義家族との体験

叔母は全裸状態でギブスに巻かれた不自由な足を布団
の上に投げ出すようにして、眼前のパソコンの画面を食
い入るように見つめている。
　僕は叔母の背後に座り、彼女の乳房と下腹部の漆黒の
中に手を伸ばしてまさぐり続けていても、それを拒む仕
草はほとんどなかった。
　時折僕の手の先が感じる部分に触れたりすると、うっ
と小さな声を洩らして上半身を揺すらせてきたりする。
　パソコンの画面に目をやると、床の上で母が裸身を惜
しげもなく晒け出して四つん這いに這わされていた。
　母の突き上げられた豊潤な臀部に、男が一人立膝の姿
勢で密着している。
　そして母の顔の前にも男が一人、下半身を剥き出しに
して両足を大きく広げて床に尻をついていた。
　母の臀部にいる男が激しく腰を律動させている。
　母の顔は両足を広げた男の股間の中に埋まっている。
　肉と肉がぶつかり合う淫靡な音と、母のくぐもったよ
うな熱い声が聞こえていた。
　「すごいだろ？こいつら母さんの学校の不良共だよ。
この前から何かで母さんこいつらに脅かされていて、い
いなりにされてるみたいだ。ほら、いま母さんを突いて
る奴がボスなんだ。僕には名前もわかってる」
　背後から手を回して、叔母のやや垂れ気味の乳房を揉
みしだきながら、彼女の耳元に囁くようにいってやった。
　「ああっ……！」
　突然顔を上げ首を左右に大きく振りながら、母は熱く
て高い咆哮の声を上げた。
　その声に呼応するかのように叔母の口からも、同じ響
きの高い声が洩れた。
　叔母の顔を引き寄せ、僕は強い力で唇を重ねた。
　叔母の歯がすぐに開き、自分から僕に舌を差し出して
きていた。
　お互いがお互いの唇を激しくまさぐり合った。
　「ああっ…ひ、ひろちゃん…も、もうどうにでもして
っ…！」
　唇が離れ僕と叔母は布団の上で激しくもつれ合うに抱
擁を重ね、そして再び体と体を深く密着させ、最後の瞬
間は彼女は白目を向くようにして意識を喪失させていた。
　それから二時間ほど、僕と叔母は布団の中で眠り続け
た。
　目を覚まして僕の横で背中を向けていた叔母の肩に手
をやると、彼女も意識を戻していた。
　叔母の体を僕の正面に向けて、
　「母さんのこと驚いただろ？」
　と優しい声でいった。
　「…どこであんなの？」
　「何日か前に家のポストに入れられてたんだよ。もち
ろん母さん宛にね。切手もなく普通の手紙じゃないとぴ
んときたので室に持ち帰って見たらそれさ。他に二十枚
ほどの写真も入ってた。持ってこようか？」
　叔母は首を横に小さく振った。
　「でも脅迫めいた手紙も何もなかったなぁ。あいつら
も賢いところあるよ。でもあれから大分日もたつから、
きっと母さんの携帯にでも連絡してるんじゃない？もし
かしたら今日遅くなるっていってたのも、あいつらに呼
び出されてるのかも知れない」
　「それって…でも犯罪行為じゃないの？」
　「だよね…。でも母さんの立場では表沙汰にできるこ
とじゃないしね」
　「あなたが…ひろちゃんが息子としてどうにか…」
　「僕と夏子のこの関係も表沙汰にする？」
　「そ、それは…」
　「僕はね、夏子。母さんもいつか犯してやりたいと思
ってる。何年か前に親父が死んでからずっとそう思って
た。こまでにもね、母さんの脱いだ下着盗んでオナッた
りしたこと何回もあるし、母さんの下着穿いて一日過ご
したこともある」
　「…………！」
　「僕はどうも若い子じゃ駄目みたいで、夏子や母さん
くらいの年代じゃないと勃起しない」
　「…………」
　「それでね、今日母さんのバッグの中にあいつらから
送られてきた厭らしい写真を何枚か、こっそり入れてお
いた。母さんが帰ってきてどんな反応するか？ちょつと
どきどきしてる」
　「そんな危険なこと…」
　「今日は母さん、きっとあいつらに抱かれてる！きっ
とそうだ」
　「血の繋がった家族なのよ、あなたとお母さん」
　「おや、夏子と僕は血は繋がってないからいいってこ
とか？」
　「それは…そうじゃなくて、そんな恐ろしいこと。私
も悔やんでいるわ」
　「でも僕にしがみついてきてる」
　「ああ…いわないで」
　「そういえばパソコン途中で切ったから続き見ようか？」
　「も、もういいわ…見たくなんか…ううっ」
　僕は叔母の言葉を遮るようにいきなり唇を重ねていった。
　叔母は少しの間足掻いたが、舌を口の中に差し込まれる
とすぐに抗いを止めた。
　パソコンの画面が浮かび上がった。
　床に全裸で座らされた母の両脇に二人の男が立っていた。
　男たちも素っ裸である。
　一人の男の股間から突き出たものを母は口の中に含んで
　顔を前後に動かしている。
　もう一方の手で違う男のものを握り締めていた。
　「おいしいか？」
　と画面から男の声がすると、口にものを含んだまま母が
首を小さく上下させる。
　「おい、またあれするか？」
　と男の声がする。
　「好きだからな、この叔母さん。よう、叔母さん、また
前と後ろと両方入れてほしいか？」
　「…………」
　さすがに母からの声はなかった。
　画面が変わる。
　男が一人床に仰向けに寝ていて、そこに母が跨るように
して腰を深く落としている。
　「ああっ…ああ」
　男が下から突き上げるたびに、母が顔を大きく仰け反ら
せて喘ぐ。
　そして自らも男の腹の上で腰を激しく動かしている。
　「ああっ…！」
　一際高い咆哮の声を上げて、母が男の胸の上に上体を崩
し落とした。　
　もう一人の男が画面に表われ母の臀部のあたりで立膝の
姿勢をとる。
　やや突き上がった母の臀部の中心に体を密着させてきた。
　男は自分の唾液を何度も母の臀部の奥に塗りたてていた。
　そうしてゆっくりと母の尻穴に屹立したものを押し入れ
ようとしていた。
　「ああっ…だ、だめっ…そ、そだけは！ああっ…ぐぐう
っ！」
　男のものを上と下から同時の挿入行為だった。
　尻穴をつらぬいている男の動きが徐々に早くなる。
　その後、パソコンから聞こえてくるのは母の獣じみた咆
哮の声だけだった。
　その光景は数分間続いた。
　ふと横を見ると、見たくないといっていた叔母の目も画
面に釘付けになっていた。
　「夏子、今夜僕は決行する！」
　そういって僕は叔母を抱き寄せ、思い切り唇を吸った。

　　　　　　　　　　　　つづく