そんな表情を見ると、オバさんでも純粋なのかな?と思った。もともと女性とオバさんの境目は曖昧だだったし、目の前にいる敬子さんなり『あり』か。指を上下にさするように動かし、左右にも動かす。指同士が触れているだけでこの反応だから、つま先を奥に進めたらどんな反応をするのだろう、と思う。その思いが私の下半身に伝わり私自身が頭をもたげはじめている。急に敬子さんが私に声をかけてきた。敬子さん「敬君、おでん取るからお皿ちょうだい」私「あっ、ははい…」敬子さんの声はうわずりぎみだったし、私の返事も同様だった。お皿を手にすると、指が触れていた敬子さんの足が引っ込み立て膝にして皿を受け取った。このとき内心『あ、今大丈夫ですとか、自分でやりますとか』答えればよかった、と思った。もう足は戻ってこなだろう。否、戻ってくる!戻ってきて欲しい。敬子さん「は~い、敬君どうぞ。親父さんお皿」親父さん「はい、敬子さん」などとおどけトイレに立つ。おでんをのせたお皿を親父さんの元にもどす。敬子さん「コタツから出ると寒いね~」私「お、お、奥まで入ったほうがいいですよ」敬子さん「そ、そ、そうよね…」私を見て返事を返してくれた。すぐ足がのびてくるかと期待したが、のびる気配がない。ふたりの間に会話はない。1~2分のことだが空気が重い。水を流す音が聞こえると口を開いたのは敬子さんだった。敬子さん「敬君、ドラマ好き?」私「2時間ドラマは好きですよ、ロケ地が気になりますね」敬子さん「私も大好き、いろんな風景が見られるからいいよね」親父さん「テレビか、敬も好きなの?俺はどうも苦手だよ」敬子さん「ニュースぐらいよ、見るのは」親父さん「俺の寝るのが早いから、ゆっくり見れるだろ?」敬子さん「座椅子どかして正面で見れるから大助かりですよ、親父さん」おどけ話で三人が笑う。このとき足が触れた。敬子さんの顔を見ると、横向き加減で私を見ることはなかった。私の親指に触れたのは敬子さんのどの指か?私が指を動かす前に敬子さんの指が動いた。やがて親指と親指が重なる。動きが止まる。私が親指を動かすと、敬子さんも動かす。指と指が絡む。唇を噛んでいる様子が、頬杖をつきテレビに目をやっている横顔から見える。親父さんの位置からは死角になっている。手をつなぎ指を絡めることがあるが、足の指を絡めるのは、どことなく淫靡だ。一旦収まった、私自身に勢いよく血が流れ込む。幸いコタツ布団に隠されて見られることはない。ないが、敬子さんには見せたくなっている自分に気づく。三杯目を空ける。親父さん「敬、もっといくだろ?」私「遠慮なく…」敬子さん「お湯ある?」親父さん「どおした?やけに小さな声だな?」敬子さんの返事を待たず「これで俺は最後にするか」敬子さん「三杯にしといてよ、明日も仕事でしょ」親父さん「こういうときは大きな声なんだよな」コタツの中では指が動いている。私「ちょっとトイレ借ります」親父さん「おう」ジャージを突き上げている格好を親父さんに気づかれないように、親父さんの反対側に身体を向けて立つ。尿意はないが敬子さんだけではなく、自分も過呼吸ぎみになっていたし、コタツを出るときさりげに敬子さんにジャージを持ち上げている姿を見せたかった。しかしその場になるとできない。ジャージの中を見るといい感じで上を向いている。トイレを済ませたように水を流し、洗面所で手を洗う。偶然だった、本当に偶然だった。タオルが無い!『あっ!チャンスかも…』声をかけてタオル持ってくるのは敬子さんで絶対親父さんが持ってくるわけがない!私「すいませ~ん、タオルかしてください」敬子さん「あっ、出し忘れてる!?」洗面台に立つ私の横にしゃがみ込みタオルを渡してくれる。敬子さん「ごめんね、すっかり忘れてて」といいながタオル手に私を見上げ手が止まる。『敬子さんに見られた、見てもらえた。』敬子さん「ごごごごめんね」小さい声だった。さて親父さんに気づかれず戻るには…。私「さむ~い、冷え込んできましたね~」と言い丈の長いフリースの前を合わせ、腰をかがめぎみにしてコタツへ戻る。
...省略されました。
8時少し前にドアをノックする。「どうぞ、入って」と敬子さんの声が聞こえお邪魔する。私「お邪魔しま~す」親爺さん「入れ入れ、久しぶりだったな~」私「ご機嫌伺いもしなくてすいませんでした」親父さん「年末が近づくと忙しくなるからな」私「教師でもないのに…ですね」 コタツの上には料理があらかた置かれ真ん中に置かれた鍋敷きが主役を待っているだけだった。ビールがつがれ土鍋が置かれる。敬子さん「危ないわよ~、気をつけてねぇ~」こうして乾杯で始まった。敬子さん「取り分けるの最初だけよ」私の前に置かれ、親父さんへ。親父さん「そうだ花ありがとな、女房殿大喜びだよ。ワインも」私「過日の俺もできなくて申し訳ないです」親父さん「他人行儀だな、俺の息子みたいなもんなんだからよ」敬子さん「お父さんはワインだめなのよ。私は大好きだけど、敬くんが三分の二は受け持ってよ」私「明日休みだから大丈夫です!」親父さん「ほら、当たった!敬は絶対休みだ!って女房殿に言ったんだよ」私「ずばり的中!ですね」親父さん「だから明日は年末ジャンボ買うよ」敬子さん「一刻者も2本あるから大丈夫ね」親父さん「今夜は五杯コースよろしく!」敬子さん「五杯でも六杯でもどうぞ」私「大宴会になりそうですね」敬子さん「三人の忘年会よ、どんだけ飲んでも9時すぎには寝ちゃんだから」始まって30~40分たった頃、足を伸ばしてみる。ない。敬子さんがトイレにたつ。戻ると汚れた器を片付けたり、新しく出したりとキッチンとコタツを行ったり来たりする。一段落してワインを手にグラスとともにコタツに入る。私「開けましょう」冷えたグラスにワインをつぐ。敬子さんの目を見て小さな声で乾杯した。敬子さん「この白ワインおいしい!」私「ほんとだうまい!」一口、二口とグラスを口に運ぶ。敬子さん「やっと落ち着いてワインが飲めるわ。これで足を伸ばしてゆっくりできるよ」親父さんと私「お疲れさまでした。ゆっくりしてくだい」すでに伸ばしていた私の足に敬子さんの足が触れる。しばらくは触れ合ったままで。親父さん「まだお湯あるか?」敬子さん「さっき沸かしたからポットもってくる」足が離れコタツを出て行く。このときはさすがにガックリきた。ポットを持ち、親父さんのお湯割りを作ると足を伸ばしてくる。足が触れると同時に指先を動かしてみた。敬子さんの指も動く。1ヶ月近い『無視』はなんだったのだろ、と思った。敬子さんの表情を視野に入れながら、つま先を奥に進めてみる。くるぶしの下をゆっくり通り、かかとの脇から脹脛に届く。更につま先を脹脛の横から奥へ這わすと膝横に届き、スーッと脹脛の中程まで戻す。「ふぅ~…」敬子さんのため息が聞こえる。横を向きグラスを手にしワインを飲む。敬子さん「お父さん、大丈夫?」うつらうつらしていた親父さんを気遣っている。親父さん「そろそろ俺はドロンかな~」敬子さん「ドロンだって、ご機嫌ね」敬子さんが席をたち親父さんを隣の部屋に連れて行く。敬子さん「敬君、改めて乾杯ね!」敬子さん「たくさん、食べてよ」私「はい、頂きます」敬子さんの心の動きはともかく長い間『無視』されたの事実だった。そのせいか今夜の自分はやけに落ち着いている。私「今夜冷えますよね」敬子さん「まだ9時半なのに冷えてきたよね」私「もっと深く入ればいいのに…」コタツの中では敬子さんの膝上数センチのところをさすっていた。遠慮無く敬子さんの表情を見ながら。敬子さんはグラスを手にテレビの方に顔を向けている。敬子さん「そうそうそうね、寒いもんね」グラスを置き腰を前に進める。私のつま先が腿の中程に届く。何度かつま先を前後させてみると深いため息が出る。もう一方の足も伸ばしているため浅いV字にしていた。太腿に触れている足に力を入れ押す。はっ、と私の顔を見、首を小さく振る。哀願する目になっていた。何度か腿をさすり、股間に届きそうになったとき
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