男という男が「征服した満足」を求めているわけじゃありませんよ。未熟と
いうか、子供っぽい感覚ですよね。戦争ごっこや征服感みたいなのを求める
時期は確かにあります。睾丸が急速に大きくなって、身体中に急激にふえた
男性ホルモンがあふれるように流れる時期ですね。小4から中2ぐらいまで
でしょうか。脳も急増した危ないホルモンに振り回され、吾ながらオロオロ
してしまいます。ボクも覚えがあります。
まず喧嘩したくって、ムリヤリ口実を作って相手に吹っかけていきます。
その一方クラスの男友達などが急に大切になって、彼らとの盟約を親よりも
重視したり、です。男同士のヒミツ、とでもいった感覚かな。教育関係者は
ギャング世代と呼んでいます。火遊びが始まったりしたら危険徴候の一つと
されています。戦記物や時代小説などにひかれて読みふけりました。ボクの
場合、警察の剣道教室に通いはじめたことが幾分でも安全弁になってたかも
知れません、やれやれ。
暴力やヒーロー気分を求める一方、いつしか強大になった性欲の圧力にも
脅かされます。ボクの体験で言いますと牛乳瓶の口に自分のを突っ込みたい
衝動に気づきました。なぜそう感じるのかびっくりもしたけど、止められず
とうとうホントに試みたんです。でも入りませんでした。すでに思いのほか
亀頭が大きくなってまして到底ムリでした。びっくりするとともに気味悪く
感じました。奇形的に急に大きくなったのかってね。誰にも秘密にしようと
青春の暗い気持ちが上乗せされたかと回想しています。小6半ばでした。
通学路ですれ違う女子高生の胸が気になったのは、中1の春、それまでと
違う通学路に変わったときです。女子の多い高校に通う生徒が通学電車から
吐き出されるように、ずーっとすれ違い続けるのです。その胸元にいちいち
視線が引き込まれるので目の方も忙しくって大変です。見ないでおこうって
何度も決心するはずですが、やはり止め切れません。これも悩みましたよ。
幸か不幸か、他人様のハダカなど否応なしに見るという「たつきの道」に
はいったので、いまでは間違ってもキョロキョロしないと思います、ハハ。
いやいや、それとも年季のなせるワザかな。手柄みたいにいっちゃイカン。
想い出ばっかり綴りましたが、青春も入り口だけのそんなホルモン幻想を
大人になってもそのまま固執してるなんてオトコと言うより未熟なココロと
思います。たしかにセックス中の嬌声を初めて聞いた男は誰しもそのツヤを
自分に向けられたアイカタの好意・愛情と錯覚するかも知れません。しかし
後から少し冷静に振り返ることができれば、そんな勝手な厳格は吹き飛んで
消えるはずだと思います。そう考え直すべきです。
ひょっとしたら、美菜子さんご主人を含めて、美菜子さんに男の本質って
そんなものだと思い込ませたオトコどもへの『怒り』から書きました。
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