義家族との体験
よく読まれている体験談
2015/07/17 16:06:18(895bltZd)
あの山小屋での時の義母の苦しく切ない心情の吐露を、僕は二度読み返した後、肩を揺らせながら大きな息を吐き出していました。 あの雨風の強い暗闇の中で寒さに堪えようとしていた僕を、義母は自身の胸の中で少なからずの葛藤と迷いがあったとはいえ、血の繋がりもない僕を、まるで我子を思う気持ちで狭いシュラフの中へ入れてくれたのかと思うと、心が少し折れて傷む思いでした。 そんな義母の優しさもわからず、不埒千万な欲望に負け、結果として僕は彼女を闇に乗じて犯し陵辱したのです。 しかし義母はそんな僕を責め詰るのではなく、全ての責任を年長者である自分の心の脆弱さのせいにしてくれている優しさが、身勝手ないいかたですがかすかな救いではありました。 病院内のことでも日記は書かれていました。 同時に僕は義母のまるで知ることのなかった何十年も前の、屈辱の出来事まで窺い知ることになったのでした。 十月三十一日 危惧していたことだったが、浩二さんにまた身体を求められる。 しかも今いるこの病室でだ。 山小屋でのことは一度だけの過ちとして看過するつもりだったのが、若い彼の魔の手はまたしてもどす黒い毒牙となって、私の肌だけでなく心にまで癒えることのない傷の刻印を残していったのだ。 ベッドの上で襲われた時、当然私は抵抗した。 しかし病院の病室ということが、私から抗う声を奪い、拒絶の力を半減させていた。 足の自由も利かず両手だけの抵抗では、若い浩二さんの強い力に勝てる道理もなく、私の身体はまたしても彼の欲望の餌食となった。 もしここで人でも入ってきたらという気が気でない思いもあり、私は浩二さんのなすがままになるしかなかった。 まさかこのような場所でという予期せぬ驚きと、人が入ってくるかも知れないという恐怖感の中で、私は浩二さんに衣服のほとんどを剥ぎ取られ、身体の至る部分への愛撫を受け続け、そしてまたしてもだが、彼の前に愚かにも女としてはしたなく反応し喘ぎの声を上げてしまっていた。 失くしてはいないつもりだった自分の理性の心も抑制の気持ちも、結果としてはしかし哀しいくらいの脆弱さだった。 女としてはもう早くに枯れたはずの年齢でありながら、私の身体は義理の息子の浩二さんの時間をかけた手管の前に脆くも屈していったのだった。 剥き出しにされた乳房への舌の愛撫と、乳首への歯での甘噛み。 そして私の下腹部に伸び下ってくる彼の手で、敏感な箇所を捉えられくぐもった声を上げるしかない私。 感じてはならない愉悦に次第に薄れかけていく意識の中で、どうしてかわからなかったが、唐突に私は何十年も前の自分の屈辱の記憶を思い起こしていた。 私はそして浩二さんの前に、はしたなく愚かな女の部分のほとんどを曝け出し、最後には彼の身体にしがみつき悶え果てたのだった。 彼が病室から去って一人になった時、私の目から涙が溢れ出た。 悲嘆と悔恨と慙愧の涙だった。 明かりを消したくらい闇の中で、当然のように私は寝付けない時間を過ごした。 自分は本当に浩二さんの男の力に屈しただけなのだろうか? 彼の魔の手が私に伸びてきた時、私は強く抗った。 義理の息子の暴走を強く叱る声も出した。 本当にそうだったのだろうか? あってはならないことだが、どこかで女として浩二さんの男としての欲望の行為を、心密かにはしたなく期待している愚かな自分がいたのではないか? 答えの見つからない自問自答を、眠れぬまま私は長く続けた。 そして答えの見つからない苛立ちで混乱する私の頭の中に、浩二さんに抱かれている時に唐突に思い起こした、何十年も前の屈辱の記憶が勝手にめらめらと湧き上がってきていた。 長く自分の心の中に封印してきたことで…このことを書き記すのは初めてのことだ。 大学を出て教職の道に進んで二、三年の頃だった。 教師としての最初の赴任先は、県内の奥深い山村の小学校だった。 その頃からもう過疎化の進んでいる小さな村で、学校の生徒数も一年から六年まで合わせて八十人足らずだった。 そこで私は四年生の担任として社会人の第一歩を踏み出し、二、三年があっという間に過ぎた。 そして忌まわしい事件に私は図らずも遭遇してしまったのだ。 当時、村の山奥のほうで小さなダム建設がもう何年かに渡って行われていて、その工事に携わる人間が村の外から何十人も入ってきていた。 彼らは村から一時間以上も山奥に入ったダム工事現場近くに、プレハブの飯場のような建物を幾棟か建てそこで集団生活をしていた。
...省略されました。
15/07/21 16:16
(pHZanuN2)
義母さんの過去を覗き見て・・・いろいろとあったようですね。
そして野村女子との秘密めいた展開がどうなるのか?
更に、日記の続編、義母さんの町内会行事の展開・・その後とまだまだ続けていただきたいです。
お待ちしています。
15/07/23 05:27
(RIUs78Gl)
野村加奈子の住むアパートは、郊外に出てすぐの田園地帯に新しく造成された団地の一画にありました。 ここへ来るまでの道すがら、野村加奈子が僕と会いたいという目的が何なのかをもう一度考えようとしましたが、昼までに読んだ義母の日記が断片的に思い浮かんできて、結局は何も掴めないまま、彼女の室のドアの前に立ちました。 チャイムボタンを押すと中からすぐに返事があり、内から外にドアが開きました。 ショッキングピンクのような鮮やかな色に白の太い横縞の入ったざっくりとしたセーター姿の加奈子の白い歯を見せた顔が見えました。 セーターの胸が大きなVネックになっていて、乳房の割れ目が少し覗き見え、僕は少し驚き慌てたような顔をしたのだと思いますが、 「こんにちは」 と加奈子は屈託のない笑顔を満開にして迎え入れてくれました。 少したじろいだ気分で急な訪問の詫びをいうと、 「来てくれて嬉しいです」 と加奈子はまた明るく微笑むのでした。 室は洋間のワンルーム形式になっていて、畳八畳ほどの室全体が薄い黄色のクロス壁で統一されていました。 手前がダイニングと流し台で、右側の壁に沿ってベッドがあり、反対側に若い女の子らしい洒落た鏡台と机が並び、中央に少し長めのソファとガラス製の小さなテーブルがありました。 ソファもベッドカバーの色も壁の色を基調に合わされていて、室のあちこちに動物の縫いぐるみが置かれていたりして、室内に漂う甘酸っぱい香りと共に、若い女の子の室らしい雰囲気は充分に出ていました。 若い女の子の室に招かれるということはこれまでにほとんど経験のなかった僕は、中央のソファに座らされてからも、目を何度もしばたたかせて落ち着きのなさを露呈していたのだと思います。 「綺麗にしてるんですね。やっぱり女の子の室は違うな」 「今日は朝から早起きして一生懸命お掃除したんですよ。男の人子の室に入れるの初めてですから…」 加奈子はダイニングでコーヒーの用意をしながら、悪戯っぽい笑顔を返してきました。 まだ少し落ち着かない気分で加奈子が淹れてくれたコーヒーを口に運びながら、 「…それで、加奈子さん。この前から僕と会いたいといっていたのは、何だったのかな?」 と少し改まったような口調で尋ねました。 「ごめんなさい、私のほうこそ。それほど面識もない人に、突然無理なお願いしちゃって」 ソファに座った僕の斜め前で、薄黄色に毛羽立ったカーペットに座り込んだ加奈子が、かすかに顔を曇らせ気味にして、薄く栗毛色に染めた少し長めの髪を揺らせながらぺこんと頭を下げてきました。 「…いつだったか、君からの告白メール読ませてもらいました。随分、大変な経験してるんだね」 そういいながら僕は少しこそばゆく面映い気分になっていましたが、 「そのことの相談なのかな?」 とかまわず問いかけました。 「いえ、もうあれは随分昔のお話で、いつまでも引きずってはいませんから…でも、そのことも少しは関係あるかも…です」 加奈子の愛くるしい顔が何かをいい澱んでいるように見えました。 「…病院でのこと?」 「………‥」 「僕と義母のこと見たんだ?」 「…見るつもりは」 「何か誰かに見られているような気が少ししてた。隠すつもりはないから、何かいいたいことあったらいっていいよ」 「何も…なにもありません。ごめんなさい…」 「謝ることじゃないさ。じゃ、何なの?」 「あの…怒らないで聞いてくれます?」 「うん―」 「あの時の…少ししか見れなかったんですけど…先生のお顔と白いお肌、とても綺麗に見えました」 「見られてたんだ、やっぱり」 「あ、あなたと先生がどういうご関係なのかは知ってます。でも、それはいいんです。私もいえる立場ではないですし…」 何かまだ加奈子の話は核心に届いていない気がしていました。 彼女の驚愕の真意がわかったのは、それから数分後のことでした。「えっ?…き、君が僕を?」 飲みかけていたコーヒーを思わず吹きこぼしそうになるくらいの、加奈子からの突然の告白でした。 「あなたのことが好きです…」 全く予期していなかった言葉でした。 「ど、どういうこと?…だって君とは」 鳩が豆鉄砲をくらう以上の、加奈子のあまりに唐突過ぎる発言に、平静心を完全に失くした僕は戸惑いを大きくしながら、そう聞き返すのがやっとでした。 僕の記憶では、加奈子とこれまでに言葉を交わしたのは二、三度くらいで、それも挨拶程度のやり取りだけで、印象に残るようなものは何もありませんでした。
...省略されました。
15/07/23 23:10
(T3iywrJo)
集会所の駐車場で十分ほど待っていると、車のフロントガラスに小柄な義母が、まだ少し足を引きずるようにして、こちらに向かってくるのが見えました。 と、その義母の背後から口に手を当て声を出しながら、小走りに駆け寄ってきている初老の男がいました。 その男は義母を呼んでいたようで、彼女は立ち止まり振り返りました。 男が義母に追いつき、そこで立ち話が始まりました。 見るともなしに二人の身振りを見ていると、初老の男のほうが義母に何かを懇願しているのか、ペコペコと頭を下げたり、彼女の服の裾を引っ張ったりしていました。 逆に義母のほうは困ったような顔をして、胸のあたりで手を何度も横に振り、相手に対し断わりの所作を見せていました。 やがて義母は男を振り切るようにして、僕の車に向けて歩いてきました。 「今、亜紀子に頭を下げてた人、たしか自治会長の小村さんだったよね?」 心なしか嬉しげに顔を綻ばせながら助手席に乗り込んできた義母と、二言三言の言葉を交わした後、僕が彼女に尋ねると、 「そうなの。この後役員だけの食事会があるので出てくれって」 「あの人の次男が僕と高校の同級生でね。家にも一、二度遊びに行ったことがある。お金持ちですごく立派な家だったな」 「そうね。どこか大手の建設会社の役員か何かをしてらして、定年退職なさって悠々自適の方だって聞いてるけど」 「そうみたいだね。僕の同級生も大学中退してから、長く定職にもつかずプータローみたいにしてて、今は何かあまり名前のよく知らない芸能プロダクションかに入って、映画の監督してるとかいってたなぁ。…高校卒業してからはあまり付き合いはないんだけどね」 「私…あの小村さんって人、あまり好きじゃない」 普段から他人の悪口など一度もいったこのない義母が、小さな顔を少ししかめながらそういったので、 「何?…何かあったの?あの人と」 と僕は少し気になったので問い返しました。 「ううん…何も…何もないわ」 車はあっという間に自宅に着き、駐車場に車を入れた時、僕は思い出したように、 「由美から電話あった?」 と義母に聞きました。 「あったわ…緊急なPTA総会があるので遅くなるって…」 「僕にもあった。苛め問題で今学校も大変みたいだね」 「身体毀さなければいいのに…」 時計を見ると五時過ぎでした。 妻の由美の帰宅まで四時間ほどの時間がありましたが、その場は二人とも何故かそのことには触れないまま、玄関戸を開けて中に入りました。 「お買い物できなかったから、ある物でいいかしら?」 エプロンを腰に巻きダイニングに入った義母は、冷蔵庫を開け食材の幾つかを取り出し、調理台や流し台付近を小まめに動き回り出しました。 三十分も経たない間に、食卓に色鮮やかな料理の盛られた皿が幾つも並び、二人きりの静かな食事が終わったのは七時少し前でした。 昼間の若い加奈子との思わぬ情交の疲れもあったのか、居間で半分居眠り加減でテレビを見ていた僕に、洗い物を済ませた義母が、 「浩二さん、疲れてるの?」 と背後から優しく声をかけてきていました。 「ああ、いやっ…そうでもないんだけど」 「…お昼はどこに?」 「ん?…どうして?」 「ううん…何もだけど…でも」 「でも、何?」 「さっき車に乗せてもらった時…あなたから…いつもと違うような匂いしたから」 「えっ?…あっ、ああ…昼間は仕事の関係で女の人何人かと会ってたから」 「…そう…ごめんなさい、嫌なこと聞いて」 「四十代の奥様連中四、五人と会ってたから」 「もういいの。…私、お室にいってるわ」 義母が居間を出ていった後、自分の両腕に顔を当て鼻で息を吸いながら、内心で女の直感的な感覚に、少し肝を冷やしていました。 それにしても義母はどういう気持ちで、僕に疑念の言葉を向けてきたのかが不思議でした。 まさか、あの義母がこの僕に嫉妬なんていうことはないはずでしたが、彼女は僕の身体から間違いなく異質の、それも女の匂いを敏感に嗅ぎ取っていたのです。 野村加奈子のアパートを出る前、彼女がシャワー浴びていきますか?と聞いてきたのを僕は断わっていたのでした。 このことはもしかしたら、義母から僕への暗黙の忠告だったのかと思いました。 僕の鈍感さや不注意で、もし義母との関係が妻の由美に知れたら、救いようのない事態になります。 そのことへの対応策など何一つ持ち合わせていないまま、僕は本能と感情の赴くまま義母の身体を求
...省略されました。
15/07/24 16:55
(O8.CVxac)
早く続きを読みたいのですが、御自分のペースで今後も秀作をお願いします
15/07/24 19:32
(NLwvyeq9)
野村女史の件は後に尾を引きそうですね~、それにしても若い女性との情交が勝手に舞い込んでくるなんて・・羨ましい。
義母さんの御指摘はもっともですね、匂いはご注意くださいな。
義母さんも、コウジさんに思いを寄せているような状況ではないでしょうか?
会長さんに何か言い寄られたような感じもありますが・・・気になりますね。
普段の生活での団らんの様子も書いて頂けると良いですね、どの様な振る舞いかを想像してみたいです。
15/07/25 05:18
(xObrVjb5)
「亜紀子、入っていい?」 僕は義母の寝室の襖戸の前に立ち、少し神妙な声でいうと、中から少しだけの間があって、 「どうぞ―」 という短い声が返ってきました。 戸を開けると義母は机に向かって座っていました。 少しばかりやつれた感じの小さな顔を横に向けて、かすかに身構えるような視線を僕に投げつけてきていました。 「さっきの話もだけど…それと少し話したくて…いいかな?」 この時の僕はおそらく子供が親に悪戯を見つかった時のような、バツの悪い顔をしていたと思います。 畳の上にゆっくりと腰を降ろして胡坐座りをして、手で頭を掻きながら、 「昼間だけど…実は若い女の子と会ってた。…亜紀子も知ってる子だ」 「…野村加奈子さん?」 「うん…前から何回も連絡あって」 「私の昔の教え子って、もう知ってるんでしょ?」 「うん。言い訳でも何でもないんだけどね、長い身の上話のメールや電話もらったりして、向こうから一方的にいい寄られてしまって」 義母は椅子から立ち上がり、僕の前に少し距離を置くようにして正座してきていました。 「私が入院中にもね…あの子、あなたのこと色々聞いてきてたの」 それは僕には初耳の話でした。 「…もうあなたも聞いてると思うけど、あの子も高校の頃に家庭のほうで、色々大変なことあったみたいね」 「恩師だからやっぱり相談受けてたんだ…」 「聞いてあげただけで、何も力にはなってあげていないのだけど。でも、あなたとのことは…あの子の、女の子としての個人的な感情の問題よ」 「…よくわからない子だ」 「あの子と…関係したの?」 「それを告白しにきた」 「今の私があなたからそれを聞いて、どうこうするとかは…もうできないでしょ?」 「亜紀子に正直に話しておきたかっただけだ」 「だって…私自身がもう、あなたとこうなってしまっているのだもの。彼女をどうこうとはいえないわ」 「後悔してるんだね…」 「してるわ…でも、あなたを責めているのじゃないわよ。何度もいってるけど、仮にもあなたの親である私が愚かなだけなの」 「亜紀子とのことは失くしたくないっ」 「野村加奈子さんのことは、今は私が気づいただけだから、まだいいの。…でも、私とあなたとのことを娘に知られたら、私はきっと生きていない。いえ、今こうして生きていてはいけないのかも知れない」 「亜紀子、僕は君ほど賢くない。難しいいいかたしないでくれ。亜紀子が僕を好きかどうかだけいっておくれ」 「そうだわね…。もう、何をいっても…私も浩二さんを…好きになっているのだと思うわ。今日の夕方、集会所に迎えにきてくれただけで嬉しかったわ。…それに」 「それに…何?」 「あなたから…加奈子さんの、いえ、他の女の人の匂いがした時の私は…少し嫉妬していたのかも知れないわ」 「そういってくれると、僕は単純だから嬉しいな。亜紀子、これからは僕もきっと気をつける」 「そうしましょ…前に浩二さんがいっていた、『美しい嘘』っていう言葉を信じるしか…」 「亜紀子、もう一つ…いい?」 「何…?」 「今日さ、集会所で会った自治会長の小村さんだっけ、あの人と最近で何かあった?」 「どうして?」 「いや、ずっと前っていうか、亜紀子と山登りするちょっと前かな?…たしか町内のドブ掃除の出合いの日、あの人とたまたま一緒になったことがあってね、少し話し込んだことがあるんだ」 「…そう」 「その時は何も気にはならなかったんだけどね。ほとんどが亜紀子の話ばかりで…綺麗な人だとか、自分と同年代なのにとても若く見えて聡明な人だとかね…亜紀子の息子の僕も嬉しい気分では聞いてたんだけど…」 「そんなことあったの…」 「その時の最後にね、何かを亜紀子にお願いしてあるとかっていってて…途中で自治会長が誰かに呼ばれて、尻切れトンボみたいに終わっちゃったんだけどね…何か頼まれてた?」 「…町内行事の何かかしら?」 「ごめん、今までいうの忘れてた僕も悪いんだけどね。…帰りの車の中で、滅多に人のことを悪くいわない亜紀子が、あの人好きじゃないっていったもんだから、ちょっと気になってね」 「何もないわよ…」 義母とこれだけの言葉のやり取りは、その内容は別として、おそらく由美と結婚してこの家に入ってから初めてのことでした。 不埒な欲望に負け、義母の身体を抱く時の心地よさとはまるで違う、妙に心が洗われるような気持ちのよさを僕は感じていました。
...省略されました。
15/07/25 23:14
(d2/8H6qb)
義母さんんはコウジさんに思いをはせるようで良かったですね。
心配なのは奥様の悟られないかどうかだと思うが・・・。
日記の件は楽しみであり、嫉妬の材料になるのかもね・・・でも、ストーリーには欠かせなくなりましたね。
野村女史との関係が尾を引きそうではないでしょうか?
楽しみに次作もお待ちしています。
15/07/26 06:36
(DKjqjtTh)
十一月十六日 青木から電話があったのは、一昨日の二時過ぎだった。 学校の用務で市の教育委員会に出かけて、帰りの車中で一人だったのが幸いした。 青木に力づくで犯されたあの日、屈辱と慙愧の思いで彼の家を辞する前、 「俺は機械物に弱いから、俺の携帯にあんたの名前と番号入れてくれ」 といわれ、まるで意思のない夢遊病者のように茫然自失状態だった私は、逆らうことなく自分の手で彼の携帯に自分の名前と番号を入力させられていたのだ。 それまでにも一度、青木から電話はあった。 あの日から三日目の夜遅い時間で、私はお風呂上りでパジャマに着替えて、自分の室の鏡台の前に座っている時だった。 発信者の名前の出ない着信に、私はすぐに青木と直感した。 運悪くマナーモードにしていなく、その携帯音を私はしばらく無視したが、無情の音はいつまでも長く続き鳴り止まなかった。 着信ボタンを押すと、やはり青木の声だった。 「先生、夜分に悪いね」 という言葉とは裏腹の身勝手さがあからさまな、低く大きなダミ声が耳をついてきた。 「困りますっ…」 私は押し殺すような強い声で、不快感を露わにして短くいって携帯を切ろうとした。 「少しだけ付き合ってくれ。おい、電話切るなよ」 青木の低いダミ声は、酒を飲んでいるのか呂律が少し廻っていない感じだったが、声は鋭く、私に有無をいわせないような強い響きだった。 それからの青木の言葉は、私が思い出したくもないあの夜の陵辱をクドクドと独り言のように、下品で卑猥極まりないものだった。 「先生、あんた聞いてくれてるのか?」 ほとんどこちらから言葉を返すことのない会話に青木もさすがに苛立ったのか、怒ったような声が返ってきた。 「はい…」 「…あんたがもう少し若かったら、俺はどんなことしてでもあんたを俺の嫁にしてるな。いや、今だって俺はその気でいるぜ。女としては、あんたは最高の上物だよ」 「………‥」 「残念ながら、ほとんどがまだ未開拓のままみたいだけどな。勿体ねぇことだ。…先生よ、あんた自身もそのことにはまだ気づいていないようだな」 「…気づきたくも。…あの、もういいですか?」 「あの時、二度目の時よ。あんた、どこでどう変わったのか知らねぇが、俺にしがみついてきていよなぁ」 「…もう、切ります」 「もう少しだ。…最後の時、あんた、俺の背中に爪立ててよ、好きっていったぜ。くくっ…いい顔してたよ、あの時は」 酒に酔った青木との下品で卑猥極まりない言葉のやり取りは、三十分近く続いて終わった。 そして一昨日の彼からの電話は、今夜の六時に駅裏公園の駐車場に来い、という一方的な通告だった。 彼の目的が一目瞭然とわかる、下卑た笑いを含んだ声に私は声を噤んだ。 コンビニの広い駐車場に車を止めた私は、無論断固とした声で強く拒絶したのだが、結果としては青木の脅迫じみた強引さに屈し、拒むことはできなかった。 駅裏公園の駐車場の街灯の明かりが際立ち始めた刻限に、私は青木と会い、彼のワンボックスカーの助手席に乗せられた。 青木は仕事帰りか、ニッカポッカの太いズボンにセーターとベスト姿だった。 娘の由美に、学校行事で帰宅が遅くなるから夕食もいらないと、苦しい嘘のメールを送信したのが死ぬほどに哀しかった。 青木の車は、薄暮から薄闇に変わろうとしている道を郊外に向けて走った。 私のほうから話しかける言葉は当然になかったが、青木のほうも最初の軽い言葉だけで、黙々とした表情で車のハンドルを握り締めているのが逆に不気味に思った。 やがて青木の車は郊外の国道の信号のあるところを左折した。 薄闇の田園が広がる道の先に、幾つもの色の派手なネオンの点いた黒い大きな建物が見えてきた。 「いやっ、嫌よっ」 その建物に近づく直前に、私は叫ぶようにいった。 しかし青木の車はそんな私の声を無視して、高い塀に囲まれた建物の入り口に入った。 シャッターの中に青木は黙ったまま車を入れた。 「降りろっ」 車のエンジンを止めると青木が、私に有無をいわさないような厳しい目を向けてすぐにいってきた。 止めた車の後ろにあるドアを開けると、薄暗い照明の廊下が続き、少し明るいホールのようなところで室番号が写真付きで示されたボードがあり、青木が手馴れた手つきでボタンを押した。 ここがラブホテルと称される建物だということはわかっていた。 無論、私自身には初めての体験である。
...省略されました。
15/07/27 16:28
(xPLGHgmw)
>私の信頼すべき知人の薦めもあり、次回か
らはここのサイトではなく、『官能小説の館』という・・・
失礼ながら、半信半疑で読ませて頂いています。
実話の様でいて、創作の様な・・・でも、うまく書かれており引き込まれますね。
亜希子さんの女の2面性と思慮深く、Mなところと性格がたまらないですね。
次回以降は、『官能小説の館』で、期待してお待ちしています。
15/07/28 05:43
(LWP0dIGj)
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