2017/08/22 22:24:03
(vtv1dyW/)
浮き輪を脇にかかえ、右手は香代さんに掴まれたまま戸惑いながら歩きました。
波のプールは丁度波が止まってる時間でしたので水際に並んで座って待つことにしました。
気を遣いながらも香代さんは相変わらずのさばさば口調で結構なカミングアウトをし始めました。
『あなたの歳にはもう全部経験しちゃってた(笑)』とか『結婚するまで二人の男性を天秤にかけてた』とか。
そして私への質問も躊躇なく始まりました。少しふざけたようにレポーターっぽくマイクを向ける仕草で『本当は経験済み?』
私は驚いて「ないないないっ」
『じゃあその手前までは?』
「全然ないですっ」
『ん~、じゃあキスは?』
「ホントにないですってー」
こんなやり取りをしてる間も、偶然右足に触れる香代さんの左足にドキドキしてました。たまに肩を押してくる肘すら私にとっては至高の触れ合いです。
ただただ興奮してしまい、異常に上気した表情はバレバレだったかも知れません。
ふいにブザーが鳴り、周りの人が立ち上がりました。
波が始まります。
『行こっか』と言いながら私の手を再び掴み、波に向かって香代さんはグイグイ入って行きます。
私も左手で浮き輪を斜め掛けにして続いて深い方へと向かいました。
足が浮く直前にわたしが浮き輪に入り、香代さんは向かい合わせに浮き輪に掴まりました。
激しい波の上下に二人ともはしゃいでいましたが、香代さんの顔がすぐ目の前にあります。
足は絡むようにぶつかっていました。
意識してしまうともうダメです。一気に気持ちが昂ってしまって下半身はカチカチでした。
たぶん香代さんも膝辺りの感触で気づいたと思います。私は素知らぬふりをして視線を合わさないようにしていました。
波が更に激しくなると背の低い香代さんが水を飲んじゃいそうになりました。
「大丈夫?浮き輪貸そうか?」
むせそうになりながら何度か頷く香代さん。
急いで浮き輪を抜いて、一旦右手で香代さんを抱えました。胸の柔らかさが伝わり、香代さんの太ももには私の硬くなった下半身が伝わりました。
そのまま浮き輪を渡し、浮き輪を頭から被せてあげると『真一は大丈夫?危ないからちゃんと浮き輪に掴まりなよ~』と。
さっきの恥ずかしさで言葉を出せないでいると『縁の壁の方が人が少ないから移動しよっ』と香代さんから言ってきました。
壁沿いは多少人が少なくて波も大きなうねりだけでした。
大きなうねりに身を任せていると、ふいに香代さんが『真一』と名前を呼びながらシ~っと人差し指を口に当てました。
ん?と何のことだか考えた直後でした。
カチカチに勃起した下半身に何かが押し付けられました。
それが何かは直ぐにわかりました。
香代さんの右手です。
指で掴むように触れてきました。
驚く私に向かってもう一度人差し指を口に当てて見せました。
香代さんの指が堅さを確かめるように何度も動き、私の表情を見ながらゆっくり先の部分をさすってくれました。
香代さんは目を閉じたままでした。
私はその顔を見つめながらされるまままで、初めて触れるその手の感触に引き込まれてしまいました。
自分で触るのとは全く違いました。少し動かされるだけでも気持ち良くて…もうどうしようもないぐらいに興奮しました。
波のうねりも周りのことも忘れてました。
「あっ、出っ…」
と言いかけると同時でした。
私は香代さんの手で射精しました。
ビクビクと痙攣する下半身をなだめるように香代さんは優しく触っていました。
私はただただ恥ずかしくて下を向いたままで、何も返す言葉が見つかりませんでした。
なのになぜか「ごめんなさい」と意味不明なことを一言だけ言ってしまいました。
『何で謝るのよぉ。元気な証拠でしょ!』
変なことを言ってしまった私を励ますかのように聞こえましたが、色んな感情が入り交じってしまって返事が出来ませんでした。
沈黙のまま5分ほど波に揺られていると、そんな私を心配したのか『ごめんね。叔母さんのこと嫌いになっちゃった?』と香代さんは動揺した様子で尋ねてきました。
私は慌てて首を小刻みに横に振りました。
『良かったぁ』
そう言うと『戻ろっか』と私の手を取りました。
膝ぐらいの深さまで歩くと、香代さんの手は離れました。
あっけない時間でまるで夢の中の出来事のようでした。
帰りの車中は従兄弟たちが寝入ってしまったし、香代さんの運転だったのでほとんど会話もないまま。
ほろ酔いの叔父は起きているのか寝ているのか定かでありません。
あと5分ほどで家に着く頃、いきなり香代さんが口を開きました。
『真一、英語が苦手なら教えてあげるから明後日の昼にうちに来なさい。子どもたちは子供会の映画に行くから勉強の邪魔もいないから。ねっ、わかった?』
「う~ん…」とどっちつかずの返事をしているうちに家に着いてしまいました。
降りる間際に『ちゃんと来なさいよ。待ってるからね』と香代さんが優しく言いました。