タイトル通り。父はいつも母に手を上げていた。
最低のDV男。
姉や妹、私には手を出すことはなかったけど、母はいつも殴られ蹴られ、それが私は嫌で嫌で堪らなかった。
でも母は母でそんな父に従うばかり。卑屈。悲惨。むしろ依存。父に何されても「お母さんが悪いのよ」みたいなことしか言わない。
父はもちろん、母も大嫌いだった。
だから私はちょっとグレた。
タバコを吸ってお酒を飲んで夜遊びして、とってもわかりやすくグレた。
遊ぶお金欲しさに体も売った。
若いというかまだ子供だったから、馬鹿みたいな値段で売れた。
そのうちSな人にも買われるようになって、裸に首輪で土下座して頭踏まれてお礼を言わされている時に、急にわかった。
父と母のあれ、SMプレイじゃん。
姉に聞いたら「わかってなかったの?」
妹に聞いたら「ウケる」
母に直接聞いたら「そっかそういうの分かる年齢になったんだ」ってなんか感動話っぽくされたけど違う。