夏子が訪ねてきた翌日のことです。
その日も息子は夏子と一緒に帰って来ました。
また夏子と偶然会ったと。そんなこと、あるわけないのに。
「古文、教えて貰おうと思って。おばさん、今日は30分しかいれないって。」
二人は、そのまま息子の部屋へ。
私、諦めました。もう止めることできない。せめて私の家なら夏子の家族に見つからないと。
でも、二人のこと気になって。
扉に耳を当て、中の音を聞きます。
少しの会話の後、直ぐに
夏子の泣く声が。
あの子、勉強するつもりなんか。
セックスするためだけに夏子を。
すると最初、奥のベッドの方でしていた夏子の泣く声が、なぜか扉の方に近づいてきます。
息子、私とはベッドでしかしたことないのに、夏子となにを?夏子の苦しそうな声が段々扉の方に。
あの子、きっと後ろからするの覚えたんだわ。夏子を這わして扉のほうに。
どこで、そんなこと、私と一回もないのに、
そして、夏子、直ぐそこまで来ると、バン、と目の前の扉に手を。この扉の向こうに夏子が。
扉がガタガタ震えます。夏子が中から押しているのです。
私、夏子を感じたくて、こちらから扉を押します。夏子の振動が、私にも伝わってきます。
「ごめんね、こんな息子で、ごめんね。」
すると、夏子、聞こえたのか、扉の向こうにから答えてくれたんです。
「私が弱いの、弱いの、どうしようも。どうしようも。」
息子に攻められ、苦しいのに、答えてくれたんです。
すると、突然、夏子の気配が扉から消えました。
そして、扉が少し開いたのです。扉の向こうには、床に手をつき、四つん這いになった夏子が。
夏子、私を見上げると、ごめんと、下を向きました。
私もひざをついて、ごめんねって。夏子に。
扉は直ぐに閉められました。夏子の泣く声が
離れて行きます。そしてベッドのきしむ音が。
私は扉の前でひざをついたままでした。
音が鳴りやんで、暫くすると扉が開きました。ぴったり30分です。
ひざをついた私の前に二人が。
夏子、私を避けて、無言のまま、帰って行きました。
「次、母さんの番だよ。」
部屋の入り口で息子が。
息子に逆らえない私、自分で立ち上がると、息子の部屋の中へ。
「ねえ、お願い、夏子と同じように。」
「初めてやったバックだね。いいよ、そんにうまくできないけど、母さんもしてあげる。」
息子の部屋、昨日より夏子香りが強く残ってました。
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