「ここでそのまま待ってて」
叔母の夏子にそういい残して、僕は一旦室を出た。
自分の室からノートパソコンとＡ４サイズの封筒を手
にして、僕は急いで夏子の室に戻った。
布団の中に潜り込んだままの夏子を起こして座らせ、
目の前に置いたパソコンを起動させた。
そして封筒の中から一枚のＣＤを取り出し挿入する。
上布団で露わな胸を隠すようにして夏子はおし黙った
まま、画面に目をやっていた。
ビデオ映像である。
薄暗い通路を剣道着姿の人が歩いている。
顔が剣道の面に隠されていて男か女かわからない。
画面が急に明るい室に変わった。
壁にロッカーが幾つも並んでいて室の中央には畳のよ
うなものが敷かれていた。
学校のクラブ活動の部室のようだった。
そこへ通路を歩いていた剣道着姿の人らしいのが面を
被ったまま入ってきた。
ロッカーの前にその人物が立った時、急に画面に三人
の覆面姿の男たちが群がった。
そして剣道着姿の人物に、まるで獲物を見つけた狼の
ように群れをなして襲いかかっていた。
実写撮影のようで声が割れ飛んだりしていたが、襲い
かかった男たちの手で、襲われている人物の剣道着が見
る間に剥ぎ取られていった。
袴がずり落とされ上の胴着が剥がれていく。
すると白い肌と薄いピンクのブラジャーとショーツが
表れ出た。
剣道着姿の人物は女だった。
剣道の面だけを付けてブラジャーとショーツだけの異
様な姿にされた女は、畳の上に仰向けにされ、二人の男
に手足を拘束され、そしてもう一人がゆっくりと顔の面
の紐を解いていた。
頭に手拭いを巻いた女の顔がアップにされて写された。
それは誰あろう僕の母の顔だった。
「………！」
その時僕は画面より叔母の顔に目を向けていた。
「わかる？僕のお母さんは学校で剣道部の顧問をして
いる」
僕は夏子に向かってひとり言の様に呟いた。
あまりの衝撃的な映像に、叔母の夏子は思わず口に手
を当て出そうになる声を必死で押さえ込んでいた。
画面に戻ると、僕の母の叫び声が大きく割れて聞こえ
ていた。
「いっ、いやあっ…や、やめて！」
母の胸からブラジャーが剥ぎ取られ、膨よかな乳房が
露呈され、一人の男の手によってわし掴まれ強く揉まれ
ていた。
もう一人の男の手で母のショーツもあっけなく脱がし
落とされ、そして剥き出しの両足を大きく持ち上げられ
て、映像は容赦なく剥き出しになった母の下腹部の漆黒
をアップにして写していた。
畳の上で一人の裸の女と三人の男がもつれ合う光景が
長く写し続けられた。
三人の男の力の前に女は無力だった。
もつれ合う映像はしばらく続いた。
三人の男たちがいつの間にか覆面を取り、素っ裸にな
っていた。
母の裸身は常に畳を背にしたままにされていて、男た
ちが入れ代わり立ち代りで彼女の肌に密着している構図
がほとんどだった。
乳房を思い切り揉まれ吸われたり、下腹部の漆黒の中
に顔を埋められたり、そしてついには唇を長く荒々しく
重ね吸われたりしていた。
僕のほうはこれまでに何度もその映像は見ていたので
さしたる興奮もなかったが、叔母の夏子の驚愕は計り知
れないものがあったらしく、何度も画面から目を反らそ
うとした。
その度に僕は夏子の乳房に手をやり強く揉みしだいて、
画面を見るよう強要した。
やがて襲われている母の声に変化が出だしていた。
女としての喘ぎの声に変わってきているのがはっきり
とわかった。
一人の男が母に唇を重ねている。
するとその男の手に母の両腕が、自然なかたちで巻き
付いていっているのが見えた。
画面が母と男の顔に接近する。
男の舌に母の舌が絡みついていた。
母の下半身にはもう一人の男の顔が沈み込んだままだ。
母の剥き出しの白い腰の部分がくねくねと妖しげに揺
れ動いていた。
そうしていよいよ一人の男が、母のおし拡げられた両
足の間に割って入り、固く屹立した肉棒を彼女の漆黒の
茂みの中にゆっくりと突き刺す画面に変わった。
「ああっ……いいっ…！」
母の両腕が自然に動いて覆い被さっている男の腕をわ
し掴んでいた。
「叔母さん、年の割りによく締まってるじゃん」
と男が腰を強く前後に律動させながら母に向かってい
った。
「ああっ…いいっ…いいわっ」
そういう母の燃え上がった声がはっきり聞こえる。
男たちに交互に刺しつらぬかれる映像がしばらく
続いた。
その間に母は幾度も絶頂を極めたような熱い咆哮
の声を上げては意識をなくし、そして目覚めてまた
悶え続けたのだった。
叔母の夏子はいつの間にかその刺激的な画面に釘
付けになったようになっていた。
乳房を揉みしだきながら、そっと夏子の下腹部の
漆黒に手を伸ばすと、そこからは洪水のような愛液
が溢れ出ているのがわかった。
つづく
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