除で出たゴミを捨てる事。」僕「うい」波多野「で、次なんだけどー。運動。」僕「運動?ランニングとか?」波多野「ランニングなんか無理でしょ?体力なさそうだし。」僕「そうだなー。。ランニングは無理だけど、ウォーキングくらいならw」波多野「で、そのウォーキングでどれくらい歩くつもり?」僕「一日30分とか?」波多野「は?糖尿病の人でも一日2万歩あるいてるよ。最低5000~10000歩は歩かないとダメ。よし今度は万歩計買いに行こうか」僕「安かったら買うw」波多野「今だったら数千円で買えるよ!」そんな感じで僕には運動というものが課せられてしまったのです。僕「じゃ、波多野は毎日歩いてたりするもんなん?」波多野「そうねー。基本的に職場には歩いて行ってるし、運動不足を感じたら自主的に歩くようにしているけどね」僕「じゃ、今度歩くとき呼んでよ。多分、一人だったら途中で飽きて終わりそうな気がするからw」波多野「ほ。。んと怠惰だよね!」なんていう会話をしていたのですが、これは後で波多野と
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それから食生活が本格的に変化していきました。まず朝食で食べてた外食での牛丼、カレーは金の無駄。そして不健康。という理由でやめました。その代わりに朝食は具材多めの味噌汁を一杯飲んでいくだけ。最初は起きてからすぐに腹もなかなか減らないので慣れませんでしたが、1週間も経てば慣れるようになっていたのです。昼飯は今までならこれも同じく外食するか、弁当屋の弁当かコンビニにカップ麺食ってましたけど、これもやめました。その代わり、ちゃんとしたパン屋で作られたミックスサンドを食べるだけになったのです。晩御飯。今までなら酒だけのんで酔っ払って、寝る前に二日酔い防止の為になにか胃に入れておこうと中華料理や半チャンラーメンなどを食べてそのまま寝ていたのですが、それも辞めました。そもそも酒は翌日が休みの時しか飲まなくなったし、晩飯は一汁一菜。十六穀米とか麦飯。そして味噌汁。たまには変化をつけて赤出汁味噌汁を食べるくらいのものでした。正直、慣れるまではかなり困難でした。そんなシンプルフードは飽きてくるし、ハンバーガー、背油たっぷりのこってりラーメンの誘惑がエグイんです。こんな食生活の改善を志した時、たしか2度目くらいに波多野と一緒にウォーキングに行った時ですかね。歩いている時に聞いてみたんです。僕「なー、いま独身なんだよな?」波多野「バツイチだけどね」僕「もし俺が真剣に痩せて、付き合ってくれとか言い出したらどうする?」波多野「そういうのはせめて身長からみて平均体重である65位に落として、なおかつ」僕「なおかつ?」波多野「ただ体重落とすだけなら食べさえしなければ出来る。そのみっともないぶよぶよのお腹をなんとかしてくれたら、考えるw あくまで考えるだけだけどw」僕「いったなこのやろー。じゃシックスパックに分かれて体重65キロくらいになったらどうするよw」波多野「ははw 無理ww そんなのなったら何でも言う事きいてあげるよww」僕「よーし、言ったなw じゃシックスパックになった暁には、そうだなー。そのTバックの細い部分引っ張って、ぴーんw って後ろにひっぱってやるwwwww」波多野「おい!w どこ見てるんよ><;!!」と、こんなクダリがあったのですね。なのである意味、男って単純だと思うのですが、そんなやり取りが困難を克服してやろう。という勇気になっていったのです。それから数か月、非常に順調な毎日が続いて行きました。とにかく体重を落とす為には食事量を減らすこと。そして腹筋を鍛える為には、もう僕は寝ころんで、ヨイショ!ヨイショ!って起き上がる古典的な腹筋運動と、座ってただ単に両足を宙に浮かすだけしか思いつかなかったのですが、腕立てとスクワットを含めて筋トレも重ねていったのです。波多野も生活状況の確認という事で2週間に最低1回~2回くらいのペースでしたが、僕の部屋を確認しに来て、ふしだらな生活をしていないか見に来ていました。その合間合間に仕事が終わった夕方から一緒にウォーキングをした数か月でした。そんな事をしてたらあっという間に3~4か月が過ぎ・・・。季節は冬になっていました。僕は会社でもどこにいっても、「痩せた?」「ジムいっての?」「筋トレしてる?」等を合う人会う人に言われるようになっていました。自分ではあまり実感はあるといえばある、ないといえばない(シックスパックでもないし、体重もまだ70台なので)のですが、とにかく周囲からは「以前より変わった」と言われるようになったのです。それからの波多野との会話。僕「とりあえず、最初の頃からどれだけ変わったか検査してほしいんだけどさー」波多野「検査?なんの検査?」僕「そっちは会社にさえ行けば以前の俺の身長、体重、BMI、肝臓数値とかのデータおいてるんだよな?」波多野「うん。あるけど?」僕「さすがに肝臓数値を検査しろといっても無理だと思うから、体重とか前から比べてどれだけ落ちてるか、腕回り、腹回り、太もも回りとかどれだけシェイプされてきてるかメジャー(長さ計るやつ)で見てほしいんだわ」波多野「そんなに自信ある?w」僕「いやいや、周囲も変わった変わった言ってくるし、自分でもどれだけ変わったのか中間報告として見ておきたいだけ」波多野「わかった。裁縫道具のだけど、メジャーもっていって計ってあげるよ」その日も定例ウォーキングに行く予定をしている日でした。波多野は僕がスパッツからのTバックを目視しているという
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