僕の初体験…。
父の単身赴任中、母は自宅と父親の転勤先を行ったり来たりしてた。
2週間が父親の方に行ったら、2週間が自宅といった感じ。
朝晩の食事を作ったりとかは全然苦にならないので、一人の方がかえって伸び伸びと過ごせるので良かったのですが、母と仲の良い近所の
おばさんが、何かとおせっかいを焼きに来るのが面倒でした。
まあ、母が父親のところに行く前に必ず「宜しくお願いします」と頼みにいくからやむを得ないのではあるが、やれ「おかずをたくさん作ったから」とか「洗
濯物があったら一緒にやってあげるから」とか、日を置かず家にやって来るのです。
そんなある休みの日の朝。
まだ寝ていたところに電話が掛かってきた。
出てみると、そのおばさんだった。
「今日は天気がいいから、洗濯物出しなさい。これから取りにいくから…。」
と言うと、数分後にはやってきました。
そして、洗濯機のところに脱ぎ捨ててあった僕の洗濯物を袋に入れると、
「夕方にでも取りにおいで」と言って、帰って行きました。
その日は結局家でゴロゴロしていたのですが、3時ごろに
「もう乾いたから取りにおいで」と呼び出しの電話。
それで行ってみると、ちょうど居間で洗濯物をたたんでいる最中。
大学1年と高校3年の娘さんがいて、その娘さんたちの洗濯物(下着)も一緒にたたんでいたところでした。
僕は見てはいけないと思いつつも、チラチラ見ながら自分の洗濯物を受け取ると、御礼を言って持ち帰りました。
家についてその洗濯物を衣服とシャツ、分けていたら、ショーツが一枚混じっていたのに気付きました。
僕はドキドキです。初めて手にするショーツ。
すぐに電話をして、
「あのう・・・女性の下着が入っていたんですけど、持って行きましょうか?」
と言うと、
「あっそう!? 後で晩のおかずを持って行って上げるから、その時にもらうか
らいいよ」
とアッケラカンとしたおばさんの返事。
こっちがそういう年頃だということを全く認識しておらず、大したことではないというような感じでした。