私は、去年還暦を迎えました。子どもや孫達から「おばあちゃんおめでとう」と祝ってくれました。
亡主人は5歳上で、職場で猛烈にアタックされて、タイプではなかったのですが上司ということと母や周りの勧めで結婚しました。
結婚すると、すぐ子どもを授かり、子育てや実家の世話で、あっという間に主人が定年を迎える歳になっていました時に、主人が入院し病院から大病の診断が下され
退職の日は病院で迎え、それから半年後に他界しました。
あれから、子ども達が私を励ましてくれて、今日の私があります。
亡主人が、預金と少しの財産を私達に残してくれてたので、不安なく生活できていることに仏壇でお参りしながらいつも感謝しています。
最近は、お稽古事や近所の皆様とのお付き合いも自然と縁遠くなりました。
なんとなく、家で空白の時間を過ごしているとき、なんとなく昔のことが昨日のことのようによみがえるようになってきました。
実は、私は母の再婚相手と長い間お付き合いをしていました。
父が出張ばかりの仕事をしていた時、不倫相手の女が妊娠したことで、母はものすごく怒って離婚しました。
その後、母はヤクルトやスーパーで働きながらお金をためて、自分でスナックを始めました。
その当時は、町の景気も良くて母は毎晩酔って帰宅していました。
それから、3年経過したときに、母は若い男性を連れてきて、一緒に暮らすようになりました。
母は38歳で、彼氏は9歳年下の30前で、私が中学3年生でした。私は、二人の関係が不潔で嫌悪感で頭が狂いそうでした。
でも、私の人生では母の言うことが絶対でしたので、黙って一緒に暮らしていました。
私が高校受験でしたので、勉強していたらいろいろと教えてくれたので、そのことを母に話したら「この人00大学を出ているのよ。そうだ家庭教師してちょうだい。」と言って
それから、本当に猛勉強しました。勉強のやり方が分かってきたので、勉強が楽しくなりました。母も私の成績が良くなっていったので大喜びでした。
私の心は、母の彼氏に勉強を教わることがとっても楽しくて、学校から早く帰って彼に会うことを楽しみにしていました。
彼は当時、若くて起業して地元でも注目されていたようで、時間も自由に調整できていたので、私の勉強時間に合わせてくれていました。
そして学校での最終進学協議では、憧れの進学校受験が決まりましたので、家に帰って彼に喜びの報告とハグをしたとき
彼が私をいつまでも強く抱きしめたので、胸が感じていました。
母は、彼に「ねえ、あんたいつまで抱き合ってるの?」と怒っていました。
その晩は、彼から強く抱かれた興奮でなかなか眠れませんでした。
次の日から、教科書や消しゴムをとる時、私から何気なく彼の手や体をさわりながらしていました。
そんなある日、私が遅くなって自宅に帰ると、彼はソファーに寝てたので、私は服を着替えると彼の横にそっと座って毛布を掛けながら抱きしめました。
すると彼が、目覚めましたので「もう少し、このままにして」と言って彼を抱きしめていました。
目と目が合って、しばらく見つめあっていましたが、その後長い時間キスをしていました。
その日から、受験勉強どころではなくなって、私達はあっという間に結ばれました。
彼は私を優しくリードしてくれて、女の色々な喜びを教えてくれました。
もう、受験勉強ではなく、大人のデートばかりでした。
母が帰ってくると、二人とも気まずい思いで会話していました。
やがて受験の日が来ましたが、第1志望はだめで、第2志望校に行くことになりました。
高校に行き始めたころ、母が私に「彼に女ができていないか調べて」と言ってきました。
理由として、30代の若い男なのに母を求める回数が極端に減ったので、「女の感」だそうです。
私は、その言葉を聞いて驚きました。
彼は、私を積極的に心を込めて抱いてくれて愛してくれました。
抱かれるときは、時間があるときは2~3回私は大人の女になった喜びと、なんとなく母を出し抜いたような気持になっていました。
いくら若いからといっても、男の人はすぐには精子は作れないと思います。
当時は、私は彼を母に渡したくなかったので、彼が私に夢中になるようにフェラとか、最後は思い切って飲んじゃいました。
夜、母がお店をしているとき、二人でドライブに行き公園の駐車場で愛し合ったり、刺激を求めあいました。
そして、母には「彼に聞いたけど、仕事がうまくいっていないので少し休ませてくれ」と言っていると報告しました。
そうしていると、今度は母に彼とは別の男がいるとの噂が、飲み屋の界隈で広がっているとの情報が入り、彼と一緒に、母の行動を監視していました。
結果は噂通りでした、お店が休みの時に、お客とのお付き合いがあるということで出かけたので、後を追いかけました。
私の彼はさすがです。男が車で迎えに来ると思うとの予想通りでした。車から出てきた男は、どう見ても20歳台でした。
母は若い男が好きなんだと思いました。二人はコンビニで買い物してラブホに直行でした。
ラブホの近くに2時間以上待ちましたが、出てこなかったので家に帰りました。
翌日、私の彼が母の店に行き、客として来ていた若い男性の確認をして帰ってきました。
私は彼に「母が不倫しているのに怒らないの?どうして冷静にしているの?」と聞いたら、
彼は「俺達は人のことを言える立場か?俺たちは親子だぞ。」と言って私を抱きしめてくれました。
彼は、母を攻めれば離婚になるかもしれないし、そうなったら私とも会えなくなるので「自分が我慢すれば」と言ってくれたので
その日は、激しく求めあいました。
母と若い男との関係は、男に複数の女がいることが発覚して、それからは店に出入りしていないとの話しが流れてきましたので、安心しました。
私と彼との関係は母にはほとんどばれませんでしたし、彼とも何回も喧嘩しましたが二人の深い関係はどちらも話しませんでした。
私と彼が喧嘩していると「あなた達、夫婦喧嘩か兄弟喧嘩しているみたい。それだけ仲がいいのね」と良いほうに理解していました。
私は、早く社会に出たかったので就職を希望しました。当時高卒はすぐ就職が決まりました。
その職場で、主人と出会い、母の店の常連になって、母を先に口説いてお墨付きをもらって、
私に堂々と求婚してきたので、母の言うことは絶対だったので、好き嫌いは別にして結婚しました。
結婚してからは、生活に不便さを感じることもなく、子育てに集中することができました。
でも、母は夜の商売ということでお酒の飲みすぎとヘビースモーカーで大病を患い長期の入院をし他界しました。
その間、実家では彼とゆっくりと夫婦のような生活をすることができました。
亡主人は、一度だけ「お母さんのいない実家にどうして泊まるんだ」と聞いてきましたので、「義父の
世話も娘の務めよ」と言ったのを覚えています。
私が結婚する前から、初めて体を許した心から愛する彼も、すでに他界しています。この歳になると昔の思い出ばかりが思い出されます。
誰にも話せないことが本当に残念でなりません。