僕は地方出身で、現在都内の大学に通っています。
先日、母親が父親と喧嘩をして都内の僕のアパートに来ました。
母親がアパートに来ることは、僕にとって大したことではないのですが、母親はアパートに着いて荷物を置くなり、「お母さん、これから出かけてたいんだけど、そこまでどうやって行ったらいいのかしら?」と言ってきたので、地図を書いてあげても、「よくわからない」と母親は言うので、僕が案内することになりました。
母親の行き先は都内のシテイホテルで、アパートの最寄りの駅から電車に乗り、そのホテルのロビーまで案内しました。
母親の待ち合わせの時間まで少しあったので、母親と一緒に喫茶店でコーヒーを飲んでいると、母親は「今日はけんちゃんのところにいることになってるから、このことはお父さんに聞かれても内緒にしてね。後でおいしいものを食べさせてあげるから」と言われ、僕は何なのか気になりましたが、ここで聞いても母親は答えないと思い、とりあえず「わかった」と言いました。
喫茶店で母親と大学のこととかを話していて、30分くらい過ぎた頃に母親が仕切りに時計を気に出し始めたので、僕は母親に「じゃあ」と言って喫茶店を出ました。
でも母親がこんな高そうなホテルで誰かと会うつもりなのかを知りたくて、少し離れたソファーに座ってそこにあった新聞を見るふりをしていました。
僕が喫茶店を出てから15分くらい過ぎた頃、時計は18:00を過ぎていました。
僕もいい加減に飽きてきて、帰ろうかな?と思った頃、喫茶店が から母親が出てきて、ロビーに入ってきたスーツ姿の男に手を振っていました。
その男は何年か前に家にきて、資産関係で出入りしていた金融関係の営業マンでした。
母親は46歳ですが、その男は40になったかくらいです。
その男と母親は会話を交わすと、男はフロントでチェックインの手続きをして、母親と腕を組んでエレベーターに乗って行きました。